愛と赦し 

歯の浮くようなタイトルだな、と言われそうです。
この生き馬の目を抜く世知辛い世の中で愛とか赦しなんて言ってると置いていかれるだけだ、と鼻で笑われるのがオチでしょう。
なるほど、私は慌ただしい世の勢いから置いていかれています(笑)。
政治や経済や法に疎く、何の

    権力

も持たない安っぽい臨時雇いの教員など、置いていかれて当然です。
ただ、3センチの虫にもわずかな魂。学校教員として生きてきた魂を売りたくはありません。
私は英語もろくにできないのですが、この間から必要があってイタリア語のオペラを読んでいます。日本語訳付きです(笑)からどうってことはありません。ボォマルシェ原作でダ・ポンテが脚色した「フィガロの結婚」の結末にこんな一節があります。
Questo giorno di tormenti, di capricci e di follia, in contenti e in allegria.
苦しみと気まぐれと愚かさのこの日を満足と歓喜に・・・。
そしてこのあとにこうあります。
・・・満足と歓喜に終わらせることができるのは

    Solo amor

つまり、「愛だけだ」というのです。
たかが芝居の世迷言と言ってはいけません。口先だけなら何でも言える、と馬鹿にするなかれです。

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26年もひと昔 

台風18号が去りました。
この台風がまだ東シナ海にあったころに、予想進路が新聞などに出ていました。
それを見ているうちに、今から26年前のことを思い出しました。
私は

    広島市佐伯区

のアパートで1人で生活していました。佐伯区というのは以前は佐伯郡の一部だったのですが、広島市に吸収合併されたのです。言い換えると、広島市とは言いながらかなり外れにあるのです。
私のいたところは海が近かったのですが、住宅街でしたので、海が見えたわけではなく、海辺という意識はありませんでした。
さて、平成3年9月、台風が来ました。

    風が強いらしい

と言われていたとおり、相当ひどいものでした。しかし、アパートの外に出て一番に驚いたのは水でした。道が見えないのです。アパートはほんの少し高い位置に建っていましたので部屋には影響はなかったのですが、そんなにひどい雨だろうか?と思うくらい意外なほどの水がでているのです。
今思うと、あれは風で海水が煽られて高潮のようになったものだったのでしょう。
海に近いことを思い知りました。

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あさがおのかんさつ(11) 

朝型の人と夜型の人がいるようです。小説家で夜にならないと書けない、という人もしばしばいらっしゃるようですし、学生からも夜出ないと勉強がはかどらない、という声がしばしば届きます。
私は完全に朝型で、受験勉強のときも、周りの友人が夜に勉強しているのに、私は夜は9時頃に寝て朝の5時頃から勉強していました。真冬でも凍えそうになりながらそうしていました。でも、夜遅くまで起きている、というとなんとなく大人っぽい感じがして、かっこいいな、と思わないでもなかったのです。大学生になって夜の街を歩いたりするとそんな気持ちになりました。
其角の句に

    草の戸に我は蓼食ふ蛍かな
              (虚栗=みなしぐり)

があります。
蓼食う虫という言葉のとおり、自分はちょっと変わっているが夜更かし型の放蕩人だ、と気取って見せたような句です。それに対して芭蕉は

    朝顔に我は飯食ふ男かな
             (虚栗)

と応じています。私は早起きをして朝顔を見ながら平々凡々として普通に飯を食っている男だよ、というのです。
なんだかもう、私自身の事のようで、芭蕉さんと同じ境地になってきたのかなと、喜ぶべきかどうか迷っています。ちなみにこの句を詠んだとき、芭蕉は39歳でした。

朝顔の句でどうにも不思議な魅力をたたえるものに

    朝顔やすでにきのふとなりしこと(真砂女)

があります。朝顔は花の名前ではありますが、「朝の顔」という意味も浮かんできます。自分の朝の顔。何かがあった翌朝の自分の顔。それをみていると、ああ、あれはすでに昨日のことになったのだ、と「あれ」をかみしめているようです。喜びと哀しみは別のものではなく、それらがひとつになってこの朝の顔を作っているのだと思うのでしょうか。何も言っていないのに、何かが伝わる俳句だと感じます。

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三連休 

私は曜日や日にちの感覚が鈍く、今日が何月何日の何曜日なのか、ということがわかっていないことが多いのです。とくに授業のない時期など、曜日を意識することがありません。
まして祝日なんてさっぱりわからず、昨日が祝日だったことも一昨日知りました。三連休だったのですね。
で、昨日は何の日? 多分(笑)、

    敬老の日

ですよね。私の場合、もう敬ってもらえるのか、まだなのか、微妙なところです。
それにしても、台風18号が来襲して、地域によっては大変な連休だったのではないでしょうか。
私は、墓参りには少し早いですし、かといってほかにどこかに行くというあてもなく、散歩のほかは部屋に

    引きこもって

いました。
何をしていたかというと、考えごとですね。いや、自分の人生について考えたりしたらわびしくなるだけです(笑)ので、もっとおもしろいことを考えていたのです。

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2017年9月文楽東京公演千秋楽 

以前は必ず行っていた9月の文楽東京公演。
行けなくなって7年になります。長い年月です。
今年の9月公演も、今日、千秋楽を迎えます。ケレン味たっぷりの『玉藻前』と、かつて広谷鏡子さんが

    文楽版タイタニック

と言っていた『朝顔話』。いかがでしたか。
東京公演、次は12月ですね。その12月は、吉田幸助さんが、

    樋口二郎兼光

を遣われるとか。襲名の前哨戦みたいですね。
このあと、地方公演を経て11月は大阪。また、皆さまにお会いできることを楽しみに。

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