能勢の清姫(2) 

昨日、大阪府豊能郡能勢町の

    浄るりシアター

に行ってまいりました。
普段プロの演技を見慣れているわけですが、こういうアマチュア劇団の人形浄瑠璃はまた格別の面白さがあります。
今年は特に会館15周年になりますので、さらにいっそう力が入っていたようです。

この公演のお楽しみのひとつに、地元の皆さんがホールで販売される「淨るりグッズ・能勢の物産品・なつかしの駄菓子等」などがあります。

    黒衣隊

という、浄瑠璃のための道具類の販売をするチームもあります。
勤務先でちょっとした見台でも買いたいと思うこともあるのですが、文楽人形の活動が今後どのようになっていくのか見通しが立たず、躊躇もしています。

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プラスアルファ 

大学の授業もあと一ヶ月。この時期になって私は毎週の授業に加えてプラスアルファの授業を担当します。
名づけて

    アートウォッチング演習 (笑)

まあなんとふざけた名前でしょうか? 誰がこんな科目考えたの?(実は、私・・・)
もちろんバードウォッチングのパクリ。よくも文部科学省はこんな名前の授業を許したものです(笑)。

これまで、「舞台芸術のさまざま」「民俗芸能」と続けてきて、今年のテーマは「映画館」。
映画館の種類、各映画館の工夫などについて、昨日は学生に意見を出してもらい、来週行こうとしている映画の予習もしました。
その映画館は宝塚市(私の地元)の

    シネピピア

というのです。
ここは公設民営の2館シネコン(東宝系ロードショー館と名画座)。
この小さな町には、実は映画館がありませんでした。昔はあったのですが、経営難で廃業。ですから私など映画が見たければ神戸や大阪に行くのが普通でした。
ところが、この町の映画館復活に寄与したのは皮肉なことに

    阪神大震災

でした。

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なぎなた 

文楽で「長刀」といえば

  千本桜の知盛

  五条橋の弁慶

などが思い浮かぶでしょうか。
あれを持って人形を遣うのは大変だろうと思うのですが、さすがにプロの技はたいしたものです。
主遣いは右手一本で物を持つわけですから、バランスの取り方も難しいでしょうしね。

私の住む町の隣に

    兵庫県伊丹市

があります。
小さな、人口もさほど多くない町で、飛行場のイメージが強いかもしれませんが、歴史を感じる町でもあります。
まずは酒どころ。「白雪」(天文19年=1550=創業)などは伊丹の酒です。
歌枕の昆陽池は西行や和泉式部も詠み込みました。

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ドナルドと茨城の話 

一昨日、初めて使いました。
一瞬学生を黙らせる新兵器、拍子木こと

    ドナルド(怒鳴るど)

を・・・。
情けないです。

  あのね、これ、ドナルドっていうんだけどね

というと笑いが・・・。
これって、かつて

    ベー娘さん

が小学生になさったのと同じことで、反応も同じ。
カンカンと鳴らすと一瞬目を瞠る学生たち。
しゃべってるかな、という雰囲気を感じたため、2回使いました。
心臓に悪いだけであんまり効果ないかな・・。
でも、ちょっと大きな音出すよ、とことわってからたたいたんですけどね(笑)。

来週は小テストのような提出をさせるので、いくらかマシだと思いますし、そのあとはもう終盤なので学生も単位のことが心配になって来るでしょうから落ち着くかなと期待しているのです。
それにしても、ほんとうに

    冴えない授業

です。
授業に関しては私が責任者ですから、だれのせいでもないのですが。

かつて国文科の教員だった頃は、私が面白いと思うことを話すと、それなりに学生も受け入れてくれました。先日も国文科の卒業生からそんな内容のメールをもらいました。
しかし今はそれではだめなんですね。
学生におもねる気はないのですが、それでも彼女たちの関心を惹くものは何かを来年度は改めて考えようと思います。

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人形、ふたたび 

昨日は久しぶりに人形のお稽古でした。
いつも来てくださる若手の人形遣いさんがご用があったので、K弥先生お一人の指導でした。
今回は

    娘人形とツメ人形を遣ってのお芝居

を稽古していただきました。
10分ほどのものですが、細かい動きがなかなか難しく、人形の感情表現もまだまだです。
来週もう一回指導していただいて何とか格好をつけたいと考えています。
それにしても、さすがにプロですね。演出のアイデアが次々に出てきます。
刀で対決するところを

    ほうき と ハタキ

でやってみましょう、とか立ち回りはこういうしぐさにしましょうとか。まあいろいろありました。


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胸突き 

5月のゴールデンウィークのあと、学校は夏休みまでフル稼働です。
企業にお勤めの方は

    そんなもの当たり前

夏休みなんてあるだけマシ、と思われるでしょうし、実際そのとおりなのですが、ぐうたらな学校人間にとってはなかなか大変な時期です。
中でも6月の後半はかなりくたびれる時期です。
いわば

    胸突き八丁

です。頑張りどころでもあります。
もっとも、以前ならここを越えるとすぐに夏休みで、次は10月に会いましょう、だったのです。
夏休みは約2か月半でした。が、今は夏休みは8月から。後期は9月半ば過ぎに始まりますので、夏休みはほぼ小中高校並みの長さです。
私の学生時代、先生たちは授業なんてそこそこしかやってませんでしたが(補講なんて珍しかったです)、今は年中授業してる感じです。

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お染の孤独 

私の所属する学科では心理学と福祉学が人気の的です。
お茶やお花など伝統文化になると学部学科を越えて関心を持つ人が多いようですが、

    伝統芸能

は、あまり興味は持たれないようです。

先日、1年生に対する学びの案内をしました。
私は例によって何もできませんので、おつきあいするだけ。
同僚教員が一生懸命話してくれていました。
文楽人形は持っていったのですが、あまり反応はなかったようです。

    お染の孤独

です。
以前、少し書きましたが、5月に実施した文楽人形劇が思いのほか好評をいただき、高校生向けに再演することを依頼されています。
ところが、致命的な問題があります。

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若手会終了 

二日間の

    文楽若手会

が終わりました。私は昨日だけ拝見しました。
このところ毎年のように職場のグループが観劇しています。
昨日も教員3名、元職員1名、卒業生1名というメンバーが集まり、楽しいひと時を過ごしていました。

満員に近い、普段の公演ではめったに見られない入りで、若手の皆さんはやりがいがあったと思います。
さて、床の出来はどうだったのでしょうか?
そちらはどなたかにお任せするとして、人形については少し思うことがありました。

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階段 付260,000 

このブログのカテゴリの中に

    日々牛歩

という項目を設けています。
毎日少しずつでも前に進もうという気持ちなのですが、牛は本気で走ると速いですよね(笑)。

さて、5月公演にいけなかった原因(と、3ヶ月ほどほとんどアルコールを口にしていない原因)は呼吸器の症状によるのですが、これはもう亀の歩みです。

今怖いのが

    階段(特に昇り)

です。讃岐の金毘羅さんなど絶対に行けません。
それどころか、文楽劇場の2階に登る階段も億劫で、確実にエスカレーターを使います。
駅の乗り換えも同様。
文楽劇場最寄り駅の「日本橋」は地上に出るには階段ですから、うんざりなのです。
平坦な道でも元気な高齢者の方に追い越されながら歩いています。
負けるもんか!と、少しでも早歩きすると汗が噴出し、呼吸が苦しくなる有様です。
職場から帰る時、駅までたどり着いた私を待ち受けるのは歩道橋の階段。
もちろん、駅には車椅子の方のためなどにエレベータがあるのです。しかしこれはインタフォンで駅員さんに連絡して乗せてもらうのです。それも面倒ですし、そもそもインタフォンでの会話は不自由ですから、

    ピンポンダッシュ

と間違われそうです(笑)。

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若手会、行きますか? 

鑑賞教室もつつがなく終了して、今日と明日は

    文楽若手会

です。
もう「若手」は卒業したほうが・・・というメンバーもいらっしゃいますが、ふだんなかなか役が回ってこない人にとってはいい仕事ができそうですね。
住大夫さんが若手会のことで頭が痛いとおっしゃっていたそうですが、厳しい稽古の成果が出ますようにお祈りするのです。
演目は

    万才 鷺娘

    日吉丸稚桜

    生写朝顔話

です。
床では咲甫大夫・清志郎の「宿屋」、睦大夫・清馗の「大井川」に注目でしょうか。日吉丸は掛け合いですね。
人形では

    勘緑の五郎助

はピタリですね。

    幸助の駒沢 一輔の深雪

も20年後には本役でしょうね(もっと早いか!)。

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楽しみな11月 

11月のことを言ったら何が笑うでしょうか?
それでも楽しみです。十一月公演。

  豊松清十郎襲名披露

はもちろんです。
一足先に清之助さんの出身地の東京でお披露目をされてから、いよいよ大阪でも。
もちろん演目は

  本朝廿四孝

女形の襲名としては実に華があっていいですね。
劇場ロビーの華やぎが今からわくわくするほどです。

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語りのお稽古を終えて 

3週間連続で義太夫節入門の授業をしていただきました。
豊竹H大夫師匠には心よりお礼申し上げます。
昨日は私の研究室での授業。2時間ぶっ通しで

    語りの四方山話

    若い頃の思い出と学生へのアドバイス

などをお話しださいました。

語りについては

    伊賀越道中双六 沼津

を素材にして、床本に書かれている文字を見ながら

    これは「地」 こっちは「イロ」

など、なかなか細かくお教えいただきました。
そして、実演も交えられ、いつしか沼津の素浄瑠璃上演となったのでありました。
亡くなった貴大夫さんのこともお話になり、「この人がいなかったら、僕はとっくに大夫を辞めてた」というお話にいささかしんみり。
呂大夫さんのことも話題になりました。

沼津

架蔵 「沼津」床本(遊楽・筆)

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右3の1 

鑑賞教室の平日は高校生でいっぱいです。
まかり間違ってこの中に押し込まれると窮屈だろうな、と、いつも思うのです。
松嶋屋さん(我當さん、進之助さん)と上村吉弥さんらの歌舞伎鑑賞教室では以前しょっちゅう高校生に挟まれるような位置で見ておりました。
どでかい図体(私も人のことは言えませんが)の男子生徒には近づきたくないです。

文楽ではいつのころからか鑑賞教室は

    右座席3列1番

をできるだけ使うようにしています。ここはいわばロマンスシート(笑)で、2席(3列1と2)しか発売されていないボックスです。1,2列と3列の3,4番は床がいささか邪魔になるのでチケットは売られません。
もっと私の場合はロマンスがありませんので(笑)、一人でボックスを占めることがおおいですね。
道行や景事でのツレ三味線さんとは

    ちょっと雑談でもしませんか

という距離です。
寛太郎君とか清公君とか。

先日もそこで座っていましたが、とにかく見晴らしがいいのです。
誰が居眠りしているか一目瞭然(笑)。
ノートを取るのも手摺にノートを載せるととても書きやすいのです。
ちょっと何か食べてもばれないし、ビールを隠し飲みしやすい席です(笑)。
私はしませんけどね。

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縦横の舞台 

鑑賞教室は順調に進んでいるようです。
日によっては高校生の態度がずいぶん違うのだろうと思いますが、私はなかなかまじめな高校生と出くわしました。
まじめ、というか、かなりの生徒がしっかり最後まで見ていたのです。
もちろんこれには

    技芸員の力量

が優れていることが条件として挙げられます。
五条橋はまあ起きているでしょう、というか寝ようとしたら終わっているでしょうし(笑)。
それにしてもこの演目、弁慶と義経はいつから橋の上で戦わなくなったのでしょう?
『義経記』で二人が戦うのは五条橋ではありませんが、それでも身軽な義経がひょいひょいと弁慶をかわし、ついにはやっつけてしまうわけです。
五条橋でも、義経は橋の欄干を軽々と飛び回り、弁慶の強力を発揮させないままに降参させるというのが私のイメージです。
でも今は、橋は上手に見えるだけ。
二人が

    力比べ

をしても義経が勝ち。どうも違うなぁ。

弁慶が大きな目玉をくるくる回し、額に大汗をかいているという雰囲気がどうも出ません。

解説では実はそこそこ居眠り組がいます。最近の高校生は宵っ張りが多いですからね。
3時ころまで起きているなどというのも珍しくないようです。
11時には寝ていた私からすると信じられない思いです。

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英語 

英語ができたらいいな、と思うことがしばしばです。
文楽には外国の方をお連れすることが少なくありません。そういうとき、せめて通り一遍のことだけでもしゃべれたら、と思います。
大学受験の時、英語の成績は(謙遜も自慢もせずに申しまして)中の上くらいだったと思います。

大学時代、これではいけないと、

    英会話の勉強

を始めました。
ラジオの英語ニュースを毎日聞き、英語の雑誌を読み、ラジオ英会話の聴取者でもありました。でも、やっぱりだめですね。才能がないのがひとつ、もうひとつは外国人とあまり接していなかった(つまり声に出して日常会話をしていなかった)ことが問題だと思います。
親しかった留学生はなぜか日本語ペラペラの韓国、中国、ブラジル人。英語で話すくらいなら日本語のほうがうまく通じたのです。

ところが今、思いがけず

    英語を使う必要

に迫られています。
大学の授業にアフガニスタン人留学生が来ていて、彼女は英語のほうが日本語よりうまいらしいのです(聞こえないので分かりませんが)。
50人近くの学生がいるのですが、彼女を放ってはおけないので、パワーポイントですべて教材を提示し、そこにはすべて英語表記を併記しています。

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源氏物語の講演 

「紫式部日記」 寛弘五年(1008)11月1日(太陽暦では12月1日)の記事に

  このへんに若紫さんはおいでかな?

と藤原公任(ふじわらのきんとう)が冗談を言いかけてきて、紫式部が

  光源氏のような方がいらっしゃらないのに、紫の上がいるはずがないわ

と思った
・・・と書かれています。
つまりこの時点で源氏物語は(全部できていたかどうかは別にして)書かれていたことがあきらかなのです。
それからちょうど1000年になるというので、

    源氏物語千年紀

とされています。
ちまたでは大小の催しがあふれ、私などにも源氏物語の話をして欲しいという依頼が舞い込んできます。
先日、勤務先のお隣の市である大阪府箕面市でお話をしてまいりました。

    90分で源氏物語を全部読む

というとんでもない講演でした。聴衆の皆さんはとても熱心でメモを取ったりしながら耳を傾けてくださいました。

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歴史的仮名遣い風新作浄瑠璃 

ここ数日の間に

    狐と笛吹き

    歴史的仮名遣い

の二項目を記事にしたのには意味があったのです。
いきつくところ、新作浄瑠璃には「歴史的仮名遣いの雰囲気が必要だと私は考えています」と申し上げたかったのです。

といってもわかりにくいと思います。
申すまでもなく、「狐と笛吹き」の本文を歴史的仮名遣いに書き換えろ、という意味ではありません。
また分かりにくい言い方かもしれませんが、

  歴史的仮名遣いに映るような文章

にすべきだ、ということです。

  名に高きこゝも都に隠れなき六角堂といふ霊地あり
                                     (桂川連理柵)

歴史的仮名遣いがしっくり来ますよね。

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いまさら狐と笛吹き(2) 

先日、

    狐と笛吹き

のことをけなすような記事を書いてしまいました。
北条秀司さんに失礼だったとしたら申し訳ないのですが、私にもちろんそんな気はなかったのです。
今回の公演はあまりにも奇妙だったように思ったのです。

清治さんが音楽的にずいぶん工夫されたと聞いています。
そういう工夫があってこそ再演の意味があるわけです。
それをなぜ本文についてはしなかったのか。
国立劇場の制作の方々は立派なキャリアをお持ちの方が多く、そういう能力がないはずがありません。
制作の皆さんがお忙しくてできないなら、北条さんのご遺族の了解を取って1年くらい前から本文の手直しを専門家に依頼すればよかったわけです。

東京には数々の大学がありますから、

  文楽に詳しく

  正確な古文が書けて

  文学的・演劇的センスのある方


など探せばいらっしゃるはずです。

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音感○ 

学生がかなりびくついていたのです。
昨日の

    伝統芸能演習

の直前のことです。
私の研究室に来て「やりたくない」「いやだ」と言い出しました。
大きな口を開けて1時間ずっと

    ととさんの名は

    海に兵船平家の赤旗

などを語るわけですが、なぜこういうことをしなければならないのか、わけがわからなくなっているのかもしれません。

「伝統芸能を感じようよ、こんなもの、やれと言われかかったら一生やらないでしょ」

と話すと

    そら、そうやけどぉおお

とまだ渋っています。やはりかなりのカルチャーショックだったようです。
で、時間になったので教室へ。
この部屋は音楽室でもありますのでH大夫師匠が来られるまで、二人はピアノを弾いたりしてリラックス。


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先生のために 

文楽鑑賞教室は高校生の団体鑑賞が中心です。
しかし、昨今予算の問題で文楽鑑賞をやめるところもあると聞いたこともあります。
どうせ居眠りするだけだし、好きな子は自分で親に頼んで行かせてもらうだろうから、という現場の先生の声も聞こえてきそうです。

先生の中にも「毎年行くのはつらい」「今年は行かんでもいいから嬉しい!」とおっしゃる方があるかもしれません。
しかし、

    高校教諭の皆さん

あなたが面白がってくださると、それはそれでいい教育になると思いますよ。

  先生「学校から文楽鑑賞教室に行きます!」
  生徒「え~っ(不満の声)」
  先生「そういうな、先生もいやなんだから」

ということになっていませんか?
なっていなければけっこうなのです。

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いじめではなく 

先日、キャンパス内を歩いていると顔なじみの看護学科の学生が近づいてきました。
「やあ、●●さん。こんにちは」と言うと、彼女はなんだか申し訳なさそうな顔をして私に訴えてきました。

    今日の授業、聞こえませんでした

    え?

学生の私語がひどいというのです。いくらか覚悟してはいましたが、そこまでひどいとは思いませんでした。
彼女はまじめな学生で、むしろ私の話を聴きたいというのです。ところが、多くの学生がそれを許さない。
なにしろ150人ほどの登録で130人ほどが出席しているのです。聞こえない私が、「私語をされてもわからないから注意するのが難しい。『だったらしてやれ』と君たちは思うのか? それとも、『それなら協力しよう』と思うのか?」と毎回のように言うわけですが、それすら聞いていないようです。性善説?は成り立ちません。

今に始まった問題ではありませんし、多くの教員が工夫を重ねていらっしゃるわけですが、どう考えても厄介な問題です。やはり私のような者にはこういう大教室での授業はもう無理なのだろう。
自暴自棄ではなく、むしろ冷静に考えるとそういう結論になるのではないかと感じられます。

そもそもこの授業が150人と聞いて、私語の対処を「何とかしてやろう、負けまい」と思ってスタートしたのに、やはり負けてしまいそうです。

とにかくここがふんばりどころではあります。

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書くこと 

時々言われるのです。
毎日よくも(あきもせず、性懲りもなく、どうでもいいことを?)いろいろ書いてるね、と。
そのとおりで、まさに一言もありません。

伊達大夫師匠が亡くなったとき、睡蓮さんが言葉にならないという旨のコメントを書いてくださいました。そのお言葉こそ

    万感を伝えています

ね。ほかのブログを拝見しても、ひとこと「ご冥福をお祈りします」とだけあるものが多かったように思います。いただいたコメントもそういう形が多かったですしね。
ところが私はだらだらと書き連ねました。
私はそもそも口頭表現での

    おしゃべり

はあまりしないほうです。黙って何日でも過ごせるくらいです。孤島で生活しても水と食べ物があればわりあいに生きていけるほうでしょう(笑)。

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歴史的仮名遣ひ 

最近、

    歴史的仮名遣ひ

が気になつてゐます。
今、この仮名遣ひを当たり前のやうに使つてゐるのは短歌や俳句の世界(現代仮名遣ひも多くなつてきてゐますが)くらゐです。
私自身、一般の方に比べて格段に歴史的仮名遣ひとのお付き合ひは多い方なのですが、自分で文章を書く時にはやはりほとんど使ひません。

やはりかなり読みにくいですか?
以下、現代仮名遣いに戻します。
文楽ではいまだに歴史的仮名遣い(の江戸時代風の形)で床本は表記されています。
江戸時代らしく「据へて」「追ふて行く」のように厳密に言うと間違った用法もありますが、それも含めて現代仮名遣いでは書かれないわけです。
文楽劇場の字幕もこの「江戸時代風歴史的仮名遣い」です。高校生には難しいかもしれませんが、このまま行くのもひとつの見識でしょうね。

以前、大阪公演で

    心中宵庚申

が上演された時、道行が「思いの短夜」と表記されたことがあります。
私はその時文楽評で「今後は「思ひ」と表記して欲しい」と書きました。

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いまさら狐と笛吹き(1) 

遅ればせ(かなり)ながら、

    狐と笛吹き

のテキストを拝見しました。
これをこのまま上演したのでしょうか?
いくらか変更はあったのでしょうか?
この文章を作られたのは北条さんなのでしょうか?
上演に際して文章や言葉の練り直しはできなかったのでしょうか?
そういう疑問が次々にわいてきました。

失礼を承知でいくらか申します。
とにかく地の文が練られていないし、セリフには無理があるように思います。

いきなり冒頭の和歌ですが・・。

    春の夜の夢の浮橋

といえば藤原定家の「春の夜の夢の浮橋途絶えして峰にわかるる横雲の空」が思い出されますが、ここでは少し変わっていて「こえかねて思い絶えにし人ぞ待たるる」となっています。本歌取りはもちろんけっこうです。
しかし、亡き妻への思いが絶えてしまったのならこの話は成立しないはずで、「絶えにし」ではなくむしろ「遥けき」あたりではないでしょうか。
ここですでにひっくり返りそうになりました。

    心ぞ千々に苦しけれ

「千々に」といえば「乱れ」とありそうです。「千々に苦し」って言いますかね? この形でいくなら「心ぞ千々に」で間をおいて「乱れ」を含意した上で、「苦しけれ」とでももっていくほかはなさそうですが、そういう節付けだったのでしょうか?
「ぞ」と来たら結びは「苦しき」か、せめて「苦しかる」でしょうが、まあこういう変形係り結びは浄瑠璃ではしばしば見られますので許容範囲でしょうか。
で、このまま文語で行くのかと思ったら「やさしの姿見えそめる」「尋ねど」「訪ねて来た」・・・。
つっかえてはころび、気になってはまろび、なかなか大変です。

・・・と重箱の隅をつつくようなことを申しましたが、

    地の文はト書きではない

のでもっと大事にしていただきたいと思った次第です。

言い出すときりがないのです。書き換えたくてうずうずします。
みなさんもそういう気持ちにはなられないでしょうか? また、国立劇場の方々も技芸員の皆さんもそういうお気持ちでいられるのではないのでしょうか? これでいいじゃないか、という方のお話を伺ってみたいです。

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アンコール? 

先月17日に大阪天満橋のOMMビル1階で文楽人形劇「お染の 悪質商法さらばでござる」を上演したことはすでに(しつこいほど)申し上げました

先日、その時の記録映像を同僚が

    DVD

にきれいに作ってくれまして、それを学生と一緒に見ました。
同僚は何事にも凝る人なので、

    エンディングロール

まで(多分音楽入りで)きちんと入って、映画さながらです。
改めて見てみると、やはり座った姿勢がほとんどですので動きの面では面白さが少なかったのです。
しかしこれは私がそういう風に本に書いたので学生の責任ではありません。家の中なのであまり立つわけにもいかなかったのです。ただ、相手のほうを向くしぐさやそっぽを向くしぐさで少し座る位置や方向を変えるなどの工夫はありだなと思いました。
そのほかいくつか気になることもあり、後悔がなくもありません。
題材が題材ですから、ほかで上演する機会もないし、まあ、心覚えにしておこうと思っていたわけです。

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語りの授業 

私の大学の授業である

    伝統芸能演習

では

    文楽人形の技法

を3年間続けてまいりました。講師は吉田K弥さん、アシスタントにはこれまでM一郎さん、K市さん、T佳さん、T翔さん、M次さん(この方がレギュラーです)が来て下さっています。
ところが、昨年K弥さんがご多忙であまり時間が取れなくなってしまい、今年度の開講をいささか危ぶんだのです。それがきっかけで、今年は

    語りにも挑戦してみよう

ということにしました。
おそるおそるベテランの豊竹H大夫さんにおうかがいしてみましたところ快く引き受けてくださり、昨日その第一回が行われました。

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鑑賞教室初日 

本日より大阪国立文楽劇場にて

    鑑賞教室

が始まります。
皆様おいでになるのでしょうか?
概して午後の部のチケットが早くなくなるようです。
団体観劇が大半ですから、普段とは違ってチケットが意外にとりにくいのですね。

尼崎がメインですが、今回光秀を持つのは

  勘十郎・玉女・玉輝・文司

いいですねぇ、特に文司さんが嬉しいです。
いいものがありながら、やや小さくまとまりかねない危惧を持っていた方なのですが、これを機会に師匠のお名前を継ぐつもりで大きく飛躍していただきたいものです。

操は

  和生・清之助・簑二郎・勘弥

こちらも実力派中堅が勢ぞろいで、文句ありません。
5年後の本公演ではこれが当たり前のメンバーになっているでしょうね。
そして5年後の鑑賞教室では、光秀は

    文司・勘緑・玉志・幸助

でいいのではないかと思います。
とにかく、5年後を見据える鑑賞教室であって欲しいと思います。

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拍手 

いつのころからか(わかっていない・・・笑)、このブログの記事の下に

    拍 手

というバナーがついています。
私は自分で自分の記事に「拍手」をしたことはないのですが(笑)、時々数字が出ています。
どなたかがクリックしてくださっているようです。
間違ってクリックしちゃうのかな?(笑)と思ったりもするのですが、いえ、やはり何らかの意味が有りそうです。
最近では

    伊達大夫 さん

が亡くなった時の2日連続の記事にやはいr2日続けて3つの「拍手」が記録されていました。
これは記事に対してというよりも伊達師匠への賛辞なのだろうと思います。
芸能人の方はなくなってもしんみりとではなく掛け声をかけてお見送りすることがありますから、このブログでも拍手でお送りするのがよいのかもしれません。
歌舞伎役者が亡くなると、ご葬送の時にしばしば掛け声がかかりますね。
伊達さんならどんな掛け声がふさわしかったのでしょうか。

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道路交通法 

昨日、改正道路交通法が施行されました。

注目されているのは、

    75歳以上の運転手の「もみじマーク」表示

    後部座席のシートベルトの装着

の義務化でしょう。
75歳というと、例の「後期高齢者」とダブってしまって評判は芳しくないそうです。
そもそも、あのマーク、「もみじ」に見えるのでしょうか?

シートベルトは一般道の路線バスでは対象外ですが、タクシーで嫌がる人が出てくるでしょうね。
「命を守るためです」と運転手さんが言っても「あんたが安全に運転したら済むことや!」と言い返す人もいるのではないでしょうか。
さしあたり一般道ではベルトをしていなくても警告されるだけだそうですが、しばらくは反発もあるでしょうから「警告」というより「お願い」のような感じで警官がチェックするのかなと想像しています。

自転車の歩道通行についても改正されました。
ヘルメットの着用も努力義務ができたそうです。こういうことになると関連会社(ヘルメット製造など)の株価が上がるんでしょう(私は、株は分かりませんが)?

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能勢の「清姫」 

今年も大阪府能勢町の浄るりシアターでは

    浄瑠璃月間

として人形浄瑠璃の公演がおこなわれます
劇団は

    鹿 角 座

今でも山の奥には鹿が鳴くのでしょうね。
なんと言ってものどかなところですから。

一般公演は6月21日(土)と29日(日)のいずれも午後2時。
演目は、
  能勢三番叟
  仮名手本忠臣蔵―殿中松の間の段(素浄瑠璃)
  人形浄瑠璃の解説
  伊達娘恋緋鹿子―火の見櫓の段
     (こども浄瑠璃が語り・三味線を務めます)
  日高川入相花王―渡し場の段

だそうです。
忠臣蔵の素浄瑠璃は鶴澤清水さんが三味線を弾かれるそうです。清水さんは因協会に入られたのでしょうね。この「清」+4画の漢字といえば、清丈’、清公と同じく清介さんの門下であることを示しますね。
伊達娘の子ども浄瑠璃も楽しみです。
そして極めつけは・・・

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