古典を読む 

後期担当した、

    日本文化と歴史

という授業の最後で、つい説教(?)してしまいました。
この時間は結婚と恋愛の歴史を文学作品の中にたずねたあと、日本人の美意識について少しばかり考えてみました。その中で「美意識を論じたこういう本を読んでみませんか?」と提示したものがあります。

大学生のうちに是非多くの本を読んでおいてほしいと思います。
学生も読んでいないわけではないのですが、どうも「古典」と呼べる本は縁が薄いように思えるのです。古典とは高校時代の「古文」で読んだ本という意味ではありません。広い意味での古典です。

例の説教(?)も難しい本を読むことをためらわずに、という気持ちでした。
で、紹介した本というのは

    谷崎潤一郎 「陰翳礼賛」

だったのですが、ほとんどの学生はタイトルすら知らないようでした。
いえ、知らなくてもいいのです。こういうきっかけに少しでも読んでほしいと思ったのです。

学生はレポートを書かせると「機会があったら紹介された本を読んでみたい」という書き方をします。機会なんて今しかないよ、今が絶好の機会だよ、と思うのですが・・。
ところが、嬉しいことに最後のレポートに「陰翳礼賛」について書いてきた学生がいたのです。少しは読んでくれたのでしょう。

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こなから 

あまり日本酒は飲まないのです。
でも、酒どころですから、飲むとすると

    剣 菱

が多かったですね、昔から。
そのほかには西宮の白鷹、池田の呉春、香川県琴平の凱陣など。山形の酒も好んでいただきました。
三日ほど前、なんとなく酒屋に入り、そこにあった五合瓶の「剣菱」が私を招くのでつい手が出ました。
あまり飲まないので何日持つだろうと思ったのですが、結局2日で空きました。
平均すると、おめかけさんほど飲んだことになります。あ、こういう言い方は不謹慎ですか。
言い換えると

    こなから

ずつ飲んだことになります。

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行くのか、東京? 

もうすぐ2月。
24,25,26日と東京に行こうと思っています。
土日ですので、文楽のチケットは見込みがないように思うのですが、インタビューの仕事がありますので、今日にでも大学に届けをだそうと思っています。
ものはついでですので、早春の東京を歩こうかとも思っています。

久しぶりに

    「矢口渡」 の頓兵衛地蔵

などもいいですし、お園さん直伝の忠臣蔵散策もいいかもしれません。「切腹もなか」を大学へのお土産に買っていこうと思っています。
私のこのところの仕事振りは切腹ものですから。

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書くのか、劇評? 

文楽初春公演も終わって、いよいよ舞台は東京へ向かいます。
それ以前に大阪では2月2日、3日にNHK大阪ホールで公演があります。チケットは安いです、出演者はとてもいいです。
でもNHKらしくホールはイマイチです。
特に文楽には向きません。
でも、噂によると関東からアノカタ、コノカタがおいでになるとか。
大歓迎です。
私も学生と一緒に行きたいところなのですが、おりしも学生は試験の真っ最中。ちょっと無理なようです。

さて、初春公演が終わって私の手元には

    ノートが1冊

残りました。
相変わらず公演を見ながら手元ではシャカシャカとなにやら書いていました。こういう見方は不謹慎だろうと思います。
批評をする人でも、何も書かずに頭にインプットできる人があるようです。あれは真似ができません。書かないとどうにもならないのです。
隣に座られた方々、申し訳ありません・・。

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評価は「1」 

きちんと授業をしているか、研究をしているか、自己点検せよというわけで、何年も前から授業の最後には学生による「授業アンケート」が実施されます。
いわば、学生から点数を付けられるわけです。
板書の仕方、声の大きさ、授業への熱意、シラバス(講義細目)に偽りはなかったか等々。
5段階評価で出てくるのです。また、同時に教員自身が授業の反省を込めて同じ内容で自己評価もします。
その中に

    私語などにきちんと対応したか

という意味の項目があります。
私が自己評価でつけた点数は「1」でした。
「学生の質問にきちんと答えたか」「きちんと予習して行ったか」などは自分では「4」をつけています。これは自信があります。
でも、私語にはまるで対応ができませんでした。

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授業も千秋楽 

大学の後期の授業が本日終了です。

休み明けはいつものことながら声の調子があまりよくありません。
どうも出にくいんですね。
その上、出にくいと思うからつい大声を張り上げてしまって、また喉をいためます。
おまけに、ここしばらく、しゃべりだすと激しい耳鳴りがします。
そうなるとまたそれを打ち消そうというばかりに声を出してしまって、聴衆の皆さんにとっては

      うるさい

だろうとおもいます。

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初春公演千秋楽 

いよいよ本日は初春公演の

    千秋楽

です。
「あけましておめでとうございます」から3週間あまり。
長かった公演でしたが皆さんご苦労様でした。
毎年のようにこの時期は体調を崩して休演する方が多いのに、今年はそれが見られなかったこと(休まれた方、ありましたっけ?)は嬉しかったですね。
暖冬であり、皆さん体調維持に努められた結果であり、とにかくよかったですね。
私は千秋楽は行けません。昨日が最後でした。
やはり伊達太夫・清治、そして小町の文雀に尽きます。
この1年、伊達大夫の奮闘はすさまじいものでした。
清治は千歳大夫を育てる、ということがあって、目立たない端場が多かったのですが、それでもすばらしかったし、いざ切場となるとさすがですね。
5月の阿古屋は素晴らしいでしょうね。


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マイナス思考 

この公演で住大夫、十九大夫が語り、文雀、文吾が主役というかなり平均年齢の高い演目が

    壺坂観音霊験記

「三つ違いの兄(あに)さんと言うて暮らしてゐるうちに」といえば私の親の世代ならみんな知っていたお里のせりふです。
目が不自由になり、また疱瘡で顔も醜くなっている沢市。
彼はなんとも考え方が

    マイナス思考

です。
もうちょっと明るく物事を考えれば? と思うのは他人だから言えることなのかもしれません。
絶望もするでしょう自暴自棄にもなるでしょう。
それが普通なのだろうと思います。

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文楽 終盤へ 

文楽初春公演も、そろそろ終盤にさしかかりました。
『花競四季寿』は三味線が充実し、人形がこれまた素晴らしい。
  春…万歳。幸助の才蔵がよく動いて楽しいです。万歳はとかく単調
    になりがちですが、今回はおもしろいです。

  夏…海女。さすがに清之助。きめ細やかで、せつない女心。そして
    タコとのからみはユーモラスに。

  秋…関寺小町。文雀師匠の絶品小町。最後に空を見上げるしぐさは
    腰がいたそうでさえありました。

  冬…鷺娘。セリアガリで華やかに登場。勘十郎が動く、舞う。左遣
    いが応ずる、足遣いも、介錯も、みんなが舞います。

私は始めてこの作品を見たとき、退屈だったのです。でも、回数を重ねるたびに魅力がわかってきました。
前回は咲大夫がシンだったのです。あのときの「関寺小町」(人形は文雀)は忘れられません。下座もすてきでした。
今回も粒ぞろいです。

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弁慶上使 

この公演、床のナンバーワンは

    竹本伊達大夫 鶴澤清治

ではないでしょうか。
そうです、「御所桜堀川夜討」

    弁慶上使

です。
時代物の見本のような演奏です。
この作品は考えようによっては荒唐無稽なものですが、だからこそ語り次第では面白いものです。
私にとっては、かつての

    四世 竹本津大夫

以来の面白さです。

三味線がすばらしい。
単に手数だけならテクニシャンの多い三味線陣ですから、清治さんだけが図抜けているとは言えないかも知れません。しかし、鋭い。
前半の端正でしみじみとした色合いから一転した後半の盛り上げ方など迫力豊かで、心臓がバクバクしそうなほどの鋭さでした。
お弟子さんたちは床の裏で聞き耳を立てていたのではないでしょうか。
これは絶対に聴かないと損です。

  この演奏だけのために入場料払っても惜しくない

です。
ここ数年こんな体験はした記憶がありません。

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はじめまして 

文楽ブログの楽しみのひとつは見知らぬ方々とコメントの形でお話できることですが、それがきっかけでこれまでにも何人かの方々と劇場でご挨拶しました。
この二日間で、お二人の方に

    はじめまして

のご挨拶ができました。

金曜日はmainaさん。
聡明という言葉を絵に描いたような、それなのにへんなインテリ臭さのない、明るく丁寧で品があって謙虚な、とても素敵な方でいらっしゃいました。実は某太夫さんの高校の後輩でいらっしゃるということも確認できました。東京の名門高校でした。

昨日はcocoさんとおりんさんがいらっしゃったのですが、お目にかかれたのはおりんさんだけでした。
cocoさんは夜は歌舞伎へ~。
おりんさんも明るく素敵な方でした。が、かなり面白い方でもありました。なんといっても鶴澤清二郎さんにお土産を持ってこられたのです。何をって? 決まってるじゃありませんか!

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たこ 

初春公演に関して、あちこちのブログで「たこ」が話題になっているようです。
たこ、いいですねぇ。
寿司ネタ、刺身、そしてなんといっても関西の皆さんを中心に「たこ焼き」の主役。
関西の家庭にはたいてい「たこ焼き器」があるという噂です。
うちにもありますよ。大玉が24個焼けるのが。
最近私の住んでいるあたりには「あほや」というたこ焼き屋さんが猛烈な勢いで店を広げています。ついこのあいだまで「あほやのたこ焼き」はどこに行けば食べられるんだろう?と思っていたのですが、もう、あるはあるは。
ついにわたしの家の近所にもできました!

さて、文楽の「たこ」です。

    花競四季寿

の「海女」に登場します。
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文化譜 

長唄の三味線の譜は義太夫のように「いろはにほへ」ではなく、

    文化譜

が一般的なようです。
「文化譜」という呼び名自体が怪しげに見えますが(そんなことないですか? つい「文化住宅」を思い出したのは私だけ?)、一見して大変分かりやすいものです。
なにしろアラビア数字が出てくるのですから。
実は私は、これで馴染んだものですから、「いろは」では分かりません。そこでオクリもこんなふうに自分で書き直して弾いています。
間違ってる可能性は大きいです(笑)。

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さみせん 付70,000 

誰がつけたか、この名前。

    しゃみせん

いいですねぇ、この響き。けっして上品ぶらない、親しみのある名前です。「さみせん」と書くのも好きです。

文楽が好きなら義太夫が語りたい、人形が遣いたい、三味線が弾きたい、と誰しも思うのではないでしょうか。
私は研究室に文楽人形二体と長唄三味線を置いています(「楽屋」といわれています)。
でも、私だけではなく、うちの大学には楽器のできる人が多くて、ギターとかバンジョー(だったかな)だとか、クラリネットだとか、探せばいろいろ出てくるんですよ。

はい!これです↓

shamisen.jpg

「猫にご飯」じゃなくて、「猫に小判」なのですが、大事にしています。
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阪神大震災の記憶 

阪神大震災から12年です。
あの日、文楽はたまたま休演日で、翌日からは皆さん揃って公演が続けられました。
しかし私はとてもそんな状況ではなく、あのあとは公演には行かなかったような覚えがあります。

    7117

どちらから読んでも同じ、平成7年1月17日。
朝、というよりまだ暁の頃。
ほんとうにおぞましい時間でした。

ドン!という振動
ベッドから突き上げられるような衝撃
立つことすらできない激しい揺れ
10秒ほどの恐怖

    地震にしては大きすぎる

と、大きな地震を知らないだけにそんな奇妙な感覚

何か別の力によって

    地球が割れるのだ

家族の無事の確認
家の被害の確認
この後の生活の見通し
食料、水、電気、ガス

テレビに映し出される見知った神戸の町々

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入学前プログラム 

今、大学は推薦入試が多くなっています。
ということで、もう入学が決まっている学生がずいぶんいるわけです。
そういう高校生を春まで知らん顔しておくのはよくないということで、今のうちからいろいろ接触しています。
ベタな名前ですが

    入学前プログラム

というのです。

すでに昨年のうちに始まっているのですが、14日の日曜日にも第二回があったのです。
まず、就職などの将来の話。
在学生も参加しての1時間でした。
次に昼食。これは教員も一緒になっての会食形式(だったと思うのですが、私は不参加)。

そして、午後は福祉コースと私の所属する文化表現コースに分かれての説明会、というか、デモンストレーションぽいかな?
さすがに昼食を共にすると、教員とも親しくなっていました。
私の出番はここでした。

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ふたたび子供と文楽人形 

昨秋、地元の子供達に文楽人形を見せる催しに参加しました。
実は一昨日(13日)にまた同じような催しがあったのです。

大阪府吹田市の某児童センターで

   ワクワク!文楽人形といっしょ

というNHKの番組からのパクリのようなタイトルで実施してきました。
で、こんな立て看板を作っていただきました。
(下の方の黒衣がやや不気味ですが)

asahigaoka1.jpg


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江戸検定 

すでにご承知の方も多いと思いますが、昨日大阪においでになった「大入り!文楽手帖」のお園さんこと江戸屋猫なでさん(勝手に名前付けるなって)が、

  江戸検定3級 に 合格

されたそうです。
これでもう江戸のことならお園さんにお任せ。
次は2級、そして頂上目指してさらに頑張ってください。

ご当地検定は京都検定が有名ですが、江戸も加わってますます白熱化ですね。
でもさぁ、やっぱり「江戸」ですよね。「東京検定」ではサマになりませんよね。東京都っていうの、やめて、江戸府にしたほうが由緒正しそうでいいと思うんですけどね。

    江戸府港区

なんて、どうですか。だれなんですか、あんなつまらない名前にしちゃったの。

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ご両所来阪! 

この公演もあちこちからお見えになっているようです。
初日制覇されたmayaribeさん、同じくおとみさん(わりとご近所ですが)、それからDancing dollsさん、かしまし娘さん、そしてあとを追うように本日

    ツチ子大夫さんお園さん

コンビがおいでになります。

私は仕事で夕方まで行けないのですが、ひょっとしたら6時以降くらいに覗いてみようかなと思ったりしています。
で、某技芸員さんに「関東から知人が来るんです」といったら、「ああ、お園さんとツチ子さんでしょ」とあっさり言われてしまいました。
有名人なんだから、お二人とも。

なにしろ、夜行バスで来られて、そのまま通しでご覧になって、上記の某技芸員さんたちと食事してそのまま夜行バスで帰っちゃうという強行スケジュールだそうです。

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初春公演「冥途の飛脚」 

初春公演も半ば近くになってきました。
そろそろ何か書いておきます。
「冥途の飛脚」は前半は勘十郎さんバージョンですね。

私は驚きました。

    すごい

新しい忠兵衛像がここにありました。
どうしても玉男師匠のイメージがありますが、早くも

    勘十郎の忠兵衛

が出ているのです。
一番驚いたのは「封印切」で八右衛門に向かって「八右衛門様、八右衛門、め」というところ。綱大夫さんがぐっとにらみつけるように語ると勘十郎さんの忠兵衛も玉也さんの八右衛門をにらみます。
が、その

    目が据わっている

のです。ちょっとドキドキしました。
あんなリアルに描けるのは勘十郎さんくらいのものでしょうか。
今日と明日だけです。ぜひご覧になってみてください。
紋寿さんの梅川は素敵なのですが、コンビネーションということを考える場合、できれば若い人、清之助さんあたりに梅川を遣ってもらえたら、と思ったのも事実です。

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残り福 

桂米朝師匠が

  「残り福」というのは素晴らしいキャッチフレーズや

という意味のことをおっしゃっていました。
確かに、誰が考えたのか、うまいこといったものです。
十日戎は1月9,10,11日の三日間。
九日は宵戎、十日が本戎で今日は残り福になります。
関西の方にはおなじみでしょうね。

    1月11日

という日付もなかなかいいですよね。

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えべっさん 

兵庫県西宮市の

    西宮神社 (西宮市社家町)

いわゆる「西宮戎」は阪神大震災で大きな被害を受けました。
私も震災直後に参りましたが、十日戎の賑わいのわずか一週間後のできごとであることなど想像もつかない悲惨な状況でした。

西宮戎のすぐそば、NTTの前に傀儡師の像がありますが、西宮戎は「戎回し」の中心地で、それゆえに人形浄瑠璃発祥の地とも扱われることがあります。
……なんていう歴史的な話もさることながら、ご存知

    釣 女

の舞台がここですね。

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オクリ 

文楽が始まる、という気にさせてくれるもののひとつに三味線の弾き出しがあります。
やはり「ソナエ」が荘重で「始まり」をもっとも強く感じさせてくれますが、「オクリ」や「三重」もいいですね。

というわけで、私はまず今年は

  「オクリ」が弾けるようになる

というのを三味線の第一目標!にしようと思っております。
そのあとは鹿踊りなども。

mainaさんはかなりお上手なんですよね。mayaribeさんも。
ツチ子さん、競いましょうか?(笑)

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雪が降る 

私の住む兵庫県南部地方にも今年初めて雪が降りました。
あなたは来ないけど。
早朝は、青空の下ではらはら散っていただけだったのに、次第に空が曇り、午後まで降っていました。(全く積もりませんでしたが)

初春公演にはやはり「雪もの」がひとつあるといいですよね。

  「新口村」

とか、

  「袖萩」

とか

  「伊達娘」

とか。皆さんは何がお好きでしょうか!?
今回は「詐欺娘」じゃなくて

  「鷺娘」

しっかり変換してくださいよ、パソコンさん。
「ふたりはげ」とか「詐欺娘」とか、このところ失礼しております。

勘十郎さんの華やかな演技が場内を快楽の坩堝となさしめています。

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緑の風 

今日1月7日は昨年亡くなった吉田玉男師匠のお誕生日です。
ご存命なら88歳になられるところでした。

8年前、1999年1月7日、私は大阪市谷町の長久寺にいました。
2日前に亡くなった

    竹本緑大夫 さん

の告別式でした。

このブログに来てくださる方の多くは、若い、ここ数年のファンの方々だとお聞きしています。だからこそ、以前にも似たようなことを書いたかもしれませんがふたたびここに書いておきます。

緑大夫さんは

    四代目津大夫

のご子息で、本名は村上律太郎さんとおっしゃいました。
はじめは太夫になるつもりではなかったようですが、やはりこの道に進むことになり、十代目若大夫の孫である豊竹英大夫さんと同期でこの世界に入られました。
美男で、シャイで、誠実な方という印象が強く残っています。私は一度インタビューさせてもらったことがあるのです。

呂大夫、咲大夫に続いて、英大夫、緑大夫が文楽の中核となることは間違いないと期待されていたのです。
しかもその頃には英大夫、緑大夫ではなく、若大夫、津大夫になっているだろうと、誰もがひそかに期待していました。

これは以前書きましたが、私が今も忘れられないのは素浄瑠璃の会(大阪・島之内教会)で語られた「熊谷陣屋」です。すさまじかったです。

緑大夫さんをご存じない皆様、どうかこの名前を記憶されて、いつか記録映画などでお聴きになってください。

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わが師の恩 

いまどき、

    仰げば尊し、わが師の恩

なんてはやらないのかも知れません。
「和菓子の餡」なら好きな人もいるでしょうが。

しかし、文楽の人々を見ていると、どうしてあそこまで「わが師」を敬えるのか不思議なくらいです。
住大夫師匠は稽古の厳しいことで有名な人ですが、文字久さんなど、ほんとうに師匠を尊敬していればこそ耐えに耐えて、その結果として見事に成果を挙げられつつあると思うのです。
また、別の技芸員さんは、師匠の芸を褒めると本当に嬉しそうにしてくれます。

さきほど「不思議」と書きましたが、実は不思議でも何でもありません。私もまったく同じような気持ちを持っているからです。

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二人禿 

昨日は急に都合が悪くなって文楽劇場に行けませんでした。
残念!
今日こそ、ご近所の松竹座ともども行ってこようと思っています。
ところで、夜の部の幕開けの

    二人禿

なのですが、文楽を全然知らない人から

    ふたりはげ

ってどういう意味? と聞かれました。
絶句・・・・。

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我が家から 

しばらく家を離れておりました。
本年初めて家からの更新です。
それにしても思うのですが、技芸員の皆さんは何度

    「おめでとうございます」

をおっしゃるのでしょうね?
何百回とおっしゃるのでしょうね。

さて、我が家に久しぶり、という事は年賀状もはじめて見たわけです。
ブログつながりの皆さんとはこの場でおめでとうを申しますし、そもそもお名前も知らない方が大半です。
職場の同僚もナシ。というわけで、旧友や学会関係、文楽関係の方々から華やかなものを頂きました。
皆さん

  ありがとうございます

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初春公演初日 

平成十九年初春公演が開幕しました。

恒例の鏡割りに始まって、場内の飾りつけも雰囲気は春、春、春。

今年の幕開きは

    寿

数年前、咲大夫と文雀の「卒塔婆小町」にとても感動したことを思い出します。
そても雰囲気のあるオムニバス作品ですが、「鷺娘」と書こうとすると「詐欺娘」になってしまうのが玉に瑕。

第二部の幕開きは

    二人禿

こういうなんでもないものも、何も考えずにどっぷり浸れるから好きです。

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初詣 

みなさま、どんなお正月をお過ごしでしょうか?
飲んだり食べたりで早くも体重の増えた方がいらっしゃるのでは?
このブログに来られる方で

  お年玉をもらう!

という人はいらっしゃるのでしょうか?
芸能の世界では師匠が弟子に、という習慣があるようですね。
師匠のお宅にお年賀に行ったり、というのもいい風習です。
私も恩師の家にお邪魔した経験があります。
女子大ではなかなかそういうわけにもいかず、わたしの家に年賀に来る学生はいませんが。

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