作ることで 

私の夢は

    落語作家

だったのですが、このところトンと落語を作るのをさぼっています。実のところ、才能のなさにやっと気づいたといってもよいのですが(笑)。
小説家にあこがれて多くの作品を書いている人を知っています。自費出版で作品集をいくつも出している人もいます。小さな文学賞に手当たり次第に応募して、それなりに何とか賞というのをもらっている人の話も聞きます。
しかし私はそういう人に比べてもあまりにいい加減な「落語作家」でした。
現代ドラマも書いたことがあるのですが、やはりダメでした。
かろうじて浄瑠璃台本というのに目覚めはしましたが、やはりどんな過去に題材を取って、どんな古めかしい言葉を使っても、現代や未来を描くものでなければ新作浄瑠璃の意味はないでしょうから、結果的にこれもダメです。
この間

    吉永孝雄 さん

の本を読んでいたら、古めかしい言葉や掛詞を書き連ねたところでそんなものは新作に値しないというようなことを書かれていたのを拝読し、まったくその通りだと思いました。

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君子豹変 

知っているようで知らない言葉がよくあります。
つい先日学生に

    君子豹変す

って知ってる? と聞いたのです。するとほとんどの学生がきょとんとしていました。
はじめて聞いた言葉だったのでしょう。
この言葉は『易経』にあるのですが、日本では従来「立派な人は考えを改める時に潔く改める」という意味で使われてきたように思います。実際、私はそう思ってきましたし、辞書にもそのように書いてあります。
ところが、原典を見るとそういう意味は取れないという話を聞いたことがあります。
私は漢文が苦手なので、調べたことがないのですが、君子は豹の生え変わった毛皮のように素晴らしい、とでもいう意味だ、といわれたのではなかったかな?
考えや態度を改めることを意味するのではないということですね。
もしそうだとしても、原典から離れて、日本では前述のような意味で使われるのが一般的だと思うのです。

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正規の授業終了 

すべて終了、と言えないところが悲しいのですが、勤務先の授業は正規のものは昨日で終わりました。私は補講はすべて終えていますのでひとまずこれで来週の水曜日までは授業というものはありません。
で、その来週の水曜からは集中講義

    伝統芸能ワークショップ

が始まります。
単位が取得できる学生は6人なのですが、文楽人形が好きだから、という理由で単位にもならないのに、この暑い中を4年生が2人

    協力したい

といってくれています。
彼女たちは学生生活最後の夏休み、というか幼稚園以来もうこういう長い休みは経験することはないわけです。その大事な夏休みに協力してくれるのは嬉しいですし、またそれだけ文楽人形には人をひきつける魅力があるのだと思うとさらに嬉しくなります。

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おおわらわ 

いよいよ小道具作りに入ります。
私の勤務先での文楽人形を使った小学生との交流会のことです。
一応タイトルは

    文楽人形がやってきた!

ということにしています。厳密にいいますと「文楽人形(ぶんらくにんぎょう)がやってきた!」(ルビ付き)です。
詳細は実施後ご報告することにしますが、女子大生と小学生の文楽人形を通してのふれあいです。
30分以上の会にするつもりなのですが、その最後に寸劇を上演します。5分くらいかなとは思いますが、そこで何かおもしろいことをやろうと学生と話していまして、そのために必要な小道具を作ることにしました。
これは学生のアイデアなのですが、

    ケーキ

などのお菓子を作ることにしています。
月曜日に話を決めて、今日(28日)実際に制作にかかります。
制作と言っても、紙粘土でコネコネする(笑)だけのことですが。
そして乾燥させたあと、絵の具で色をつけます。どんなものができますやら。

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不在の人 

「寺子屋」は何度見たことでしょうか。
とえらそうに言っても、百回も二百回も見ているわけではありません(笑)けどね。
それでもなお、やはり泣かされるお芝居です。次はこうなって、こういうせりふがあって、人形はこう動いて、って分かっていてもダメですねぇ。
やはり人間の悲しみの中で、

    そこにいるべき人がいない

というのは大きいものですね。床に越路師匠や津大夫師匠や燕三師匠(もちろん先代)がいない、手すりに玉男師匠や勘十郎師匠(もちろん先代)がいない。引退されたり亡くなられたりした後なんだかぽっかりと穴があいたような気になりました。それでも文楽は続く、続くからこそ古典芸能なのでしょうけれども。
文楽の師匠方だけの話ではありません。ついこのあいだ(さっき)までいた人がもういない。ここにきっと来てくれるはずだったのに来てくれない。そんな悲しみは残念ながら我々の誰もが経験しなければならないもののようです。

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出雲八重垣 

曲がどんなものだろう、と思いながら眺めている

    日本振袖始

なのです。しかしいくら想像していてもしかたがありませんので、ただただ眺め続けています。
とにかく岩長姫が

    首で飲む

とでもいうような「ガブ飲み」をしているうちに首がやがて「ガブ」となり、さらには「莫耶」となり、「般若」となっていく過程が流れるようでお見事でした。酒を飲むことで本性が表れるのは季節料理「R」だけでのできごとではありません。
徐々に変わっていく人形の衣裳。人形遣いさんの衣裳は替わっていましたか?(完全に見落としている)
オロチの姿になってからは首が八つ、尾が八つの異形のものというよりは同じ姿の怪獣が七匹だか八匹だか出てきたと言う感じでもありました。ひとつの胴にしてしまうのはやはり無理があったのでしょうか。
私のイメージではもっと細長い首でスサノオ(素戔嗚尊)にまとわりつくものだったのですが、巨大さを見せるにはあれくらいの大きさが必要だったのかもしれません。オロチは、もともとは「峰の霊」でしょうから、山全体のスケールがあるのでしょうね。
立ち回りは難しそうに思いました。
スサノオは宙乗りなどがあるかと思ったのですが、そうではなかったですね。
オロチは上下の動きより横の動きが多かったように思うのですが、もっと下から突き上げるような、あるいは上から(これはむずかしでしょうが)圧するような力を見せると「峰の霊」らしくなるかと思うのですが。

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だしまき in the summer 付540,000 

昨日は文楽の第2部に行って、そのあと待ち焦がれた

    だしまきの夕べ

に参加してきました。
私を含めて7名。実行委員長、パシリ部長をはじめ、ご参加下さった皆さま、ありがとうございました。
とにかく盛り上がりのすさまじさと言ったら半端ではありませんでした。
皆様の笑顔を拝見するだけで長生きしてよかった(何歳やねん?)と思います。
公演はご覧にならず、だしまきの夕べだけに来てくださった方もお二人。わざわざのお運び、ありがとうございました。

皆様の蘊蓄話はもちろん、秘話、悲話、卑話(?)が乱れ飛び、ほとんど

    収拾がつかない(笑)

3時間半でした。
今回ご参加いただけなかった方々、まあ一度お越しください。
今日も初顔合わせの方がいらっしゃいましたが、すぐに打ち解けて、爆笑の渦中に引きずり込まれていらっしゃいました。

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年齢のサバ 

年齢についてサバを読むというのはよくあることです。
子どものころは早く年を取りたいと思っていたのに、ある程度の年齢になると1歳でも若く見られたいという気持ちになる人もいます。
雑誌

    上方芸能

の現代表(前編集長)はとても可愛い(と私は思っています)女性ですが、一切サバを読まないし、実年齢を当たり前のように公言する人です。とても美人(と私は思っています)の現編集長も同じです。
やはり古典芸能を愛する人は若くして

    年輪の美しさ

を理解されるのでしょうか。
文楽の技芸員さんも年齢はわりあいにあっさりおっしゃる方が多いように思います。
若く見られたい、というまでもなく若く見えますし、実年齢を言ったところでモテなくなる、なんてこともありませんし。

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神戸は 

こんなに暑かったですかね、夏って。
毎年そう思います。
それにしてもほぼ体温と同じ温度で、しかも蒸し暑い。
文楽に興味を持つまで、実は私は

    大阪が嫌い

でした。
落語は好きでしたが、中高生の頃はあまりナマの落語を聴くことはできず、むしろテレビやラジオばかりでした。あのころは、しょっちゅう寄席中継があったのです。「道頓堀アワー」とか「上方演芸会」(これは今もあるでしょうね、ただ、漫才が中心のようです)とか、その他本当にたくさんあったのです。
「上方演芸会」はNHKの長寿番組ですが、昔は(私は知りません)芦乃屋雁玉・林田十郎の司会で「いらっしゃいませ」「こんばんは」という、たったこれだけのフレーズでお客さんが大受けしたのだとか。これは亡くなった香川登志(枝)緒さんがおっしゃっていたように思います。

それはともかく、私は

    関西人

と言われるのは当然なんともありませんが、「大阪の方ですね?」と言われると、猛然と(笑)「違います」と抗議したものでした。
今でも大阪を嫌う人っていますよね。品がないとか、言葉が汚いとか、がめつい人が多いとか、東京に無意味なライバル意識を持ちすぎているとか。私もそんな感じでした。
今では大阪は素晴らしい町だと思いますし、言葉はむしろ美しいと感じますし、なんと言っても文楽を持っている町ですから、赤字に負けず頑張って欲しいとも思います。

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文楽と歌舞伎の話 

大学の授業もまもなく大詰めです。
昨日は「日本文化と歴史」という授業で文楽と歌舞伎の話をしましたので、ついでにビデオを見せました。
文楽は越路大夫、小松大夫、喜左衛門(二代目)、簑助で

    伊達娘恋緋鹿子

歌舞伎は団十郎(当代)、勘三郎(先代)、梅幸、左団治、勘九郎(現勘三郎)らで

    勧進帳

ただし最後の20分だけ。というわけで、両方とも鑑賞教室そのものでした。
私は紋若さんか吉弥さんの気分で解説をしました(いい気分♪)。
学生の反応なのですが、やはり「櫓昇り」は「エッ?」という感じ。雪の白と闇の黒とお七の赤とを楽しんでもらいました。
「勧進帳」は読み上げや問答を飛ばしてしまったので意味がないかも知れませんが、そこは写真と話でつなぎ、弁慶のさまざまな表情、延年の舞、最後は飛び六法。激しい動きに注目してもらいました。

例によって「意地でも無視する」学生はいますが、一生懸命観ていた者も少なくありませんでした。

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今週末です 

文楽夏休み公演が始まって今日で5日目。
そろそろ調子がよくなってきた頃でしょうか。
小中学校もいよいよ夏休みに入りましたから、これから第1部がいっそうにぎわうのでしょう。

で、いよいよこの土曜日(24日)は

    だしまき納涼の夕べ

です。天神祭を翌日に控えた大阪は蒸し暑さの最中。こうなったら涼むほかはありません。
第2部が終わってゆっくりRさんへ行くとざっと6時です。
当日劇場には行かないけど

    たまたま日本橋にいる (笑)

というかたもどうぞご参加ください。今のところ少人数のようです。文楽ファンは概して女性が多いのですが、このグループは男性陣も揃っています。
卵アレルギーの方もほかにいろいろありますからどうぞ。男性アレルギーの方は・・・それはどうぞご自身でご判断ください。
ただ、今回は第3部がありますので、技芸員さんをお誘いするのはちょっと難しそうです。

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脱水 

昨日(19日)は、世間は祝日だというのに、大学は授業です。
もう諦めていますが、ひどい話です。

    祝日法を守らない学校

が今や当たり前になっています。おかしいですよね。法律を守らない学校って。
それにしてもひどい蒸し暑さでした。平日の通勤ラッシュ時間だったのですが、今日は空いているだろうと思ったらとんでもない。60分の電車で、のんびり座っていたのは最後の15分だけ。中学生が山ほどいて(クラブの試合のようでした)、それがずら~っと座っていました。
で、銀行に寄って10分ほど坂道を含む道を歩いて研究室に着くや否や汗がどどどどどっ出ました。幸い

    スポーツドリンク

を買っていたので、それを口にするとあっというまの一気飲み。
でも10分くらい仕事が手につきませんでした。
授業は短めに済ませ(笑)、あとは自分の勉強。このところ筆が進み、おそらく9月締め切りになるであろう原稿が終わりました。えらいなぁ(笑)。

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田島町 

団七の家があったのは田島町。今の谷町七丁目あたりだそうです。
今回上演される

    夏祭浪花鑑

では久しぶりに八段目の「田島町団七内」が出ます。三年前に東京で出ていますが、大阪ではかなりご無沙汰のように思います。
義平次を殺したあと、団七は家に閉じこもっていますが、そこへ一寸徳兵衛が別れの挨拶に来ます備中玉島に帰るのです。玉島は倉敷市の西部で、新倉敷の駅が近く、山陽自動車道に玉島ICがあります。ものはついでですが、倉敷市玉島乙島の観月院に一寸徳兵衛の墓があり、「秋月照圓清信士」の戒名が刻まれています。彼は牧徳兵衛といったようで、このお寺の牧家の墓所にあるのです。さらについでですが、徳兵衛の墓は岡山県総社市秦の豪渓秦橋近くの石畳神社の鳥居脇にもあるそうです。徳兵衛は少年時代にこのあたりに住んでいたのだそうです。

で、話を戻しますと、徳兵衛は団七が舅を殺したことを知り、一緒に逃げるようにいいますが団七は承知しません。そこで徳兵衛が考えたのは、せめて舅殺しにならないようにしようということでした。この辺がなんとも不思議な話(笑)ではありますが、徳兵衛はまだ事情を知らないお梶(団七の妻、義平次の娘)に言い寄るのです。
そして夫婦を離婚させて

    親殺しではない

ということにしようというわけです。親ぢやないぞよ、ってことでしょうか。

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源左 

「雪狐々姿湖」の源左は親孝行で気の優しい猟師です。
かつて白百合を見逃してやったことがあってその縁で彼女に慕われることになりました。
そして、

    道で連れとはぐれた

という白百合を家に連れてきて、そのまま彼女と結婚したことになっています。
白百合さん、なかなか見事な婚活ぶりですね。
白百合は源左に

    狐だけは撃たないで

と頼んでいて、源左もそれを守っていますが、冬の一日、ついにその禁を破ってしまうわけです。さらに、触らないでほしいといっていた宝珠を源左の母親がやはり禁を破って触れてしまいます。
こうしてみると、ちょっと羽衣系の話に見えないこともありません。
たとえば

    夕鶴

ですね。動物が人間の姿になって人間の男と結婚していますが、彼女はあるタブーを夫に告げるわけです。
夫はそれを一定期間守り続けているものの、ある日ついにそのタブーを破ってしまいます。
すると彼女は元の姿に戻り、夫婦は離れてしまうのです。
雪女もその系統の話ですね。

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夏休み公演初日 

文楽の夏休み公演が始まります。
本日が初日で、演目は今更申すまでもありませんが次の通りです。

第1部(11時開演)親子劇場
   解説 文楽へのごあんない
   雪狐々姿湖(崑山の秋・猟師源左の家より冬の湖畔)

第2部(14時開演)名作劇場
   夏祭浪花鑑
    (住吉鳥居前・内本町道具屋・釣船三婦内
     長町裏・田島町団七内)

第3部(18時30分開演)サマーレイトショー
   菅原伝授手習鑑(寺入り・寺子屋)
   日本振袖始(大蛇退治)

第1部が2時間ちょっと、第3部が2時間20分ほど、それに比べて第2部は3時間50分と普段の公演並みの長さです。

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公開講座終了 

公開講座が13日に終わりました。
おそらく私の話を一番熱心に聴いてくださるのはここに参加していただいている方々だろうと思います。
とにかく熱心、冗談を言うとすぐに笑ってくださいますし、ここぞというところは一生懸命メモを取ったりしてくださいます。
以前は文楽のお話もしたことがあるのです。
冥途の飛脚もしましたし、丸本を読んだのは

    日蓮上人御法海

でした。このときは劇場にご一緒して、たしかK弥、K市、M次さんに解説をお願いしたように記憶します。
また来年あたり、文楽関係の講座も実施したいとは思っているのですが、できますかどうか。
なにしろ、文楽というといまひとつ腰が引ける方が多いようで、以前は人数不足で実施できなかったことがあるのです。
そこで、原則的に私がお話しつつ、人形遣いさんに1回来てもらって、人形の持ち方くらい教えてもらったらどうかなとか思っているのです。

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文楽のお話 

大学の「日本の文化と歴史」という授業で昨日

    文楽

という話をしました。
こういう話に入ろうとすると、「おもしろくないもの」と最初から決め付ける学生がいます。
そして眠くもないのに寝ようとします。要するに彼女たちなりの「おもしろくないに決まっている」ことへのレジスタンスなのです。
私も長年教員をしていますのでそのあたりはもう承知の上です。
そういう連中にはお構いなしで(笑)バンバン話を進めます。
まずはさまざまな首を写真で。娘、老女形、源太、検非違使などお決まりのものはいうまでもなく、「ハムレット」「狂ったオフィーリア」まで。
印象に残ったのは予想通りガブと莫耶で、「怖すぎ」という感想も

    想定内

でした。
そのあと、露天神を写真で見せて曽根崎心中の話。栗崎碧監督の映画「曽根崎心中」のスチール写真をお借りして見せました。
そしてハイライトは文楽人形を見せることでした。私のゼミの学生がいれば彼女たちに遣ってもらったのですが、そうはいかなかったので、私が動かして見せました。舞台下駄も履いて、身長2メートルになって見せました。鉄人28号を見上げるような目で見られました(笑)。黒衣、頭巾も紹介、小道具のスズメ(私が作ったもの)、舞踊笠、刀、舞扇なども。

終わってからいろいろ感想をくれました(無理に書かせたのではありません)。

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狐を遣う 

文楽の人形遣いさんはいろんなことをしなければなりません。幕柝を打ったり、口上を述べたり、カゲを打ったり。

    本業の人形

を遣う場合でもツメもあれば子役の小さな人形もあり、かと思うと巨大と言いたくなるような鎧姿の武者もあり。
虎の着ぐるみの中に入ったり、馬をかぶって主役の人形を乗せて歩いたり、いのししを持って一散に走り抜けたり。
動物と言えばタコになってサッカーの勝利を占ったり・・はしませんが、海女にからみついたり、小猿を持ったりねずみを持ったり・・・。ああ大変です。

    

のぬいぐるみもまた重要な人形です。犬になってはいけない、とはよく師匠方がおっしゃいます。
しかし、狐は「狐火」の「その他大勢キツネ」のように若手が持ったり、八重垣姫や葛の葉や忠信では人間に変身する前の姿として、仮の姿(狐が人間に変身するのですから、「本来の姿」というべきかも知れませんが)としての狐を持ったりします。

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藤十郎さん 

今、大阪では藤十郎さんが話題になっています。
といっても私が何か悪いことをやらかしたということではありません。
紀伊國屋の藤十郎さん、

    澤村藤十郎 丈

です。
ご承知のようにお体を悪くされて、歌舞伎の舞台から遠ざかっていらっしゃいますが、もともととても愛らしい女形で私の好きな役者さんでした。ですから、私のHNはけっして坂田藤十郎丈とは関係ないのですが、紀伊國屋さんからはいくらか影響を受けていると言えなくもないのです。

こんぴら歌舞伎が始まるきっかけを作られ、「関西で歌舞伎を育てる会」(現在は 関西・歌舞伎を愛する会)の生みの親ともなられ、これからますますご活躍、という時に厄介な病気に襲われたのでした。
世代で言うと仁左衛門丈や吉右衛門丈とほぼ同じですね。

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サッカーの終幕 

「三千世界の鴉を殺しぬしと朝寝がしてみたい」というと高杉晋作が作ったとか作らなかったとか伝えられる都々逸ですが、この「都々逸」という名前をはじめて聞いたとき(小学生の頃)、どうしても「ドイツ」という国を思い出しました。
「どいつ(誰?)」という日本語もありますから、小学生むきの

    なぞなぞ

にもよく使われていたような気がします。そういう意味でとても親しみのある名を持つ国です。
私が中学時代にサッカーに夢中になった頃、世界のレベルは日本とは比較にならないものでした。ワールドカップなんて夢のまた夢で、オリンピックに出ることすら大変でした。
しかし、釜本さんとか杉山さんとか横山さんとか山口さんとか鎌田さんとか、そういう方々の活躍でメキシコオリンピックに出場し、銅メダル、フェアプレー賞という快挙を成し遂げたのでした。
その頃から私は世界レベルのサッカーというとブラジルでもイングランドでもなく

    ドイツ

のファンでした。後にドイツ代表の監督にもなる、ベルティ・フォクツ(ボルシア・メンヒェングラッドバッハ所属)はもっとも好きな選手でした。
それ以来、ワールドカップというとドイツです。
今回の大会ではあいにく準決勝で敗れてしまいましたが、見事に3位決定戦で勝利。
よく頑張ってくれました。
逆転また逆転で、3位決定戦というのは、ひょっとしたら全ての試合の中で一番おもしろいものではないかとすら思えます。

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98% 

この一週間、私にしては大変珍しいことによく勉強しました(笑)。
授業と2つの公開講座でお話をするための予習はいうまでもありませんが、ちょうど1週間前に「星の勉強」というタイトルで書きましたように、まとめておこうという問題がありましたのでそれを書いていました。
一昨日の金曜日に形式を整えて、99%できたかなと思います。
仮題ですが、

  王朝人の見た超新星現象

というタイトルです。平安時代の半ばに出現した日蝕、星犯、ハレー彗星から、話は超新星1006へと及び、その現象に対する貴族たちの行動を歴史の中に位置づけてみたいと思ったのです。

    星犯

というのは、星の異常接近のことで、例えば木星や火星のような惑星が他の星々にくっつくように見えることがあります。その接近が0.7度以内になると「星犯」と言い、たとえば「歳星(さいせい。木星のこと)が○○という星を犯した」という言い方をしたのです。ちなみに、火星は「熒惑(けいわく)」と呼ばれました。「熒」は光ることですので、「光る惑星」という感じですね。
とまあ、えらそうにいいましたが、レベルとしては学界に寄与するなんていうものではなく、

    自分が楽しいから書く

というきわめてわがままな(笑)文章です。読まされる方はお気の毒です。勤務先の雑誌に出そうと思っていますが、査読というのがあるのです。一応掲載前にチェックしてもらうわけです。
99%と言いましたが、提出締め切りが今月末ですので、それまでにもう一度ざっと読んでケアレスミスがないかどうかを確かめるので1%は未完という気持ちなのです。

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中継のない相撲 

例の騒ぎで、大相撲の中継がなくなるそうですね。
「中継するな!」の声が圧倒的だったそうですが、いざ決まるとNHKには大量の「なぜ中継しないんだ!?」という電話が来たのだとか。
中でも一番しみじみ感じたのは

    入院中のおじいちゃん

が楽しみにしているのに、という抗議でした。力士が賭博をしようが誰と付き合おうが、病気で楽しみのないおじいちゃんは2か月に15日間の大相撲を楽しみにしているのですね。
この間、学生に名古屋場所の実施の是非を聞いてみたら、実施すべきではない、という答えが多かったのです。
いわゆる「正論」だと思いますが、相撲がなくなっても彼女たちは何も影響を受けないので、「論」で言える、ということもあるでしょうね。寝たきりで食べるものも流動食のおじいちゃんは3時間の放送をずっと眺めているのですが。
実際、病院にいると相撲の視聴率はたいしたものです。待合室も談話室も、もちろん病室の個人のテレビも相撲。

ここで議論しようというつもりはあまりないのですが、相撲はスポーツというより

    芸能

の要素を持っていますので、文楽ともまんざら関わりがないともいえません。
同じように興行であって、神への奉納の側面があって。口上さんは呼び出しさんに見えなくもないかなぁ。
ただ、行司さんは神官かもしれませんが、もともと力士は各地方から出てくる力自慢たち(だから相撲の番付には今も出身地が書かれています)。何も聖人でなくてよかったのだろうと思います。

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電車大好き 

あまり調子がよくないと歩けなくなります。歩くのが大好きな私としては二重苦です。いや、さらにもうひとつ、電車に乗れないという苦痛もあります。
車は便利なのです。自宅から職場まで35分。電車ん使うと85分!
何しろ車なら東へほぼ一直線に行けるところを、電車は南~東~北と走ることになるのですから。
さらにガソリン代と電車賃では電車賃のほうがはるかに高い!
乗り換えも2、3回あって、

    丸1時間

は車中の人です。
しかし、それでも私は電車が好きです。
先ず第一に

    仕事ができる!

これはもう本当に助かります。朝、1時間勉強した上で職場に行くとそれをさっとパソコンに入れることができます。朝は頭が冴えているので、思いつきもけっこうあります。
ものすごく効果的!
帰りは一日の復習で、さらに思いついたことをメモして家に帰るとまたパソコンに入れておきます。
電車の中では周りの迷惑を気にしながらも紙とペンは欠かせません。最近は携帯も重宝していますが。

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むなしいつぶやき 

昨日は七月七日でした。
言わずと知れた

    七夕

の夜。私の所属先は女子大ですので笹飾りが毎年用意されて、学生は短冊に願い事を書くようです。
ひと昔前ならほぼ恋愛関係。今はきっと

    就職関係

でしょうね。
先日病院に行きますと、そこにも小さな笹があり、案内係の人が短冊を用意して、おもに子供たちが、しかしオトナ達もけっこう多く願い事を書いていました。やはり「おじいちゃんのびょうきがなおりますように」というような可愛くも切実な願いが書かれていました。いわば迷信に過ぎないことで、病院とは相容れないもののように思われるかもしれませんが、そんなことはないのでして、病院も最近はこういう文化的なことにずいぶん工夫を凝らすようになっています。
私どもの大学にある文楽人形も、看護学科などがあるのですからほんとうは病院で活躍するようになればいいと思っており、学園の責任ある立場の人に話したこともあるのですが、あまり興味はないようでした。

だからさぁ、大学から文化の香りを抜いちゃダメなんだってば。(むなしいつぶやき)

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学生が好きな能面 

先日授業で能の話をしました。
私は必ずしも熱心な能楽ファンではないのですが、かつてよく聞こえた時はあの囃子方の演奏に血をたぎらせ、地謡に肚の奥底を揺さぶられました。
もちろん演者の皆さんの動きには目を捉えられ、身じろぎもできないほどの感銘を受けたことは少なくありません。
わりあいによく出かけたのは大阪にある

    大槻能楽堂

でした。短大国文科所属時代は学生ともしばしば一緒に行きました。今はもうそういう機会がありませんのでとても残念に思っています。
さて、授業では能のざっくりした話をしたあと、能面を19種類見せて

    部屋に飾りたい能面

を尋ねてみました。
予想通り一番多かったのは「こわいから、飾りたくない」でした。
しかし、飾らないまでもいいな、と思う能面は? ということにするとさてどんな結果が出たとお思いでしょうか。
見せたのは

小面  十六  天神  深井  増女  中将  痩男
痩女  翁   黒色尉 泥眼  万媚  弱法師
小飛出 大癋見 小町老女 一角仙人  生成  般若

だったのですが・・・。

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元気をください 

こんなつまらないブログなのに、いつも読んでくださってありがとうございます。
誰も読んでくださらなかったら、とっくの昔に閉鎖していたページです。
今や

    つぶやき時代

のようなので、あまりだらだら書くより140字に工夫を凝らすほうがいいのかもしれませんが、どうにも散文的な私にはそういう芸当ができません。
さて、そんなダラダラ文章の中から

    だしまきの夕べ

が誕生したのはなんともうれしいことでした。
先日、実行委員長やパシリ部長からまたやりましょう、というお話をコメントに書いていただいています。
なんとなく出張組のみなさん優先のような書き方になったかもしれませんが、やはり文楽の地元は

    大阪!

です。地元の皆さん、一度お会いしませんか?
この会は本当に健全です。参加者の「いいかたばかり」という点は私が保証いたします。お店も品があっておかあさんはやさしい。食べ物はおいしく、話がはずみます。
何よりも明朗会計、ぼったくりナシ(笑)。

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走る 

20代の終わりごろ、兄の子が通っていた小学校の運動会で短距離走に出てくれと言われたことがあります。
兄は自信がなかったらしく(笑)、私に代わりを頼んできたのです。
お父さんたちのレースですから、メンバーはほぼ30代~40代で、私など

    超若手

です。いっちょう甥っ子にいいところを見せてやろうかと(笑)思い、数日前から足慣らしもしていました。
当時の私はまだ大学院の学生で一日の大半は大学にいて勉強する生活でしたから、いささか運動不足ではありました。しかし、野球もしていましたし、他のお父さんたちは私以上に運動不足だろうと思いましたので、まず負けることはない、とうぬぼれていたのです。

で、当日。
行ってみると、リレーなのだそうで、私はあるチームの何番手かの走者に過ぎず、しかも小さなグラウンド半周で50メートル(ということはかなり急カーブです)。
私がバトンを受けた時は3位で、後ろに数人。前の二人を

    追い抜いてやる!

と意を決して走ったのですが、なかなかそうはいきません。前にいたのはサラリーマン風の人とブルーカラーっぽい日に焼けた人。日焼けさんはさすがに力感があって私の行く手を阻みます。
しかもカーブのところで足を滑らせそうになって

    あわや転倒!

のピンチ。なんとかバランスを取りましたが、結局順位は変わらないまま。10秒足らずの「つまんねーの」というレースでした。

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星の勉強 

夏の文楽公演もさほど先ではないのに、なかなかそちらに気が回りません。
何しろなすべきことが多いです。
今は仕事(授業に関わらない自分の勉強)の関係で

    天体物理学 (笑)

を勉強しています。
私は小学校時代から理数系がダメでしたが、算数、数学はそれでも中学生までは割合に成績はよかったのです。
計算するスピードもかなり速いほうで、高校時代の対数とか微分とかいうのがなければ(笑)いい線いってたような気がするのです。
しかし、理科はダメ。化学なんて何も分からず、「水兵リーベ僕の船」なんて、もう何のことだったのかさっぱり分かりません。生物も大学受験で取りましたが、シダの世代交代とか、いまだに理解できません。
物理は高校の教師が「君たちはどうせ受験では取らないんだろ?」といってかなり雑な授業をしていましたので、点数はよかったのですが実は何も分かっていません。
その私が、よりによって「天体物理学」の本を読むなんて!

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コン平 

新作文楽の中で夏休みにしばしば上演されるものの代表は

  瓜子姫とあまんじゃく

と、この夏の演目に入っている

  雪狐々姿湖 (ゆきはこんこんすがたのみずうみ)

でしょう。
高見順の舞踊劇「湖の火」を有吉佐和子が文楽の演目に入れたもので、文楽としては昭和31年の初演。もう50年以上が経っているのですね。
諏訪湖に伝わる民話に取材したものですが、特に諏訪湖という名前は出てきません。
諏訪湖といえば『廿四孝』を思い出してしまいますが、いずれも狐がらみの演目。しかしこちらは人に狐が憑くのではなく、狐が人に化けるわけです。
かつて殺されるところを助けてくれた源左を思い焦がれる狐の姫、白百合。
彼女はこの恋がを諦められないものの、実は婚約者がいるのです。そこでそのフィアンセに申し訳が立たないから、いっそ源左に殺されようというのですが、当のその婚約者を含む周囲の狐たちによって制せられ、しかも祖母の白蘭尼から宝珠を授けられて、その霊力で人間に変ずることができました。紅葉の髪飾りや、やはり紅葉柄の衣裳があでやかな彼女はこうして源左の元に行き、その妻となることができたのです。

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PK合戦 

サッカーのワールドカップで日本は残念な負け方をしました。
誰が考えたのか、あの

    PK合戦

「くじ引き」と変わらない、いや、後味の悪さから言うとそれ以下かも知れない決着の付け方です。あのレベルの選手でしたらほぼ90%の割合で入れるわけで、それでも失敗するのを待っているという方法ですからひどい話です。失敗した選手に残るのは屈辱感だけで、しばらくは立ち直れないくらいのショックだと思います。
大同小異ですが、せめてペナルティエリア外からのシュートにして得点の可能性の低いところで、(いかにはずすかではなく)いかに入れるかを競うようにするのがせめてものあり方だろうと思います。根本的な解決策にはなりませんけどね。
それにしても、勝ったパラグアイ側も嬉しさは中くらい、ではなかったでしょうか。

中学時代、一応サッカー部所属で、一度だけゴールキーパーとしてPKを受ける場面に出くわしたことがあります。
相手は、160cmちょっとで50kg足らずの私から見たら化け物のような、175cm70kgもあろうかという、もちろん見知らぬ選手でした。相手の視線を見て判断するしかない私は夢中で右側に飛んだのです。そうすると、その方向にボールが来ました。でも何しろキック力のある選手でしたから、もたもた飛んだ私の横をボールはすり抜けて行きました。

    暗剣殺に向かったような

という言葉がありますが、ほとんどそんな感じですね。

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