星の話 

先だって京都文化博物館で

    冷泉家 王朝の和歌守展

を観て、むずむずとした感覚が起こっています。
藤原定家の日記に挟み込まれた過去の客星(平常見られない星)についての記録には、いわゆる

    かに星雲

のものもあります。これはおうし座にある超新星の残骸ですが、その出現が天喜二年(1054)でしたので、SN1054とも呼ばれるものです。
天喜二年というと、人々が末法思想にとらわれて、藤原頼通があの宇治の平等院鳳凰堂を造営した二年後です。更級日記の作者菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)が晩年を迎える頃でもあり、彼女は翌天喜三年には阿弥陀仏来迎の夢を見たことを更級日記に書いていたりします。彼女もまたこの超新星現象に驚いた一人だったのでしょうか。

しかし私がもっとも関心があるのはやはりその50年近く前に出現した

    SN1006

のほうです。
これも定家の挟み込んだ記録に出ているもので、こちらは地球から7100光年以上の距離にあるらしく、ということは爆発自体は紀元前6000年頃に起こったということですね。
Ⅰa型超新星(Ⅰ、Ⅱ型に分類され、さらにⅠ型がa,b,cに分類されます。これ以上のことは相当面倒な説明になってしまう~私自身よくわからない~ので省略します)というのだそうですが、現在その残骸は巨大な火の玉で、その幅といったら60光年もあるのだとか。

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気にしすぎ 

梅雨も近い昨今ですが皆さんお元気でしょうか?
気候の問題もあり、新年度の仕事の疲れも出てくる時期かと思います。
私もいささか疲れ気味です。新年度が始まるといつも思うのは早く夏休みになってほしいということです(笑)。
昔は大学の夏休みというと7月に入ってまもなく始まり、9月いっぱいほとんど休めたので、2か月半という記憶があります。
今は8月のお盆休みがほぼ夏休みの始まりで、9月後半には後期が始まりますから1か月ちょっと。

    半減

してしまいました。愚痴なと人が笑おうが、おりゃ悲しい。
しかし、その夏休みまでは何とか休まずに行きたいですから、健康管理に注意をしています。
2週間前から薬を変えたため、肝機能に悪影響があるかもしれないと案じられ、実は昨日

    血液検査

をしてきました。
私は何かにつけて

    気にしすぎ

のところがあって、検査結果の数値など、医者が何も説明しない項目でも家に帰ってついネットで調べたりしてしまいます。
3週間前に熱を出した時、CRP(C-Reactive Protein C反応性タンパク。炎症があると上昇)が12mg/dlという高い数値(正常値は0.5mg以下)を示したため、一時は肺炎じゃないかと言われて抗生剤治療をしたのですが、今回は0.25で全くの正常値でした。

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三回ばかり 

『ひらかな盛衰記』は源太勘当も笹引きも神崎揚屋もいろいろけっこうなのですが、今年の鑑賞教室では

  松右衛門内 より 逆櫓

が上演されます。
あの「松右衛門、若君を小脇にかい込み、刀ぼっ込み力士立ち」、「かく申す我は樋口次郎兼光よ」の名乗りなどなかなか勇壮でけっこうなのですが、高校生諸君は途中で寝るんじゃないかな、と今から心配しています。
ただ、「逆櫓」になると「オツト心得。ヤッシシシ、ヤッシッシ ヤッシッシシ ヤッシッシ・・・

  三段ばかり漕ぎ出す」

のあたりで目を覚ましてくれるのではないかとも期待しています。あの「三段ばかり」の語りは私も始めて聴いた時から印象深くてあっという間に覚えたものでした。
高校生諸君も帰り道に友達と一緒に

  ヤッシッシシヤッシッシ

と言いながら帰ってくれるといいのですが、無理でしょうかね? 
『鎌倉三代記』「米洗ひ」ではおらちさんが「ヤッシッシ」を絶叫してくれますから、高校生だってできそうに思うのですけどね。

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感じルノ 

最近は美術展でもキャッチコピーというのがあるのですね。
ポスターに

  見ルノ、知ルノ、感じルノ

と書かれているのが東京に続いて今大阪中之島の国立国際美術館で開催されている

  ルノワール 伝統と革新

です。
実は昨日の午前中、中之島に別の用があって、午後大学に行かねばならなかったのですが間に合わず、やむを得ず(ほんとですよ・・笑)そのまま国際美術館に立ち寄った次第です。
「団扇を持つ若い女」の隙のなさというか、見事な構図というか、どう考えてもフランス女性(コメディー=フランセーズの女優、ジャンヌ・サマリー)の「若い女」が日本風の花の前で団扇を持ってなにやらはにかんだように微笑んでいるのがとても美しく思えました。帽子の飾りも素敵でした。
「ブージヴァルのダンス」「アンリオ夫人」「水のなかの裸婦」「レースの帽子の少女」なども強い印象を与えられました。
静物画もすてきでした。あまり期待しないで行ったので、我ながら意外な感じでした。

それにしても、ポーラ美術館、ひろしま美術館、岐阜県美術館、アサヒビール等々、日本の所蔵するルノワール作品というのはかなりあるのですね。

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プレゼンテーション 

以下、同じようなことをどこかで書いたような気がします(笑)。

いつごろから当たり前のように使われ始めたのでしょうか。
私が学生の頃は使わなかったように思います。
もう20年くらい前でしょうか、あるベテランタレントさんが賞のプレゼンターをつとめることになって、テレビに登場され、彼女は開口一番

    「プレゼンテーター

をつとめることになりました」とおっしゃいました。彼女のちょっとした錯覚あるいは誤解だったのでしょうが、それくらい「使われているようでまだ周知されていなかった」ともいえそうです。
ところで、先日きはくさんから学生に持っていてほしい能力として「プレゼンテーション力」が挙げられる、と教えていただきました。私もそのように思っていて、かねてから学生には言い続けているのですが、先日の授業で「実社会で活躍されている方がこういうふうにおっしゃっていた」とご意見を引用させていただきますと

    効果覿面

でした。早速学生が「へ~そうなんやぁ」と反応してきました。私が言っても暖簾に腕押しなのに~。
きはくさん、ありがとうございました。

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公開講座 

今年度も公開講座が始まりました。
大学は今や学生だけのものではありません。地域の方々の勉強の場になることが求められています。
私の職場で申しますと、吹田市、茨木市、箕面市、豊中市あたり、いわゆる北摂地域のみなさんにおいでいただいて

    生涯学習

として少しでも学んでいただければと思っております。
今年も私が担当するのは

  伊勢物語 と 紫式部日記

です。毎週火曜日の午後は学生ではなく、おおむね私より年長の皆様にお話をさせていただいております。
ただ、面白いと思っていただいているのかどうか、甚だ疑問なのです。と申しますのは、伊勢物語の受講者はわずかに5名。紫式部日記も11名という少人数だからです。面白いと評判が立てばもっと来ていただいているかもしれないなぁ、と自省せざるを得ません。
男性はお一人だけ。リタイアされた男性はご近所にたくさんいらっしゃるはずなのですが、なかなか教室に行こうという勇気が湧かないのかも知れません。社会的に高い地位にいらした方ほど学生の席には座りにくいということはあるのでしょうか?

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警報 

昨日、近畿地方全般にかなり強い雨が降りました。そして、

    北摂地方

ともいうのですが、私の住まいや職場のある大阪府北部、兵庫県東南部あたりには

    大雨警報

が発令されていました。
警報が出るのは久しぶりですが、実際、かなり強い雨が降り続けていました。
家の前を流れる小川は普段はちょろちょろなのですが、今朝はかなりの水量でしたし、私の研究室から見えるはずの北摂の山々は雲や霧の中に姿を消し、なんともうっとうしい一日でした。

私は体が大きいものですから、傘をさしても足元まで覆うことができず、特に風を伴う雨の場合はひざから下はぐっしょり濡れることは覚悟しなければなりません。
昨日も職場の最寄の駅から約10分歩くと見事に濡れてしまいました。

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せんしゅうらく~ 

本日、文楽東京公演の千秋楽です。
私が行けなかったため、このブログでは

  『連獅子』『団子売』

しか話題にできませんでした。
なかなか思うように動けないことを大いに恥じつつ「文楽」のなをブログタイトルにも使わせていただいていることを申し訳なくさえ感じています。

  祇園祭礼信仰記
    金閣寺
    爪先鼠

  碁太平記白石噺
    浅草雷門
    新吉原揚屋

  新版歌祭文   
    野崎村
    油屋
    蔵場

の本格的な演目はどのように盛り上がったのでしょうか?
コメントとしてメモしていただければ幸いです。

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細面(ほそおもて) 

病気をして、いろいろ薬を使ったせいで、かなり顔の形が変わったと自覚しています。
もともとは細面(ほそおもて)でした。
体格も痩せていましたので(今もそうですが)、全体的に

    なが~い人間

だったといえそうです(笑)。
学生時代など、もう少しふっくらしたいなぁ、と思っていたのですが、今はあの当時の雰囲気のほうが

    文学青年

っぽくてよかったかもしれない(笑)と思ったりもします。

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紫式部を歩く 

そろそろ今年度の公開講座が始まりますので、その準備の意味も兼ねて京都の紫式部ゆかりの地をいくらか歩いてきました。
彼女が成育したのは曽祖父藤原兼輔の邸であった堤第と言われ、そこは今の

    廬山寺 (廬山天台講寺)

ということになっています。
この寺は元は船岡山の南にあり、今でもあちらには「蘆山寺通」があります。
現在の廬山寺は豊臣秀吉の時代に移されたもので、京都御所の東、京都市上京区北之辺町にあります。

彼女が女房として仕えたのは藤原道長の娘彰子。この人は一条天皇の中宮となり、一条院に住みました。一条院は今ではもうあとかたもなく、渡辺綱が鬼女と逢ったという、あの一条戻橋をほんの100メートルあまり西に行ったあたりが一条院のあった場所です。
彰子が出産のため父親の道長の邸に帰ったとき、紫式部も同行していますが、その邸は

    土御門第

と呼ばれ、今の京都御所のすぐ南東、大宮御所のあるあたりです。

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昼食 

たまにはまったく個人的な、私生活暴露の記事を(笑)。
私の食生活は贅沢なものではありません。
朝は誰も起きていないことが多いので、ひとりでパンだの牛乳だのヨーグルトだのヤクルトだの(笑)で簡単に済ませることが多いのです。
夜はあまりたくさんは食べません。もっとも、私の少食というのは一般の方で言うと

    普通の量

なのかもしれませんが。病院に入ると何が悲しいといって食事量の少なさには切なくなります。肺の調子が悪くても、胃袋は本当に丈夫です。
夜は体調がよければビール500cc。それ以上は飲まないようにしています。休肝日もきちんと設けています。
ビール以外ではワイン、日本酒。今は濁り酒を冷やしてあるのですが、いつ飲めるかなと楽しみにしているのです。
そんな食生活なのですが、一番不安定なのはやはり

    昼食

ということになると思います。
職場の研究室には非常時のためにカロリーメイトやカップめんを常備しています。できるだけそういう「昼食」は避けたいのですが時としてやむをえないのです。

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大客星 

今、京都三条高倉の

    京都文化博物館

で開催されている

  冷泉家 王朝の和歌守展

では冷泉家が800年守り続けてきた至宝が多数展示されています。
鎌倉時代ならではの本を見ると、平安時代文学の伝本といっても室町時代以降のものを主に見ている者にとってはやはりひときわの感慨があります。
藤原俊成自筆の「古来風躰抄」や藤原定家筆の「後撰和歌集」などを見ていると、あの平安末期から鎌倉時代初頭、すなわち王朝の空気が失われ、武士の世の中になっていく時代に生きた稀代の文化人の意地のようなものすら感じられます。「古来風躰抄」は俊成84歳の時の筆だそうですが、まことに見事なものです。

このほか、圧倒されるような私家集群もすばらしいものです。私が少しだけ勉強した壬生忠岑(みぶのただみね)の歌集もありましたが、残念ながら私が勉強した時はまだこの本は紹介されていなかったのでした(今ではきちんと翻刻もされています)。

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幸か不幸か 

私の仕事では副業はどこまで認められるのだろうか、と考えることがあります。
他の大学の非常勤講師に行くことは、まあ大学同士お互い様ですから、ということで公認されます。ただし届けは必要で、週に2コマだけ。
しかし実際は(こっそり隠れて)かなり多く行っている人がいるという噂も耳にします。
頼まれて仕方なしに、というのが理屈なのでしょうが、3日くらい他の大学にいるという

    人気者

もいらっしゃるように聞いたことがあります(今はどうなのか知りません)。
午前中A大学、午後はB大学という掛け持ちもされている方がありました。
幸か不幸か私は不人気者ですのであちこちから呼ばれることはまずありませんし、昔と違って今や国文学なんてあまり需要がないのです。
非常勤講師のほかというと市民大学だの何とかセンターだのというところでの講座をつとめる、ということがあります。これも人気のある方はひっぱりだこ、私などめったにお呼びが掛かりません。
そうそう、予備校の講師をしている大学教授というのも珍しくありませんでしたが、最近はどうなんでしょうか?
かくして同じ大学教員でも

    貧富の差

が広がるわけです(笑)。

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なう 

なぜか平かなで書く

    なう

というのは、ツイッター用語なのでしょうね。意味としては“now”でしょうから、今こういう状態(場所)にある(いる)、というのを手っ取り早く言うのですね。

    文楽劇場なう

    Rにて手酌なう

のように使えばよいのでしょうか。
ツイッターは字数に限りがあるという数量的な面や素早く投稿するという時間的な面があるように見受けるのですが、そのためにこういう「発明」は便利なのでしょうね。
ただ、私のように日常的にツイッターを使っていないものとしては「なんのこっちゃ?」の世界ですけどね。

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記念日 

記念日好きの人が多く、「今日は何の日」というのもカレンダーや新聞などにちょこっとメモされたりしていますし、ネット上ではこれでもか、というくらい情報が公開されていますよね。
語呂合わせのものも多いですが、これは

    覚えてもらおう

という意図の強いものに目立つようです。商売がらみなど、この傾向が強くなりそうです。

    7月10日=納豆の日

の類ですね。
ついこのあいだ、5月12日は「看護の日」というのを知りました。ナイチンゲールの誕生日(国際ナースデー)だとか。
それじゃあ昨日は何の日だったのだろう、とつい調べてしまうのですが、なんと、昨日話題にしたばかりの

    旅の日

だったのだそうです。
やはりこの季節、旅をするには最適なのかなぁ、と思っていたらそういうことだけでなく、きちんと理由があるのだそうです。

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旅 

今、何がしたいですか? と、きわめて分かりやすく分かりにくい質問をされたら・・・。

そりゃまあ、いろいろありますよね。
うなぎの茶漬けを食べたいとか、非売品のブロマイドを密売してかせぎたいとか。
と、自ら振っておいて「きざ」なことを言うのですが、私はやっぱり

    

ですね。ほんとに渇望しています。出張でも何でもいいから出かけたいです。心中道行は? ウ~ン、それは相手次第ということで(笑)。
「憂いものつらいもの」であった頃とは違って、快適な昨今の旅事情ですが、たとえば神戸~東京を旅するとしたら、朝早く出て、乗り継ぎに乗り継ぎを重ねて、途中下車もして、その日のうちに着けばよい、というのができれば嬉しいです。
「尼崎」「山崎」「山科」「岡崎」「浜松」「沼津」なんていう駅に出会い、せめて「千代田」あたりに改称してもらった東京駅に降り立つや、夜の隅田川を都鳥を求めつつ宿へと歩む……って、いまどきの人間の言うことではありませんね。

    手甲 脚半

で西国巡礼もよろしいなあ。私の住む地域からですと、日帰りでも今や四国なんて簡単に行けてしまいます。分割形式の巡礼もまだまだはやっているようですね。

それにしても、30代の、独り者でお金も時間も今よりはるかにゆとりのあった頃に、もっと気ままな旅をしておけばよかったと後悔しています。

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沖縄 

沖縄が返還されてから今日で38年が経つそうです。
そして今、基地の問題で新聞に「沖縄」「普天間」などの文字を見ない日はまずありません。
このブログでは以前どこかで書いているはずですが、
あの

    鑑真

も大陸から日本にやってくる時には

    阿児奈波嶋

を経由しており、これが沖縄だと考えられています。
今も世界遺産になっているグスク跡が各地に残りますが、いわゆる琉球王国時代もありました。
薩摩の侵攻、明治新政府の沖縄県。
第二次世界大戦では沖縄戦という悲惨な出来事があり、戦後はアメリカの占領下に。
そして昭和47年5月15日の返還。
歴史をたどるだけでもこの島の特異性が感じられます。

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勧め下手 

お酒の席に臨むことがすっかり減りました。
原則的に

  お誘いは断らない主義

だったころが懐かしいです。今は逃げ回ってばかりですから。
酒席に臨むと人柄がよく見えますね。普段は苦虫をかみつぶしたような顔をしている人がはしゃいだり、冗談ばかり言っている人が陰険な謀を漏らしたり(笑)。中には平素と

  な~んにも変わらない

方もいらっしゃいます。以前の私は酒量につれて多弁、能弁、雄弁に、そしてついに余計なひとことを言ったために顰蹙を買って終わり、というパターンだったと思います。

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連獅子 

歌舞伎の演目の印象が強く、文楽ファンでも「歌舞伎でしかみたことがない」という方が少なくないのが

    連獅子

でしょう。勘三郎と息子たちの三人連獅子もおなじみになりました。

生きることの厳しさとよろこび。峻厳かつ慈愛深い父と、父を信じ報いんとする息子。
なんだか

  妹背山婦女庭訓

の大判事父子のようでもあります。
私もこの春、長男が大学生になるというので、二人だけになってかなり厳しい話をしました。長男があとで母親に「親父さんがあんなにものをいうのをはじめて見た」と言ったそうです(笑)が、人間は言葉で、そして獅子は行動で息子を千尋の谷へ落とそうとします。
やがてはソプォクレースの

  『オィディプス王』

さながらに、逆に息子に蹴落とされることを本能的に悟っているのが父親なのかも知れませんが。

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モナ リザ 

遠藤さんの『イエスの生涯』では、イエスの誕生シーンは描かれません。
歴史的事実として、ナザレのイエスがベトレヘムで生まれたかどうか、疑問とされます。『旧約 ミカ書』の「ベトレヘムよ、(中略)イスラエルを治める者があなたのうちから私のために出る」によって付会されたものといわれるからです。
ただ、遠藤さんは事実でないと考えるから書かなかったのではなく、「聖書の真実」としてのベトレヘムの意義を認めるからこそ、あえて触れなかったのだそうです。

イエスの誕生といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチの

    受胎告知

が東京上野の東京国立博物館に来たのは3年前でした。私は嬉しそうに5月文楽公演の合間をぬって2日で3度も観覧してしまいました。平日の開館直後や閉館間際に行ったのにかなり賑わっており、日本人の異常とさえ言われる展覧会好きを目の当たりにしました(私ももちろんその一人ですが)。
その前にダ・ヴィンチ作品で日本に来たのは昭和49年の

    モナ リザ

でした。私はさすがに観ていませんが、これまた連日長蛇の列だったそうです。

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やさしさ 付510,000 

他人に対してはできるだけやさしくしたいと思います。
しかし難しいのは、そのやさしさが

    甘やかし

になってはいけないというところでしょうか。さらに難しいのは、私の場合で申しますと、学生が「やさしさ=甘やかし」と思っているふしがあることです。
おしゃべりしても許してくれる、遅刻しても怒らない、そういう教員が「やさしい」と思われてはたまったものではありません。
遠藤周作さんの

    イエスの生涯

を読んでいると、哀しみに通ずるようなイエスのやさしさが感じられます。
どうしても自分をほんとうのところでは理解してくれない弟子たち。あの「最後の晩餐」で自分たち弟子のうちで誰が一番偉いかを議論していた弟子たち。逮捕されたイエスを知らない人だと言うほどに弱虫だった弟子たち。身も細るような哀しみを秘めてイエスは教え続けたのでしょう。

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足を濡らす涙 

私は昔から聖書の奇蹟物語については、フィクションまたはメタファとしてのおもしろさはともかく、あまり関心がなかったのです。
イエス自身、「あなたがたはしるしと奇蹟を見なければ信じない」と言ったそうですが(ヨハネ4‐48。ただし聖書が手元にないため、文は誤っている可能性あり)、それはまあ、人情ではありますけどね。

連休のつれづれに、「イエスのやさしさ」について、ふと考えてしまい、こうなると何か読みたくなります。難解な学術書には目もくれず、

    遠藤周作

が「やさしさ」について何か書いてたな、と、30年以上前に読んだ

    イエスの生涯

を引っ張り出しました。信仰心ゼロの私ですので、あくまで「やさしさ」について思いを巡らすのが目的です。

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杵造 

『伊賀越道中双六』「藤川新関」で、助兵衛が遠めがねを覗くと、何やら楽しげなものが見えます。
その遠めがねの中を舞台に「実物大に拡大」して見せる、いわゆる

  引抜(ひきぬき)

として上演されることもあるのが

  団子売(だんごうり)

です。
別にオトコマエの三味線弾きさんを売っているわけではありません。「飛びだぁ~ん~ごぉ~」です。
販売員夫婦は

    お臼 と 杵造

団子売らしい、そして妹背の契りを交わした者らしい名前です。「お杵」と「臼造」ではどうにもなりません。

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東京、初日 

ぼんやりしていると、メトロ文楽も終わり、文楽東京公演が

    初日

を迎えました。
この公演は

第一部が11時開演で、
『祇園祭礼信仰記』
「金閣寺」「爪先鼠」

『碁太平記白石噺』
「浅草雷門」「新吉原揚屋」

『連獅子』

そして、第二部は16時開演で、

『新版歌祭文』「野崎村」「油屋」「蔵場」

『団子売』

となっています。

『団子売』が追い出しになっているのですね。

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仕事にならず 

以下は、昨日公開予定だった記事です。

この連休、前半は何とか頑張ったのですが、後半はもう皆目仕事になりませんでした。
鼻づまりがひどく、

    口呼吸

せざるをえないありさまで、頭痛肩凝りも強く、樋口一葉かい! とツッコミを入れたくらいでした。そういえば、井上ひさしさんについても書こうと思いながら果たせずにいるなあ。
食欲がなくなり、特に米を見るとダメという状態でした。こういう時は宇宙食のようなものがつるっと飲み込めていいのです。いやいや、昨今はスペースシャトルでも寿司を食べたりされるようですから、宇宙食という言い方は語弊があるのでしょうか。
そんなわけで、冷たくて甘くてつるっと飲み込める

  カロリーメイト ゼリー

を愛用しておりました。

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携帯が不調です 

何だかよくわからないのですが、携帯からブログの管理画面に入りにくくなっています。
よって、予定していた記事が公開できません。
たまには休め、という薬師如来の(?)思し召しでしょうか。
というわけで、2日続けて花かばさんブログと同じくらいの字数でおわりです(笑)。

結納 

知人(若い女性)が、昨日滞りなく結納をすませたそうです。
次は式場探しです、と、嬉しそうでした。
で、結納について何か書こうと思ったのですが、そういう元気がなく、ああ、めでたいなあ、ということだけにしておきます(笑)。

少し息切れ 

もうそろそろダメかなぁ、と案じていたのですが、ここ数日、いや1週間くらいあまり元気がありません。
からだ全体がだるくて、お決まりの息苦しさも出てきました。
大型連休というのは、私も休める代わりに医者もお休み。
よほど救急なら病院に飛び込みますが、そうでもないだけになんともむずかしいところです。
せっかくの

    初夏の陽気

なのに、あまり出かけてもいません。
ほとんど一人で家にいる状態が続いていて、どうも冴えません。
かろうじていくらかの作業をしているのですが、牛の歩みです。
4月の緊張感がぷっつり切れた感じかもしれません・・・。

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空似 

この間、テレビがついていたので消そうと思ったら、長女が出ていたのでびっくりしました。
なんだかわけの分からないドラマのようなもので、高校生が主人公、漫画原作ドラマの類かなと思います。
制服姿の女子高生がなんだかワルそうな連中とにらみあって、その女の子が暴走族らしきリーダーを思い切り蹴飛ばすと男の子は

    屋根を突き破って

空の彼方へ飛んでいきました(笑)。
そういうドラマ、ご存じですか?
その女子高生が長女なのです。演劇部にいるのでスカウトでもされたのかなぁと思って、「テレビに出たの?」と聞いたらとんでもない、という話。まあそうでしょうね、出るなら出るであらかじめ何か言うでしょうね。
ところがどう見ても長女なのです。背かっこうといい、顔といい、表情といい、学生風に言うと

    激似

なのです。
いわゆる他人の空似なのでしょうが。
しかしまあ、よくよく見たら、やはりテレビに出ている子の方が可愛かったですが(笑)。

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就職のためでは・・ 

大学が就職予備校化しているとはよく言われることです。
資格を取らせてより就職に有利になるように・・・。ただ、国家試験受験資格のようなものは別として、大学で取れる資格がどれほど就職に有利になるのか、わたしはかなり懐疑的です。
ケチをつけるつもりではありませんので、具体的にどういう資格のことを言っているのかは書きませんが、こんなの何の意味があるんだろう? と思ってしまうものもないわけではありません。
就職に際して企業が重視するものといえば

    コミュニケーション力

    協調性

    独創性

などが挙げられますが、どんな調査を見ても企業が資格や学業成績を重視するという話はめったに聞きません。
このあいだりゅうみんさんがコメントでもうひとつ「プレゼンテーション能力」も挙げてくださっていましたが、なるほどそれも重要で、やはりそういうことが大事なのでしょうね。

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