さて、テンペスト 

宣伝効果もあって、まずまず入っているのではないでしょうか、夜の部の

    天変斯止嵐后晴

ご覧になった方はどのようにお感じになったのでしょうか?
冒頭の演出、人形は出ずに、舞台中央に三味線と琴の皆さん。
音だけで嵐を表現するわけですが、これは私には評価不能です。
趣向はわかりますし、三味線や琴のヴィルトォーゾぶりを見せるのもよいかもしれません(私自身はあまり好みではありませんが)。曲も清治さんがうまく仕上がったとおっしゃっているのでさぞかし、と思います。

ここで嵐をイメージして、具体的な船の難破や阿蘇左衛門(藤則)の企ての視覚的な表現は次の場面で、ということでした。

ただ、春太郎の孤立(藤則の企てによるわけですが)を冒頭で伝えるべきなのではないか、説明的になることを避けるなら、太夫の声が入るだけでもなんとかならないものかと感じました。
あるいは三味線は蔭に入って、影絵的に人形の動きを見せる方法も。そこで春太郎のみが別れた(あるいは茶坊主珍才も)ことを暗示または明示するのはいかが。
もちろん影絵的でなく、ずばり人形を出してもかまいませんが。

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脇役ふたたび 

以前、中村又五郎さんが亡くなったときに「脇役」のタイトルで記事を書いたことがありますので「ふたたび」なのです。
どんな世界でも主役があれば脇役もあります。
私は生まれながらにして脇役です。
次男坊で、いつも兄が兄弟の代表、妹はアイドル。いてもいなくても変わらないのが私、という存在でした。
先日私と同世代の映画などで活躍された脇役、

    山田辰夫 さん

が亡くなりました。全身にガンが転移していたそうで、ホスピスでの最期だったとか。
「おくりびと」の滝田監督とは同級生で、この映画では奥さんをなくした農民の役をなさっていたそうですね(私は拝見しておりません)。
同世代の人が亡くなるのはほんとうにつらいものです(石原裕次郎さん、美空ひばりさんもこの年代で亡くなっているのですが、かなり年長の方だけにあまり切実な感じはしないのです)。

妙な言い方ですが、主役はある程度の力があればできるけれども脇役は半端な実力ではこなせないと思うのです。
一方、脇役が無理に主役を張ろうとするとこれまたその味が損なわれることもありそうです。

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朝顔礼讚 

文楽夏の公演も後半です。
にもかかわらず、全然宣伝していませんでした。

文楽の味わいを知り、夏の雰囲気を楽しみ、トップクラスの芸に触れ、泣き、笑いたい、しかもできるだけ低料金で。
普段なら「そりゃあんまりな贅沢」と言われますが、それが実現しているのが第二部の

    生写朝顔話

です。
住・綱・嶋・寛治・団七・簑助・文雀・紋寿らが登場し、「浜松小屋」を含む4時間の通し。「宇治川」でうっとりし、「船別れ」「大井川」ではらはらし、「浜松小屋」や「宿屋」で泣き、「笑ひ薬」で抱腹絶倒。これで4600円は安すぎ。
まだ行ってない、という方、ぜひお運びください。

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フーフー 

ただいま試験とリポートの山の中からの実況中継です(笑)。
自分で出しておきながら、読む段になるとこんなに課題を出すんじゃなかったと後悔するという、はなはだお恥ずかしいありさまです。
なんとなくフーフー、と息を切らす感じになります。
しかし、

    学生の力作

をいい加減に読むわけには行かないのです。
中にはなんらかのHPやWikipedeiaのコピペ丸出し(言葉尻は変えてありますけれども)という手抜きもあります。
私もWikipedeiaにはお世話になりますし、コピペも必要な場合はしますが、それはあくまで参考資料であって、そのまま論文に使うわけには参りません(盗作ですから)。しかし学生は罪の意識がありません。ただ、こういうことは授業できちんと言っておかなければ彼女たちのためにならないので、次回にでも話しておきます。

それでもいいものがあるのです、中には。
「能の話を聞いて自分の無知をはずかしく思い、あわてて図書館に行って長時間能面の写真を見つめて、こんなことを感じました」ということを自分の言葉でびっしり書いてきた者がありました。
うれしいです、こういうのは。最高点をつけました。

    恥を知る

ということはとても大切なことです。私はこの仕事に就いて、卒業する学生に送る言葉はずっと「恥を知る」です。
こういうリポートに出会うことがあるから教員は辞められません。

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国際的 

人形の無言劇にはいくつか思わくがあります。
ほとんど文楽人形について何も知らなかった学生にいきなり人形を持たせますので、まさか古典の難しいものができるわけがありません。それで

    新作の寸劇

を作ってきました。
ところが、恥ずかしがり屋の学生は人前で声を出すのが苦手。そこで逆にセリフをなしにする。これがなんといっても一番大きいわけです。
昨年大阪府の消費者協会から依頼された寸劇ではやはりせりふを言う学生がいなくて困りました。やむを得ず芝居心のある教員にお願いしてテープに吹き込んでもらったのですが、やはり作者としては(笑)しっくりこないものもあります。
指導してくださるのが人形遣いさんですので、セリフの表現方法まで指導してください、と言うわけにも参りません。やむを得ず素人の私がでしゃばるわけですが、よく聞こえないため本当の意味での指導は不可能です。
かくして無言劇には意義があろうかというものです。
そしてもうひとつ・・・

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3万のいのち 

九州など西日本地方にお住まいの皆様に豪雨のお見舞いを申し上げます。
関西はまだしも「土砂降り」でおさまっているようです。

「日本の文化と歴史」という授業もそろそろ大詰めを迎えます。
最低限話したかったことは終えましたので、あと2回、少し自由に(全体のテーマからいささかずれた)話をしてみようと思っています。
来週は「自殺する人たち」というテーマ。
重い話ではあるのですが、現代社会において無視できないテーマでもあります。

自殺は罪である、という仏教的な考えもあって、平安貴族は絶望したときに

    出  家

という道を選びました。
あの藤原道長の息子にも若くして自分の将来に悲観するように出家した人がいました。
源氏物語の浮舟と呼ばれる女性は自殺をしようと決意して母に遺書まで残しています。結局彼女は宇治川のほとりで意識を失っているところを救われますが。
武士の時代になると戦場で殺されるならその前に自害するという形がとられるようになりました。恥ということと関係がありそうです。

江戸時代の男女の自殺である

    心 中

も話します。「心中」とは本来何か、そして究極の「心中」としてなぜ彼らは死を選んだのか。
「男(女)を立てる」という考えにも触れてみます。

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無言劇でいく? 

私の大学の看板授業(と思っているのは私だけですが・・笑)である

    伝統芸能演習

で実施する寸劇は私が考えることになっているのですが、どうにも忙しくて時間がとれず、2週間後の授業に間に合わない可能性が高まってきました。そこでこうなったら師匠がなんとおっしゃろうと、出来合いの(笑)無言劇

    

で行こうと思うのであります。
おそらくそれを上演する24日には学生が7人程度になってしまうため、2体の人形をフルに働かせるのは厳しいと思われます。
そこで、1体に重点を置いて、もう一体はむしろチョイ役ということにして、介錯やツケ打ちもできるようにしようと思うのです。
ツケ打ち(文楽では「カゲ」ですが)はまだ稽古していないので、次回担当者を決めてしっかりやってもらおうと思っています。無言で、楽器もありませんが、唯一音の出るのがツケ柝なのです。

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泳ぎたい 

私は子供のころから水泳は得意ではなく、小学校のときは

  かろうじて前に進む程度

でした(笑)。
そもそも今の小学生のように学校にプールがあるのが当然、というわけには行かず、ましてやスイミングスクールなどというものはなかった(あっても行かせてもらえるはずもなかった)のできちんと習う機会がなかったわけです。
やっとプールができたのは小学校5年生のころ。中学の体育教員も水泳は不熱心、高校3年生あたりで水泳出身らしき教員が来ましたが、夏になると受験のことが頭にありますからのんびりはしていられません。
・・・と、他人のせいにしてしまいましたが、その後もあまり好んで泳ぐほうではありませんでした。しかし学生時代には同級生たちと日本海に行ったり、広島にいたときはチチヤスのダイアモンドプール(花かばさんくらいしかご存じないですね)に行ったり、それなりに楽しんではいたのです。

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文楽の季節には 

どういうわけか、文楽の季節になると体調不振に陥るのです。
なんだか、もう文楽は見るなと言われているようで、いやな感じです。
耳を悪くした時も同じようなことを思わないでもなかったのですが。
信心のかけらもない私に

    文楽の神様

とやらが祟るのでしょうか。
ホームセンターへ行って神棚でも買って来て「文楽大明神」と書いて毎朝拝もうかな、なんていう発想がそもそもダメなわけです。
しかしとにかく嫌われているようで、初日のころからまた不調が続いています。
年中不調じゃないの?と言われると、そうかもしれないのですが。
しかし授業もあと2週間ですし、なんとか倒れこみながらでもゴールできそうにも思います。
そして、いろいろ不義理を重ねながら文楽劇場には通うつもりです。

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日食 

関東地方は一週間ほど前に

    梅雨明け

だったように思うのですが、関西は昨日もどんよりした一日でした。
天気図を見ると太平洋高気圧がしかるべき位置に居座っておらず、なかなか梅雨前線を押し上げてくれないのかなと思うのですが、気象予報士ではありませんので(笑)いい加減な発言です。
先日学生が蝉が鳴いていると言っていましたので、それなりに夏の風情は明らかなのでしょうが、まだ灼熱の太陽は感じられません。
太陽といえば、話題は今日の

    日食

です。お天気が心配ですが、さてうまく見られるのでしょうか?
日食を見に行くという趣味はないのですが、南の島にはぜひ星空を眺めに行きたく、全てを捨てて蒸発してしまいたいと思う(笑)昨今です。

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出勤日 

入試だのなんだのと、私どもも休日出勤は珍しくありませんが、昨日は今年最初の

    休日授業日

でした。
昨年からこういうことが始まりましたが、何度ぼやいてもおさまらない、奇妙な話です。
要するに、月曜日は授業回数が少なくなりがちなので、わざわざ月曜日に持ってきた

    海の日

を休みにできない、と言うわけです。
ハッピーマンデーなどと言っていたのも大学にはまったく通用しません。
私個人としては1コマだけのために出勤する日です。
私はともかく、学生はどんな気持ちで大学に来るのでしょうか?

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昨日は・・・ 

昨日は夏休み最初の日曜日。とはいえ世間は三連休だったのですね。
というわけで、高速道路は渋滞し遠出する方が多かったようです。
さて、文楽劇場は盛況だったでしょうか?
親子劇場はきっと満員だっただろうと推測するのですが、朝顔はいかがでしたでしょうか?
このブログにも、お二方から「大阪に来ています」というコメントを頂きましたが、ほかにもいらしている方がおありではないかと推察いたします。
さて、昨日はおそらく夜遅くから

    BB会

がおこなわれたはずなのですが、いかがでしたでしょうか?
何人お集まりだったのかなぁ~?
文楽の話にとどまらず、いろいろ盛り上がったのではないでしょうか?

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3km 

私は大学でいろんな授業を担当しているわけで、いったい自分は何ものなのかと分からなくなってしまうことがあります。
今年はじめて担当した授業には、なんと、

    観光学

の要素を取り入れたゼミがあります。
もちろん純粋に観光学の話はできませんから、文楽ゆかりの地をめぐる観光旅行の企画、という形で話をしています。
その1回目にきっかけの話、というつもりで

    文楽散歩

の企画を話しました。
あまり予習せずにできる(笑)、心中天網島の道行の跡をたどる文楽散歩が中心の架空の企画です。
解説にはナントカ大学の凸山凹太郎(デコヤマ ボコタロウ)教授をお招きして、

  蜆橋跡と河庄の碑~大江橋~難波小橋跡~船入橋跡

  堀川跡~八軒屋~天満橋~藤田美術館(旧大長寺跡)

そしてゴールが網島の大長寺というコースです。

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初日!! 

本日、文楽七・八月公演が初日を迎えます。
例によって、親子劇場と名作劇場とレイトショー。

  五条橋

  化競丑満鐘

  生写朝顔話

  天変斯止嵐后晴

の上演です。
例年ですと、第一部は大入り。第二部はせっかくの名作なのにイマイチ。第三部は日によってはがらがら、かな。
今年は第三部が当たるかはずれるか、興味があるところです。
さて、初日から「先日、大学の授業で初めて見た鑑賞教室がおもしろかったから」という学生が行くようで、こういうのはとても嬉しいですね。「で、どれに行くの?」と聞いたところ、「第一部」でした。いいの、いいの、それでいいの。

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ナイショ話? 

別に秘密にするほどのものではありませんが、プライベートな場での雑談でしたので書くのはやめようかと思っていたのです。
しかし、内容的に当たり障りもないので、まあいいかな、と。
先週の土曜日、大学に来てくださった吉田K弥さんと稽古の合間にいろんなお話をしました。
なんといってもトップニュースは「あわや、文楽滅亡の危機」(?)という

    ロシアからの飛行機

の成田での出来事。
手を波打たせながら、「こんな感じだったんですよ」とのお話。私の兄は飛行機に乗っているのですが、以前よく言っていました。パイロットの適正は「臆病者」だと。「え~い、いっちまえ~」というタイプが事故を起こすというわけです。今回のパイロットさんもよく自制されて着陸をあきらめられたと思います。
私から振った話は若手会と鑑賞教室。二日目の玉志さんの熊谷はやはり糸が切れたかなんだかのアクシデントがあったそうです。だらりと首が垂れたままで、玉志さんにはお気の毒でした。「簑紫郎君の梅川はよかったですよ、彼は立役もいけるし、楽しみですよね」と申しますと、うんうんとうなずいていらっしゃいました。「ま、鑑賞教室でのK弥さんの梅川には及びませんでしたけどね」と私はフォローしたのでした。「50代のころのおっしょはんを思わせるしっとりとしたものでした」とも。
「ほんに師弟は争われぬ、目元なら、鼻筋なら」でしょうか。
もちろんK弥さんは大げさに手振りを交えて

    とんでもない

とおっしゃっていましたが。こういうところが文楽の人の謙虚なところ、師匠を尊敬する気持ちの現れですね。

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衆議院並み? 

昨日のコメントでまゆみこさんがおっしゃってくださいましたが、大学はもう休めない状況で最後の数週間を迎えています。
私のところは8月5日まで。そのあと、補講をする方もありますので、下手をすると8月の第2週になってしまうかもしれません。学生がたまりませんよ、これでは。
暑さも本番になる時期に試験だのなんだのといわれたらどうしようもありません。自分の学生時代と比べてそういう意味ではかわいそうで仕方がありません。からだを壊す学生が出ることを何よりも懸念しています。
いわば

    臨戦態勢

とでも申しましょうか、もう後には引けない切羽詰った事態になっています。
とても健全な学校のあり方だとは思えないのですが。

これでは衆議院のセンセイ方と同じですね。本来の仕事はほったらかして(?)選挙一色。
まあ私どもはお盆までには片付きますのでまだしも幸せかもしれません。

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暑気あたり? 

なにごとだろうと思いました。
月曜日の朝、37度ほど熱があったのです。もちろんこの程度では休めませんから、出勤しました。
すると、からだが燃えるように熱くなり、授業は適当なところで切り上げて帰宅しました。
そして、熱を計ると、なんと

    38.7度

水分を摂ろうとペットボトルを持つと、ジュッと音をたててホットアクエリアスのできあがり(うそです)。横になって氷枕に頭を乗せると、瞬時にして溶けてしまいます(うそです)。ブ~ンと飛んできて私の血を吸おうとした蚊が焼死しました(うそです)。
こんな高熱はいつ以来かわからないほどです。

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映画の日々 

この春から夏にかけては体調不振のため、いろんな映画を見逃しました。

  スラムドッグ$ミリオネア

  グラン・トリノ

は返す返すも残念です。しかし、またどこかでみられると期待はしているのです。

職場からの帰りにシネコンがあります。車で10分ほどで、見終わったらその足で帰宅すれば30分ほどで家に着きます。
先日は見ようかどうしようか迷ったのですが、

  天使と悪魔

に行ってきました。
天使の像が指し示す方向に悪魔の所為がありますが、そういう表面的な意味とともに、人の心に同居する天使と悪魔もまた見せてくれるものと期待していました。
結局は必ずしも満足、というわけにはいかなかったのです。

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伝統芸能演習(2) 

学生の中には文楽人形の盛んな四国出身の者もいますし、6月にみんなで文楽劇場まで見に行っていますので、なんとなくイメージは持っているわけですが、自分で動かすとなるとやはりむずかしいものですね。
K弥先生のお話を聞く姿はなかなか真剣です。

20090711165909828.jpg
↑顔はすべてぼかしてあります

ひとりずつ人形を持っているうちに他人の欠点も見えてきますから、それによって自分の修正もしやすくなります。
こういうところはある程度の人数がいたほうがいいのかなと感じます。
私はあまり余計なことは言わないようにしているのですが、生意気に口を挟んだりすることもあります。しかし実際の仕事は足の説明をするときに「はい、人形持ち上げてください」といわれて持ち上げたままじっとしている役が多いのです。これがけっこう疲れるのです。実は終わってから両手のひらに痛みというか疲れが残っていました。人形遣いさんはこういうことを毎日なさっているのですね。

さて、手取り足取りの指導は続きます、主遣い担当の学生はもちろん舞台下駄を履きます。

稽古3
↑おっと、足がサマになってるじゃないですか

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伝統芸能演習(1) 

今年で最後になるかもしれません、私どもの大学の

    伝統芸能演習

は。
新しい学部を作るのに何か普通の大学にはないことで学生が社会に出て役に立つようなことをさせてみたい、しかも私の専門を生かした何かを。
その思いで始めたのがこの授業です。たまたま別の用があって大学にこられた吉田K弥さんにその話を漏らすと

    やりましょう

とのお返事。伝統芸能演習=文楽人形を遣う授業、と即決しました。
今年はすでに文楽劇場で見学もしていますので、あとは大学で集中的にお稽古です。
10人あまりの学生が履修しています。
実は昨日はその第一回でした。

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犬 

犬と人間の付き合いは長いものです。
私はけっこう犬は好きなのです。犬派、猫派に分けるなら完全に

    犬 派

です。猫は飼ったことがありませんし、飼おうと思ったこともありません(猫派の皆様も多いと思いますが、けっして皆様に喧嘩を売る気はありません)。
ただし、犬を飼うのもずいぶん長いブランク(ブンラクじゃありませんよ)があるのです。
というのは、高校時代にあまり世話をしてやらずに死なせてしまったことがあって、それ以後どうにも飼うのがかわいそうな気になっていたからです。

しかし、まあいろいろあって、今はどういうわけかチワワがいます。小さいですから、大柄な私にはおよそ似合わない犬だといわれています。
しかし、室内犬ですのでしょっちゅう遊んでやります。

犬

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自己点検 付390,000 

大学の教員に自己点検ということが言われるようになったのは20年ほど前でしょうか。
当初は自分で反省すればいいのかな? という程度に思っていたのですが、その後、授業アンケートという形で学生による教員評価ということが行われるようになりました。
以前にも書いたかもしれませんが、前後期それぞれの学期末におこなわれるのです。

    授業の下手な私

など、どうにもなりません。
学生のコメントはいいたい放題、彼女たちがつける(5点満点の)点数は普段の恨みとばかりに超辛口・・・というおそれがあるわけです。

私は学生の私語にほとんど気がつかないので、その点の評価はきっと最悪でしょう。
話は面白くないので、その点もおそらく最悪でしょう。
学生はほとんど質問をしてこないので、質問に対して丁寧に答えたかどうかなどという問いはそれ自体意味がないくらいです。
もっとも、真剣にこのアンケートを書いている学生がどれくらいいるのか、そのこともまた点検したほうがいいかなと思わないでもありません。
質問の最後に

あなたはこのアンケートに
  ◆真剣に答えた
  ◆適当に答えた
のどちらですか、という項目を置いたほうがいいのではないかと思うくらいです。

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夏の朝顔 

文楽の名作数々あれど、夏にうってつけのラブロマンスといえば

    生写朝顔話

が最高ではないでしょうか。宇治川での蛍狩りに始まって、明石での船別れ、大井川での絶望と大転換。場面は水分たっぷりです(笑)。
水分なら笑い薬の段にもお茶が出てきますが(笑)。
たっぷり4時間という普段の二部制の時と同じ時間をかけての本格上演ですが、この演目は各段が短めで次々と話が展開していくので疲れませんね。
たっぷり聞かせる「宿屋」だけは長めですが。

  露のひぬまの朝顔を

  照らす日影のつれなきに

  あはれ、ひと村雨の

  はらはらと降れかし

宮城阿曽次郎は学問ができるだけでなく、風流ないい男です。
露が乾かないうちの朝顔を夏の日がつれなくも照らしている。ああ、村雨がはらはらとばかりに降ってほしいものだ。
朝顔へのやさしい思いやりに満ちた歌です。
朝顔を自分になぞらえて、深雪はこの歌を阿曽次郎の心と思って抱き続けるのでしょう。

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たなばたまつり 

昨日、勤務先の大学では

    たなばたまつり

の笹飾りがキャンパス内を彩っていました。
もう言い飽きましたが、七夕は旧暦七月七日、空もさやかな初秋の行事であって、こんなうっとうしい梅雨の時期にすることもないわけです。実際、曇りがちな一日でした。
旧暦だと8月半ばから後半(今年は8月26日)になるので、いくらか秋風も吹くというものです。
そういう憎まれ口はともかくとして、学生が

    星に願いを

託す気持ちはまんざらわからないでもありません。
かつては勤務先が短大のころは「よき恋愛・結婚」が圧倒的に多かったのですが、最近は就職でしょうね。こういうところも世相を反映します。

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デビル 

いつぞや私がかつて非常勤講師で教えた時の学生のことを書きました。
そうです、今でも「弟子」と称してメールを送ってくる女性です。
彼女が私のことを口が悪いというのです。というか、私が冗談を言うと、それは単なるジョークではなく

    デヴィルジョーク

だ、というのです。
悪魔のジョーク、要するにブラックジョークの上を行くというわけです。
いつも穏やかにとげのある言葉は言わないようにと心がけているつもりなのに、そんなことはないと彼女は断言します。
そうかなぁ、そんなに皮肉がきついかなぁ、この人、笑いのセンスがないんじゃないの?と、といつも不審の目を彼女に向けているのです。

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25年前の「化競」 

25年前、夏の文楽は7月=大阪、8月=東京、9月=大阪でした。そして

    化競丑満鐘

は8月に東京国立小劇場で、9月に文楽劇場で上演されたのでした。
このときの大阪、第一部は12時開演、第二部は5時開演。チケット代は一等3500円、二等2800円でした。
懐かしいプログラムをお目にかけます。

Save.jpg

番付の化競の部分です。直前には「勢州阿漕浦」と「国言詢音頭」も。

Save0010.jpg

化競のページ(1ページ目)です。ろくろ姫の首が伸びています。

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化競丑満鐘 

25年ぶりの上演、つまり国立文楽劇場が開場した年の9月の第二部(夜の部)で上演されて以来の

    化競丑満鐘


です。よく覚えています、まだ40歳の咲大夫さんが意欲満々で上演されたことを。同じ第二部で「国言詢音頭」「勢州阿漕浦」が出ました。第一部は「芦屋道満大内鑑」でした。野干平と与勘平を玉男・勘十郎(もちろん先代)が遣ったのが三人遣い250周年記念公演のひとつの眼目であったように覚えています。
文化デジタルライブラリーで調べてみると、床は

    前 嶋大夫・富助

    後 咲大夫・清介

で、人形は青鷺之進=作十郎、雪女=文昇、ろくろ姫=紋寿・一暢、狸=文吾、かわうそ=玉幸ほかの出演でした。
当時はやっていた「エリマキトカゲ」が「捕り手」として登場したことは以前にもどこかで書いたように思います。
この作品は馬琴のものですが、読み物として刊行されたのだそうで、上演はされていなかったようです。それを先代綱大夫、弥七が曲をつけてNHKで放送、後に咲大夫さんがご自身の会(第一回咲大夫の会)で人形入りで上演されたようです。
上中下の三巻から成り立っていますが、前回同様、中の巻の「箱根先化住居(はこねのさきばけすまい)」のみの上演です。

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五条橋 

夏休み親子劇場の最初に上演される

    五条橋

は鑑賞教室の演目としてもおなじみです。
あれは子どもたちにとって面白い演目なのでしょうか?
面白い、ということならそれでいいのです。
ただ、なんとなく「五条橋でもやっとくか」という程度で出ているのなら、せっかくの夏休み公演なのに残念だという気持ちにもなります。
こういうときにはいっそ

    ひょうたん池の大なまず

でもやってみたらどうか、と思わないでもありません。
幼稚園からOKですし、小学生にもよく受けます。
まず文楽人形の面白さを見せるのに適当なのではないかと思えてならないわけです。

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話が違う 

文楽がお休みの日々ですので、つい個人的なことばかり書いています。
皆さんどうぞ気にしないでください(笑)。
うちの次女はあまり勉強はできないのですが、去年ある中学の見学会に行って

    茶道部

に感激したらしく、あの中学の茶道部に入りたい、と、とんでもない選択のしかたで中学を選びました。
私立ですのでまたまた赤字が膨らむのですが、さらに倹約を重ねるほかはありません。
何とか不合格になってくれれば嬉しい(笑)と思っていたら、どういう弾みか入試にも通り、晴れて茶道の道に入ることにしたわけです。

私は後悔ばかりの人生ですが、特に茶道と謡を嗜まなかったことを何よりも悔いています。
同僚の茶人が今からでも稽古すればよいと誘ってくれるのですが、やはりもうものを習うというのは無理だろうと思います。何しろ話がわからないわけで、いちいち書いてもらって覚えるというわけにもいかないだろうなと・・・。

    障害者と文化

ということを考える場合、たとえばお茶の教室でも聴覚障害者だけのための日を作っていただいてすべてことばを画面に表示するようなことがあってもいいのですが、そんなことをしてもなかなか参加する人がいないかもしれませんしね。
ただ、障害者と文化の問題はこれから重要になると思っています。できないことはともかく、できることはぜひ躊躇せずに実施してほしいものだと思います。
かつてこのブログで、私は視覚障害者のために文楽劇場の右側最前列座席(チケットを売っていない席)を格安で売ってほしいといいました。よくないかなぁ……。

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宝塚は星組 

宝塚大劇場では現在星組の

  『太王四神記 Ver.II』-新たなる王の旅立ち-

が上演されています。

taiou_2.jpg

って、このブログはけっしてかしまし娘さんの「アッパレじゃ!」ではありません(笑)

この春デビューした我が家のアイドル(笑)S.Y.さんは同期8人とともに星組に配属され、徹夜同然の稽古に明け暮れて、早速小さな役ではありますが舞台に立っています。すなわち、「兵士」「スンノ部族」「旗持ち」「民衆」など、文楽で言うと「村の歩き」「軍兵」といったところでしょうか。ご本人から、どの場でどんな衣装で、右から何人目に立っているとか、誰と戦うとか、そういう注釈つきで案内をもらっています。一歩一歩前進していただきたいものです。
星組トップはは柚希礼音、夢咲ねね。
そこまで行く道のりは長いけど、夢を持って勉強してください。

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