枯らしたキュウリ 

前期の授業が終わりました(補講を除く)。
最後に来て気管支炎でひどい目に遭いましたが、学生にさほど大きな迷惑をかけずに済んだ(と、自分では思っている)のが救いでした。


    14日から

体調がひどくなったのですが、実際はもっと前からしゃべるのが苦痛で、仕事以外何もできませんでした。帰ったら何か食べて寝る。朝は早くから出て行き、仕事。
唯一窓辺の朝顔に水を遣るのが気晴らしになったくらいです。ところが、大きなプランターに植えているキュウリの世話がどうしてもおろそかになり、挙げ句には病気で倒れて

    10日ほど

何もしてやれませんでした。
キュウリといえば水やりが不可欠。
それだけに寝ていても心配で悪化しそうでした。

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あさがおのかんさつ(6) 

もう一度、和泉式部のように、朝顔がすぐにしぼんでしまう儚さを詠んだものを挙げてみます。こんな歌があります。

  起きて見むと思ひしほどに枯れにけり
    露よりけなる朝顔の花
      (新古今和歌集 343 曽祢好忠)

起きて見ようと思っていたらすっかりしぼんでしまっていた。露よりも明らかにはかない朝顔の花よ。
「けなる」は「異なる」で「格別である」「普通とは違っている」ということです。露というのははかないものの代表とされているものですが、それ以上にあっけなく枯れてしまった朝顔を詠んでいます。世の無常を詠んだとまでは言えないかも知れませんが、どこか通ずるものがあるのではないでしょうか。

  消えぬまの身をも知る知る
    朝顔の露とあらそふ世を嘆くかな
            (紫式部集)

はかない身であることを知りながらも、朝顔の露とそのはかなさをあらそうような短い人生をなげくことです。
露が消えるまでのようにはかない人生であるとはわかってはいるのですが、それでもなお命のはかなさを嘆かずにはいられないのです。この歌は疫病の流行ったころに詠まれたもののようです。
赤染衛門(あかぞめえもん)は朝顔と夕顔を植えて、

     昼間こそ慰むかたはなかりけれ
      朝夕顔の花もなき間は
            (赤染衛門集)

と詠みました。朝顔も夕顔もない昼間は心の慰むものがない、と言っているのです。和歌として秀作だとは思いませんが、それほどに朝顔や夕顔に心を寄せている、という気持ちはよくわかります。

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15回で語る『源氏物語』 

『源氏物語』は長い長い物語です。注釈書の本文(解説などを除いた原文と注釈の部分)は概ね2500ページで、私も初めて通読したとき、その峰の高さに最初は茫然としました。
そのときは夏休みを使って読んだのですが、最初の日は桐壺巻(第一巻)だけで四苦八苦しました。それ以前に谷崎潤一郎の現代語訳で読んでいましたからそんなに苦労はしないだろうと高を括っていただけに、読解力の無さにあきれました。
ところが不思議なことに文体に馴染むとペースがぐんと上がりました。終盤の

    「匂宮(匂兵部卿)」「紅梅」「竹河」

の三帖で文体が変わるのにとまどいましたが、あとは一気でした。
ただ、そのときは「読んだだけ」で中味のおもしろさはまるでわかっていませんでした。
あのときは『源氏物語』を読んだというだけでうれしかったのです。幼稚でした。
しかし、その厖大な話を今はコンパクトにまとめて

    15回で

話さなければならないという仕事があります。
もちろんすべては話せませんから、選ぶことも大事です。
これまでには「六条御息所という人」「初老の光源氏」などのテーマで、さらに大胆にカットして紹介してきました。

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社会復帰 

11日ぶりに働きます。
ただし今日は授業をするだけで帰ります。
医者がどうしても来いと言いますので仕方ありません。
4日間、抗生物質を服用してきましたので、その効き目を確認して、さらにどうするかを決めてもらいます。
また血液検査もするのかな。
たまっていた疲れに急激な暑さが加わり、

    抵抗力

が弱っていたところに、細菌感染があったのかもしれません。細菌なんてそのあたりにうようよしていますから、結局はそれをはねつけるだけの抵抗力の有無が問題でしょうね。
以前、健康保険で本人が

    1割負担

だったことがありました。
今は3割で、つまり負担額が3倍になっていますから、入院もおいそれとはできません。
今後がさらに心配です。

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文雀という家 

文楽人形遣いの吉田和生さんが重要無形文化財の各個認定を受けられました。
いわゆる

    人間国宝

です。
まずもってお慶び申し上げます。
文楽の人間国宝は、住太夫、嶋太夫、寛治、清治、簑助の5人で、変な言い方をしますと人形に欠員が1人あったわけです。それは昨年の文雀師匠のご逝去によるものでした。
紋壽さんが次にいらっしゃいましたが、今年になって亡くなり、ベテランの脇を遣われる勘壽さんは何かと評価されにくく、次の年代の和生、勘十郎、玉男の

    三羽烏

の長男格の和生さんが栄誉を受けられました。
太夫の咲さん、三味線の団七さんなどもいらっしゃいますが、めぐり合わせなどもありそうです。
その意味で、人間国宝にならなかったから技芸員として完成しなかったのだ、とは思いません。

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