行動力 

紀伊國屋小春は治兵衛の妻おさんからの手紙を受け取ります。そこには夫を殺さないでほしいとの願いが記されていました。その手紙を彼女は治兵衛との起請と一緒に持っていました。
29枚の、毎月1通ですから2年5か月分の、起請に加えて、

    30通目の手紙

が、おさんからのものでした。
それほどにおさんの気持を大事に思う彼女の心は推して知るべしというところでしょう。
その結果、小春は侍の客(治兵衛の兄孫右衛門とは知らずに)実は心中などしたくはないと告白します。間接的に治兵衛に対して偽りの愛想づかしをしていることになるでしょう。
そして「河庄」の段の幕切れで治兵衛は小春を「安物」と罵り、足蹴にして縁を切ります。
これで

    太兵衛が小春を身請けする

障害が、理不尽にも無くなってしまいました。
そして話は治兵衛の家に向かいます。

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袴 

私の家に、母方の祖父の遺品である裃があるのです。
私と75年くらい年齢差のある祖父(母以下3人の娘が生まれたのは祖父50代のことです)は、小金持ちと申しましょうか、大阪梅田の一等地で印刷会社を経営し、そこそこ羽振りがよかったようです。
そうなると趣味はお決まりの

    旦那浄瑠璃

周りに迷惑をかけまくって語っていたと思われます。ま、それが隔世遺伝したのが私ですから、悪口は申しませんが。
で、裃もきちんと自前を持っており、それが我が家にあるわけです。
ほとんど記憶にない人ですが、何となく

    大きな人

と思っていたのです。しかし、その裃を着けてみると、昔の人ですからやはり小さい。160cmそこそこだったのかも知れません。

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屋外での意見 

「河庄」でのクライマックス、孫右衛門の意見から治兵衛の反省、小春への暴力、小春の忍耐、そして別れ。
現在の

    『心中紙屋治兵衛』

による「河庄」ではこれらはすべて屋内でのできごとです。
二十両の金を受け取って太兵衛が去り、孫右衛門は治兵衛を引っ立てて内に入ります。そこで例の意見となります。
ところが、原作ではすべて屋外での出来事。
二十両の話は原作にはありませんから、縛られた治兵衛をからかった太兵衛を孫右衛門が倒して、縛られたままの治兵衛に「踏みつけろ」と言い、治兵衛は太兵衛を踏んで鬱憤を晴らします。
そのあと、縛り縄を解いて、孫右衛門も正体を現し、さらに

    同じ場所で

意見を始めます。

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治兵衛 

概して評判の悪い男です。
30におっかかり、妻子があって六間口の店を持ちながら、その身代がどうなるかもかまわずに遊女に通い詰め、周囲の心配をよそに心中の約束までしてしまう男です。
どう考えても

  こいつ、あかん

と言われそうです。
ただ、その、え〜っと、あの、なんというか・・・どうも言いにくいのですが、私はこの男が憎めないのです。「類は友を呼ぶ」と言うか、同情してしまうと言うか、おさんより、小春より、孫右衛門より、私は治兵衛に感情移入してしまいます。
私がこの芝居の中に登場する

  孫右衛門  治兵衛
  太兵衛  五左衛門
  ついでに(笑)三五郎

という人物の中で一番近いのは誰だろうと考えてみます。どう間違えても太兵衛でも五左衛門でもない(ですよね?)
かといってもあの格好のいい孫右衛門ではなく、結局頼りない治兵衛ではないかと思えるのです。

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文化?の日 

今日は文化の日。古くは明治節、要するに明治天皇の誕生日ですね。
こういう日は、朝から一日

    文楽三昧

といきたいところですが、あいにく入試があるのです。およそ文化の香がありませんね。
私など役にも立たないのですが、一応行かねばなりません。
今回はいわゆる「推薦入試」ですが、やはり一般の入試同様に試験があります。
受験生の皆さん、精一杯頑張ってください。
今年は

    新型インフルエンザ

の問題もあって、大学の幹部の皆さんは対応が大変なのかな、と思うのですが、私は実はあまりよく知らないのです。

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