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源氏見ざる歌詠み(1) 

『源氏物語』に関するエッセイを連載すること、24回になりました。季刊の雑誌で年4回発行ですから、丸6年ということです。まともな研究者でもない私の書くものをこんなに長く続けることをお許しいただいたことについてはありがたく思うばかりです。
最初は、数回書くだけで終わると思っていたのです。ところがこの短歌同人の代表者の先生にうまく乗せられて(笑)、あれよあれよというまにここまで来てしまいました。毎回4000文字足らず書いており、400字詰め原稿用紙でいうなら約10枚分です。24回ということは240枚ほど書いてきたことになります。有名な作家ならそろそろ本にしましょうと出版社が言ってくる頃です。もちろん私の場合はそんなことはあり得ません(笑)。それにしても、塵も積もれば山となるものです。
桐壷巻から順に、話の大筋をたどりつつ、必ず何かひとつ歴史的な背景や研究史の中でおもしろそうなことを書き込むようにしています。
ここまでで「桐壷」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」「末摘花」「紅葉賀」「花宴」という8つの巻を終えました。次回からは「葵」に入ります。
この秋に送った原稿では「花宴」巻の

    優艶な情緒

を話題にしました。主人公の光源氏が朧月夜(おぼろづきよ)と呼ばれる女性と出会う巻です。桜を見る会(といっても現代のあやしげな会ではありませんよ)のあとの、幻想的なおぼろ月の夜に誰にも見られずに内裏の後宮で劇的な出会いをするのです。おぼろ月は何とも不思議な力を持っています。大江千里の歌に「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくもぞはなき(照りも曇りもしない春の夜の朧月夜に及ぶものはない)」があります。また『伊勢物語』に伊勢の斎宮(恋愛はご法度)とひそかに通じた主人公の話がありますが、斎宮が

    「月のおぼろなるに」

つまりおぼろ月の夜に主人公の男のところに行って夢のような一夜を過ごします。斎宮は翌朝に「君や来し我や行きけむ思ほえず夢かうつつか寝てか覚めてか」という歌を送ります。あなたが来たのか私が行ったのかもわからない、夢だったのか現実だったのか寝ていたのか目が覚めていたのか・・、と、幻のような一夜を詠んでいます。
この朧月夜という女性は実は光源氏をあまり好ましく思っていない弘徽殿女御(こきでんのにょうご)の妹で、父はやがて最高権力を持とうかという右大臣です。さらにこの人は父右大臣の考えによって春宮(皇太子。母は弘徽殿女御。光源氏の異母兄)のもとに入れられる(入内させられる)予定になっており、常識的に考えると光源氏にとってはアンタッチャブルな人です。
人に見つからないように扇を交換して二人は夜明け前に別れたのですが、一度だけの過ちで済めばまだ何とかごまかすこともできたかもしれません。しかし危険なアバンチュールというのはよけいに心が燃えるのかもしれません(経験がないのでわかりません)。お互いに相手を忘れられないままに時が経ち、思いが募るばかりでした。

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日本シリーズ 

野球を少しだけかじったことがあって、やはりわずかに経験のあるサッカーとともに好きなスポーツです。サッカーは日本のチームより海外のほうがおもしろくて、Jリーグはあまりよく知らないのです。最近は川崎が強いというのは知っていますが、私の地元の神戸もまあまあ頑張っているようで、もし神戸の試合がテレビで放送されれば観てもいいかなという程度です。
野球については、アメリカのメジャーリーグも好きですが、日本のプロ野球(NPB)も好きです。
何度か書きましたが、私はセ・リーグよりもパ・リーグのファンで、どこのチームが優勝しようと日本シリーズではパ・リーグを応援するのです。しかしこの2年はあまりにもチーム力に差のある対戦で、応援するまでもなく

    ソフトバンク

の勝ちだろうな、と予想でき、また実際そうなっていました。ところが今年のペナントレースはまるで想像もできなかった結果になって、しかも日本シリーズの試合が全て白熱戦で、観ているものにとっては久しぶりにおもしろいシリーズだったような気がします。
結果はヤクルトの4勝2敗でしたが、ほんとうにもう最後の最後までわからないいい勝負でした。
私は今年も当然パ・リーグ、つまりオリックスを応援していましたが、何ともすがすがしくさえある敗戦でした。選手は悔しいでしょうが、ヤクルトと同じくらい

    称賛されてもいい

戦いぶりだったと思います。
打線が爆発力に欠けたことで、点の取れないシリーズでしたが、全員野球の醍醐味を味わわせてもらいました。
思い出すのは1995年の「がんばろう KOBE」のとき。あの時もレギュラーシーズンでは優勝したのですが、日本シリーズで今年と同じヤクルトに負けてしまいました。しかし翌年は読売相手にその雪辱を果たし、日本一になったのです。どうか来年もいい試合を見せてください、と願うばかりです。

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2021年文楽十二月東京公演初日 

東京国立劇場で文楽12月公演と鑑賞教室が初日を迎えます。
今月は「国立劇場開場55周年記念」と銘打って
『仮名手本忠臣蔵』 (桃井館本蔵松切、下馬先進物、殿中刃傷、塩谷判官切腹、城明渡し、道行旅路の嫁入)
という番組です。
一方、文楽鑑賞教室は
 解説 文楽の魅力
 『新版歌祭文』(野崎村)

文楽公演も今年最後の本格的な公演となりました。つつがなく千秋楽まで幕が開きますように。

郵便業務 

以前学生が言っていました。「父が郵便局に勤めているのですが、民営化されたときにかなり怒っていました」と。公務員だったのに、突然そうではなくなったことへの怒りだったようです。
あの郵政改革とやらのときに、全国一律のサービスは維持することを約束して民営化されましたが、その後の郵便事業の低迷のために、サービスは徐々に悪くなってきたような気がします。
郵便で送るべき案内はメールで済みます。会社もHPを作ればいろんな情報を安価に流せます。いちいち紙に印刷して何千部も郵送するようなことはしなくて済むようにもなったでしょう。今でも旅行会社からカラフルなパンフレットが届いたりしますが、私の家ではほんとうに

    DM

というのが減りました。娘が二十歳を迎えるときはこれでもかというほど着物の案内が来ていましたが、それももちろん一年きりのことです。
チラシとかDMというのは、反応率はそんなに多くは期待できないものだそうです。ある会社のチラシの反応率が1%を超えたことについてすばらしいことだとおっしゃっている方がありました。そんなものなのですね。
さて、郵便はついに土曜日の普通便の配達がなくなりました。経費節約のためにアルバイトへの依存率も高くなっているのではないでしょうか。この間郵便局に行ったら「窓口業務のアルバイト募集」の紙が貼ってありました。思わず応募しようかと思いましたが、よく考えたら、私には対面業務は無理なのでした。
今年も十一月一日から

    年賀状

が販売されています。局の窓口でも買えますが、局の表に台を置いて販売しているところもあります。以前、大阪中央郵便局で制服を着た人が販売していて買ったことがあります。あの人は正規職員だったのかな。
私の家の近所では数人のおばちゃんが売っていました。どこからどう見てもバイトの人です。この方たち、お友達なのか、「初めての経験です」という空気を醸し出していて、客のいないときはおしゃべりに夢中。客扱いも下手で、愛想もありません。もうちょっと人を選べなかったのかと思います(笑)。まあ、買えたらそれでいいのですけどね・・。

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利息 

銀行はもうほとんど利息をつけてくれません。預金するなんてばかばかしい話になってきました。あやふやな記憶で間違っているかもしれませんが、最高利率は定期預金で8%というときがあったと思うのです。1万円預けたら800円の利息です(間違ってませんかね)。今は半年の定期なら年率0.002%だそうで、もし私の記憶が正しければ、8%の4000分の1くらいということになるでしょう(しかも昔は金利に税金はかからなかった!)。今は1万円預けても利息は0.2円。つまり実質はゼロです。以前似たようなことを書いたら、元銀行員という方が、今後はお金を預けると預かり代をとられる時代が来るかも、というようなコメントをくださいました。
その点、

    私立学校共済組合(私学共済)

の積立貯金は利率がずっと高いのです。店舗を構える必要がありませんし、給与天引きで自動的に振り込まれるのでそういうことができるのでしょうね。今はどれくらいの利率なのかわかりませんが、まあまあそれなりに増えているな、と思えるくらいはあるのです。そんなわけで、私はいつのころからか、銀行はお金の出し入れをするだけの財布代わりで、貯蓄するのは私学共済にシフトすることにしました。ですから、毎月給与から多めに天引きしてもらって、赤字の分は銀行から引き出すという形にしていたのです(もうすっからかんですが)。
利息に戻りますと、仮に800万円持っているとして、それをポンと半年の定期で銀行に預けたとしたら、年0.002%の利息に2割の税金がかかりますので、年間の利息は160円×0.8で128円。ペットボトルのジュース一つ分もありません。半年だと64円です。
で、ふと気づいたのですが、銀行は(今はどうなのか知りませんが)半年後に

    ハガキで

あなたの預金が満期になりましたという通知を出します。このハガキ代って、63円ですよね。「64円の利息がつきました」というお知らせに63円使う。なんだか不思議な話だなと思えてきました。ハガキの印刷代に1円かかったとしたらずばり利息と通知代が同額ということになります。
ケチな私は、ハガキはいらないから利息を上乗せしてほしいと思ってしまいます(笑)。今後は銀行も通知はメールで済ませるシステムを作ってさらに節約するのでしょうか(すでにしているのかもしれませんが)。

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