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半年 

あいにく観ていなかったので詳しくはわからないのですが、サッカーのワールドカップ、残念でした。でもほんとうに大健闘でしたね。

さて、あっという間に今年も半年が経ちました。
文楽を見ながら、授業をしながら、しんどいなぁとこぼしながらなんとか半分です。
この半年、何ができたかというと、これといった成果はなかったですね。平穏無事でもなかったし。
最大の成果は

    だし巻きの夕べ

に参加できたことです。
これは本当に大きかったです。文楽を通じて交友を持つというのは、このブログ以外ではほとんどありませんでしたので、なんだか、

    もうしばらく文楽と付き合ってもいいよ

と言われたような嬉しさでした。
こでまりさん、まちるださん、めいさん、えるさん、くみさん、きはくさん、しろくまさん、花かばさん、やたけたの熊さん、そしてK弥さん、本当にありがとうございました。やはりね、勇気付けてもらえるのですよ。
批評の仕事は相棒のM先生がいらっしゃらなければどうしようもありません。彼女は本当に鋭い耳で浄瑠璃、三味線を聴き分けてくださいますし、また熱心に劇場に通われ、必要とあれば楽屋で取材、タフです。
もう私など不要でしょう、と申し上げても、人形のことで少しでも意見を言って欲しい、ということで、あつかましいとは思いながら今なお共著者として名前を出させていただいています。

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サイン(二度目) 

ネタがなくなると以前と同じような話を書くことになってしまいます。ずいぶん前に同じタイトルで書いていますので今回は(二度目)とメモしておきました。

子供の頃、有名人の~特に野球選手の~サインが欲しかったことを覚えています。
私の小学校に、金田正一さん、王貞治さん(たしか、坂崎さんという方も)らが来られたことがあって、いわゆる

    野球教室

がありました。そのときに王さんや金田さんのサインはもらったと思います。
とても嬉しかったですね。
他にも村山実さん(阪神)や梶本隆夫さん(阪急)、米田哲也さん(阪急)なども来られたような気がしますが記憶があやふやです。
ただ、その後はスポーツ選手のサインというのはいただく機会がなかったように思います。
スポーツ選手以外でサインというものがあるのは、何かの本を贈ってくださるときに著者のサインが初めから入っている、という場合かな(笑)。

文楽の方のサインというと、広島の短大勤務時代に学生を連れて行ったときに記念にいただいたことがあります。解説をお願いした三輪大夫さん、簑二郎さんでした。また、同じ広島時代に、公開講座に津国大夫さんをお招きしたことがあって、そのときにも記念にいただきました。
悔やんでいるのは、越路師匠にサインしていただけそうなチャンスがあったのですが、小心者でつい逃してしまったことです。やっぱりなんだか怖かったのです(実際はとても親切でファンを大事にされる方です)。
かつて

    撒き手ぬぐい

をキャッチした時があるのですが、それが師匠方のサイン入りでした。越路、津、叶太郎、玉男、勘十郎、亀松といった錚々たる方々です。もちろんもったいなくて使っていません。

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360字の教え 付530,000 

夏の公演で上演される

    菅原伝授手習鑑

は、時代物の中ではナンバーワンの人気を誇るといってもよいのではないでしょうか。
以前しばしば「観たい演目アンケート」が劇場で行われていましたが、たいてい1位に来るのは「曽根崎心中」、そのあとに「菅原」「千本」「忠臣蔵」などが続いていたような気がします。
とにかくどこをとってもおもしろい~場面場面の豊かな味わいがありつつも、一つの方向に向かっていく~名作です。
今回上演の最初は「寺入り」。しろうとさんが義太夫の手ほどきを受ける最初に稽古されることもあるようです。
もう皆様おなじみの場面ですが、私自身の覚書として復習させてください。

冒頭が楽しいですね。

  一字千金二千金、三千世界の宝ぞと教へる人に習ふ子の中に交はる菅秀才
  武部源蔵夫婦の者、労はりかしづき「わが子ぞ」と人目に見せて片山家、
  芹生の里へ所替へ。子供集めて読み書きの器用不器用清書きを、顔に書く
  子と手に書くと人形書く子は頭かく、教へる人は取分けて世話をかくとぞ
  見えにける。


「三千世界の宝」というのは、この場合子供を指すのでしょうか。「三千世界」は、須弥山・日・月・四大州・上天の一世界を千集めた小千世界をさらに千集めた中千世界、それをさらに千集めたものだそうで、広大無辺の世界ですね。その宝である子供。その中に菅秀才が混じっている。子供というだけでも宝なのに、この人は格別なのでしょう。あとはもう「きよう・ぶきよう・きよ書き」、「かき・かく・かく・かく・かく・かく」と運んでいきます。リズミカルで楽しいものです。
お師匠さんの留守に手習するのは損だという十五歳の“よだれくり”の発言は今も変わらぬ

    「自習」の風景

です(私ももちろんですが、皆さんも覚えがありますよね・・笑)。
師匠の奥さんの戸浪さんはあきれかえって「昼からは休ませるから」と交換条件を出して勉強させます。
仕方なしに自習する子供たちは「いろはに」「この中は御人下され」「一筆啓上、候べく」と、書いています。単にいろはではなくて手紙の形式を学んでいるのですね。私も今大学でこんなことを教えているのですが、どうやら大学の教養の授業は寺子屋化しているようです。

そこへやってきたのがわけありげな女性(千代)と子供(小太郎)。戸浪とは似たようでやはり違った人ですから、語り分けるのは大変でしょうね。戸浪は武士の妻とは言いながら、いささか田舎暮らしに馴染んだ面もあるでしょうから、ここではくだけないまでも世話の雰囲気も匂わせているように思います。一方の千代は肚に一物あるままの訪問。品ある態度で心はどこか重そうです。
それでも、二人の美貌の中年女性(20代後半?)はさすがに「愛に愛持つ女子同士」なのです。「愛嬌がある上にもまだ愛嬌がある」という意味ですが、いい言葉です。『千本』「すしや」では「愛に愛持つ鮎のすし」と、お里の描写に使われていますね。
息子と寺子屋の子息(実は菅秀才)を見比べた後、千代は堺重とへぎ(へぎ折敷。角盆)を差し出します。気の利いたことです。堺重の中には「蒸物、煮しめ、焼豆腐、粒椎茸」などが入っていて、今なら菓子折りでしょうが、ちょっと雰囲気の違いが感じられます。これだけのことをするのは小太郎が「奔走子(ほんそご)」だからだ、と作者は言います。「奔走子」はこの当時よく使われた言葉で、『染模様』『日蓮上人』など、浄瑠璃にもしばしば出てくる言葉です。親が走り回ってでも面倒を見る子、ということから大事にしている子のことです。最近の虐待親は逆に子供が奔走しそうですが。
そして千代さんは隣村まで用があるから、と去ろうとしますが、ここで小太郎は、ボクも一緒に行く、と最後の甘えを見せるのが悲しいです。「たしなめよ(慎みなさい)!」と叱りつける千代は

    縋り付くを振り放し

と描写されます。なんでもない一節ですが、あとで効いてくるすばらしい「仕込み」です。

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清潔 

インフルエンザだの日本脳炎だの、いわゆる「予防注射」というのを子供の頃から何度も接種されてきました。
私が小学校の頃、注射器はガラス製で、使い捨てなどではありません。3~4人に対して1本。たとえば1人に対して1cc接種するなら、1本の注射器にあらかじめ3cc薬を入れておいて、それを3人に次々打っていくわけです。記憶があやふやで間違っているかもしれませんが、使い終わった注射器にはまたその場で看護師(当時看護婦)さんが薬を入れて再使用していたのではないかと。
アルコール消毒は脱脂綿で、これも数人に1つ。前に並んでいる子の腕をごしごし拭いたもので、次の子もごしごし。ほとんど

  形式的に消毒している

といった感じでした。今はそんなことしませんよね。

今、注射器は安価なプラスティック製で、一回の使用でゴミ箱へ。アルコール消毒は一枚一枚密封された小袋に入っていて、看護師さんは次々新しいものを使っていきます。病院から出る廃棄物というのはどれほどの量になるのでしょうか。

点滴も変わりました。長時間かかる場合、へたに動くと漏れるのが昔の点滴(今も短時間の場合はたいていその方式でしょうが)でしたが、今は太い針を刺して(かなり痛い)すぐにその針を抜いてビニール管だけを残す形で、これなら動いても大丈夫。点滴しながらレントゲン撮影にも行けますし、適当に本など読みながら時間がすごせます。ビニール管方式は入院して持続点滴などする場合は以前からありましたが、私の病院では今は1時間くらいの点滴でもその方法です。

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大阪のオカダはん 

関西人でありながら、きちんとした大阪言葉は喋れません。
ナカニシという人名をすべて同じ高さで発音するのが関西の正統な発音であることを知ったのは大学生の時でした。
それまでは「カ」を上げる発音が普通だと思っていましたので、これでは関東や中国(チャイナじゃなくて、畿内から見て遠からず近からずの「中国」、つまり広島の方です)の人の発音と同じになってしまうのです。
文楽の登場人物である治兵衛や徳兵衛の名前を、玉男師匠や簑助師匠がきれいな大阪の言葉で発音されるのを聞くたびに悔しい気持ちになりました。
上方の言葉は綺麗です。さらっと使えないから、余計にそう思います。

○○さん、というのを時として

    ○○はん

と呼ぶのも好きです。住大夫師匠が玉男師匠のことを「玉男はん」とおっしゃっていたのが、ほどよい敬意と親しさを感じさせて気持ちの良いものでした。
私も同世代の技芸員さんのことを「富助はん」「勘弥はん」「南都はん」「文字久はん」などと呼んでみたいものです。

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やや復活 

元気のない記事を書いていますので、今度こそダメか、と期待されていた(?)かたもいらっしゃるのではないかと思うのですが(笑)、またまたいくらか元気を取り戻しました。
完璧、ということはありませんが、ぼつぼつ動いている状態です。

私の勤務先の図書館は困った建物で、私が主に使う書籍は3,4階にあるのです。そしてそこまで

    階段

を昇らねばなりません。
元気な時ならなんでもないことですが、息苦しい時は本当に苦痛です。
先日もどうしても調べたいことがあって4階まで昇ったのですが、2階で休憩、3階で休憩してやっとたどりつきました。ほとんど登山ですね。
しかも、目的の本を取り出して閲覧しようと座ったところ、どっと

    汗が噴出し

て、ぬぐったハンカチがぐっしょりぬれてしまいました。
今度からは酸素ボンベを持っていこうかと思うくらいです(笑)。
それにしても、図書館の国文学関係の書籍あたりの机はガラガラ。誰もそんなところで勉強などしていません。そもそも、実習系学科の学生が多いので、図書館自体をあまり使っていないのではないかと思うくらいです。
ちょっと文化の香りが薄れてないかなぁ・・・。

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「みとめ」と「ゆるし」 

南アフリカでサッカーの

    ワールドカップ

が開催されています。さすがにレベルが高く、元サッカー少年としては目を瞠るばかりです。
南アフリカのワールドカップというと、1995年にラグビーのそれがありました。クリント・イーストウッド監督が

    インヴィクタス

で描いたことは記憶に新しいものです。
あの映画の主役は何といっても

    マンデラ大統領

でした。
マンデラさんは、よく知られるように反アパルトヘイト運動の闘士であったため、27年間投獄され、釈放後、南アフリカの大統領となりました。
白人官僚たちは報復人事を恐れていたものの、マンデラ大統領は報復どころか白人をも重用し、対立の解消に努めたのです。その象徴的な出来事としてイーストウッド監督が注目したのがラグビーのワールドカップ。この大会で驚くべきことに南アフリカはあのオールブラックス(NZ)を破って優勝してしまったのでした。

黒人たちの中には白人への敵視を持つものも多かったでしょうし、白人は相変わらず黒人を差別視していたかもしれません。しかし、マンデラさんのスタンスは白人を認める、などといったものではなく、自分を27年間も獄中に入れた人たちまで

    許してしまった

ところにありそうです。

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鑑賞教室 曽根崎心中 

何かと出し惜しみをするものですから(実は出すのが恥ずかしい)、めったにこういうことは書かないのですが、鑑賞教室が終わった勢いで書きます。
もしも鑑賞教室で

  曽根崎心中

の構成演出を頼まれたら(頼まれないって)という話です。
イメージは中高生対象、社会人の皆様、ごめんなさい。プログラムは

1生玉(現代語)約15分
2解説 約30分
  (休憩10分)
3天満屋から道行(西亭版)約55分
4挨拶と手締め 約3分
5打ち出し太鼓

ざっと2時間です。
これだけご覧になっただけで

    ダメ!

というお叱りがありそうですが、くじけずに(笑)書きます。「読まない!」とおっしゃる方のために(笑)、続きは「続きを読む」のあとに………

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動けない日々 

この記事のカテゴリは「日々牛歩」なのですが、牛に叱られます。
今、私は牛よりも亀よりもミミズよりものろいのです。
もう3~4週間になると思うのですが、全く動けないというか、歩けない状態が続いています。
仕事には車で行き、授業だけして研究室にこもり、授業用のパワーポイントを作ってあとは寝ています。
帰宅すると夕食だけ摂って、ちらっとワールドカップは見るものの、それだけで早々に床に就き、この2週間で風呂に入ったのは

    1回だけ!

きったね~、という声があちこちから聞こえてきそうです。
劇場にも何度か行きましたが、それも車で行ったり、難波駅から15分くらいかけて歩いたり(日本橋はあの7号出口の階段があってダメです。難波からだとエスカレーターのある出口がありますから)。

これから毎日点滴に来るように、と医者から言われていますので、今週は授業が終わったらとんぼ返りして病院に行くつもりです。
何度も愚痴りますが、以前ならちょっとくらい休講してもなんということはなかったのです。しかし今は文部科学省の「指導」のためにそれができず、夏休み(8月第2週から)まではほぼ毎日出勤しなければならないのです。

書き物なんて、本当にできません。何しろ頭が回りませんから。ま、ぐるぐる回すことくらいはできますけど、落語の「手水まわし」じゃないって。

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台本思案中 

鑑賞教室が終わると梅雨が本格化し、梅雨が終わると夏休み公演が始まります。
そんな合間のうっとうしい日々ですが、私はそろそろ台本を考えねばならないのです。
と言っても大げさなものではありません。
8月初旬におこなわれる

  伝統芸能ワークショップ

の授業の最後に、学生が文楽人形を持って近くの小学校に出向き、ちょっとしたパフォーマンスを見せる予定になっています。それをどのように番組構成するかを考えるのです。
学生のアイデアももちろん募集するのですが、ただただ待っていてはまず彼女たちは何もしません(こういうところはかなり物足りない)。しかし彼女たちとはめったに会わない(私の授業を誰も取っていない)ので、とにかく素案でも私のほうで決めておかないとぎりぎりになって慌てることになりそうなのです。
相手は小学校の低学年、そういう子供たちに文楽人形を見せた経験は何度かあるのですが、なかなか熱心に見てくれるのです。
特に、

  やさしくて可愛いいお姉さん

たちが見せてくれるので、男の子も女の子もけっこうにじり寄ってくる感じです。

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若手会!(&日vsオ戦) 

年に一度の若手会です。
昨日(19日)と今日(20日)の両日で、

    妹背山婦女庭訓

の「杉酒屋」から「金殿」まで。
このところの「団子売」ブーム(?)のため、なんとなく「団子売」もあるような錯覚をしていましたが(笑)、「妹背山」だけです。
四月公演の感動を、若手の公演でもう一度、という感じですね。

若手会を堪能して、ちょっとひっかけて帰って、

    ワールドカップ

を見た、という方も多いのではないでしょうか。

昨日は日本対オランダ。負けてしまいましたが、ドローに匹敵するような試合だったのでは?
序盤はボールに触らせてももらえなかった日本が前半を守りきって、後半はオランダが本気になってかかってきたというか、醍醐味あふれる試合でした。日本は好機もあり、枠内に何本も打てましたよね。私はアナウンスも解説もブブゼラも歓声も、何も分からずにただただ試合を見ていましたが、よく闘った、だからこそ

    惜しかった

と感じました。
あの1点は強烈なシュートが微妙に揺れてキーパーを襲いましたから、やむをえないものだろうと思います。キーパーは私もちょっくら経験があるのですが、反応なんて一瞬のことです。川島はなにも悪くないし、むしろあとの1対1を止めたのはすばらしかった。あれ、こわいんですよ。私も一度1対1を止めたことがあって、その時はあごを蹴られるというおまけつきでした(私がヘタだったのです)。
岡崎をもう少し早めに投入してほしかったという個人的な願望(笑)があり、中村(俊)に関してはもう少しペナルティエリア近くでのセットプレーが見たかったです。ちなみに、岡崎は私の住む宝塚市の出身です。
岡田さんはなにかと批判もされて南アフリカへ行きましたが、完全に男を上げたというか、よく考えられたと思います。テストマッチはテストマッチ、本番は本番。
去年の0-3とは比較にならない0-1の敗戦でした。
デンマーク戦に期待しましょう。

どうでもいい話ですが、スポーツニュースで

    日3-1オ

と出ましたので、「???」と思ったら日本ハム対オリックスの結果でした……。

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さて、学生たちは? 

文楽鑑賞教室、ほんとうは学生を8人連れて行く予定だったのですが、いろいろありまして、結局は

    3人だけ

になってしまいました。しかもそれを2回に分けて・・・。
よって、そのうち1回は学生と2人きりのアヤシイ雰囲気になってしまいました(もちろん冗談ですよ・・)。
さて、学生はどういう具合に見たのでしょうか。正直なところ、授業としていっていますので、

    単位が取れるように

というのが目的の一つ(あるいは最大の目的)だっただろうと思います。それはそれでよしとして、何か得るものはあったのか、なんとも不安です。
実はその後学生とは会っておらず、感想も聞くことができていません。
このあと授業で実施する

    文楽人形を遣う

というお稽古に、何か役に立ったかな?

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明日は 

文楽鑑賞教室も終わりました。
もともと「高校生のための」という印象がある企画でしたが、最近は

    小中学生

も目立ちます。指導要領の変化もあって小学生にも観られるようになったのは結構ですが、いきり見せたらちんぷんかんぷんでしょうね。事前授業はどうされているのでしょうか。
小学生から社会人までが観るとなると、制作の皆様も演者の方々もなかなか苦労しますね。

    ひらかな盛衰記

を出すなら、最初に解説をして、次に「笹引」の一部を見せて、「松右衛門内」ははしょって、「逆櫓」は木登りまで見せて見得で幕、というような方法もあるかな、と思ったりしました。

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鑑賞教室も楽です 

16日間に亙る文楽鑑賞教室も今日で千秋楽です。
数多くの中高生が楽しまれたことと思います。
いただいたパンフレットを見ますと、後援しているのは大阪だけじゃないのですね。近畿地方各地の教育委員会も後援者に入っている、ということはそういう地域からも生徒さんが行っているのでしょうね。

なんだかいろいろあったので、私は長かった印象があります。

    「団子売」「ひらかな盛衰記」

は演目としてはどうだったのでしょうか?
もうひとつわからなかったのではないかな、という印象を持つのですが、さてどんなものやら。

来年への課題などももしお気づきのことがありましたら何なりと書いてください。別に難しいことでなくてかまわないのです。

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サッカーは・・・ 

文楽の夏休み公演は、ちょうどプロ野球のペナントレースが佳境に入る頃に当たります。

    西遊記

などが上演されると、人形遣いさんはそういうネタで遊んだりされます。
孫悟空配下の小猿たちが阪神タイガーズ(どうしてもこの球団になってしまいますね)の小旗を振ったりするわけです。タイガーズが優勝しそうな時は特に燃え上がるようです。
「東海道中膝栗毛」でも咲師匠がタイガーズネタをいれごとで語っていらしたこともありました。
さすがにファンが多いですから受けますね。タイガーズファンでもなんでもない私はしらけていますが(笑)。

しかし今年は

    雪狐々姿湖

ですので、ちょっとそのネタは使えそうにありませんね。
宝珠でキャッチボールというわけにも行かず。

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弘法大師 

6月15日は

    弘法大師(空海)

の誕生日ということになっています(正確なことはわかりませんが)。西暦774年のことで、今から1200年以上前のことになりますね。

うちの近所の幼稚園は6月15日が創立記念日なのですが、それは

    いろは歌

を作った弘法大師のお誕生日を記念して、という理由だそうで、どこが創立記念日やねん、とつっこみたくなるのです。
落語「煮売屋」では、清八がメニューにある「どぜう汁(どじょうじる)」を、濁点を(わざと)無視して「とせうしる」と読んだために店のおやじさん(店主)がとがめる場面があります。

  「と」の肩、「せ」の肩に濁りがうっておまっしゃろ

と。そしておやじさんが「濁りを打ったら『いろは』はみな音がかわりますでな」というものですから、清八はここぞとばかり「ほな、『い』に濁り打ったらどないなる?」と意地悪を言います。おやじさんはなおも反撃して、
「『い』の字は弘法大師さんがお作りになったいろは歌の『仮名頭(かながしら)』やさかい、濁りみたいなもん、もったいのうて打てまへん」。
……おもしろいやり取りです。

ただし、「いろは歌」を作ったのは弘法大師ではない、というのは国語学の世界では常識になっています。
弘法大師の時代なら「え」と「ゑ」の区別のほかにもうひとつヤ行の「え」の発音があったはずですから、もしこれが弘法大師の作ならそれもいろは歌の中に入れたはずなのです。
学問と伝承の世界が共存するのは、さすが人気者の弘法大師です。

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プチだしまき 

文楽鑑賞教室、12日の午後の部に行きたかったのです。でも事情があって断念しました。
その一方、あやしげな3人の男女が劇場界隈で密会し(笑)、人目を憚りながら(笑)

    季節料理R

に入ったという情報を某ブログ(花かばさんのところです…笑)でキャッチ!
うらやましいですねぇ。

店はまだ始まっていない時間だったそうです。
ところがところが、このお三方だけではなく、某人形遣いさんのグループがいらしたのだそうで、開店前に満員という、Rさんにとっては商売繁盛でまことにけっこうでございました。

で、その某ブログでの噂話によりますと、夏休み公演の際の

    だしまきの会

について、実行委員長、執行部書記長、事務局長(それぞれがどなたかは花かばさんのところでご確認ください)がそろそろ日程調整に向かわれるような感じです。

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かくし芸 

無芸大食。つまらん人間です。
人前に立つことも本来得意ではないはずなのですが(違うかなぁ…?)、仕事柄なんとか頑張っています。もっとも、最近は人前に出ると喋らなくてもいいことまで喋っていることが多いかもしれません(笑)。慣れとはおそろしいものです。

しかし本来とにかく無口で、1週間でも2週間でも黙っていることができます。
一人暮らしの頃の夏休みなんて、1か月以上ほんとどものを言わなかったかもしれません。スーパーで買い物して自炊でしたから何も言わなくても生きていけましたし、大学に行っても自分の部屋に直行直帰、近所のおばさんと話すこともありませんでしたからね。
しかし、私のことを

    愛想がよい

と思ってくださる方がいらっしゃるのです。
実は無理しているのですが(笑)、そう思ってもらえたら無理のしがいもあるというものです。

    吉田玉男 師匠

も子供時代から無口でいらして、それで人形遣いになったとおっしゃっていましたよね(実際は洒脱でユーモラス、なかなか能弁でいらしたとさえ思うのですが)。
玉男師匠と同じ範疇に入れたらあちこちから罵声と物が飛んできそうなのでやめておきますが、私もものを言わない仕事が向いていたのではないかと今さらながら思うこともあります。
それで、というわけでもないのですが、昔から手品が好きで、子供の頃から小器用に(あるいは不器用に)挑戦していたのです。
唯一の「芸」だったかもしれません。

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けしからん 

職場のPCからこのブログに入ってコメントをするなど、私にとっては

  日常茶飯事

のことです。しかし、考えてみますと、勤務中に何をやっとるんだ、ということにもなりそうです。携帯がブルブルッと震えて「コメントが入りました」と知らせてくれると、スパム以外はまず承認をさせていただきたいので、すぐにアクセスしています。仕事といったら語弊があるかもしれませんが、私の感覚では

  罪悪感ゼロ

です(開き直り!)。それがパソコン君のお気に召さなかったのか、今週になって、「ブログ『文楽と聴覚障害に生きる』にはアクセスできません」と言われてしまいました。
ここしばらく、昼間にコメントのお返事がほとんどできていません(たまに携帯からコメントしていますし、承認だけはできるだけ早く携帯からしています)が、そういう事情なのです。
理由は全然わかりません。パソコンについては詳しいことは分からないので、もう放置しています。

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らーめん 

私のところの学生が卒業研究に

  インスタントラーメンの文化史

をとりあげています。
データそのものは最近ならちょっと検索すれば何やかやと出てきますが、そんなのをいくら写してもつまらないですから、自分の思いを徹底的に取り入れて書いていって欲しいと言っています。
もちろんデータ自体は重要なので、調べるのは当然ですけどね。
ついこの間は発祥の地、大阪府池田市にある

  インスタントラーメン発明記念館

に行ったそうです(阪急電鉄池田駅から徒歩5分)。
申すまでもなく、安藤百福さんの発明などに関する展示です。
そんな巨大な記念館ではありませんが、1階には安藤さんの研究小屋を再現したもの、インスタントラーメントンネル(日清食品の製品の展示)、ドラマシアター、体験工房、世界のインスタントラーメンの展示などがあり、2階はチキンラーメンの手作り体験工房です。ただし、体験工房は大変な人気のようで、ずいぶん先の予約まで埋まっているようです。特に夏休みなんてだめですね。
文楽劇場より人気が高いかも(笑)。
特にここへ行ったからといって卒業論文が書けるわけではないでしょうが、行くこと自体はやはり大切だろうと思っています。

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すききらい 

大学で新入生歓迎会を実施した時、ケータリングだったのですが、

  トマトのスライス

がまったく売れなかったのです。汚れそうで避けているのかな、と思って学生に聞いたところ、「トマトなんか

  食べられへ~ん」

という答えが多くて驚きました。要するに嫌いなのだそうです。
子供にはしばしばそういう例がありますが、大学生でもそうなんだ、と再認識しました。
野菜は全然食べない、という者もあり、「栄養が偏るでしょう」と言いましたら

  「ビタミンCのサプリ

飲んでます」とのこと。「営業妨害になるかもしれないけど、ビタミンCのサプリはほとんど吸収しないらしいよ」と言ったのですが、「うそや~ん」と一蹴されました。

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しんどかった 

先週から今週の初めにかけて、またまたまたまた・・・体調不振に陥っていました。
もうかないません……。
今、実は猛烈に忙しくて、朝8時から夜7時まで職場にいるのが普通になっています。もちろん残った仕事は家に持ち帰っていますし。
そんな状態で調子が悪くなると、仕事がさらに遅れてどうにもならなくなります。
実は、先日学生と文楽鑑賞教室に行った時もとてもつらくて、学生が「ソフトクリーム食べたい!」というのでおごってバックステージはごまかしてやろうと(笑)思ったりもしたのです。
でも、根がまじめなので(笑)、彼女たちが食べ終わるとついうっかりと

    じゃ、舞台裏へ行こうか

と言ってしまった私がそこにいたのです。
客席についてほっと安堵。まあ、何とか最後まで座っていられたのですが、立ち上がるともうダメ。どうやら同じ劇場にきはくさんとえるさんがいらしたようでしたのに、そそくさと帰ってしまいました。

呼吸器の具合が悪いのはいつもの通りなのですが、今回ひどかったのは

    胃のむかつき

私はめったに胃が悪くなることなどないのでびっくりしました。このところ胃カメラもご無沙汰していますので、悪い病気ではないかと勘繰ってしまいます。以前胃カメラを入れた時に「とてもきれいです」と言われたこともあって、過信したかな、とも思いました。
おそるおそる病院に行ったのですがなんともなさそうで、静脈注射だけしてもらいましたら、けろっと治りました。なんだったのでしょうか?

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たこしぼり 

今、仕事で4月公演のことを振り返っているのですが、あの公演では求馬の羽織や橘姫の帯、被衣に

    露芝

がデザインされていたのが印象的でした。
最近の言葉で言うと「露芝のおそろ」ですかね。4月22日の記事に衣裳さんで撮らせていただいた写真を載せています。

先日、「逆櫓」の松右衛門(樋口)の衣裳として、蛸絞りの大坂手甲のことを書きました。
蛸絞りは海女や漁師など海に生きる人々にふさわしいデザイン。
文楽で思い出すのは

  平家女護嶋

の海女千鳥でしょうか。
そうです、あの「りんによぎやつてくれめせ」のお嬢さんです。
南海の孤島に生きる、色の白さが不思議なまでの海女、あれは色が白いというより、無垢な心根が面(おもて)に現れたものでしょうか。蛸絞りがよく映ります。

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学生と 

学生と文楽劇場に行ってきました。
すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、前半午後の部のお筆さんが休演されています。そのお筆さんに

  舞台裏案内

をお願いしていましたので、やむを得ず私一人でたどたどしい説明をすることになってしまいました。楽屋廊下の人形も普段よりはるかに少ないので、学生は残念だったと思います。
舞台は「団子売」のセット。へ~っ、という反応でした。
で、その

  団子売

は、まるでおもしろくなさそうでした。ストーリーを期待してしまうのかも知れません。

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人形の型 付520,000 

この間から団七とかカンヌキとか樋口などの

    人形の型

がいくらか話題になっていました。
人形遣いさんは「カンヌキ」といえばそれでさっと動けるわけですね。プロとはいえすごいものです。
私の大学で人形遣いさんに教えていただく時、男の人形の型ではまず

    棒足

を教わります。これは実際に学生が座って(正座して)左足を立ててそのあと右足をぐっと前に出すという仕草をやってみて、それを覚えて人形に写すという稽古の仕方をしています。
女の人形では、あこがれていた(笑)「ウシロブリ」はやはり難しい、ということで、

    姿見

という型を教わりました。これは女の人形がよく見せるものですが、右の足を左側に踏み込んで胸の前に持ってきた右手からすっと下を覗き込むような仕草です。そのあとさらに左側からもします。なかなか色っぽくて、八重垣姫にも、梅川にも玉手にもある型です。雪姫なんて、縛られた状態で見せてくれますね。
女形は「三つ指し(みつざし)」(左手を三度あるいは二度指差すようにする)、「帯結び(帯締め)」(最初に右手、ついで左を後ろに回して帯を締めるようにする)、「髪直し」(左右の鬢のほつれを直すようにして、さらに両手を鬢に持っていく)、「懐手(ふところで)」(右手を懐に入れる)などの型があるようです。

「酒屋」のお園のクドキは型が次々に出ますね。
「おもえば~~おもえ~~ば、この~~そ~の~~が」で「姿見」、「かか~れ~とて~しも、うば~たまの」で「懐手」、「ごかん~ど~も、ある~まい~に」で「ネジ」、「そひふしは~かなわずと~も~」で「帯結び」など。もちろん「これ~まで~ゐたの~が~おみの~あだ~」で「上手のウシロブリ」があります。

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樋口と権四郎 

彦山権現の六助はかっこよさという意味ではかなりいい線だと思うのですが、『ひらかな盛衰記』の

  樋口次郎兼光

もなかなかのものです。最初は船頭の松右衛門として登場し、衣裳も帰宅の時は裃ですが、駒若を抱いて出る時は着流し。それでも骨太な人物像です。
仮の姿が船頭で実は勇壮な武士~しかも敗者側の~というと『義経千本桜』「渡海屋 大物浦」の

  銀平 実は 平知盛

を思い浮かべてしまいますが、作者もまた同じような気持ちだったのでしょうか。
樋口の正体を現した後、なおも松右衛門として逆櫓を教えに行くところは先日も書きましたが、上半身というか、胸から上には黒の蛸絞りの「大坂手甲」をつけています。蛸絞りは手ぬぐいなどのデザインにも用いられますよね。首を中心にしていわば八つ手に黒い模様が広がっています。
写真を貼ればいいのですが、他人様の撮られたものはやっぱりちょっと。
やむをえず図画工作失格の私の絵です(笑)。

HIGUCHI.jpg

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笹引 

若君を守るべく武士が孤軍奮闘するものの敵方に殺されてしまう、というと、『千本桜』「小金吾討死」のイメージですが、『ひらかな盛衰記』

    「笹引(ささびき)」

はそれとは違った味わいがあります。
今回は上演されませんが、大津宿屋と松右衛門内の間にありますね。
「大津宿屋」では、権四郎一家、山吹御前と駒若君の母子らが投宿する宿に鎌倉方が押し込んで、大騒動。幼児同士が入れ違いになってしまい、権四郎の孫槌松は山吹御前の手に、駒若君は権四郎の側に。
そして

    上を下へと

の騒ぎでこの段は終り、「笹引」となります。
山吹御前と駒若君に付き添っている鎌田隼人とお筆の父娘。宿屋から逃れてきますがなおも番場忠太たち鎌倉方は追い詰めてきて、ついに隼人は殺されてしまい、山吹御前は投げ飛ばされて息も絶え絶えになっていると駒若君(実は槌松)が敵の手にかかって首を斬られてしまいます。
そこへ駆けつけたのが遅れてきたお筆。駒若が殺されたという山吹御前ですが、首から下の亡骸を見ると笈摺が着せてあり、取り違えたとわかります。

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世界遺産 

勤務先の大学ではいろんなことを教えなければなりません。そのための予習ときたら大変で、いかに自分自身が教養のない人間であるかを思い知ります。
今、日本の

    世界遺産

の話をしているのですが、話のきっかけのために「世界の世界遺産」をいくらか紹介しました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院(イタリア)、バチカン(バチカン市国)、ウエストミンスター寺院(イギリス)、セーヌ河岸(フランス)、ザルツブルク市街の歴史地区(オーストリア)、メンフィスとその墓地遺跡 (エジプト)、アテネのアクロポリス(ギリシア)、アンコール遺跡(カンボジア)、峨眉山と楽山大仏(中華人民共和国)、済州の火山島と溶岩洞窟群(韓国)、中央アマゾン保全地域群 (ブラジル)などです。

そして、学生に、私はここへ行きたいというのを教えてください、と聞いてみたのです。すると、人気のあったのはセーヌ河岸、バチカンなど、「最後の晩餐」も人気がありましたが、これは

    大塚美術館 (徳島県)

で観ましたという学生がいました。なるほど。
あまり行きたくないのは「アマゾン」だそうです。「いろんな虫がいそうだから」。

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鑑賞教室開幕 

主に大阪府内の高校生の皆さん、今年もやってまいりました。
広い劇場でゆったりと熟睡する時間が・・・じゃなくて、文楽を楽しむ時間が、でした。
本日(2日)が初日ですよ。
番組は

    団子売

    解説 文楽へようこそ

    ひらかな盛衰記
     松右衛門内の段
     逆櫓の段
    

です。高校生が一番盛り上がるのは「解説」です。若手技芸員さんはほんとうに話が、というより

    しゃべくり

がお上手です。今年もきっと爆笑の渦が劇場を支配することでしょう。
心配なのは「ひらかな盛衰記」です。「松右衛門内」でダウンしちゃいそうですよね。
そもそも、話の前段階がどういうことなのかが分かりにくいです。
太夫さんの解説でいくらかお話になるのでしょうか? お筆とは誰なのか? 駒若君とは? 樋口次郎兼光って?
解説書に書いてあるとは思うのですが、友だちと騒ぐのに忙しくてその場で読んでくれることはあまり期待できないように思うのです。

    高校の先生方

の中には、「ひらかな盛衰記って知らんなぁ。ネットに何か出ているだろうか」と検索してここに来られる方もいらっしゃるのではないでしょうか(ほとんどいらっしゃらないか・・)。
しかし、万が一のご期待に(笑)添うようにしましょう。
以下、高校生のためにあらすじの紹介をしておきます。
ぜひ生徒さんに読むようにお勧め下さい!!

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ビール逍遥 

飲めるときに飲んでおこうというほどでもないのですが、このところあれこれビールを逍遥しています。
つまり、一種類に決めずに1週間ごとに銘柄を変えて飲んでいる、というわけです。
1週間というのは、6本パックを買って、1日は

    休肝日

にするのでそういう勘定になるわけです。
とはいえ、私のことですから、そんなに熱心にあれこれ買いあさっているわけではありません。ただ、ここ数年、アルコールはほとんど口にしていなかったので、みなさんにとってはありきたりの銘柄も私にはとても新鮮なのです。
この3か月ほどで(3週間ほど飲まなかったことがありますが)、エビス、シルクエビス、キリンラガー、一番絞り、プレミアムモルツ、モルツ、バドワイザーまで来ました(一番絞りのみ繰り返し何度か買いました)。

    サッポロ

が(エビスやサッポロの第3のビールはあるのに)どういうわけか近所の酒屋に見当たらないのです。オリオンもなかったなぁ。
そろそろお中元の季節も近づいていますが、私にお中元を贈ろうとしているあなた(そんな人いてまへん!)、エビスの〈ザ・ブラック〉かサッポロの黒ラベルを最近飲んでいないのでよろしくお願いします(笑)。
まあそれは冗談として、次は別の酒屋へ行ってサッポロを買おうと思っています。

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