文楽の源氏物語(2) 

昭和31年、鶴澤寛治郎が寛治を、鶴澤清友が徳太郎を、そして鶴澤寛弘が竹澤団六を襲名しました。
あわせて吉田文五郎88歳のお祝いもあって、6月の東横ホールはにぎにぎしい演目で満ちていました。
7日から21日までの約2週間、

    お目見え
            (三番叟、口上、鳴門、還春三彩絵模様、寺子屋、本下 以上昼の部)
            (三人片輪、豊澤団平、先代萩、櫓のお七 以上夜の部)
    二の替り (千本の道行、口上、お蝶夫人、尼崎、壺阪 以上昼の部)
            (廿四孝、新口、野崎、膝栗毛 以上夜の部)
    御名残り (葵の祭、口上、弁慶上使、酒屋、吃又 以上昼の部)
            (道行旅路の嫁入、お蝶夫人、合邦、阿古屋 以上夜の部)

の3種類の演目でそれぞれ5日ずつの上演です(「吃又」は「名筆吃又平」として上演されています)。
この時のパンフレットも先日と同じ方にいただきましたのでご紹介いたします。
口上は3人の襲名と文五郎の披露。
こういう同時襲名を私はかねがね期待しています。

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授業終了 

長い長い、本当に長い4か月でした。
昨日やっと前期の授業が終わりました。

私の学生時代、授業は4月後半に始まり7月の声を聞くと

    もうやめる

という先生が少なくありませんでした。9月に1~2回ありましたが、ほとんどおまけのようなものでした。全部で多くとも12回くらいだったと思います。しかも豪傑の(笑)先生になると100分授業のうち50分しかしないと決めている方もありました。もちろん出席を取るということはなく、自分で考えて取捨選択をするという感じでした。
逆に、ゼミなどであれば話に熱中すると時間は度外視というものもありました。場所を変えて続けるというのもあったと思います。
あとは自分で勉強するだけ。時間をかけてレポートを書きますから、学生としてもあまりにも多く授業をされるとなかなかしんどかったのです。
文学部というのはそんな感じでした。
それだけに、初めて就職した時(短大でした)に、そこの栄養学科が厚生省(当時)の指導があるので

    15週確保する

という話を聞いてびっくりしたものです。

今はそれがすべての学部に応用されるらしく、時々ぼやくことになるわけです。
こんなに授業をしたら勉強ができない、という奇妙な感覚が文学部出身の私にはあります。

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校正 

ものを書く仕事をしていると、つきものなのが

    校正

です。
学生時代、恩師の校正を手伝ったり、少しずつ書き始めた自分の原稿の校正をしたりしながらその方法を学んでいきました。
昔の組版方式だとどうしても誤脱が多く、校正するとかなり多くの間違いがありました。
特に私の場合、歴史的仮名遣いの引用が多いので、辞書を片手に校正したこともあります。
今はパソコンで作ったものをそのまま送って、印刷所もそのままあっさり組んで下さいますので、時間的にも早いですし、間違いも驚くほど少なくなりました。
校正するとしたら、原稿の段階で間違っていた(漢字変換ミスなど)部分や不適切な表現を改めることくらいでしょうか。

しかし、それでも、今なおプリントアウトした原稿を送るように言われることもあります。
そういうものは校正が大変で、しかしなんとなく

    嬉しかったり

もするのです。

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7,777 

いつもご覧下さってありがとうございます。

ヒット数は左側に出るようになっているのですが、コメント数というのは私自身あまり意識したことがなくてどれくらいいただいているのか注意しておりませんでした。
ところが昨日たまたまだこのブログの管理ページを見ていると、「7774」件のコメントがある、という表示があったのです。
ということはまもなく

    7,777

じゃないか!と気が付いたわけです(もちろん、スパムコメントを除く)。
ヒット数のキリ番はどなたなのかご本人に申告していただかないとわかりませんが、こちらははっきりわかります。
だからどうだというわけではないのですが、なんとなくおめでたいじゃないですか(笑)。
実際はお返事を差し上げていますのでおおむね半数は私のコメントです(厳密に言うと半数以下です)。
それでもおそらく

    3,900件

くらいのコメントを皆さんからいただいていることになります。

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近頃 

近頃上がりしもの。

    気温、ガソリン

    穀物、息

いや、ほんとうなのです。ちょっと階段を上がろうものなら息が上がります。
2階の教室で授業をする時など、まず数回腹式呼吸をしてから始めないと、ものも言えません。
ガソリン、上がりましたねぇ。200円時代への突入も現実になってきました。
まあ、高くして無駄なドライブは避けるというのもいいのでしょうが、ガソリンスタンドの方々はたまりませんよね。


近頃減りしもの。

    元気、給料

    髪の毛、メール

いや、ほんとうなんです。
給料は今に始まったことではありませんが、元気がないのは困ります。
それよりも何よりも最近めっきりメールの数が減りました。
それほどに人との交流が減っているわけです。

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文楽の源氏物語(1) 

まったくいい加減な勉強しかしていませんので、文楽が源氏物語を上演したことについては記憶が定かではありませんでした。そうしましたら、ある方がかつての上演プログラムのコピーを送ってくださいました。
お名前は伏せておきますが、どうも有り難うございました。

せっかくですので、ここに紹介させていただきます。

昭和二十七年三月一日初日の公演です。
番付の紋下に

    太夫 豊竹山城少掾

とありますので、時代を感じます。この公演は「竹本綱太夫 竹澤弥七 毎日演劇賞受賞記念」になっています。太夫さんは「大夫」ではなく「太夫」の字が使われています。

第一部(11時開演) 祇園祭礼信仰記 恋娘昔八丈 安宅関
第二部(16時開演) 俤源氏物語 源平布引滝 碁太平記白石噺

という番組です。
山城少掾・藤蔵は「布引滝 実盛物語」の切。綱太夫・弥七は「恋娘 城木屋」の切と後述の「俤源氏物語」。
四ツ橋文楽座で、一等席300円、2等席150円、3等席100円、1幕50円でした。

Save0002.jpg
↑番付(わかりにくいですが)

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掃除 

以前は研究室の掃除をしてくれるかたがいらっしゃいました。
今もごみは捨ててくださるのですが、経費節減のためか、こまごまとした掃除はしていただけません。
私は自分で掃除をするのは嫌いではなく、前の研究室では

  勝手に掃除機を借りてきて

自分で掃除していました。
しかし、今年度はそういう元気もなく、部屋は埃や小さなごみが床に点々としていました。
学生にも評判が悪く、特に少人数の授業など私の部屋でしますので、やってくる学生は床から目をそむけるように(笑)します。
また、書類は山となり、山崩れを起こすこともあります。
何とかしないとなぁ、と思いつつ時間ばかりが経ったのです。

ある日、授業のために学生が来て、それが終わると私は次の授業に行くべく部屋を出ようとしました。
するとその学生たちが・・・

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ことわる 

学生を叱ることはあっても、叱られる立場ではない、というのは幻想かもしれません。
やはりそれが言葉になったものかどうかは別として、学生からの(時として無言の)声を受け止めることは必要ですから、教員も

    叱られる立場

だと思うことがあります。
私のように不自由な者は、つい

    自分が不自由

だと思ってしまいますが、先日、私の授業に出ている学生から言葉になった不満の声を受け止めました。

    私たちこそ不自由だ

と。
やはり不満がたまっているのですね。思い余って言ったようです。
私が彼女たちの反応を上手く受け止められないために、授業が

    独り相撲になっている

というわけです。
私語の統制もうまくいかないし、まじめな学生ほど不満がたまるはずです。
言葉として表現した彼女は勇気も要ったと思います。無言のまま同じことを感じているものも少なくないのだろうと思います。

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公開講座 最終回 

2か月間に亙る公開講座

    伊勢物語を多角的に読む

が昨日終わりました。
ほんとうは先週まででしたが、私が倒れてしまって、一週間延期。さらに暑い中での最終回になり、受講者の皆様にはご迷惑をおかけしてしまいました。
伊勢物語の第一段から始めて、それぞれの解釈の問題点を申し上げたり、ちょっと大胆な(学会ではいえないような・・笑)考えを申し上げたり、伊勢物語がのちの時代にどのように受け入れられたかを申し上げたり、絵画や工芸にいかに受け入れられたかをご紹介したり・・・という内容でした。

モタモタしてしまって、結局

    第九段

の東下りを読み終えたところで終了。それ以降は秋に持ち越しとなりました。
ここでやめちゃあもったいないですね、秋もまた来てください。
と、ちゃっかり宣伝。
どれくらいの方がリピーターになってくださるでしょうか?

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妻敵 

法律はあまり得意ではありません。
大学に行く時も法学部は全く頭になく、経済も嫌いでしたから、文学か教育以外に選択肢はないようなものでした。
日本史はいくらか勉強したものの、法制史は苦手です。
ですから、
この公演で上演されている

    鑓の権三重帷子

で浅香市之進が権三を討つ

    妻敵討 (めがたきうち)

も、法律の歴史の中で考えるのはどうも苦手です。
慣習法なのでしょうが、やや屈折した法だとの思いも抱きます。
言ってみれば、通常の法の範囲に収まりきらない法のような感じがするのです。

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祝日? 

はるか昔ですが(笑)、祝日は年に9日でした。
元日、成人の日、春分、天皇誕生日、憲法記念日、こどもの日、秋分、文化の日、勤労感謝の日。

それに体育の日、敬老の日、建国記念日が加わって、海の日やみどりの日ができ、休日の間の日も休日だというとこになり、土日に重なったら月曜も休みだとか、祝日は

  だいたいこのあたりの月曜日

となり・・・。
ああ、めまぐるしい。
ところが大学ではいまや

    休日授業

ということが行われています。
あまりにも月曜日を休みにしたため、月曜日の授業回数が不足し、しかも昨年から何が何でもセメスターに15回実施しなければならないと決められ、身動きが出来なくなってしまいました。
結局私の大学ではこの1年で3回も祝日が授業日になります。

そのうちの最初の「休日授業」が

    海の日

なのです。

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孫悟空のケレン 

文楽観劇歴25年のやたけたの熊さんは

    夏休み親子劇場

未体験(見たい件?)だそうですが、たしかに文楽愛好家の中には

  あれは文楽じゃないから

と敬遠される方も多いようです。
このところの定番は

    西遊記

    瓜子姫とあまんじゃく

    東海道中膝栗毛

などで、ほかに「雪狐々姿湖」などが加わります。
特に「西遊記」は「五天竺」のおいしそうなところをうまく組み合わせて構成されていますので子供には人気があるようです。
この中で、けれんみが最も強いのもやはり「西遊記」でしょう。
太夫さんもかなりいれごとをされます。英大夫さんは前回(4年前)、羅刹女に吹き飛ばされた孫悟空が「アテネまで行ってきた」と笑わせました。オリンピックだったのですね。「今年はペキンとおっしゃいますか?」と同じ場を語られる英大夫さんにお尋ねしたら笑っていらっしゃいました。

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夏休み公演 

今日からです。

    文楽夏休み公演

以前はこの公演が始まると実際に私も夏休みだったのですが、今はなかなか休めず、まだあと2週間近くの授業があります。
しかし、合間を縫って出かけようと思っています。

この公演は

    西遊記

    五十年忌歌念仏

    槍の権三重帷子

    国言詢音頭    

が上演されます。
この暑い時期にもかかわらず、今のところ休演はないようですが、亡くなった伊達大夫さんに代わって英大夫さんが「浜の宮馬場」に出られます。
「国言」は世代交代で玉女・和生のコンビです。玉女さんの切れ味に期待しています。

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暑さぼけ 

暑さに弱いのです。
最近、メールの打ち間違いが多く、あちこちにご迷惑をおかけしています。
先日は「お染」を

    遅 め

と書いて「意味がわからん」と、顰蹙を買いました。
「失礼しました」とお詫びしたつもりが

    七例しました

そんなにたくさんお詫びする例はないはずなのですが。
どうも調子が変なので

    天 敵

に行ってきます。私にとっては強い味方なんですけどね。
講座に来てくださる

    徴 収

のみなさん。確かにお金はいただいていますが。

いちおう、文章を書くことを仕事にしていますので、一般の方より神経は使わねばお恥ずかしいと思っています。ですから、メールもチェックをしてから送るようにしているのです。それにもかかわらず、間違いの山、山、山。
この記事にも何か間違いはないか不満です(わざとらしい?)。

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普通 付270,000 

学生というのはなかなか鋭いのです。
教員評をさせるとドキッとするようなことを言います。
私もどこかで言われてるんだろうなと思います。

    こわいですねぇ

先日、授業アンケートの話をしていたのです。教員同士で評価することが難しいということをつい話すと、ある学生が「大学の先生って

    変わってる人

が多いですからね」と言い出しました。
ずばり目の前で言われると、思い当たる節があるだけに、これまたドキッ!!
一筋縄では行かない連中が集まっているのは事実で、だからこそ面白い研究ができる、という面も否定できませんが、彼女の言葉からは「人間的に『?』のつく人も少なくない」というニュアンスを感じ取りました。

  どんなところが変わってる?

と聞きたかったのですが、答が怖くて(笑)聞けませんでした。

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清十郎へ 

先日、

    吉田清之助さん

の記事が大きく大阪本社版の朝日新聞に出ていました。
勘十郎さんと並んでの写真入り記事でした。

入門のエピソード、清十郎師匠の足遣いの思い出などとともに、簑助師匠が清之助さんの結婚式で「いつの日か襲名を」のお気持ちを口にされていたというお話も。

その簑助師匠も写真とともに談話が掲載されていました。
その中で師匠は……

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長所 

先日授業の中で

  就職のための自己宣伝

の文章を書いてみようという話をしました。
そして、その長所が自分の希望する就職先とどのように関わるのかを考えてみましょう、ということも付け加えました。

でも、自分の短所はよくわかるのですが、長所というのは意外にわからない、ということはありませんか?
短所といえば、私など(単に短所が多すぎるのかもしれませんが)、

  優柔不断

  人付き合いが苦手

  指導力がない

  空気が読めない

  意気地がない

などなど、数え上げればいくらでも出てきます。
では長所は何なのか?
まずは自分の例を挙げて学生に話そうと思いながら、どうにも出てこないのです。

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男装女装 

「月こそ違へ十四日」、というわけでもないのですが、赤穂四十七士のうちの

    矢頭右衛門七

の話から始めます。
大石主税についで若かったそうですが、彼はまた大変な美男子だったと伝えられています。
討ち入りのメンバーの中に

    男装の女性

が混じっている、という噂になったとも伝えられます。
そういえば(不気味に思われるかもしれませんが)私も高校1年生の頃、小柄で細かったこともあって、女の子に間違われたことがあります(笑)。高校3年生の頃は背は高くなったのですが髪を長めにしていると親からも同じように言われました。
少年時代は男女の区別の垣根が低いですね。

    女性の男装

はタカラヅカに限らず昔からあります。巴御前は勇ましく騎馬武者となり、出雲の阿国はかぶき踊りで一世を風靡しました。

いつぞや大阪で目深に帽子をかぶった「女らしき」通り魔が出ましたが、警察では一時「服装はともかく、体格を見ると女とは限らない」という見解を示していました。容疑者はそういわれてどんな気持ちになったのでしょう?
実は私も新聞に写真が載った時、

    男じゃないか?

と疑いました。
そう思ったのには伏線があったのです。

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集中講義 最終回 

実はこの3日間、体温が37度から38度あたりを上下しています。
できれば3日とも休みたかったのですが、休めば補講というお仕置きが待っていますので(笑)、2日は出勤しました。
ただ、そんな状態だっただけに、授業らしい授業もできず、学生には申し訳なかったと思うことしきりです。

それでも夏休みまでの仕事が徐々に終わっていきます。昨日は集中講義の

    アートウォッチング演習

の私の担当分が終わりました。
普段なにげなく使っている映画館ですが、どんな歴史があって、どんな工夫が行われていて、これからの映画館には何が必要で・・・といったことを学生が考えてくれたことだろうと思っています。
さきほど「私の担当分」と申しましたが、この授業の後半は美術の話になります。
こちらは私と違って

    本物の芸術家

である教員(染色作家)が担当します。
おそらく2つほどの美術館に見学に行くのだろうと思います。
彼女は作品が先日NHKでも紹介されたほど実力のある芸術家で、私も魅力を感じます。
しかも人間的にすてきな人で、学生からも、教員として、お姉さん(お母さん?)として慕われているのです。

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学生の読者 

このブログに来てくださる方は

    文楽大好き

    聴覚障害に関心がある

のいずれかの方が大半だと思います。あとは同僚くらいかな?
ひそかに願っているのが、

    文楽の技芸員さんたち

が読んでくださっていること。まあ、ブログですから若い世代限定かもしれませんが。
参考になるようなことが書ければそういう読者が増えるのでしょうが、こればっかりはなかなか・・・。

おのずから想定する方々の年齢層はさほど若い層ではありません。
多くは30代から50代くらい、と勝手に思っています。

以前はよく学生が読んでくれたのですが、どういうわけかそれは

    この春卒業した人ばかり

「アルミ」とか「たかP」とか「えりつぃん」とか・・・時々コメントが入っていたでしょう? あれは全部彼女たちなのです。
彼女たちはひょっとしたら今でも時々思い出してはながめてくれているかもしれません(忙しくて無理かな?)。
今の在学生とは、あまり話が出来なくなってから出会いましたので、どうしても付き合いが減り、こういう場でのコミュニケーションまでも取れなくなっているのです。

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小道具作り 

学生が動いてくれます。
今月31日に催される

    夏休み若者向け集中啓発講座

      消費生活らくらくスタディンぐ~
          (↑クリックしてください)

に私ども千里金蘭大学パペットパーティがまたまた参加します。
5月に実施したものをバージョンアップして、今度はツメ人形も遣う予定で、立ち回りもぐっと派手にしようと思っています。

今回は人形が掃除をする場面を入れるのですが、そのときやはり振袖ではやりにくかろうというので、

    たすき

を作ろうということになりました。
学生が自分たちで作ると言ってくれて、布を買いに行き、空いた時間に私の部屋で針仕事。
やはりこういう仕事は手馴れたもんですね。私など手に負えません。

DSC01709.jpg
 (写真掲載、本人の許諾済)

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道行の力 

昨日の朝はいつも騒がしいと悪評の絶えない授業でした。
不安いっぱいで行きました。
話のテーマは

    遊女の心中

でした。
具体的には、やはり一番わかりやすそうな

    曽根崎心中

を選びました。
心中という言葉の意味を説明し始めます。
しゃべっている者もいるのか、なんだか視線が集中しません。
きょうもだめか・・と思いながら話の概略の説明に入ります。
同年代の女性の話だからか、いくらかの学生が集中し始めました。
そして道行について、原文をプリントした上で

  これは現代語訳をしません。そのまま味わってもらいます。

さすがに暗誦していますから、私はプリントを見ずに学生を見ながら語りだしました。
すると・・・・

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蒸発 

昨日は

    九段目

のお話をしました。というとこのブログに来られる方は「山科閑居」を思い出されるはずです。六段目なら「彦山」か「勘平」、十段目なら「尼崎」か「重の井」のように。
でも昨日は一般の方に

    伊勢物語

のお話をする講座でしたので、第九段といえば

    東下り

でした。
懐かしいでしょう? 高校時代の教科書に載っていませんでしたか?
主人公が「京にはあらじ東の方に住むべき国もとめに」と思って三河の国八橋や武蔵の隅田川などを訪ねるところです。
もともとは三河国八橋、武蔵国隅田川の話程度だったようですが、増補されて宇津の山、富士の山などもこの段の中にあります。
不思議なのは直前の段にある浅間山。東海道から見えるはずのないものですが、京では見られないものとして富士山の雪と高さとともに浅間山の煙(噴煙)を捨てられなかったのではないかと想像するのです。

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南への出張 

去年だったか、私の所属する日本演劇学会の大会が沖縄でありました。
もし学会に参加できる状態だったらぜひ行きたかったのです。
もちろん学会そのものに関心があります。沖縄の芸能なども見たい、と思っています。
それに加えて、ついでに離島へ行って

    星を見上げたい

という「おもわく」もあったのです。
昨日は、太陽暦ではありますが、7月7日(旧暦では今年は8月7日が七夕だそうです)。

    七 夕

という話になると、どうしても天の川を眺めたい、と思ってしまうのです。
昔は失恋すると、「女なんて星の数ほどいるじゃないか」と言って慰められたものですが、最近の夜空を見ると、

  星の数しかいないのなら・

と不安になりますよね。
それほどに都会では星が見えません。

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FD 

何かと難しいことの多い昨今の大学です。
私の学生時代、教養の授業でも私語をするととても目立つ(周りが静かなので)ため、私語をする環境になかったと記憶します。私語するくらいなら授業をサボるのが礼儀だったかもしれません。
しかし、すでに同じ時期に近所の女子大に非常勤講師として出講されていた恩師が

    うるさくてかなわない

とぼやいておられたことも覚えています。
その女子大の学生の態度が悪いという面もあったでしょうが、教室の大きさや先生の話の内容にも原因はあったかもしれません。当時私立の短大などでは高校教諭を定年で辞めた人が講師になったりしていましたが、学者タイプの人よりもむしろそういう先生の方が子ども扱いになれているため評判がいいという話も聞いたことがあります。
今は

    F D 

というものがあります。
フロッピーディスク、ではなく、「Faculty Development」です。
簡単に言いますと、授業の内容や方法の向上のための組織的な取組みのことです。
たとえば、授業をほかの教員が参観して学生の反応などをチェックしてそれを担当教員との話し合いの中で伝えて次の授業に生かそうというものなどがあります。

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映画鑑賞 

つくづくだめだと思います。こんなことではだめなのでしょう・・・。
昨日、学外授業で学生と一緒に映画館に行きました。作品は

    ザ・マジックアワー

おなじみ、三谷幸喜監督作品です。
何も映画を観て楽しむ授業ではないのです。もちろん楽しむことはかまわないのですが、それにとどまらず、映画館のありかたについて体験的に学ぶことを目的にしていました。
たとえば、この映画館の座席はどうだとか、音響はどうだとか、トイレはどうなっているとか、バリアフリーは? 売店は?・・・・・

ですから、作品は変な言い方ですが何でもよかったのです。洋画ならいいなと思っていたのですが、たまたま時間的に合致したのがこの映画でした。

    洋画ならいい

というのは、私の場合もちろん

    字幕があるから

です。
最近は邦画でも字幕つき上映の試みがありますが、いつでもというわけには参りません。一般の方にとっては目障りでしょうからね。

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思い入れ 

日本の文化史の授業をしていて、不思議な現象に気付きます。
私はそもそも神話の話など得意ではないのです。でも歴史を語るためにやむを得ず神話についても話しました。
そして、比較的得意な平安時代の話になるともう、一生懸命でした。
ところが、付け焼刃で調べただけでまるで自信のない

    古事記

の話が評判がよいのです。
逆に、比較的自信があって、たっぷり語った

    源氏物語

は、あまりよくわからなかった、という感想が来ました。

    思い入れ

が強すぎるのでしょうか?
こういう体験はこれまでにもしばしばあります。
今日は十分下調べができていない、と不安に思って話したことが受け入れられ、時間をかけて本もあれこれ読んで、なんでも質問してください、といいたい時ほど白けたりするのです。

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近松門左衛門の空間 

昨日はまたまた拙いお話をしてまいりました。
テーマは

    近松門左衛門の空間

という、かなり大げさなもの。
簡単に言えば、「曽根崎心中の道行を現代の風景の中でのぞいてみましょう」ということなのです。といっても実際に歩くのではなく、写真をお見せしながらバーチャルウォークを体験していただこうというものです。
写真ではなくずっとカメラを回しながら歩いて、梅田橋から露天神社までの

    映像を流しっぱなし

にする手もあるかもしれませんが、今はそういうことをする元気はなくて、申し訳ありませんでした。

写真を見るだけでなく、テキストも読みます。
あえて近松の原文を選びました(野澤松之輔脚色版ではなく)。
今回は文学のお話という形だからです。

もちろん、道行の冒頭である

  この世の名残 夜も名残・・・

は原文も松之輔版も同じです。


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伝統芸能演習 最終回 

今年度も学生は頑張りました。
ここでもしょっちゅう書かせていただく

    伝統芸能演習

は昨日最終回となりました。
今年度は

    文楽劇場のバックステージ見学

    義太夫節入門

    人形遣い入門

の3つの内容でした。
非常勤講師にお迎えした太夫さん、人形遣いさんには本当にお世話になりました。
師匠方のおかげで全国でもあまり例がないはずの珍しい授業を実施することができました。
また、この授業から社会へ飛び出しての文楽人形劇の上演などという大それたことも可能になっています。
改めて御礼を申し上げる次第です。

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能勢の清姫(3) 

今日は旧暦で言うと

  皐月二十日あまり九日  (5月29日)

小の月なので、明日からは水無月です。
五月雨の季節が終わるわけですね。夏はあと一か月という理屈になります(立秋は8月7日)。

能勢町の浄るりシアターで毎年おこなわれる

    浄るり月間

は、6月の催しですが、「皐月」と言い換えたいとさえ思われる催しです。

  さつきの さ女房が 

のイメージを抱きます。
さて、今回上演された演目のうち

  日高川入相花王

では、当然「ガブ」の首が用いられます。
それがこれです。

のせのガブ


今回の演目のために新調されたこのガブ、でも、すこし変じゃないですか?

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