師匠のたたずまい 

昨夜、大阪ミナミにある府立上方演芸資料館(ワッハ上方)のワッハホールで

      露の五郎兵衛師匠

の落語会がありました。
五郎兵衛師匠は先年までは露の五郎を名乗っていらっしゃいましたが、京都の落語の元祖「露の五郎兵衛」の二代目を襲名されたのです。
師匠は平成十五年に洗礼を受けられ、クリスチャンになられました。
そこで今回は同じ古典芸能界でクリスチャンの先輩、豊竹英大夫さんとの対談があったのです。

お客様はまずまずの入りで、なごやかな雰囲気に包まれていました。

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公開講座 

大学の教員にはさまざまな仕事があります。
そのうちのひとつとして最近ますます重視されつつあるのが

        生 涯 学 習

への寄与です。
18~22歳の学生さんだけでなく、年齢にかかわらず多くの方々の学習の機会を作り、心豊かな文化生活を送っていただけるようにしなければならないのです。
私の大学のある千里(大阪府吹田市)地区は国立民族学博物館、大阪大学、関西大学、そして私どもの千里金蘭大学といった学術研究施設がかたまっているところです。
その一方、昭和40年代に開かれた千里ニュータウンをかかえる住宅地でもあります。

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薬局 

病院に行きました。
処方箋を見るといつも使う薬が一般名で記されていました。
成分名というのでしょうか?
薬局へ行くと、「この薬に関してはこれら二つから選んでください」
とのこと。

      「ジェネリックですか?」

「はい」
「それじゃあ、そうします」
というわけで、はじめての薬をもらってきました。
これまでのものに比べて包装など安っぽい感じです。
もちろん私は気にしないのですが。

薬局に行くといろいろ思うことがあります。

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千穐楽 

学生にクイズを出してみました。
「千穐楽」はなんと読むでしょうか?
「せんしゅうらく」という嬉しい答えが返ってきました。
じゃあ、なぜ「千秋楽」と書かないのでしょうか?
「いいえ、書きます」という顔をしている者が多く、まあ、それはそれで結構だと思いました。
でも、「文楽の番付など『穐』になってると思うよ」
重ねて聞いてみました。

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大阪と東京のお客様 

文楽はおもに大阪と東京で上演されています。
よく言われるのがお客さんの違い。
図式的に言うと、

大阪のお客さんは「楽しみ」に来られる
 東京のお客さんは「お勉強」に来られる

大阪は「見取り」が好まれる
 東京では「通し」が好まれる

大阪では声がかかる
 東京では万雷の拍手がある

でも、もちろんそんな単純なものではないと思います。

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多忙 

元来、暇人(ひまじん)なのです。
ジョン・レノンのようにヒマジンなのです(??)。
何かに追われているというより、

    自分で何かを追いかけている

生活をしているのです。
ところが、このところかなり忙しい日々で、リンクさせていただいているブログにも、訪問こそすれ、コメントはおろそかになっております。
みなさん、ごめんなさい。

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珍しいお客様 

一昨日は「研究日」。
私のような仕事では、職場は時間にうるさくなく、授業と会議をきっちりこなせば、あとは本人の都合で午後に出勤しても昼に帰っても、文句は言われません(陰で言ってるかも)。
その上に

        週休三日

です。
土日のほかに私の場合は火曜日が研究日。
この日は家で勉強してもいいのです。
というわけで、一昨日は在宅でした。
そこに珍しいお客様がお見えになりました。

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国立劇場界隈 

国立劇場界隈はいまひとつ賑やかさに欠けます。
なんといっても、夜の部の芝居がはねると、お客さんは新宿行きか東京駅行きのバスに、あるいはタクシーに駆け出す人がいて、いつのまにかシーンとして、あとはもう

      何も残らない

大阪の劇場は文楽のためではないにせよ、周囲には何かとたくさんの店があります。

徒歩5分以内にまで広げると数え切れないといっても良いくらいです。

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ムラマサの彼女 

昨日はくたびれました。
このところずっと休みなしで何かをしているため、やむをえないのですが。
帰宅が9時前になって見逃したのですが、フジテレビ

    HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP

というテレビ番組をご覧になった方がいらっしゃるでしょうか。
「ムラマサ」というバンドが出演していました。あの中に私の大学の現役の学生がいるのです。しかも彼女と私はもう5年くらい間からの付き合いなのです。
その間、彼女にも私にもいろんなことがありました。
それでも、怠惰な私に比べて、一生懸命学生生活とと芸能活動を両立させている彼女には感心しています。


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久しぶりの東京(4) 

駆け足で東京での用務を済ませてきました。
何だか懐かしかったです。
両親の住んでいた芝公園のマンションは目の前に首都高が24時間うなりをあげているところで、平素静かな町に住むものにとっては一日目の夜は気になって仕方なかったのです。
不思議なもので、慣れると平気になるんですけどね。

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久しぶりの東京(3) 

銀座は本当に久しぶりです。
昨日のコメントで触れたのですが、何年前だったか友人のご亭主が店を持たれて、そのお祝いに行って以来。
それが並木通りだったのです。

今回の宿ははじめて銀座にしました。もちろん、和光や三越からは少し離れたところです。
宿はやはりネットで取ります。
電話は難しいですし、ネットで安く取ろうという魂胆もあります。
私のような仕事は個人事業という面があり、「会社でいつも使う宿」というものをお持ちのビジネスマンの方がうらやましくさえあります。

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久しぶりの東京(2) 

では東京に行ってきます。
更新はホテルからするかもしれませんが、コメントへのお返事はかなり遅くなると思います。
ご容赦ください。
まずは御茶ノ水へ行きますので、朝早く出発。
新幹線も実は久しぶり。
これほど耳が悪くなってからははじめてです。車掌さんの「切符を拝見」に気がつかないかも。隣の人が話し好きだと申し訳ないなぁ。

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久しぶりの東京(1) 

明日と明後日、東京に行きます。
実は久しぶり。
以前は

      東京の文楽には毎公演

行ってたのです。
ついでに寄席三昧で新宿、池袋、浅草、上野、そして国立演芸場も。
耳が悪くなって、急に行く気が失せてしまいました。
しかし、このブログを立ち上げて、皆さんのお声を文字で聴いているうちに・・・・。


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いれごと(2) 

大阪の夏の公演は親子劇場と称して、子供にもウケルようにという考えからいろいろ工夫がなされています。
『東海道中膝栗毛』の「いれごと」がその代表的なものでしょう。
咲大夫、英大夫さんなど、予想通りの楽しさですが、意外なのはかつて南座でこの演目が上演された時の松香大夫さん。まじめな松香さんのイメージが…。

さて、人形もさまざまな遊びをします。


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落語が好き(5) 

私、恥ずかしながら新作落語をいくつか作りました。
これがまあ、面白くないんです。笑えないんです。
我ながらあきれています。
じゃあ、何故作るのか?と言われると、二つ理由があります。
それは、

   うまくなってプロの噺家さんに口演していただきたいから

   浄瑠璃の新作との関係を自分なりに確かめたいから

ということです。
じゃあ、どんなのを作ったかというと・・・・


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いれごと(1) 

歌舞伎のブログにお邪魔していると、役者さんたちのアドリブが楽しそうです。
「浜松屋」で弁天小僧が亭主と話すところではたいてい芝居の話で歌舞伎役者の噂話を入れますし、「娘道成寺」にご馳走で出る所化たちは言いたい放題だし。
文楽ではアドリブ(いれごと)はどれくらい入るものなのでしょうか。
そもそも文楽の場合、

    人形の動きとしての「いれごと」

    太夫の語りとしての「いれごと」

があると思います。


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落語が好き(4) 

文楽の太夫さんは礼をするとき扇子を持ちます。
きれいなしぐさだと思います。

文楽人形に扇の小道具は必需品です。「三番叟」は扇があればこその激しい動き。
時代物では段切のキマリのポーズも扇を広げて頭上に掲げるのがサマになります。
おなじみ

    「千本桜の道行」(道行初音の旅)

では静御前が後ろ向きから扇を投げます(「山越え」と呼ぶようです)。
もちろん、実際にあおぐ仕草にも、恥ずかしがって顔を隠す時にも用います。


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母の日に 

今日は

        「母の日」

です。
アメリカ発の記念日ですね。
アンナ・ジャービスという方が亡き母親を慕う気持ちから1908年の5月10日に最初の「母の日」が祝われ、アンナは参加者に母親が好きだった赤いカーネーションを贈ったと伝えられているらしいですね。
日本では、昭和の前半は皇后の誕生日である地久節(3月6日)におこなわれたのだそうです(天皇の誕生日は天長節。二人で「天地長久」なのです)。それが戦後しばらくしてアメリカふうに5月の第2日曜日になったのだとか。

さて、文楽でも母の愛はしばしば描かれます。


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話してください 

ブログの楽しみの一つはコメントです。

特に私は平素生活の中でのコミュニケーションが十分でないので、今は

        文字による話し合い

がとてもありがたいのです。

ただこのブログに関しては「文楽」「聴覚障害」という二つのテーマを設定していますので、それらにあまり関心のない方は来てくださってもコメントはしない、ということになりがちかと思います。

もちろんそれに不満を申し上げているわけではないのです。いらしてくださるだけで当然ありがたいと思っております。
ただ、できれば活発な話し合いができれば私自身とてもいい勉強にもなり、また「勉強」などという難しい話ではなく楽しみでもあるのです。


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落語が好き(3) 

文楽がらみで落語の話を続けます。

落語、特に上方落語の魅力に「はめもの」があります。
出囃子ではなく、落語の中に三味線や唄が入ってくるわけです。
「東の旅・旅立ち」で

  お伊勢七度 熊野にゃ三度 愛宕山へは月参り

なんて、なんだか旅のウキウキする感じが出てきます。
「たちぎれ」では仏壇の三味線が鳴り出したかと思うと、地歌の「雪」の

  ほんに昔の事よ、我が待つ人も我を待ちけん

が入り、

  鴛鴦の雄鳥に……

で切れてしまいます。
屈指の大ネタ。純愛物語にふさわしい哀しい結末です。

浄瑠璃にも「歌」は欠かせません。


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キリ番 

先日このブログが10,000アクセスになりましたというお知らせをしました。
ところが、キリ番の10,000はどなたが踏まれたのかは不明です。
なんだか数字の画像が出なくなっていて、調節した時は10,010だったというオソマツ。
ところで、文楽のキリ番といえば

        吉田玉男 師匠

ではないでしょうか?


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落語が好き(2) 

関西圏の方でないとわかりにくい記事になります。

子供時代のことだけに記憶があやふやですが、大阪の(毎日放送?)テレビで夕方6時から寄席番組がありました。
漫才が多かったような気がするのですが、欠かさず見ていました。

        道頓堀アワー

という、週1回の番組では松鶴さんの落語をよく聴きました。たどたどしくてさほど面白くないのに魅力がありました。
ラジオでも朝日放送だったと思うのですが、毎日のように寄席番組がありました。
それらは番組として作られたイメージはあまりなく、実に純粋に寄席(劇場)の雰囲気を伝えてくれるものでした。


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上方芸能160号 

雑誌

      『上方芸能』160号

が刊行されます。
関西の書店を中心に、関東でも国立劇場や池袋ジュンク堂に並ぶだろうと思います。
落語、漫才、講談、タカラヅカ、OSK、吉本新喜劇、松竹新喜劇、小劇場、オペラ、歌舞伎、能、狂言、日本舞踊、民謡、そして文楽など、上方の芸能諸般をカバーして論ずる雑誌です。


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10,000 

いつもこのブログにおいでいただき、ありがとうございます。
お気づきとは思いますが、カウンターをつけています。
数字のよしあしに一喜一憂するためではありません。
ブログのさまざま(とだけ言っておきます)を学びたいという気持ちから設置しました。
それでもやはり

      数字が増えると嬉しい

ものです。


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落語が好き(1) 

このブログの書き始めの頃に、

    子供の頃から落語が好きだった

と書きました。
文楽と関係が深いと考えていますので、今日からもう少し詳しく書きます。

小学校時代から漫才よりも落語。ひとりで語る芸にとても大きな関心を抱いていました。
六代目松鶴さんはもちろん、先代染丸さんもご健在でした。さっそうたる中堅が米朝さん。仁鶴、小米(のちの枝雀)、朝丸(ざこば)さんなどは若手。江戸では先代文楽さんがご健在、三平さんもいらっしゃいました。
ある地方で、文楽があるというのでお客さんが行ってみると人形が動いているだけ。それで、「なんだ、今日は文楽は出ねぇじゃねぇか」と言ったという、ほんとうかうそかわからない話があります。

落語では上下(かみしも)といって、左右を見ながら語ることで登場人物を描き分けます。
あれはどちらが上でどちらが下なのでしょうか。


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芸名(4) 

太夫さんの芸名は代々続くものが多く、それだけに復活してほしいものが少なくないのです。
皆さんはいかがお考えでしょうか?

      竹本義太夫

というのは二代で途絶えているはずですが、これはもうイエス・キリストみたいなもんで、いまさら名乗りにくいですよね。

      豊竹若太夫

は近年まで続いており、これは今後も期待できますが、何しろ大きな名前なので、タイミングが難しそうです。



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元こども 

今日は

        こどもの日

です。
昨日私は大阪市浪速区湊町にある“OCAT”内の難波市民学習センターに行ってきました。
そこでなにがあったのか?
大人たちの子供のような楽しいひと時です。
さながら一足早い

        「元こども」の日

でした。
その内容は……。

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広くてすてきな 

昨日、娘が通っている神戸市のK女子学院中学校で「学院祭」がおこなわれました。
彼女が所属している演劇部の公演は、
成井豊作で生徒が脚色した

      広くてすてきな宇宙じゃないか

でした。
昨年度の中3、中2生、つまり現在の高1、中3生が出演し、現中2は裏方、中1はまだ参加していません。中2の娘は音響担当です。
ただ、その他大勢の「小学生役」としてほんの、ほんの少しだけ顔を出していました。

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芸名(3) 

太夫さんの名前にはいろいろあります。
なるほど、という感じのものもありますが、なんだか

    いいかげんな(?)名前だなぁ

みたいなのもあったりします。

「住太夫」というのは、初代が大阪住吉の出身だったことによるとか。
「土佐太夫」「大隈太夫」「播磨太夫」「因幡太夫」「長門太夫」など国名をつけた人もありますが、国名をつけることは禁じられた時期もあったようです。
そのため「長門太夫」という人が「長登太夫」と名乗ったこともあったそうです。

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落ち込み系 

今日はちょっと落ち込み系の記事です。
「御免蒙る」というかた、どうぞ気兼ねなく蒙ってください。笑
時々現れるこの手の記事。適当にあしらってください。

文楽の若手公演「十色会」に二日とも参加してきました。
一日目は夕方の公演だけ。
二日目は午前中の稽古と午後の公演と打ち上げ。ほぼ丸一日。
耳の状態は……これが

      ひどい状態

でした。

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