初老 

ずっと続けている歴史エッセイの次のテーマを

    初老

にしようと考えて構想を練りつつあります。
今、初老というと何歳くらいからになるのでしょうか。「村の渡しの船頭さんは今年六十のおじいさん」ですから、少し前なら60歳は立派な初老だったはずです。しかし今や「老」にあてはまる60歳の人は少ないのではないでしょうか。特に文楽の技芸員さんはそうですね。60歳からが華ですし、86歳で現役バリバリの方もいらっしゃるのですから。

しかし、私の書くものは平安時代中期が素材になりますので、初老といっても

    40代

です。四十の賀を済ませて、そろそろ孫ができる年齢。書こうとしているのは孫が2人できた45歳(数え歳)の藤原道長です。病気がちながら、まつりごとについてはまずまず順風満帆。その秘訣は政敵の扱いがうまかったことではないかと思います。その年の冬の初め、10月1日に漢詩の会を持っており、その題は「秋尽林叢老(秋尽きて林叢老ゆ)」でした。季節をテーマにしていますが、いくらかでも我が身によそえられたのではないかと思います。

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ブンガク人形 

日本文化の授業で、これでもかとばかりに「ぶんらく」「ぶんらくけん」「ぶんらくげきじょう」「ぶんらくにんぎょう」と言い続け、「文楽」の文字も多用して示したのに、最後のレポートにまで

    文学人形

と書いた学生がいました。ここまでくるとあっぱれと言いたくもなりますが、教える側としてはやはり困ってしまいます。
そんなの、カブキとカルキを間違えるようなものでしょ(間違えないか……)。
特に私の場合は自分の声を把握できませんので、そこまでひどい発音になっているのか、という不安にも駆られます。
文学のほうがなじみがあって、混乱するのはやむをえませんから、

    正井文楽

が別の名前で活動してくれていたら、と恨むほかはありません(笑)。

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まじめな最終回(続) 

「日本の文化と歴史」の授業の話です(昨日からの続き)。
昨日も書きましたように、最終回に自殺の話をしました。最後にこんな話なんて、と言っている学生がいました。真剣に嫌がっている学生もいました。
申し訳なかったです。たしかに陰気ではあります。自殺の話を下手にすると誘発するという意見もあります。それは承知で、そうならないように、むしろそういう気持ちを打ち消してくれるようにあえて話してみました。
犬や猫はどんなことがあっても生きようとするのに、人間はかくも多く自殺していくと言う現実を見れば、自殺もまた歴史を持つ、逆説的な言い方ですが「文化」かもしれません。

    心 中

の話もしました。心中とはどういう意味か、なぜそれが二人で命を終えることを意味するようになったのか。
お初と徳兵衛は「恋の手本」になったといいますが、梅川と忠兵衛は逃げようとして捕らえられ、悲惨なことになりました。
逃げてもつかまってしまうのですね。そうすると遊女は元の勤めに戻され、男は死罪。
心中ものの上演が心中を誘発して流行さえした、という言い方をしてしまったのですが、これは心理学でもある程度は説明できることでしょうね。
自殺するのは7割が男性。そうならないように「男子会」など催して話し合うべきですね。「女子会」花盛りの当今、しみじみそう思うのです。

    孤独

になることはたしかにつらいです。私も耳の病気をして以来、目を閉じればいとも簡単に孤独になることができます。
目を開けていても、笑顔で話し合っている人を見るのはやはり残念な気持ちになります。
しかし、まだまだ生きていかねばなりません。世間のお邪魔になるではありましょうが、もうしばらくのご辛抱を願います。

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まじめな最終回 

毎週ここに書いてきました

    日本の文化と歴史

というタイトルの授業が今週の火曜日に終わりました。予習にかなりの時間を費やしますので授業期間中は苦しいのですが、終わると一抹の寂しさもあります。
いつも私はどこかでふざけてしまって、およそまじめな授業とは言いがたかったのです。しかし最終回は

    思いっきりまじめな

授業(そうでもなかったかな?)にしてみました。
いつものように前回寄せられた質問に答えることから始めましたが、今回は授業前日に市川海老蔵丈にお子さんが誕生するという偶然がありましたので、海老蔵丈についてもいくらか話しました。
パリ・オペラ座での歌舞伎公演「勧進帳」の富樫を見せて、彼がお騒がせタレントではなく

    歌舞伎役者

であることを再認識してもらいました。やはり「市川海老蔵って本名だと思っていた」「わけのわからないタレントだと思っていた」「歌舞伎の舞台に出ているのを見てびっくりした」という程度の認識の学生も少なくないのです。それは批判されるべきことでもないと思うのですが、せっかく私の授業に出たのですから、今後はきちんと認識してもらいたいと思っています。
中国から来ている学生が「日本人の若者はもっと自分の国の伝統的な文化を大事にすべきだ」と言っていました。それも紹介しましたので、少しでも「耳が痛い」と思ってくれればいいのですが。

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だしまき 10回記念 

目安として、10日前には告知することにしています。
だしまきの夕べがまた催されます。

  8月6日(土) 第3部終了後

ということで、やや遅いスタートになります。遠来の方には申し訳なく、ひょっとしたらご参加いただけないかもしれないと不安ではあるのですが、短時間でも夏の夜を満喫することにいたしましょう。
すでに把握しておりますメンバーはやたけたの熊さん、花かばさん(ただしお茶)、えるさん、くみさんくらいなのですが、他の方もどうぞ名乗りを上げてください。何らかの方法でご連絡いただければけっこうです。
今回はなんと、

    第10回

というAnniversary(綴り、まちがってないかな?)なのです。
思えば、♪思え~~ば~~(チン)、2009年4月18日に始まった会で順調に回を重ねて2年あまりで10回目となるのです。
以下のとおり実施されています(敬称は略させていただきます)。

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泥棒 

落語の世界にはしばしば泥棒が登場します。「盗人(ぬすっと)」というほうがよいかも知れません。だいたい

    間が抜けて

いて、失敗をやらかすことが多いようです。『おごろもち盗人』では、盗っ人が家の中に突っ込んだ手を縛られ、あげくには通りがかりの男に自分の金を奪われます。『仏師屋盗人』では、仏師屋に入った盗っ人が誤って仏像の首を切り、修理を手伝わされます。盗みに入ったらいきなり首を切られ、自分の首を抱えて走る『首提灯』もありました。
文楽では

     家宝の刀

や茶入れを盗まれる(『伊勢音頭』『昔八丈』『鳴戸』など)、というパターンがあります。
勘平のように盗みの疑いをかけられたり(半ば盗んだようにも見えますが)、お米のように夫のために十兵衛の持つ薬を盗もうとしたり、プロの泥棒(?)でない者の盗みはさまざまな悲劇を生むようです。
現実の泥棒は刃物を持つ者もあるでしょうし、暗闇の中で鉢合わせしたら恐ろしいでしょうね。

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大正時代 

世間では話題になっているのかもしれませんが、個人的にはまったく気づいていませんでした。
今年は

    大正100年

にあたるのですね。
大正時代は99年前、1912年7月30日に始まり、1926年12月25日に幕を下ろします。ほぼ14年半ということになります。
しょっちゅう改元されていた平安時代に比べると長いですが、明治や昭和があまりにも長かったので間に挟まる大正は影が薄いようでもあります。
文楽の技芸員さんでは、今や竹本住大夫師匠が唯一の大正生まれ。私が文楽に接したころには明治生まれの方もいらっしゃいましたから、ほんとうに大正は短いですね。
ただ、個人的にはこの大正生まれの方が私にとっては

    ザ・文楽

の師匠方と言えます。
四世竹本越路大夫、四世竹本津大夫、五世竹本南部大夫、五世鶴澤燕三、四世野澤錦糸、吉田玉男、二世桐竹勘十郎、四世豊松清十郎、吉田作十郎・・・。
今思えばもっともっと何度も何度も見ておけば、聴いておけばよかったと思います。

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玉女さん、がんばれ! 

ここ数年、文楽の人形遣いさんは桐竹勘十郎さんの目立ち方が尋常ではありません。
すさまじい人形遣いさんになられつつあると思います。
何かけなしてやろう(笑)と思うのですが、ついほめ言葉が出てしまうのです。今年に入ってからでも「染模様」の善六、「小鍛治」の稲荷明神、「女殺」の与兵衛、「布引」の瀬尾などどれもすばらしいものでした。しかも、勘十郎さん一人が浮くのではなく、周りを乗せてしまうというか、舞台全体が引き締まる感じがします。左遣いや足遣いも、何かに憑かれたように動きが良くなるような気がしてなりません。
勘十郎さんが勘十郎を襲名されたのは平成15年4月。あのときの演目は

    絵本太功記

で、勘十郎さんが光秀、「勘」の名ゆかりの勘弥さんと勘緑さんが交代で久吉(交代で光秀の左も)、勘市さんが加藤正清でした。そして玉男師匠が十次郎、簑助師匠が初菊、文雀師匠が操で花を添えられ、先代勘十郎師匠に兄事された紋壽さんがさつき。「尼崎」の床は嶋・清介から咲・富助でした。
口上は住大夫、咲大夫、寛治、玉男、簑助、そして簑助一門がずらりと並ぶ豪華版でした。

あれから8年、今度の夏の公演では

    吉田玉女 さん

が光秀を遣われます。初役だと伺っています。

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夏休み初日 

夏休みが始まったのは小中高校。大学は来週いっぱい授業があります。
おまけに先日の台風の余波で8月には補講も。
ただ、例年なら夏休みに入ってもなんだかんだと仕事があるのですが、今年からは閑職なものですから、精一杯(?)休んでやろうと思っています。
いや、生活のためには

    バイト

しなければならないかも知れません。ただねぇ、世の中では何の役にも立たないダメ人間なのですよ。皿洗いは得意なのですが、洗い場の高さが合わないので腰が痛むのです。着ぐるみに入ってUSJで走り回ると5分も持たないでしょうし(笑)。

    代書屋

の看板でも揚げようかと思いますが、いまどき「ギレキショ」を書いてくれと頼みに来る人はないでしょうねえ。

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魁皇とイチロー 

長らく大相撲で活躍された大関の

    魁皇関

が引退されました。
桁外れの握力で、かつては鬼腕(おにがいな)と呼ばれた右。全盛期のこの人に右上手を取られたら一巻の終わりだったそうです。しかし今は場所が終わると歩くのもつらいそうで、文字通り満身創痍。今後は体重を落とした上で、健康を取り戻していただきたく存じます。
昭和63年初土俵ということで、24年目にしての引退になります。今月24日には39歳になられるとか。
150kg以上の人間が激しくぶつかって、それを本場所だけで年間90日繰り返すという厳しい世界です。よくぞこの年齢まで頑張られたと思います。

    八百長問題

ですっきりしない名古屋場所で、体調の悪いまま大きな期待を背負われての出場。見事に1047まで通算勝ち星を伸ばされ、もう今は「ご苦労様でした」と申し上げるほかはありません。

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勧進帳 

火曜日の「日本文化と歴史」の授業は、台風接近にもかかわらず、実施することができました。
以前なら警報が出て休みになると学生は(教員も?)大喜びでしたが、今は学生も休講になると補講があると知っていますから、実施に不満はありませんでした。
先週文楽人形を鮮やかに遣ってくれたため、今やすっかり有名人になった4年生の

    ほしだちゃん

に対する賛辞が多数寄せられていましたので、まずそれを紹介しました。いわく、「プロみたい」「カッコイイ」……。ほとんどの受講者が1年生ですから、先輩への憧れの気持ちもあったかもしれません。図に乗って、「ほしださんみたいにできるようになりたい人は歓迎しますから来て下さい」とアナウンスしたのですが、これにはほぼ

    無反応

でした(残念)。

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台風 

台風が太平洋高気圧の周りを旋回するように移動し、四国、近畿などに被害を与えつつあります。
高知、徳島、和歌山、三重南部など、多大な影響を受ける地域の皆様にお見舞い申し上げます。

勤務先は、午前6時現在

    「暴風警報」

が出ていると終日休講になるようです。この時期に一斉休講なんて大きな迷惑。必ず補講しろ、といわれるわけですが、現場は混乱します。
頭の固い文教族議員や官僚には考え直してもらいたいものです。教員、学生だけでなく、事務職員さんが大変だろうと思います。
昨日は、兵庫県の大学などは休講になったらしい(暴風警報が出ていました)のですが、北大阪は雨も風もありましたが、警報には至らず、夕方まで

    強風注意報

でした。おかげさまで5時50分まで授業をすることができました。

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海の日 

今年は関東以北で海水浴客が激減しているそうです。
あれだけの大事故があったのですから、海に入るのが怖いというのもわからないではありません。
逆に西のほうはいくらか増えているとか。さりとて東のことを思うと手放しで喜べないというところでしょう。
なんともやりきれない

    海の日

でした。
そう、昨日は「海の日」だったのですね。
多くの大学の教員、事務職員にとってはすっかり忘れられた祝日です。
そもそも7月20日だったのにいつの間にか「ハッピーな月曜日に祝う」ということになって、私などはその時点で混乱していました。まあ、それは単に私が社会の動きから遅れているということですが、それでもねぇ、おかみは祝日=休日としか考えていないように見えて、文化的な背景も何もあったものではありません。
7月20日はもともと「海の記念日」だったわけです。Wikipediaの記載をお借りすると、明治9年の「明治天皇の東北地方巡幸の際、それまでの軍艦ではなく灯台巡視の汽船「明治丸」によって航海をし、7月20日に横浜港に帰着したことに」ちなんで1941年(昭和16年)に制定された」のが海の記念日だとか。
それが、

    7月20日ごろ

の月曜日(7月第3月曜日)ということになってしまって、説明がつかなくなってしまいました。
国民の祝日に関する法律(祝日法)の海の日についての説明は、

    海の恩恵に感謝するとともに、
    海洋国日本の繁栄を願う


ということなので、憲法記念日の5月3日や天皇誕生日の12月23日のように、どうしても7月20日でなければならないというわけではないのかもしれませんが。

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なでしこと森さん 

まさか、と思っていました。
たしかに日本は強い。しかし、相手が相手です。これまで勝ったことのないアメリカ。大きな、力強い選手がそろっています。女子サッカー人口はアメリカと日本では比較にならないのだそうで、層の厚さも桁違いのはず。
それなのに、ついに

    勝ってしまった!

私はいつもどおり、6時過ぎに起きましたので試合をリアルタイムでは観ていません。
結果を知ったのはネットのニュースでした。取るものもとりあえず職場に来て(今日は休日出勤)、まず第一にハイライトの映像を観ました。全体を知らないものですから劣勢だったのか攻勢だったのかははっきりしません。しかし点の取り方、取られ方を見ますと、やはりアメリカはすごい、叶わないのではないかと(結果を知っていたとはいえ)思うほどでした。
ところがPK戦での勝利。すばらしいものです。感激してしまいました。
なにかと暗いニュースの多い日本だけに、女性の力のたくましさに心を強くした次第です。

  あな恋し今もみてしか
    やまがつの垣ほに咲ける
        やまとなでしこ(古今和歌集)

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復興五輪 

名古屋、大阪、東京と、夏期オリンピックの招致は3連敗中。
しかし、また東京が立候補するのだそうで、さすがに力のある町だと、まずは感心しています。広島・長崎は2都市開催に無理もあって、立候補にも至らなかったのですから、連続立候補とは!
前回の立候補の時は関西ではほとんど話題にもならず、ご当地の東京でも盛り上がりに欠けたと言われていたようです。
今回は東京ではどうなのでしょうか?
インターネット上では概して

    反対意見

のほうが書きやすいと思うので、私の知るかぎりでは9割方が否定的な声でした。でも、実際は賛成の方も多いはずで、またこれから運動が始まると賛成に傾く人は増えるとは思います。
しかし、ほんとに大丈夫なのでしょうか?
石原さんご自身、

    負けたら意味がない

とおっしゃっていましたが、さて、いかがでしょうか。

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女子大生は嫌い? 

学生が嫌いな教員にろくなのはいないのです。
ただ、好きだと思うあまりにセクハラに至る人もままあり、それはそれで大きな問題です。
特に

    女子高、女子大

などに勤めている男性教員は馴れ馴れしくしすぎるのは禁物という面があります。若くて魅力的な教員ならある程度は学生も我慢するかも(?)しれませんが、まったくそのどちらにも当てはまらない私などはタブーでしょうね。

勤務先の建物にはエレベーターが4基あり、並んでいる3基は誰でも使え、ぽつんとはなれたところにある1基は教職員専用になっています。学生は「教職員専用なんて学生差別や!

    そんなんずるい」

と言いますが、私としては教職員専用がとてもありがたい時があります。それは授業の合間の、学生の移動が激しい時間帯です。
うっかり3基並びのほうに乗ろうものなら途中の階で学生の団体が乗り込んでくることがあり、身体がくっつきそうになります。くっつくと嫌がられますから、できるだけそうならないように逃げるのです。しかし、あまりわざとらしく逃げるのもどうかな、と思ったりして、なかなか大変なのです。
また、エレベーターの利用者の少ない時間帯(授業時間中など)では逆に学生と2人だけで乗ってしまうことも起こりえます。そういう場合は相手ともっとも距離の離れた対角の位置に(笑)立つようにしています。
こんなことを気にするのは私くらいなのかな? と思うこともあるのですが、いかがなものでしょうか、ご同輩。

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飲んだ 

半年間の掟(笑)を破って、先日ついに飲みました!
あまりに暑く、しかも体調がいくらか落ち着いていた日に、たまたま用があって酒屋に寄ったのです。目的のものがなく、帰ろうと思った時に目の前にあったのがベルギーの

    シメイ

でした。冷えていなかったので、しばらく見つめただけで(笑)立ち去ろうとしたら、その横は冷えたビールコーナー。偶然か、はたまた潜在願望が導いたのか。
しかも、目の前でほかのお客さんが次々に買っていくのです。これはもう神の啓示なり。従わねば天罰覿面、地獄に堕ちるでありましょう。しかもさっきの数人のお客さんがスーパードライ、プレミアムモルツ、一番絞りをごっそり買って、残っていたのは

    キリンのラガー

のみ。「こんなぜいたくをしてもよいのだろうか?」という罪悪感でいくらか躊躇したあと、意を決して買ってしまいました!

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授業といえるのか・・・ 

今週の火曜日は13回目の

    日本の文化と歴史

の授業でした。毎回私は前回の授業に寄せられた質問に答えることから始めています。「文楽という人はどういう人ですか?」「鉄漿(おはぐろ)というのはどうやって染めるのですか?」などの質問がありました。文楽(軒)の人物像云々は人の名前だとは思わなかったという驚きからの質問、鉄漿は老女形の首の説明をするときに話したので興味を持ったようです。
そして、今回はまず

    伊達娘恋緋鹿子

のビデオを観てもらいました。
前回の「船弁慶」のビデオの時は「面白くない」という意見が多かったので、今回も無理かなと不安でした。ところが意外にも「見入ってしまった」という人が多くてびっくりでした。
お七の人形は簑助師匠ですが、出遣いではありません。そのため、まったく人間がそこにいることを感じなかったと言っている学生もいましたし、人形は動かないと不気味なのに、動くと魅力的になる、と感じた学生も。
そして、人形の遣い方を一通り説明して、黒衣、頭巾、舞台下駄を私が身につけて見せました。
舞台下駄は約18cmの高さのもの。それを履くと、私はちょうど2mくらいになります。教壇の上で履いて見せたので、学生は見上げて

  おおおおおおお!

という顔をしていました。頭巾も興味津々のようでした。「どうして学校に黒衣とか頭巾があるのですか?」という質問が山のように寄せられました。たしかに不思議でしょうね。
そしていよいよホンモノの人形を見せる時間になりました。

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六代目 

昨日の朝知ったのです。桂三枝師匠が六代目の

    桂文枝

を襲名されることになった、と。
まことにおめでたく、心よりお祝いを申し上げます。三枝師匠と言うと、私がまだ子供のころにMBS(毎日放送)の深夜ラジオに出演されて圧倒的な人気を誇っていらっしゃいました。当時は10時を過ぎると眠くなりましたし、自分のラジオなど持っていませんでしたから、番組そのものはかなりあとまで聴いたことがなく、噂で「さんし」という音の響きを覚えただけで、「三枝」と書くということすら知らなかったのです。もちろん先代文枝(当時小文枝)師匠のお弟子さんだなどとはまだまだ知る由もありませんでした。
いつのまにか67歳、今月68歳になられるそうで、大御所になられました。
まだ三枝師匠が40代くらいだったと思うのですが、「ぼくは

  噺家として大成したい」

とおっしゃっていたのがとても強い印象として残っています。飛ぶ鳥を落とす勢いのテレビタレントでいらっしゃったのに、あくまで自分は落語家なのだという意識を持っていらっしゃいました。やはり超多忙のテレビタレントでありながら落語を大事にされる笑福亭鶴瓶さんと似たところを感じます。

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舌切雀 

この夏の文楽公演のうち、

    親子劇場

は「日高川」のあと、久しぶりに

    舌切雀

が上演されます。
平成14年(2002)以来の上演になります。何度か拝見しましたが、あまりはっきりした記憶がよみがえってきません。
人形の出演者は、
  爺善兵衛・・吉田玉也(前回も)
  婆お竹・・・・桐竹勘十郎(前回も。ただし吉田簑太郎)
  親雀・・・・・・吉田幸助(前回吉田文司)
  子雀・・・・・・桐竹紋臣(前回桐竹一輔。現吉田一輔)
です。
前回は「つづらの妖怪」というのが出て、幸助さんが持っていました。あまり派手には動いていなかったのですが、千秋楽の日には最後の場面で踊り出したという記憶があります。そのあと楽屋に行って幸助さんに「最後は派手でしたね」と申し上げると、「千秋楽なので、何をやってももう叱られないと思ってやっちゃいました」という意味のことをおっしゃっていたと記憶します。今回はこの役がないのですね。また違った演出になるのでしょう。
こういう

    昔話

が今の子供に受けるのかどうか、なまやさしくはなさそうですが、そこは子ども扱いのうまい(笑)勘十郎さんですから、期待を持っています。

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二の腕 

夏が来て薄着になると惨めな思いをします。
年々歳々衰えるのはやむを得ないとしても、細い腕は寂しいものです。

学生時代、草野球(投手と一塁手)をしていました。それを知っている事務の女の子に、大学院の先輩が「藤十郎君は昔プロから誘いがあったんだ」と、とんでもない冗談を言ったらしいのです。ところが、彼女は私の背丈を見て、さもありなんと思ったらしく、すっかり信じたのです。いつしか事務室でまことしやかに喧伝され、噂はやがてぐるっと回って、ある日、廊下で彼女が私に声を掛けてきて「藤十郎さんって、すごいんですねぇ」なんて言うのです。私は頭の中が「???」。しかもその時には尾鰭がついて

    パ・リーグの某球団

の名前まで伝わってきました(笑)。私は驚いて彼女に腕を見せ、「こんなに細いのにプロになれるわけがないでしょ」と言ってやっと納得してもらいました。
当時から細腕でしたが、今よりはひとまわり太かったかもしれませんし、張りもあって筋肉もいくらかは逞しかったはずです。

    68kg

はあった頃です。

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水茎 

昔の人、というほどではなくとも、熟年世代以上の方には達筆が多いように思います。
日常的に文字を手書きすることが今より多く、ある程度は稽古されたからでしょうか。
公開講座に来られる方々の字をたまに拝見する機会があるのですが、それはもう見事なものです。
こういうのを

    水茎の跡

というのだろうとほれぼれします。
今は便箋に自筆で手紙を書くことすら減っているように思います。
かく申す私も、パソコンで横書きしてしまうことがしばしばです。
事務的なものはやむを得ないと自らに言い聞かせているのですが、やはり手書きしたいとの願望もあるのです。
それは、手書きの手紙をもらう嬉しさを知っているからにほかならないのです。私の自筆を受け取って他人様が喜ばれるとは思えませんが(笑)。

この春、恩師が新著を出され、送ってくださいました。これがなんと、

    奥様との共著

なのです。
山崎馨・山崎嘉津子著

  古代に寄せて(和泉書院・刊)

というハンディな一書です。

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ご結婚まもなく60年という、まことに羨ましいほど睦まじいご夫妻で、奥様は70歳を越えてから大学院に通われたそうです。

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年に一度 

半ば冗談で「このまま半年くらい経つのではないか」と言ったり思ったりしていたのです。するといつの間にか本当にそのとおりになってしまいました。
1月5日以来続く、

    望まざる断酒

です。
倹約しているのでも、我慢しているのでもありません(倹約はしてるかも)。飲めない、飲む気にならないのです。呼吸器の病気はそれほどに憂鬱なものです。最低限のものを食べるだけで精一杯、とても嗜好品にまで手は回らないのです。
おまけに、耳を不自由にして以来、やはり友人というものが激減して今やほとんどいなくなってしまいました(笑)ので、外で飲む機会もがありません。いや、かろうじてお付き合いくださっている(?)

    だしまきの夕べ

のメンバーさんにはこちらからぶしつけなことばかりしていますので、結局は自身の責任なのであります。
こうなるとかえってお酒に関する情報が目に付いたりします。ベルギービールの催し、地ビールの噂話、震災後の東北の造り酒屋さんの奮闘ぶり、ツイッターで語られる「今日の居酒屋訪問」などなど。
もちろんすべて気になるものの、なんだか別世界の話に思えてきたところが危険信号かもしれません。

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また添削 

大学の授業は7月いっぱい。つまりあと3週間ちょっとです。
私個人に関して申しますと、ちょうど3週間。ラストスパートをするにはまだちょっとためらいが残る時期ですが、そろそろゴールが遠望される、というあたりまで来たように思います。
そうなると、試験だの単位だのということが問題になってきます。
専門科目を持っていないこともあって、私は

    かなり甘い

ほうだと思います。昨年単位を認定しなかった学生は多分リポートを出さなかった学生だけ。今年も同じような感じになると思います。
専門科目でかなりしぼられるようですので、私の担当科目は授業中の問い掛けに何か考えてくれたらOKです。
それくらい誰でもできるだろう、と思われるかも知れませんが、「私はなにも考えていません」という看板を出す学生はいくらでもいます。残念ながらそういう学生には厳しくせざるをえません。
ですから自分では甘いと思ってはいるものの、つける点数はそこそこきつくなっているかも。

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眠いけど 

先日の「日本の文化と歴史」の授業では能のビデオを持てもらいました。
いつも使っているのですが、

    船弁慶

の知盛の亡霊の名乗りの部分から最後までです。
著名な作品であり、派手で変化もあって、まだしも我慢できるかな(笑)と思ってこの作品を取り上げています。
それでも何を言っているのかはわからないでしょうから、まず該当する部分の全文を表示して意味もすべて話し、なぜ知盛が亡霊となって義経を襲っているのかもできるだけ話すようにしてみました。
この時間は世界遺産がらみで平泉の話もしましたし、考えてみると義経関係のことはあれこれ話題にしたのです。
私としてはなかなか動きがあると思っているのですが、学生はやはり

    まったく動かない

と感じたようでした。
静御前のくだりなどを見せたらどうなっていたのやら、と思います。
子方の「その時義経少しも騒がず」は子方というだけで親しみを抱いたようです。
あとでいろいろ感想を聞いてみました。するとこんなことを言っていたのです。

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あとあじ 

昨日は柄にもなく政治家を個人攻撃してしまいました。
実は、ああいう批判めいたことをするのは(たいてい自分にもあてはまりますので……笑)嫌いなのです。ただ、昨日ばかりは我慢がならず、つい口を(指を?)すべらせてしまいました。
私は、大学に入った時、歴史を専攻して、ゆくゆくは歴史家の目を持つ温故知新の政治家を育てるのだ、という意欲に燃えていました。
それがなぜか文学に目が行き、しかもセンスがないため、学者としても教育者としてもモノにならず、なにもかも

    中途半端

になっているのです。やはり政治家を育てるなんて私にはできそうにありません。

それにしても、人の悪口はやはり言うものではない、と、反省もしています。
なんだか

    あとあじ

が悪いです。
しかし、前総理大臣、現総理大臣を含め、団塊の世代の方々は、今まさにリーダーたらねばならない時期なのに、なんだかなあ、と思えてなりません。いつまでもやんちゃぶっていらしてよいのでしょうか?

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大臣という動物 

私は政治家のスキャンダルには割合に寛容なのです。
年金未納とか、もらっちゃいけない人から献金を受けたとか、漢字を読み間違えたとか(これはスキャンダルではありませんが)。
「間違い」「ミス」は誰しも犯すもの、という考えがあり、政治家とて所詮普通の人間ですから多少のことは「ごめんなさい」で済ませてよいと思っています。
また、このブログではできるだけ政治に関わる話は書かないようにしています。
それでも許せない政治家がいます(教員にもいますが)。まともな日本語を話さず、まともな態度で人と向き合わず、唯我独尊、私は天才、と勘違いしている輩です。
久しぶりにそういうお粗末な人を見ました。
ひどい日本語で県知事さんに暴言を吐いたとネットニュースに出ていたものですから、You Tubeでチェック。復興担当だという大臣クンで、なんだかにやけた

    オレサマ顔

だな、と思っていたら、知事が自分を出迎えなかったことが気に入らないと見え、大臣クンは明らかに喧嘩を吹っかけるつもりになっていました。
そして知事さんが姿を見せると、報道されているとおりの言葉の数々。汚い心からは汚い言葉しか出ません。品性のかけらもありません。

  心は「うら」、顔は「おもて」

と言います。「うら」が表れたものが「おもて」です。能面がまさにそうですね。そして言葉もまた「おもて」だと思います。心がそのまま透けて見えます。

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ぜいたくして 

長女が父の日にくれた「緑の豚」のぬいぐるみ、今は職場の研究室の住人になっています。
で、「緑」のココロは何だったのかといいますと

    緑は癒し

だそうです。
私とかなりよく似たところのある長女ですが、楽器を愛し続けた私と違って、彼女は絵筆の方が好きで、大学でもキリスト教美術を専攻するなどといっています(勉強しているようには思えませんが)。
しかしまあ、何も考えていないようで、色には繊細なところがありますから、なかなかあれこれ工夫してくれているようです。何かと発想は奇抜ですが、そこが彼女のいいところです。
何も見ていないようでけっこう厳しい目で見られているところもあります。
この緑の豚をくれるときに、ついでに長女が私に言ったのは「もうちょっと

    ぜいたくして

ほしい」ということでした。よほど私の生活が貧相に見えるのでしょう。たしかにめったに贅沢は言わないし、ものを買うこともしませんし、最低限の生活で満足しているからです。
彼女にしてみるとそれはあまり嬉しくないことのようです。

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立って話す 

授業は立ってすべきだと思っているのです。
ところが今はパワーポイントを使ったりしますので、パソコンが教室の隅にあると、その世話もしなければなりませんのでずっと教壇に立って、というのがなかなか難しいのです。
それでもなんとか工夫していたのですが、さらにまずいことに、呼吸困難のため、立ちっぱなしでしゃべるのが

    苦痛

になってきたのです。これは大問題。休めばいい、といわれても、生きていくためにはそう簡単に休めません。代役を立てる、ということはできませんし、できたとしてもそれは休養ではなくお役御免になってしまいます。

・・・というか、立ちっぱなしでなくてもパソコンとプロジェクタとスクリーンがあれば座ってでも授業が(なんとか)できてしまうのが問題かも知れませんが。
授業の予習はデータ集めと分析、それにパワーポイントの作成、ということになってきています。
このやり方の最大の欠点は学生が見えなくなることです。
特に私の場合、目に頼って生きていますので、それが少しでも不具合になりますと途端に大きな影響が出てくるのです。
あいかわらず私語をする者はいるらしく、実際、私語をされてもますます分かりづらくなっていますので、学生はさほど悪意ではなく気楽な感覚でしているのでしょう。
告白しますと、科目によって、クラスによって、かなり

    危機的な状況

を感じ取っています。夏休みまでになんとか修復できるのか、不安なしとしません。

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停電 

子供の頃、雷鳴が轟くとしばしば、ほんとうにしばしば停電が起こりました。
しかもなかなか復旧しない。まず探すのは懐中電灯とラジオ。
しばらく待っても明るくなりそうにないとなると「仏壇に蝋燭があるので取って来い」などといわれ、それはもう恐ろしいの何の。
何故か母親はいやがり、兄に命ずるのです。すると、兄は使用人か奴隷のように思っていたらしい(笑)私に当たり前のように言いつけます。まさか私は妹に行かせることもできず、結局

    貧乏くじ

を引かされるのです(被害妄想かもしれませんが)。
しかし今思うと、母親も兄も怖かったのかも知れません(笑)。停電が起こって蝋燭を取りに行くというと当然夜です。雨ですから月明かりもなく近所もみな真っ暗。要するに

    真の闇

です。
『曽根崎心中』のお初と徳兵衛が釣行灯が消えたあと手探りで相手を探しますが、こういう「闇」の体験を持っていると実感としてよく理解できます。
で、蝋燭に火を灯すとボワッと明るくなり、しかし部屋全体は薄暗いまま。こうなると百物語でも始めなければならないのかもしれませんが、響くのはラジオの音ばかり。しかも時折り、雷のためにジャジャジャッと雑音が入ります。

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