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八朔 

かんきつ類はあまり得意ではなく、正月にコタツに入ってみかんを食べる、という習慣もありませんでした。中でも

    ハッサク

は苦手です。
どういうわけかこれが小学校時代給食に出たんですよね。あれをおいしそうに食べる友人を見て不思議でしかたがありませんでした。

という話ではなく、今日は旧暦八月一日、つまり

    八 朔

です。
すでに初穂を刈り取る行事がおこなわれたりしているようですが、これは「田の実の節句」といういい習慣です。
珍しい人名に

    八月一日

というのがありますが、これを「ほづみ」と読むのも初穂を摘むところから来ているようです(ちなみに、「四月一日」は衣替えで「わたぬき」)。
関東に多い名前のようですね。


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教員の通信簿 

少子時代に入って、大学は生き残りをかけてあっぷあっぷしています。
関西人にとっては

    国立大学のすべりどめ

という認識が強いといわれる(某進学塾の話)東京の大学が、関西でも第一希望にしてもらおう、というので大阪でオープンキャンパスを開いたりしています。
ましてや中小の大学が

    できることはなんでもしよう

という姿勢になるのもわからなくはありません。
そのひとつに教員の

    自己点検

というものがあります。
とかく怠け癖のつきやすい大学教員ですから、自己を律してきちんと仕事をしようというわけです。まことにけっこうなことです。
今私の大学でおこなっているのは学生による授業アンケートですが、学生に聞いてみるとかなりいい加減に書いているというものが多いようです。だって、これを書いても

    授業がよくなるわけがないもん

と、耳の痛いことをいいます。

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おばさんの力 

オリンピックのチーム競技で女性の力が注目されました。
男性の団体競技はバラバラな印象を与え、結果もよくありませんでした。

    女性のネットワーク

のすばらしさ(あるいは恐ろしさ)は、しばしば感じるところですが、何か関係あるのだろうかと考えました。
私が勤務先で一番こわいのは理事長でも学長でもありません。掃除をしてくれる

    おばさんたち

です。
私の部屋のゴミ箱の中味まで知っているのはあの人たちだけです。
そして、おばさんたちは大変なエネルギーを秘めたネットワークを持っているはずです。
桂枝雀さんで聴いた

    饅頭こわい

という落語の中で、こわいものについて話し合っていると、ある男が

    蟻さんがこわい

と言い出します。蟻さんはあっちへ行って仲間と出会い、こっちへ行って仲間とぶつかり、いわゆる「蟻さんと蟻さんがこっつんこ」するわけです。そのとき蟻さんが何かごそごそ話をしている。あれが自分の噂話だったらどうしよう、と思うと、「蟻さんがこわくてこわくて」というのです。
この話を聞いたとき、私はかなりぞっとしました。
掃除のおばさんたちを蟻にたとえるのは失礼かもしれませんが、何か同じようなことを感じないわけでもありません。

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野球のことなど 

文楽には

    パペッツ

という野球チームがあって、かつては若大夫だの越路大夫だの津大夫だのも入っていらしたようです。
少し前は玉也さんが軸になっていたという話を聞きましたが、今はどなたがうまいのですか?
私もかつて下手なチームで野球をしていたので、どうも野球のことになると酒屋談義みたいにごちゃごちゃ言いたくなります。
今、5,6月頃に

    交流戦

がありますよね。今年に関しては、交流戦を6,7月に遅らせて、1球団増やして13球団でできなかったものでしょうか? その1球団とはもちろん

    オリンピックチーム

です。
そして、星野ジャパンなんて言い方をせずに、何かチーム名をつけて(「ファイブリングズ」とか・・・ベタ過ぎ)、もっと時間をかけてしっかりチーム力をつけていくべきだったのではないでしょうか?
現実には難しいことはわかっています。でも、それくらいの覚悟もせずに金メダルを取ったらアメリカや韓国やキューバに申し訳ありませんよ。

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仲よきこと 

最近、若者の中で武者小路実篤を読む人は減っているようです。
私は高校生の時、文庫本で出ている本は一気に読みましたが、最近はそもそも武者翁の作品はどれくらい文庫に入っているのでしょう?
それでもこの人の名前が記憶されている理由の一つは

  仲良きことは美しきかな

という「名文句」ゆえでしょうか。
かぼちゃだのじゃがいもだの絵などとともに独特の書体で「君は君 我は我也 されど仲よき」「共に咲くよろこび」などと書かれると、天衣無縫なこの作家の世界にふと引き込まれてしまいます。

オリンピックの野球チームのコーチ陣を見たとき、ふと武者翁の「仲良きことは・・・」を思い出してしまいました。学生時代以来の

    おともだち

を中心とする「仲良しコーチ陣」だったのですね。
負けたからいうわけではないのですが、監督やコーチばかりが目だって、肝心の選手はどこへやら。ソフトボールの監督のお名前について、優勝した時に「へ~、斎藤さんていうのか・・」と気がついた(これは遅すぎ?)のとは対照的でした。

「仲良きこと」は美しいのですが、周囲の人を寄せ付けないという弊害を生みかねず、組織の中ではあまり「仲良きこと」を前面に出すのもどうか、という気もします。

ホシノさん、ヤマモトさん、タブチさん・・・。コーチ陣が決まった時のあの笑顔を見たとき

    ふにゃり↓

となったのは私だけなのでしょうか?

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委員 

文楽の方々も、むつみ会やらNPOやらで理事職を務められることがありますし、お住まいの地域の教育委員会などから委嘱されて文化関係のアドバイザー的な委員をなさったりすることがおありのようです。
単に技芸員さんとしてにとどまらず、

    社会の担い手

として活動されているわけですね。
NPOの副理事長さんは清治さんでしたっけ。
あの三味線の勢いで議論されたらものすごい説得力がありそうです。

委員といえば小中高の学校時代、新学期が始まると必ず

    委員長選挙

というのがありました。
私はそういう選挙で票が入ることはまれでした。
よほどの人気者か成績優秀な人に票が集まるのが普通でしたから、縁がないのも当然でしたけれども。

教員になると必ずといってよいほど何かの委員をしなければならないのです。
こちらは成績に関係なく(笑)、役割分担です。仕事が増えるわけですからあまりやりたくはないのですが、そこはお互い様ですから仕方がありません。
いわく教務委員、いわく学生委員、最近ではセクハラなどに関する委員もあります。

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北京の名残 

オリンピックが終わりました。
2週間あまりの長いような短いような

    スポーツの祭典

でした。
フェンシング、飛び込み、ソフトボール、レスリングなど、普段はマイナースポーツとして注目されることの少ない競技もずいぶん関心を持たれました。

個人競技であるわけですが、やはり国家間の競技という面もあり、特にチーム競技の場合はそういう色合いが濃くなります。
北京オリンピックと言いながら、

    中国オリンピック

という印象も残ります。
女子卓球チーム、女子ソフトボールチーム、女子サッカーチーム、スエマエコンビ、マラソンの中村さんなど印象に残ります。
女性が目立ちましたね。
男性ではフェンシングの太田さん、飛び込みの寺内さん。寺内さんは私の地元の人なのですが、長らく第一人者として活躍されました。

世界記録のボルト(陸上)は驕ることがなければまだ記録を伸ばしそうな勢いですね。100mは9秒65も夢じゃない?

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そのマークは何? 

最近、公共的な施設に行きますと「全難聴(社団法人 全日本難聴者・中途失調者団体連合会)の定めた

    耳マーク

というのを目にすることがあります。
勝手に載せていいのかどうか不明なのでここには載せませんが、緑色の、耳の形に矢印がデザインされたマークです。
郵便局、銀行、薬局、そしてもちろん病院などでみかけますが、時としてそれが本当に

    どこまで有効なのか

疑問に思うことがあります。

ある日、いつも通っている病院で診察を終えて会計に行きました。番号が表示されますので、それを合図に番号札を持って会計にいけば支払いが出来るわけです。
普通は金額を言われるだけですので、私は請求書(兼領収書)に書かれている金額を見て払います。それで何も問題はないのです。
ところが先日、1,610円の支払いに1,000円札を2枚出すと、会計の20代と思われる女性が何か言うのです。
口元を見てもわかりません。「は?」というとまた同じ事をいっているようです。これはダメだと思って、

    聞こえにくいので・・・

と言ったのですが・・・

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秋の訪れ 

一昨日、神戸の最高気温が29度、私の住む宝塚市は27度でした。昨日も宝塚は28度。最低気温は22度で、これはもう秋ですね。
やはり30度を下回ると涼しいという実感があります。子供の頃は夏といってもこれくらいがあたりまえだったような気がするのですが。
関東の方は比較的涼しいのでしょうが、関西でこの気温は最近珍しく、とても楽でした。
現金なもので、体調が

    グッと上向き

になりました。
なにしろ、階段を上がるなど御免こうむりたい日々が一年近く続いていたのです。やむを得ず階段を昇ると、しばらくは脂汗を流して呼吸を整える時間を要する・・・。
それが、先日は2フロアー上の階まで昇っても平気でした。皆さんにとっては当たり前のことでも、私には久しぶりの感覚でした。
常にゼイゼイ音のする胸がほとんど音もなくガス交換をしています。
呼吸が楽になると、眠りも深くなり、歩くのも読書も楽しみになり・・・・。
今から

    文楽夏休み公演

をもう一度やってほしいくらいです。
そうなったら連日通うんですけどね。

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思い出の南部大夫 

すばらしい技芸を発揮していらした往年の名人に思いを馳せることがあります。
23年前の今日、すなわち昭和60年8月22日に、まだ60代で亡くなられた

    五世 竹本南部大夫

はとにかくよく伸びる声の持ち主でいらっしゃいました。
住大夫さんと近い世代でしたが、味わいは違って、美声の代表格。
私の存じ上げているのは晩年のころですが、切の字を許されていたのが越路・津・南部・文字(住)の四人。ほんとうにカラフルといいたいくらい持ち味の違う太夫さんたちでした。
南部大夫さんは、たとえば「忠臣蔵」では

    一力のおかる
   
が逸品でした。
あの美声で「おかるは始終せきあげ、せきあげ~」と語られると、それはもう哀しい響きが劇場内に響き渡ったものでした。
十種香、宿屋、千本の道行、鳴門、阿古屋、天満屋、紙屋内・・・・

もっとも、私は「鳴門」については拝聴した記憶はないのです。
ただ、かつて鑑賞教室で上映されていた

    映画 「文楽」

の中で、南部さんが松之輔さんに稽古をつけてもらうという場面があり、それが「鳴門」でした。その稽古の場面が実際の舞台に移っていくという構成の映画でした。
その声の色気のある、澄んだ響きは映画ということを忘れさせるもので、なんとなくナマの演奏を聴いたように錯覚しているのです。

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MTか ATか 

夏休みは、大学にいると

    静かです

まず人に会いません。こういう雰囲気は企業にお勤めの方には理解困難かもしれません。
場合によるとひとこともしゃべることなく1日を終えることもあります。
こまったことに(?)私はこういうのがけっこう好きです(笑)。

ところが昨日は千客万来、というと大げさですが、数名の学生がやってきました。
少々話があった学生は昼休みに来て、昼食やお菓子を食べながらの話し合い。

愚痴も言い、正論も述べ、いくらか話してすっきりしました。
実は彼女たちは集中講義として、ある俳優さんによる

    舞台表現演習

という授業を受けているところなのです。
授業、といってもおそらくは走り回ったり、飛んだり、跳ねたり、転んだり(?)。

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げ、源氏が・・ 

先週の4日間の夏休みの間、私は

    源氏物語

を読もうと思っておりました。
宇治十帖のくだりをしっかりチェックしたかったのです。
で、はるか西の国に行き、荷物を降ろしたところ・・・げ、源氏が・・・

    な い !

それどころか、かばん自体がないのです。完全に積み忘れていました。
このかばんの中には生活用品一式が入っていました。
源氏物語のほか、ノート、筆記具、クレジットカード、塩飴、ひげそり、そして薬。
とにかく呆然としました。
ひげそりくらいかまいません。
カードもものを買わなければいいだけで多少の現金は別に持っていましたから問題ありません。

でも

     と 

は困ります。
取りに帰ろうかと半日迷いました。
ところが、よりによってUターンラッシュが始まったところで、新幹線など席がないとのこと。

    はぁ・・・

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地元の皆様との交流 

今日からまたある催しのために学生が

    文楽人形

の稽古を始めます。
この催しに参加して今年で3年目、その前の年にも同じ場所でよく似た催しに参加しています。
その意味では、地元で勤務先の文楽人形が知られるきっかけになったといえるかもしれません。
実は、さまざまな障害をお持ちの方々に見ていただく催しで、私の勤務先の

    福祉専攻の教員

と協力しておこなっているものなのです。
微々たる活動ではありますが、地域に根付く大学としての存在意義を高める意味でも大切にしたいと思っています。
私も障害を持っているわけですから、客席に回らせていただくつもりで内容を考えていきます。
昨年は、人形が小道具を使わずにあるジェスチャーをして、それが何をしているかを当てていただくというゲームのような内容にしました。
さて、今年はどうしようかな・・・?

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休みは終わった 

短い夏休みでした。
昨日帰宅して、今日からまた出勤します。
前期の成績処理の締切が今日なのです。
今は成績も手書きではなく

    パソコンで入力

していきます。
しかし、科目によっては多人数ですので誤りがありはしないかとかなりヒヤヒヤしています。
150人近い科目は特に気をつけないと大間違いにつながる可能性があります。
結局は入力したデータをプリントアウトして一人一人控えの成績表と照合して間違いがないか確認することになります。
誤りがなければ登録し、さらにプリントアウトして印鑑を押して紙でも提出するのです。
やはり

    印鑑がないとダメ

なんですかね・・・。

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中村さん 

山田さんもさることながら、

    中村 さん

というのもよくある名前です。割合に親しい文楽のある技芸員さんの本名も「中村」さんです。普段は本名で呼ぶことはありませんから、ほとんど意識しないのです。が、大学に授業に来ていただくと、書類はすべて本名で処理されますので、いやでも気付かされます。
携帯で「なかむ」と打った時点で出てくるのが

    中村俊輔

という名前。サッカー選手ですね。
そういえば、オリンピックでも水泳で活躍した女性アスリートが中村さんでした。

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山田さん 

「よくある名字」といえば佐藤、田中、鈴木、高橋・・・もありますが、なんとなく

    山田  さん

というのはのんびりした雰囲気がありませんか? 山田太郎さんという歌手いらしたと記憶します(今も活躍中?)。山田花子さんは売れっ子のタレントさんですよね。
文楽で山田さんといえば

    山田庄一 さん

ご令弟の水落潔さんとともに歌舞伎や文楽にきわめて造詣の深い大先生です。
古くは三島由紀夫の

    椿説弓張月

の脚色・演出をされ、新作「熱原物語」を書かれ、その他数限りないと言いたくなるほどの業績を挙げていらっしゃいます。
まあ何でもご存じですし、筆が立ってセンスがあってカリスマ性もあり、それでいてお人柄のよい立派な方だとお見受けします。

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夏眠 

「仮眠」の誤字ではありません。
私だけかもしれないのですが、ここ数年、「冬眠」ならぬ

    夏 眠

をしているようです。
なにしろ動きが鈍くなるほどの暑さで、動物園でへばっている北国の動物たちさながらの日々です。
冬もつらいですが、まだ何かしようという気は起こるのです。しかし夏はもう・・・。

それにしても文楽の人は偉いなぁ。
私、正直言って住師匠や文雀師匠、寛治師匠などはもう夏の公演は休まれたらどうかと思うくらいなのです。
無理されて夏バテされたら大変。
それよりも夏は単発の素浄瑠璃をされたり、日替わりでディナーショーふうに講演と食事の会などなさったり、それでもかまわないのではないか、とさえ思うことがあるのです。
しかし、

    お元気!

冷房設備が昔より格段によくなったとはいえ、この暑さの中、見事に語り(弾き、遣い)通されましたよね。

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シェー!! 

赤塚不二夫さんの物まねではありません。
柔道の気合ってこんな感じの声を出しません?
オリンピックでは、金メダルで当たり前だった時代から、

    日本人でも頑張れば取れる

時代に移ってきた感があります。

今日から4日間、お盆休みをいただきます。
ず~っと西のほうへ行くのは毎年恒例です。
暑さは変わりませんが、空がきれいなのが何より嬉しい山の中です。
毎年、なにかひとつだけ仕事をかかえていくことにしているのですが、今年は

    源氏物語

を読むつもりです。半分は楽しみですが、普段不勉強なのできちんとノートを取りながら読もうと思っているのです。
4日ですから、全部を読むつもりではなく、最後の十帖のみ。いわゆる

    宇治十帖
ですね。
ここに出てくる「浮舟」という女性についていくらか考えてこようと思っています。
源氏物語については論文も書いたことがなく、まるで素人なのですが、秋にはまたお話をしなければならないので、自転車操業だの焼け石に水だのといわれてもやはり勉強はしなければなりません。

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これでいいのだ!? 

赤塚不二夫さんの物まねではないのです。
夏の公演、

    西遊記

の構成について、気になることを書いておきます。
基本的に

    異本 五天竺

の形だと思うのですが、山田庄一さんが書き直されたものを切り貼りしてしまったため、私には違和感が残りました。
アドリブも分からず、イヤホンガイドでどのように説明しているのかも分からないため、私にこういうことを言う資格はないかもしれませんが、子供にとって分かりやすかったのだろうか? という疑問が残っています。ピントはずれを承知で書いてみます。
例えば、太宗皇帝とはいったいなんだったのか? なぜ天地がなくなるまで死ぬはずのない孫悟空が桃を盗んだのか? 突然現れた沙悟浄や八戒とは誰なのか? 

一つ一つの場面の面白さとは別に、で、いったいなんだったのか、と思うと分からなくなってきます。
子供はそこまで考えない、といわれるかもしれませんし、逆に子供はあれでじゅうぶん分かっている、といわれるかもしれません。

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蝠聚会 

今年も7日に

    蝠聚会

がありました。
三味線弾きさんたちが語る素浄瑠璃。
残念ながら私はもうこういう催しを楽しむことはできません。
思い出します。
清介さんの右手をふわりと浮かして語られる姿、燕二郎(現燕三)さんのこわばったような表情、宗助さんの飄々とした雰囲気、喜一朗さんの生一本な情熱、清志郎さんのポーカーフェイス・・。

最近はどんな具合になっているのか、もはや空想するばかりです。

今回もチケット争奪戦は激しかったようで、

    完売しました

    当日券はありません

という本公演ではあまり見ない(笑)掲示がロビーには出ていました。

どなたかいらしたのでしょうか?

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メタボ 

情報に疎い私は、今年度の勤務先での健診が例年より早まったことを知りませんでした(メールが旧アドレスに入っていたようで、不覚にも見落としていました)。
例年11月頃の健診は、今年は6月にあったそうで、しかも私が大学に行かない時間帯だったので、どちらにしても受診できなかったようです。

いわゆる

    メタボ健診

なのだそうです。
ウェスト周囲径が85cm(女性は90cm)以上で、
1)血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
2)高血圧(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)
3)高血糖(空腹時血糖値110mg/dL)のうち2つ以上をが該当する人をメタボリックシンドロームと診断するそうです。

私はおそらくウェストは85センチ以下でしょうし、過去の健診を思い浮かべますと、そのあとの3項目にはすべて該当しないと思いますので今のところメタボ該当者ではないと思うのです。
でも、受診しなければならないのだそうで、自分で病院などに行けとのことです。

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清十郎の名を求めて 

夏の公演は楽屋もにぎやかでした。
子供達の出入りがありますし、外国人の方々も多いようでした。技芸員さんも当然あいさつに出られますから、大変な賑わいでした。
子供がいるとエネルギーというか、オーラというか、命の豊かさというか、そんなものがあふれて2倍くらいの存在感があります。
私などがいても影が薄いだけですが、

    子供はすごい!

思いなしかもしれませんが、中でも忙しそうに見えたのはこの公演でその名もお名残となる

    吉田清之助 さん

でした。
来る方々が皆さん

    おめでとう

の連呼で、とても丁寧に応対していらっしゃいました。演技の秀逸さはもちろんのこと、きりりとした二枚目だけにファンが多い方ですね。
実は私は清之助さんとは親しくさせていただいておりませんので、むしろ迷惑にならないように離れていました。
で、学生を連れてうろうろしておりましたら、後から誰かが声をかけてこられました。
清之助さんでした。

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八  付280,000 

ペキン・オリンピックは縁起のいい数字「八」を重ねて

  8月8日午後8時8分 (現地時間)

に開会したそうですね。
テレビを見慣れない私は完全に見逃してしまいました。
オリンピックがいつ始まるかは最近知り、世間でどれほど話題になっているのかは今なおよく知りません。

    浮世離れ

してるなぁ、我ながら。

日本では「8」という数字は聖数 holy number として古くから親しまれてきました。
「大八島」であり「八尺瓊勾玉」であり「八岐大蛇」であり「千代に八千代に」であり・・・
「末ひろがり」云々ではなく、「多数」の象徴の数として愛された数字だったようですね。

本日このブログもヒット数が

   

に達しました。いつもありがとうございます。

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帰国 

簑助師匠の75回目のお誕生日ですね。昭和8年8月8日という、本当に縁起のいい日にお生まれです。おめでとうございます!
あと数年で

    舞台生活70年

ですよね!!

そしてお隣の国では

    オリンピック

が始まります。
あまのじゃくな私は、メダルの数なんてほとんど関心がなく、むしろマイナーな種目で頑張っている人の記事を読むほうが好きだったりします。

ところで、私事ですので書かなかったのですが、やはりメモしたくなりました。
神戸の女子高で演劇部に入っている長女がこのところ家にいませんでした。
実は7月22日から18日間の短期語学研修でカナダの

    オタワ

におったわ。などとシャレを言っている場合ではありません。
「寂しかっただろう?」とおっしゃる方があるかもしれませんが、私はほとんど心配しない質(たち)なので、平気、平気。
単独ではなく、学校からの団体研修ですから、平日の昼間は同級生と一緒に学校で英語などを習って、宿泊はホームスティ。
あちらの「両親」とはまずまずうまくいったようです。
普段から何もしない

    ぐうたら娘

なのですが、愛想のよいのは取り柄で、「可愛い子」ぶってごまかしてきたようです。

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小道具 

一昨日、文楽劇場の第一部を学生と一緒に見に行きました。
学生は自分たちとは桁外れの人形遣いさんの

    絶妙の技

に感心することしきりでした。
それが終わると楽屋に回り、授業でお世話になった師匠方にごあいさつ。
ご本人は二枚目なのに、三枚目の沙悟浄を遣っていらした人形の師匠、楽しいところはどこまでも楽しく、シリアスな話はせつないほどシリアスに、変幻自在の太夫の師匠。
久しぶりの再会で学生は大喜びでした。

そのあと、実は彼女たちには目的がありました。

    小道具部屋

にうかがって、さまざまな道具を拝見することでした。
いえ、けっしてぼんやりとものめずらしげに見学を決め込むだけではありません。彼女たちの最大の目的は、ある小道具を作るための勉強だったのです。

その小道具とは・・・・

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千龝楽です 

夏の公演もいよいよ本日が

    千龝楽

です。
技芸員のみなさまはじめ、裏方の皆様もお疲れ様でございました。
吉田清之助さん、長らくありがとうございました。今度は

    豊松清十郎

としてお目にかかれますように。
と、過去形で書いてしまいましたが、私は今日も行くつもりです。
7月中は授業で手一杯で、なかなか劇場に行けなかっただけに、今ごろになって、これでもかと通っています。

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打ち上げ 

先日のパペットパーティ公演には学生5人と教員4人が参加したのです。
教員は学部長、学科長、写真担当、そして私。
終わってから打ち上げをしようということにしていたのですが、学部長は会議、私は荷物運びで欠席せざるをえませんでした。
ところが、学部長と一緒に大学に戻る途中、急遽中止にするというメールが入りました。

    やはり全員でやろう

というのが主な理由だったようです。嬉しいですね、そういう気持ちって。
時間も3時頃で、飲み食いする時間ではなかった、という理由もあったのかもしれません。
その打ち上げが昨日の夕方からイタリアンの店で行われました。
学部長は締切の原稿も仕上がったようで、勇んで出かけたそうですが、私は

    文楽劇場に行く

ため、やはり欠席せざるを得ませんでした。
皆さん、失礼しました。

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殺人 

「国言詢音頭」の

    五人伐

も、「伊勢音頭恋寝刃」の

    十人伐

も思えば許されないおぞましい話です。
今も昔も暴力によって理不尽に人生を閉ざされる人がいるわけです。
交通事故でも同じことでしょう。加害者から見ると過失であっても、被害者や遺族から見れば殺されたことになるのですから。

亡くなった桂枝雀さんがおっしゃっていました。
「時代劇で「ウワ~ッ」と戦場に飛び出してあっさり殺される人、あまりにもかわいそうだっせ」
すると米朝師匠。
「そら、世の中かわいそうだらけででけてるんやさかい」

文楽の人形で言うとツメ人形、中でも

    梨 割

でしょうか。

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第2回パペパ公演(2) 

先日の文楽人形劇の催しは成功だったのか、失敗だったのか、実は私はまったく

    分かっていません

今回の催しのリポーターとして最もふさわしくない参加者が私です。
というのは、私はわけあって袖にいたため、お客さまがたの反応がまるで分かっていないのです。
そのため、芝居の部分については写真も撮れませんでした。
でもせっかくですからそれ以外にかろうじて撮ったものを載せておきます。

Image0501.jpg
↑出番を待つ人形と小道具たち
そろそろ起きなさいよ!

小道具はこれだけではありません。かなりこまごまと作って持って行きました。
奥にあるのは三味線のハリボテ。
今回はこれを人形が弾きました(笑)。
その手前は煙草盆。
大学生のお染ちゃん、禁煙したほうがいいと思うのですが、スパスパ吸っていました。
コップ類が訪問販売員の使う小道具です。

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花火 

一昨日のOMMビルでの公演では学生たちは大活躍でした。
しかし私はさほど運動したはずはないのです。
思い当たるといえば道具類を同僚に助けられて車に移し、さらに終わってから自分の部屋に返しただけ。あとは何もしていないはずです。
ところが、荷物を元に戻し終えて一息つくや、汗が流れ落ちました。

    ポタポタ・・・

したたりおちるのです。
エアコンを入れてもほとんど効果なく、とにかくすさまじい量の汗が出ました。

    スポーツドリンク

を飲み、花かばさんから教わった

    塩飴

を舐め、何とか落ち着いたものの、激しい疲労に襲われました。
出張報告書を書き、いくつかの書類を提出し、あれやこれやとしているうちにあたりが暗くなったので帰宅。
いくらかものを食べて、とにかく眠ろうと思いました。
ところが疲れが激しくて熟睡できないのです。眠っては起き、起きては眠りの繰り返し。
朝は早くから目覚め、起きようとすると足がマラソンでも走ったかのように張っています。
逆に午後になると眠気に襲われ、今度は熟睡。結局

    約束が果たせませんでした

というのは・・・

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