奥州安達原(第二の1) 

今回上演される二段目については書こうか書くまいか迷ったのですが、あまり上演されないものですから書いておきます。
端場の「外が浜」には
  南兵衛
  文治
  お谷
  長太
  鵜の目鷹右衛門
らが登場します。

奥州外が浜。青森県東津軽郡に今も外ヶ浜町があります。海女たちが仕事の合間に夫の浮気癖などについて悪口を言っています。そこに海女のひとりの夫で、やはり海士をしている長太が海から出てきたので、長太の妻以外の女たちは家に帰ります。
そこに文治の妻のお谷が通り掛かり、「長患いしている子供の千代童(清童とも)のために医者に薬をもらいに行く、私までが気疲れして癪を起こしそうだ」といいます。長太は癪の薬をやろうと言って引き留め、妻には海に入れと命じます。
そしていきなりお谷に抱き着きますが、ちょうど代官の鵜の目鷹右衛門が来かかったので海に逃げ込み、お谷も医者に急ぎます。
代官は同行した庄屋たちに「鎌倉で放たれた、

  金の札のついた鶴

は神鳥なので粗略にせぬように。特に山猟師には注意する」と言い付けて去り、庄屋たちも金の札の鶴は打つまいぞと話ながら帰って行きます。
そこにお谷が戻ってくるとまたも長太が現れ、激しく抵抗するお谷を舟に引きずり込み、縄を帯に付けて逃げられぬようにして抱きつきます。ところが、その縄は長太の妻の命綱で、反対側は海の中の長太の妻のからだに結び付けられているものでした。
そして、お谷が抵抗するので、

    縄を引っ張る

形となり、それが合図になって、海から長太の妻が上がってきます。怒り狂う妻は長太の腰蓑に縄をぐるぐる巻いて海に引きずり込みました。

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奥州安達原(第一の3) 

教氏の質問は
 行方不明の十握の剱をなぜ捜さないのか
 環の宮の行方不明はどうするのか
 環の宮を奪われた直方が舅だからゆるがせにしているのではないのか

というものでした。返答は後日ということにして、教氏は内裏に向かいます。
そこに大江惟時が現れ、さきほどの切柄の刀についての返答を求めます。もちろんその真意は直方の首を切れということでした。義家は簡単に直方の首は討たず、まずは環の宮の捜索をすると答えます。
さらに惟時は傾城を屋敷に入れた生駒之助をどうするのかといい、笠原軍記に生駒之助と恋絹を連れてこさせます。
義家は二人を蹴落とした上で先ほどの刀を持ってこさせ、

    不義者を斬る

といって笠原軍記を斬ってしまいます。そのわけは、軍記が妻の敷妙に艶書を持って来たからだと言うのです。これにはさすがの惟時も反論できず、それなら生駒之助らはどうするのかを尋ねます。義家は勘当して放逐するといいますので、惟時もそそくさと帰って行きます。生駒之助が切腹しようとすると、義家は、添い遂げて奥州へ行き、貞任の手がかりをつかめといいます。
直方は罪を問われ、敷妙は離縁の可能性もある。また、八重幡は恋を諦めよ、といって義家は奥に向かいます。
すると笠原軍記の弟軍六が兄の仇と押し寄せてきます。生駒之助と恋絹はそれを防いで軍六が逃げるのを奥庭のほうに追っていきました。
ここまでが義家の館の切場で、このあとが「アト」に当たる奥庭の場面になります。

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がんばれ、大阪 

大阪府、大阪市の首長のW選挙が終わりました。
結果は

    大方の予想通り

ということでした。
あくまで地方選挙で、私には選挙権もありませんから傍観するばかりでした。府民、市民の方が選択された結果ですから、文句のつけようもありません。
それにしても、私の周辺の方々の意見と選挙の結果がここまで食い違うというのは、春の東京都知事選挙もそうでしたが、不思議でさえあります。
私の周辺の方々の共通点とはなんだろう、と考えてみると、やはり趣味人、教養人が多いということになりそうです。仕事柄教育者も多いのは当然です。となると、やはり「比較的」ということではありますが、倉田さん、平松さん支持層になるのでしょう。
雑誌

    「上方芸能」

では木津川計さんが橋下さんを猛烈に批判して、やはり平松さんを「消極的支持」していましたが、そういう方が多かったような気がします。
木津川さんがなにより許せないのは橋下さんの無教養ぶり、文化に対する無理解だったようです。

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奥州安達原(第一の2) 

舞台は

    八幡太郎義家の館

になります。西洞院の館(京都市下京区)です。
義家は再度鎮守府将軍に任ぜられ、祝いの人や物でにぎわっています。
女達がそんな中で無駄口をたたいています。
「ご家中で一番よい男は生駒之助さんよね」
「でもあの人は顔に似合わず堅いわよ。そういえば楓さんが身の程知らずにも、生駒之助さんに首ったけなんだって」
するとそこに当の楓が現れ、生駒之助が自分になびいてくれないことを歎いて、同輩の失笑を買っています。そこに瓜割四郎が現れ、女達は去り、瓜割も奥へ行きます。
門のほうで下部が騒いでいます。恋絹が来たのです。下部が追い返そうとしても恋絹は

    生駒之助に会いたい

と言って帰りません。そこに生駒之助が出てきて、自分がこの女を詮議するといって下部を去らせます。
恋絹は、「私を身請けするという客があり、どうしようか案じていると、あなたが駆け落ち(ひそかに逃げること)してこいと知らせがあったから来たのです」といいますが、生駒之助には覚えがありません。聞けば、瓜割四郎がその知らせを持って来たというのです。何か企みがありそうです。
そこに楓が姿を見せたので、生駒之助はとりあえず木陰に恋絹を隠します。楓は生駒之助と傾城がわりない中になっていることを書置きして死ぬと脅しますのでやむなく受け入れると言い、楓は悦びますがちょうど客があるというのでその場はそれで納まります。
客は大江惟時でした。惟時は家来の笠原軍記に言います。「大望成就は近いが邪魔なのは義家と平仗直方だ。直方は環の宮のことで罪に落ち、義家も瓜割四郎を見方に引き入れたので大丈夫だろう。それにしても叶わぬは恋だ。義家の妻敷妙にいろいろ心を尽しているが、返事もない。今日こそこの艶書を渡して欲しい」。
そこに瓜割が現れ、惟時に「恋絹を館に引き入れ、それを落度として生駒之助を殺してしまいます」企みを明かします。
瓜割と笠原が去ったところに敷妙御前が出てきます。惟時は東国に下る義家に贈り物があるといい、切柄をした刀を渡します。切柄は罪人の首を刎ねる不吉な刀とされていましたので、敷妙は驚きますが、惟時がこの刀への義家の返答を聞きたいといい、二人は奥へ行きます。

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奥州安達原(第一の1) 

12月文楽公演(東京国立劇場)では

    奥州安達原

が上演されます。東北での大震災のあった年ですから、その締めくくりに奥州に思いを馳せるのもよいかもしれません。
特に今回の上演は「袖萩祭文」のある三段目だけでなく、久しぶりに二段目の「外が浜から文治住家」が上演されるので注目されます。

作者は近松半二、竹田和泉、北窓後一、竹本三郎兵衛。宝暦12年(1762)竹本座初演です。
またまた長ったらしい記事になりますが、この作品のあまり上演されない部分について概略を書こうとおもいます。
初段の舞台は、大序に当たる鎌倉御所、吉田神社社頭、序切は西洞院義家館。鎌倉で発端を描いておいて京に舞台が移るわけです。

初段の主な登場人物は
八幡太郎義家(安倍頼時を倒して東国を鎮圧した源氏の武将)
大江惟時(天下を狙う悪人)
鎌倉景成(義家の家臣)
瓜割四郎(義家の家臣ながら、惟時に通じている)
志賀崎生駒之助英(義家の家臣)
傾城恋絹(実は安倍頼時の娘)
匣内侍(実は義家の弟、新羅三郎義光)
環の宮(実は義家の子、八つ若)
桂中納言教氏(実は安倍貞任)
平・仗直方(環の宮の傅役)
敷妙御前(義家の妻)
八重幡(義家の妹)
です。
まずは大序から

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回復力 

38度の熱を出していたのに学校に行って、普通に授業を受けて帰ってきたら平熱に戻っていたという、高校生の頃の体力に叶わないことは百も承知しております。
今更どうあがいても意味がありません。老いなければ生きている資格もありません。
でも、今回の回復力は我ながら不思議なほど弱いものでした。
昨日も一日寝ていようかと思ったのですが、幸か不幸か食べるものがなく(笑)、昼食の調達のために動いたのでした。
水分と電解質の補給の意味もあったので、ドラッグストアと食品店をはしごしました。
まあまあ動けたかなとは思うのですが、まだ

    電車に乗って

仕事に行こうという気力が出ません。
最近、仕事への情熱自体薄れているのですが(笑)。
そう、むしろそちらが問題になって

    ひきこもり

状況を生んでいるのではないかとさえ、まだ冗談のレベルではあるのですが、思わないでもありません。生活がちょっとぐらついてるなぁ、と感じます。

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しますよ? 

またうるさいことを言う、と眉をひそめられるかた、すみません。
最近気になる言葉シリーズ(笑)です。
言葉といっても、記号なのです。学生に文章を書かせると、むやみに

    ! や ?

を使いたがることが気になってしかたがありません。
そのほうが文章に感情がこもると思うのでしょうね。極端になると「!!!」なども。遊びの文ならかまいませんが、いわゆる「小論文」にも使ってきます。
もともと日本語の記号ではないので字面としても釣り合わないのですが、柔らかく提示して読者に玩味してもらう文章を書くなら極力使わないほうがよいと思います。
文章として乱暴なイメージも与えまいか、と考えています。
でも実際はこれらを使うことで、便利で安心できるのですね。ただ、読む人が読めば用意に疑問、感嘆であることはわかってくれるので、

    蛇足

になることもあります。

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昨日もダメでした 

依然として不調です。
昨日は起きた時体温を計ると36.8度だったのです。それにしちゃあもひとつだな、とは思ったのですが、休んではいられません。まだまだ寒くなるのに、こんな時期に休講していると、極寒のころに補講ということになりかねません。その危険を避けるために多少のリスクは覚悟の上で、家を出ました。まだ誰も起きていない7時前です。
仕事場に着くと、まず暖房スイッチオン! 節電などおかまいなし!
そしていつも通り、

    歯磨き

をして、お湯を沸かして温かいレモネードを飲み干しました。
さあ、さぼっていた予習! 終わったのは13時から始まる公開講座の30分ほど前。
15分だけ寝て教室へ。

    伊勢物語

の95、96、97段を読み進めました。
何とかなった、と思ったのですが、もうフラフラで、寒気が一気に来ました。

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さんざんの一週間 

先週の火曜以来ほとんど寝たきりです。病院に点滴に1度行っただけ。
しかし、病院では長時間待たされて、かえって悪くなり、二度と行く気になりませんでした。
家でも栄養、水分の補給が思うに任せず、なかなか熱が下がりません。結局

    38度以上

が6日続いたかと。さいわい昨夜37.7度まで下がりましたので、今日は多少のリスク覚悟で仕事をするつもりです。
でも、何も

    予習

していない・・・。こういう時に自転車操業のしんどさが出ます。

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アクセス解析 

FC2ブログにお世話になって、もうかなりの年月が経ちます。一切ほかのブログへの引越しなど考えたことがなく、お借りしているのです。
ブログには

    アクセス解析

という機能がついていますが、使う人、使わない人、それぞれにいらっしゃいます。
私もあまり見ない方なのですが、先日新しいアクセス解析を入れましたので、ここ数日は覗いています。そこで気づいたことをご紹介しておきます。
このところ、毎日200くらいの方々からアクセスをいただいているのですが、じつはこれは同じ方が何度もこられた場合もすべて数字に入っています。つまりある方が一日に5回アクセスしてくださったら「5」という数字がアクセスカウンターに積算されていきます。ですから、おいでになる方の実数ではありません。
この1か月ほどの数字を見てみますと、毎日おいでくださる方の実数はほぼ

    50~80人

くらいです。ですから、平均するとお一人が4回ずつ訪問してくださっていることになります。
土日、祝日はやや少なめで、多いのは月曜日。これははっきりした傾向です。やはり仕事先でちょっと覗く(笑)というかたがいらっしゃるのでしょうね。
ブラウザはやはりIEが多いです。続いてSafari、Chrome、FIREFOXと続きます。

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11年秋、千秋楽 

2011年の文楽錦秋公演も今日が千秋楽です。
住大夫師匠はこの公演中に87歳になられましたが、全くどこまでお元気なのでしょうか。
嶋師匠の復帰は一安心でした。咲師匠はとにかく今が

    

の太夫さん。今聴かないと損ですね。「咲大夫を聴きに来い」でキャンペーンを実施してもいいくらいですが、文楽はそういう宣伝をしないのでしょうね。

    鬼一法眼三略巻

は久しぶりでした。もっともっと練って、いつか再上演してください。

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発熱その後 

今週は月曜の仕事からしんどいと思っていたのです。

    90分×3コマ

でした。火曜日は公開講座で「紫式部日記」を読み、さらに授業。終わって研究室に戻るとひどい悪寒。いつもなら授業の処理をするのにできずに帰宅。電車でしたので80分あまり揺られたり歩いたり。帰宅して寝たところブルブル震えます。
翌日は休講してひたすら寝ていましたがよくなりません。

    インフルエンザ

の可能性も考えましたので木曜に病院へ。依然、熱は38.7度。幸い、インフルエンザは陰性でしたので、点滴してもらって帰りました。

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演出の工夫 

文楽にはいわゆる演出家はいません。
すでに上演された舞台を参考にして人形遣いさんがいろいろ工夫してマイナーチェンジをくりかえす、という状況でしょうか。
練り上げられた舞台はさすがに面白い工夫が積み重ねられていると感じます。
しかし、

    鬼一法眼三略巻

の、特に「菊畑」以外の場面などはあまり上演されていませんから、まだまだ工夫のしどころがあるはずなのです。
「鞍馬山」はもっと派手に見せて欲しいと感じています。天狗を追っ払う牛若など、おきまりの立ち回りに見えて面白みに欠けました。こういう場面ではやはり演出家、あるいは殺陣師がいてほしいものだと思いました。小天狗たちと大天狗(実は鬼一)の違いを際立たせて欲しいのです。
段切も本文にもう少し忠実にケレン味を出してもいいのではないかと思ったのですが。
あまりそういうのは好まれないのかなぁ。
「書写山」もまだまだ何かできそうに思います。

    鬼若以外

の人形が見せ場が少なくてやはり物足りないと感じました。
「清盛館」も清盛は座っているだけですし、湛海と皆鶴姫のからみくらいで、どうも人形遣いさんの力が見せられないような。
もったいないなぁ、と思いながら観ているのです。

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だしまき熱 

豊竹嶋大夫師匠が今日から4日間、舞台に復帰されるとか。
歯を悪くされたとうかがっておりましたので、重病というよりは

    厄介な症状

というところだったのでしょうか。10月22日の東京国立劇場での素浄瑠璃はお菊さんに祟られたわけでもなかったでしょうに、かなりおつらいようだったと承りました。
それにしても、

    復帰

とは、ファンにとっては嬉しいでしょうね。
残る4日間、つつがなく。

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命をつなぐ話 

文楽の演目にはわが子を殺すという究極の悲劇がしばしば見られます。
私はいつも思うのです。わが子が自分の永遠性を保障してくれるものだとするなら、子殺しは自分の滅亡をも意味するのだと。
『一谷嫩軍記』の

    熊谷直実

が平敦盛ならぬわが子小次郎を殺すとき、彼は自分の滅びまで感じていたのだと思っています。「熊谷陣屋」で出家するのはこの菩提を弔うためであることはもちろんですが、実はすでに永遠性を失われて生ける屍となった自分自身を確認する行為でもあったように思えます。
申すまでもなく、作者がそんなことを考えていたかどうかは私の知ったことではありません。
いずれも

    父と子

の話です。
母子の場合はわが手にかけるのではなく、殺されることを承知で手放すことが多そうです。

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大塚国際美術館 

日本文化の話を学生にするとき、世界遺産を話題にするようにという学校からの指示がありました。
それで、必ず取り上げるようにしています。
その際、いつも世界にある世界遺産がどのようなものかを参考にしてもらうため、1時間を費やして海外の世界遺産を紹介しています。
学生から

    受胎告知

の絵に関する質問が来ましたので、そんなことまで調べて話をしています。受胎告知といえば、東京国立博物館で、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品が来たときに私も観にいきました。
我ながら物好きだと思うのですが、2日間で3回行きました(笑)。上野に宿を取りましたので、平日の朝早くに行ったときはまだ人も少なく、割合にゆっくり鑑賞することができました。そんな話も学生にしておきました。
バチカンの

    システィナ礼拝堂

のさまざまな絵についても話しました。もちろん「最後の審判」や「アダムの誕生」その他あれこれです。
ただ、いくらえらそうに言っても、専門家ではありませんし、もとより現場に行ったことがありませんので、詳しい話はできません。
そのとき、日本でもシスティナの絵は観ることができるという話はしておきました。もちろんほんものではなく、

    大塚国際美術館

のことです。

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内紛 

野球チームで内紛が起こっているとのこと。
こういう場合、現場の監督と選手が起用法でもめる、というのがおきまりですが、なんと、会社側でのもめごと。
ふんぞり返った

    権力者

に蜂がひと刺しする構図といえばよいのでしょうか。しかし蜂は命取りにもなります。
普段からほとんど関心がない、関東地方のセ・リーグ球団なので、まあ好きなようにやって、という感じではあるのです。しかし、私には既視感がありました。「自分は天才である」「自分以外の者どもは何もわかっていない愚か者である」と思い込んでいる天下泰平なろくでなしが暴走する姿を、何度か見たのです。
そして、必ずそういう輩に追従する取り巻きも。天下泰平氏は、判で押したように弱虫揃いですから、取り巻きが追従してくれないと何もできません。
百人が百人そうだとは申しませんが、大学というところはそういう連中の

    巣窟

のような場所です。そういうろくでなしが権力を持つと厄介なことになります。
私の仕事場でもかつてそんなことがあり、無駄なエネルギーとお金が浪費されました。
こういう連中は、必ずといってよいほど弁護士をつけて法で自己防衛をしたがりますが、そうじゃないの。あなたという人間がそもそもダメなの。
かくして、私の知る裸の王様だった老権力者は追放されたのですが、彼の残した負の遺産はあまりにも大きいのでした。

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だしまき’11錦秋 

昨夜は文楽錦秋公演のあと、いつものように文楽劇場から徒歩1分の「両輪」(りょうわ)で

    だしまきの夕べ

がありました。
第二部の「鬼一法眼三略巻」終演後でしたので、8時過ぎの開催でした。
いつも実行委員長を務めてくださっているやたけたの熊さん、お世話になり、ありがとうございました。
両輪さんは、ご商売とはいえ、いつもよくしてくださいます。これまた感謝しています。
そして何より、このブログを発端にして集まっていただけたのですから、私としましては参加者すべての皆様にも感謝しているのです。
おもしろくもない日記のようなものをしばしば御覧下さっていた方々が、

    一度集まろう

という話になったとき、なんとも嬉しかったことを今も覚えています。
本来ならホストとして毎回参加すべきところ、失礼ばかりしていますのに、今もお見捨てなくおいでくださるのはほんとうに嬉しいのです。

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文楽人形劇の活動 

文楽人形を使って学生と一緒にさまざまな場で活動してきました。
あくまで教育活動の一環でしたし、毎年学生は入れ替わりますから、技術が年々向上するわけではありません。

    イロハのイの字

から始めて、ロの字(笑)くらいまできたところで学生は卒業、交替していきます。
でも、私自身はずっと関わってきましたので、リードする立場からいろいろ学べました。
今の仕事場ではもうこの仕事はさせてもらえそうにありませんので、来年あたりには何らかの方法で活動のまとめをしておこうと思います。
なぜこういうことをしようと思ったか、どういう協力者があって成し遂げられたのか、実際どのような教育をおこなったのか、どういう成果が上がったのか、学生はこの活動を通して何を得たのか、社会に何らかの形で受け入れてもらえたのか、卒業していった学生たちは振り返ってみてどういうことを考えているか、などなど。
こういうまとめをするためには、

    卒業生の協力

は欠かせません。
もしこのブログをご覧になった卒業生がいらっしゃいましたら是非その節は協力してください。

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111111 

きっと今日はあちこちで話題になるのでしょう。といっても、

    ’11.11.11

と、まあ、よくぞ「1」が並んだものだという、ただそれだけのことです。
平成11年11月11日もありました。1月1日、1月11日、11月1日も1並びでした。
Wikipediaを眺めてみると、安政の大地震(1855年)が太陽暦に直すと11月11日だったそうです。
東京・新宿西口のキャッツシアターで「キャッツ」日本公演がスタートしたのは1983年のこの日。
誕生日はドストエフスキー、エルネスト・アンセルメ、ルネ・クレール、辻村ジュサブロー、レオナルド・ディカプリオら。
この日が命日なのはキェルケゴール、川上音二郎、村上華岳、淀川長治、ケニー・カークランドら。
ポッキー&プリッツの日、きりたんぽの日、麺の日などの記念日にもなっています。

    応仁の乱

が終わったのは旧暦の11月11日。この戦乱は足掛け11年に及んでいますから11にはことのほか縁がありそうです。

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最近の趣味 

体調が安定したら、農作業、というか、園芸がしたいのです。
ところが、知識はまるでナシ。図書館へ行って園芸の本を借りて来ようかと思います。下手に野菜作りなどすると、

  買ったほうが安い

ということになりそうですが、それでは困るのです。やはり前途程遠し、です。
趣味は?ときかれたら、迷わず「音楽」と答えていました。和洋の管楽器を触ったり、ほんの少しだけ三味線を習ったり。聴くのも和洋のクラシック。でも、あれだけ音楽を聴いていながら歌謡曲はまるで知りません。

    南沙織

が最後かなあ(笑)。それ、40年前だよ!
落語も音楽的な聞き方。だからあまり笑わなかったのです。義太夫はもちろん大好き。山城、八代綱、越路、津のテープは車に積んでいました。

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和泉式部と二人の親王 

昨日は大阪府吹田市の

    吹田市民大学

でお話をしてきました。例年はあるていど自由にテーマを選ばせてもらっていますが、今年は「恋物語をテーマに」というしばりがかかっています。自分自身の恋物語ならいくつかネタはありますが(笑)、他人の話はできるかな? と不安で、一時は辞退しようかと思っていたほどです。
ただ、例年平安時代に関心があるという方がおいでくださっていて、ひょっとして今年も楽しみにされていたら、という思いもあってお引き受けすることにしたのです。
お金にはなりません。準備に費やす時間を考えたらまったく割に合わない仕事です。しかしそんなことはどうでもいいことで、自分が勉強したことを人さまにお話しさせていただいて、それでいくらかでも満足していただけるなら勉強者冥利というものです。

    勉強者

というのは変な言い方ですが、私など研究者や学者の名に値しないので、さしあたり「勉強者」ってところかなと思うのです。
タイトルは「和泉式部と二人の親王」で、私は大体こういうシンプルなタイトルが好きなのです。副題をつけるなどの長いタイトルにはしないことにしています。

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玉女さんの髪 

この公演で、ちょっとした話題になっているのは

    吉田玉女さん

の髪です。
玉女さんは、いつまでも若々しい美男、というイメージの強い方です。
同世代の勘十郎、亀次、簑二郎、勘弥、富助、清介、南都大夫、文字久大夫らを思い浮かべた場合、例えば、20年前と比べると、もっとも外見の変わらないのは玉女さんではないでしょうか。
ところが、髪を染めることをおやめになって、白いままで舞台に登場され、客席から

    ホーッ

というため息が出ているようです。
やはり舞台人で、出遣いをしているわけですから、客席からどのように見られるのかは考えておかねばならないでしょう。
玉女さんご自身、いくらかの決断を要したのではなかったかとお察しするのです。
染めるのをやめられたというと、紋壽さんや勘弥さんの例があります。しかし、いずれも(お二方とも土台がいいから、ということもあるのかもしれませんが)なかなか評判はよいのです。

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声の仕事 付650,000 

蝉のような仕事です。
長い間土の中にじっとしていたかと思うと、ある日地上にでてミンミンと泣き、あっという間に地面に落ちる。そんな仕事のように思います。特に私のように鈍牛の歩みしかできない者は土の中が長いのです。
要するにいろいろため込んでは時々発表する仕事です。
授業では何時間も予習して、

    90分

のあいだ、聴いてる者もそうでない者もいる学生に向かってしゃべって、ハイ終わり。
もうひとつは書きもの。誰が読んでくれるか分かりませんが、とりあえずあとに残るという理由で話とは別の達成感があります。
早い話が、私は

    ペンと声

で仕事をしています。
研究者、学者の名に値する人はどちらかというとペンを大事にするのかもしれません。
どうもきちんとした研究をしてこなかった私としてはペンのほうはものにならなかった、と今になって思います。
残念ですが、それは自業自得です。

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バイト 

学生に「バイト」は「アルバイト」のこと、と言ったら首をかしげられることがあります。
もはや「バイト」の語が定着しているので、もとの言葉など意識しないのですね。
「テレビ」は「テレビジョン」のこと、と言われてもぴんとこない、というのに等しいようです。
いまどきバイトをしていない学生は珍しいでしょう。
バイトは、彼らにとって社会性を訓練する場でもあり、それはそれでよいことだろうと思います。

    日本語表現

という授業で、こんな質問が来ます。
バイト先で、

  トレイは下げさせていただきますので、
  そのままお置きください

と言っていますが、正しいですか? というものです。
読み誤った私が「トイレを下げるって、どうするんだろう?」と30分以上思案したことはさておき、微妙な言葉遣いですね。私などは丁寧なようですっきり受け止められないのですが、皆様はいかがですか?
「させていただく」は本来の意味からすると不適切で、「お置きください」もいかがなものかと思いました。
彼女たちは私を「敬語のセンセ」と思い込んでいますから、こういうことはいとも簡単に答えてくれると信じているわけです。いくら専門は

    平安時代文学だ

といってもわかってくれません。
とりあえず、「トレイはお下げいたしますので、そのままでけっこうでございます」くらいではどうですか、と言っておいたのですが、どんなものでしょう?

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障害の証明 

文楽の話ではありません!
入口で退散されるかた、どうぞご遠慮なく。

昨日は耳鼻科に行っていました。実はいつもなら木曜日なのですが、一昨日は祝日ということでやむを得ませんでした。
おかげで昨日は文楽の第一部に行き損ねることになりました。
私は障害を持っていますので、時として医者に診断書を書いてもらう必要が生じます。
そのおかげでさまざまな生活上の支援が得られるので面倒でも行かねばなりません。
支援というのは、たとえば長距離なら

    JRの乗車券

は半額になります。九州相良(笑)まで、ざっと新神戸から熊本の人吉までとすると乗車券は11,130円だそうです。これが5,570円になります。新八代までの新幹線特急券が7,650円(これは割引ナシ)ですから、普通の人が18,780円かかるところが13,220円くらいで済むわけです。
高速道路の通行も半額。たとえば広島までの高速道路料金はざっと7,000円ですが、それが3,500円くらいで済みます。多少しんどくても車を選ぶわけです。
NHKの受信料は半額、国公立の美術館などは無料か半額が多いと思います。私はしょっちゅう神戸市立博物館や大阪国立国際美術館、大阪市立美術館、京都市立美術館、国立博物館などに行きますが、最近お金を払ったことはありません(私立の美術館は別です)。国立劇場も割引があります(無料にしてくれ!・・・笑)。
劇団でも熱心に障害者を劇場に入れようとする動きがあり、以前

    キャラメルボックス

の公演ではパソコンのディスプレイにすべてせりふが流れるというサービスを受けましたし、あらかじめ台本も読ませてもらいました。

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あなたの席が 

文楽の錦秋公演が徐々に乗ってきた感じです。それでも相変わらずの客席にはさびしくなってきます。
新聞広告は出している、団体の勧誘はしている、ポスターもあちこちに出している。劇場もあれこれ努力なさっているのでしょうが、なかなか実を結びません。

    朝日座

の頃、文楽のお客さんの少なさは今と比べても目を覆うばかりでした。技芸員のほうがお客さんより数が多い、という日々。
それを思えばまだましではありますが、だからといって安穏ともしていられないでしょう。
やはり次に打つ手は企画そのものではないでしょうか?
何年もかけて新作を工夫するとか、稀曲に挑むとか、襲名を次々に打つとか、中堅を前面に出す公演を毎年必ず設けるとか。技芸員さんのやる気を誘い、お客さんに目新しい印象を与え、舞台と客席が一体となるような、たのえばあの

  三世桐竹勘十郎
   襲名披露公演


のときのような感銘をふたたび、と願います。 

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入試らしい 

今日も仕事をしに行こうと思っていたら、文化の日だったのですね。昨今の大学は休日授業もあたりまえですが、今日は授業もないようです。
ところが、どうやら

    入試

があるようなのです。私はもう関係ないので休みですが、去年までならなにかとバタバタしていたはずです。秘密事項なので詳しくは言えませんが(笑)。
国語の教員免許は持っていますが、教えたのは大学院時代のアルバイトのみ。それだけに、はじめて入試に関わった時は高校教諭経験者の同僚に教わりながら、ずいぶん時間をかけて仕事をしました。経験を積めば少しは上達すると思ったのですが、まるでダメ。
その後も毎年夏以降、3月までは入試が

    頭を離れない

のが当たり前になっていました。
それがなくなったので、ほんとうに楽になりました。

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やっと初日 

なかなか行けない文楽ですが、今日の第二部から参加できそうです。
双六だらけの(笑)演目ですね。

    「恋女房染分手綱」

の「子別れ」はこれまで聴いた中では嶋大夫師匠の印象が圧倒的です。
越路大夫師匠の録音もよく覚えていますが、ナマは聴いたことがないと思います。ニンとしては南部師匠もきっとよかったでしょうね。今回は嶋師匠の休演で呂勢さん。ニンだと思いますので、ぜひ得意演目にしていただきたいものです。
重の井の人形は簑助師匠が一番記憶にあります。最近は文雀師匠が多いかもしれませんが、今回は簑助師匠ですね。
ここはやはり三吉も重要です。玉英さん、簑二郎さん、勘弥さんなどが記憶にあります。回数は二郎さんが多いかな?今回は現代の子役第一人者ともいうべき簑紫郎さん。このかたの三吉は若手会で拝見したと思います。

    「伊賀越道中双六」

の沼津は、多くは住師匠で聴きました。今の錦糸さんの襲名もこの演目でした。
人形は玉男、先代勘十郎両師に圧倒されたことを覚えていますが、今回はその衣鉢を継ぐ勘十郎さんと玉女さん。
これも楽しみですね。
街道のちょっとしたやり取りから面白いですし、お米のくだりも、もちろん千本松原も息が抜けませんので、80分なんてあっという間です。

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USBの行方 

本日は(も?)実にどうでもいい記事です。
私はものを落としても気づかないことがしばしばあります。
また、落としたことがわかっても、どこへ転がって行ったかわからないこともあるのです。
やはり不便です。
いつだったか、硬貨を落としたのに気づかず、その

    カラカラン

という音で気づいた人が注意してくれたことがあります。
小銭が欲しいと思われたら、私の周りをうろついてください。時々落とします。しかも気がつかないというオマケつきです。
ケイタイを車の中に置き忘れるのはしょっちゅうですが、ひどいのは駐車場の地面にケイタイを落として気づかず、翌朝、駐車場に行ったらどこかで見たような機械が落ちている、ということも一度ならずありました。
誰かに盗られていたら厄介なところでした。
うるさい音が聞こえないのはいいのですが、やはり肝心なものの音はね。
こういう失敗でこれまでに

    かなりの財産

をなくしたと思います(笑)。

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