2012年大晦日 付740,000 

一年がまた暮れて行きます。
今年もありがとうございました。皆様のおかげで生かされているような気がします。
今年は個人的には何の変哲もない一年でした。生活はますます苦しく、いいことはありませんでしたが、とにかく生きてこれたことでよしとするほかはありません。
文楽の世界には邪魔者も侵入してきたりして厄介でした。住大夫、源大夫、千歳大夫、清治、文雀といったかたがたの休演が目立ち、心配も致しました。その一方で活躍目覚しかった方も多く、若手に楽しみな人も出てきました。
新しい年になってまた若い芽が吹き、ベテランの皆様がご健康で活躍されますことを願っています。
来年もなにとぞ宜しくお願いいたします。

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西国から 

広島に住んでいたころ、京都で研究会があるときに戻ってきて、「今日は中国から来ました」とくだらない冗談を言ったものでした。
指導者のまじめな大先生が、「そうですか、北京ですか、上海ですか?」などと真剣にお尋ねになるので、「いえ、あの、先生、申し訳ありません。広島です」とお返事せざるを得ませんでした。
その先生は関東ご出身ですので、「ハイ、ワタシ、中国ハ広島生マレ」という、

    ゼンジー北京さん

のギャグは通用しないのでした。

以前も書きましたが、「中国地方」というのは都(大和、京)から見て遠くはなく近くもない。つまり遠国でも近国でもないあたりに位置するからそう呼ばれたわけです。
九州まで行くとそこは西日本。遠国です。摂津だの播磨だのというあたりなら近国。つまり近畿地方ということになります。
東京が首都になった今でも誰も違和感なく使っている言葉ですけどね。

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正月は西国で 

長年の習慣でなのですが、今年も正月は西国で過ごすことになりました。
数年前に行かなかったことはあるのですが、ほとんど自宅にはいないのです。
そして、今日、道路状況を心配しながら西へと向かっていきます。長男が免許を取って、まずまず安全運転をしてくれますのでとても楽です。
それでも350km。慎重に、慎重に走ってきます。
毎年この状態ですので、

    文楽初春公演

はめったに初日に伺えません。今年も残念ながら私の初日は6日以降になりそうです。
こんな時期にご案内するのもあわただしいのですが、初春の

    だしまきの夕べ

は1月12日(土)第二部終演後になります。11月は忠臣蔵で終演が遅かったのですが、今回は1時間ほど早めの開始。ゆっくりできそうです。
常連の皆様はもちろんのこと、新たにご参加くださる方がいらっしゃいましたらぜひお越しください。
何も怖くはありません(笑)。
ぜひご一報くださいますように。

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障害者の運転 

以前同じようなことを書きましたが、あえて繰り返します。
先日、5年ぶりに運転免許証の書き換えをしました。
私の運転ではまずスピード違反以外はしません。スピード違反も周囲の車に合わせて走っているだけなので、せいぜい15km/hオーバーくらいのことです。私を捕まえると周り全部を捕まえねばならないですから、まずありえません。
とにかく慎重というよりはおそるおそる運転しているので、警察とはまず無縁です。最近警官に呼び止められたというと、数年前に

    飲酒運転の検問

があったときくらい。機械にフーッと息を吹きかけて終わりでした。
やはり耳の問題で、怖いことはあります。一番は

    緊急自動車

です。ルームミラーを見ていないと後ろから突然救急車が出てくる、という感じになることがあります。最近は意識していますからめったに見逃しませんが、健常者に比べたらどうしても気づくのは遅くなります。だって、皆さんは見えないうちから気づくわけでしょう。
交差点で90度の角度から緊急自動車が出てくるのも気をつけねばなりません。ですから、交差点では対向車の動きなどを気にしています。
あとは割り込み、バイクのすり抜け、暴走老人(どっかの議員さんのことじゃありません)。もちろん暴走するのは年齢に関係なく怖いですよ。

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今年の漢字 

毎年話題になる清水寺で発表される漢字検定協会の「今年の漢字」ですが、なんだかちょっとマンネリ化してきたような気もします。投票でで最も多いものを選ぶという方法も必ずしもベストだとは思いません。漢字検定協会も立派な理事さんを抱えていらっしゃるのですから、一般から選ばれた10文字くらいの中から自分たちの見識で選ぶようにしたらどうかとも思います。
そして今年の漢字は

    「金」

だったとか。つまんねぇの、ってカンジ。なんでも、オリンピックで金メダルを取った人がたくさんいらしたから、というのが大きな理由だったとか。

ツイッターで、あなたが使った今年の漢字、というのを調べてくれるところがあります。
私がツイートした漢字で一番多かったのはなんだと思われますか。
あまりにも当たり前すぎるものでした。つまり

    「文」

だったのです。まあしかたがないでしょうね。
「文化」「文楽」「文学」・・・。この字を使わない日はないかもしれません。
第2位は「大」でした。これは「大学」「大阪」が多かったのでしょう。第三位は「楽」。これもやはり当然ですね。「学」がもっと上に来ると思っていたのですが、これは7位。あとは「言」「思」など、主に動詞として用いる、ツイートのテーマには直接関係なさそうな字が並びます。

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年賀状作り 

今年もあとわずか。私はたいてい今ごろは年賀状を投函し終えています。
ところが、今年は何だかんだの明神下で、やっと印刷部分を作り終えたところ。
昔なら

    書き終えた

と言ったのでしょうが、今は横着になりました。
挨拶文は三種類作るのです。
文楽関係、研究関係、一般。
文楽関係では、「やめるやめる詐偽」のお詫びを書きました。足を洗う、といっていたのに、手を洗い損ねていましたので、そのお詫び。これが全体のちょうど半分。
研究関係はずいぶん減りました。研究してないもんな・・・。
一般は親戚など。こちらはご無沙汰のお詫びです。
同僚はゼロ。これはもう、かなり前からです。

あとはそれぞれの方に

    ひとことずつ。

これは手書きせざるを得ません。

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ご近所 

最近は学生さんとの付き合いがなくなりました。
私はなんといっても一般教養担当者で、どうしても学生とは距離があります。以前は専門の学生がいましたので私の部屋にはしょっちゅう学生が来ていましたし、昼を食べに出たり、何らかの催しを一緒にして打ち上げをしたり。
もうそういうことは金輪際なくなりそうです。
残念ですがこれは仕方がありません。
学生と一緒に昼を食べに出るなんていいましたが、ぜいたくはしません(できません)。しかし、看護学科の学生に聞いたところでは、看護の先生は(さすがに看護の教員はお金持ち)ワンランク上のところに連れて行ってくださるようです。私の仕事場のすぐ近所には大阪大学医学部付属病院があります。
ここの14階には

    スカイレストラン

があるのです。
ランチは安くて、1000円で食べられます。「舌平目のソテー 蟹入り クリームソース」(12月17日)「鶏もも肉のソテー 白葱ソース 胡麻風味」(12月19日)など、本格派。さすがは病院というメニューには「メタボレスメニュー(1360円)なんていうのもあります。
夜は「牛フィレ肉の網焼き 赤ワインソース」(1780円)「海の幸ソテー醤油風味の葱バターソース」(1680円)など、これまたすばらしい。
きれいで見晴らしもよく、けっこうおすすめの場所です。レストランは地下の狭いところ、という病院もありますが、ここはゆったり高級感があります。

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しょぼクリ 

どういう意味やねん、しょぼクリって。
なんの、ごく簡単な略語ですよ。しょぼいクリスマス。
私なんぞ、クリスマスにはまるで縁がありませんが、今年も目いっぱいしょぼく24日を過ごそうと思っています(笑)。
先日、Facebookの友人がとてもきれいなクリスマスのイルミネーション写真を投稿して、こんなことを言っていました。

  「節電」は大丈夫なのか、そればかり気になり、
  クリスマスにはあまり関心がありません。

思わず「100%同じ」とコメントしてしまいました。この日とも私もかなりの貧乏性(彼女に言わせると「正味貧乏」)で、「きれい」「ロマンティック」と思う前に「節電は?」「もったいない」が頭に浮かぶタイプ。
ですから、御堂筋の電飾キラキラなんて、ほぼ関心がないのです。
以前ちょっとしたことで知り合った人が「年末は忙しいねん」とおっしゃっていました。「何の仕事ですか」と訪ねると「電飾や。あれを取り付けんねん。何ぼでも仕事ある」とも。
私はさももっともらしく「もったいない」などと言いますが、この人たちにとっては

    生活の糧

でもあるのですね。
観光地でごみのポイ捨てをきれいにする仕事をしている人も「何でこんなふうに捨てるんや、と思うことがある。そやけどな、ポイ捨てしてくれんと、わしは生きてかれへんねん」と妙なぼやき方をしていました。

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出ないで、住師匠 

文楽東京公演も終わり、明日から二日間は九州博多座。これで事実上本年の文楽は千秋万歳楽。
また来年になります。
そして初春公演はお休みの方もいらっしゃいますが、久しぶりに竹本住大夫師匠のお名前が番付にあります。
これについて、先日なんとなく奥歯に物の挟まったような書き方をしたかと思うのです。そのため、本当に師匠の復帰を喜んでいるのか、という疑問を抱かれた方もいらっしゃったそうです。逆に、まだ復帰は早く、春以降にしていただいたほうがよいのではないかというお声も実は複数うかがっています。
私は住師匠が今どういう状態でいらっしゃるのか、お声はどれくらい出るようになられたのか、全く存じません。
ですから、無責任なことは言えません。
ファンの正直な気持ちは
  師匠のお顔を拝見し、お声を拝聴したい
  無理だけはなさらないでいただきたい
の二つに尽きるでしょう。
現実にそういうことはありませんが、たとえば「夫れ豊秋津洲の大日本」というたったこのひとことだけでもよいから、初日だけでもよいからお顔を出していただけたらファンの気持ちとしては嬉しいだろう、と思います。それくらいファンの方々は師匠のご健康を案じていて、復帰を待望されていると思うのです。
その一方で、案ずるからこそまだ早いのではないか、一年で一番寒いこの時期に出てこられなくてもよいのではないか、という心配をされる方も少なくありません。
どちらもわかるだけについ「奥歯にものの・・・」ということになってしまいました。
かえって申し訳なかったかもしれません。

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スター発掘 

今年亡くなった方で一番ショックだったのはやはり中村屋さんでした。歌舞伎役者さんだから、というよりは、同世代で同じような疾患を持つものとして他人事と思えなかったからです。
中村屋はちょっと忙しすぎたのではないか。本当に仕事、というか芝居の好きな方であったことは誰もが認めることですし、実に精力的に公演を重ねていらっしゃいました。しかし、特発性難聴になられたあたりでどうも無理を重ねすぎていらっしゃりはすまいか、と案じていたのです。
世間の常識からみればリタイアするお歳であっても、歌舞伎役者さんは70歳、80歳になっても現役で仕事をされますから、

    まだまだ活躍できるのに

という思いが強くなるのかもしれません。
それにしても、勘三郎さんの57歳というのは若すぎました。
かつて仁左衛門丈が1年間の病気休演をされたのはほぼ20年前で、もちろんまだ孝夫時代。まだ40代でいらっしゃいました。その後も絶好調というわけには行かず、この十一月もお休みがちでした。
団十郎丈の白血病発症は8年前57,8歳。
猿之助丈の脳梗塞は9年前で63,4歳。
人の生活は病気とは切っても切れない関係ですからやむをえないとは言え、やはり皆さんいささか

    働きすぎ

ではないのかと思ったりします。
歌舞伎役者さんの日常をあまり存じませんので何ともいえませんが、公演の様子などを斜めから見ているだけでも大変そうだ、と思うのです。
実はこの記事を書いていると、ネット上に「団十郎体調不良で休演」のニュースが出ました(12月18日)。あまりのタイミングにいささか驚きました。

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補助金の見識 

大阪市が2013年度の文楽協会への補助金を、国立文楽劇場(日本芸術文化振興会の一施設)主催の文楽公演の

    入場者数に連動

して支出する方針を出しました。
文楽協会への補助金を国立劇場が制作する公演への観客数で決めることに果たして合理性はあるのでしょうか。私はまったくそうは思いません。
日本芸術文化振興会は伝統芸能の保存及び振興のために、「古典伝承のままの姿で、正しく維持、保存されるように努めています。例えば、歌舞伎や文楽は、物語の展開を理解しやすいよう、筋を通した通し狂言の上演に努めています。また、その他のジャンルの伝統芸能についても、廃絶演目や古典様式の復活など現代社会では商業的に興行することが困難な作品を取り上げるほか、様々な流派の作品を一堂に上演するなど、一般的にはあまり試みられることのないような公演を積極的に行っています」とHPに記しています。
古典の復活なんてお金も時間もかかるのです。それをやろうというのが使命だと言うことですから、この方針はやはり筋の通ったものだと思います(最近通し狂言の上演については頻度が下がっているようには思いますが)。
そして、古典を復活すればお客さんが入るかと言うとそうとは言い切れない、つまり観客動員ではリスクも抱えると思います。
その使命を持った国立劇場の主催公演の観客数で、なぜか文楽協会への補助金を決めるという、理解しがたいことがおこなわれようとしています。
このあたりについて、新聞などのメディアはほとんど突っ込んでいないように思います。
もし

    上方芸能

誌が意地を見せるなら、社説ならぬ「誌説」として連続してでも意見表明してくれないものかと思います。

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人形を一人で遣う 

昨日は年内授業の最終回。
後期の13週目が終わったことになります。
例によって文楽の話をしましたので、人形を持って行きました。
今回は50人ほどの学生がいますので、なかなか大変でした。

    どうでもいい

という顔をしている学生は毎年必ずいます。それにもめげずに今年もやりましたとも。
このところ、事務職員さんに手伝っていただいて、あらかじめ稽古をしたうえで授業に来てもらって

    二人遣い(足はナシ)

で学生に見せていました。これですとかなりよく分かるのです。
しかし、この9月にとても上手な職員さんが辞めてしまったので、今回は残念ながらお願いできませんでした。

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年内授業終了 

早いもので、今日で年内の授業は終わります。厳密には明後日までらしいのですが、私は木曜、金曜は関係ありませんので今日で終わりです。
これで授業は13週間が終わるのです。以前でしたら13週も授業をしたらそれで完結だったのですが、今は15回ですからまだ年明けに2回残されています。
私は教養科目ばかりなので、学生さんも気楽に受けているようです。試験もしませんので成績だっていつでも出せそうです。
年明けは7日に始まります。これも以前なら考えられません。今、

    松の内

というと7日までと考える地域が多いのではないでしょうか。小正月の15日まで、というところもあるかもしれませんが、7日まできたらもう本格的に始動しなければなりません。学校はそういうこともあってか、だいたい7日までは冬休みだったのです。ところが今はそれどころではありません。これを

    orz

といわずに何と言いましょうか。

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ああ輸液 

いったい、今年一年で何本点滴(輸液)をしたかな? 数えておけばよかった(笑)。
多分数十本でとどまるはずですが、それにしてもよく針を刺されたものです。
相撲節会の勉強をしている時に今の大相撲の立会いの技の一つである

    張り差し

が昔もなかったかな、などと考えたりしていたのですが、それまで「針刺し」に思える(笑)一年でした。
実はここ数日もまた数箇所に「針刺し」していました。
どういうメカニズムなのか、効くときは効くのですが、効かないときは効かないのです。まあ、当たり前ですが。

とにかく11月以降あまり休めず、美術館に行くのが唯一の楽しみという感じでした。その場合も必ず他の用事を引っ掛けてはいましたが。それで悪くなる→点滴→いくらかよくなる→働く→悪くなる・・・の繰り返し。

輸液はたいてい200ccが選択され、その中に必要な薬剤が入るようです。脱水症状の時は500ccで、これはいかにも水分が入った(笑)、という感じになります。
200ccはmoderateのスピードで1時間弱、では500ccは2時間かというとそうではなく、rapidにして1時間、しかし実際は90分くらいはかかってるかな?

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選挙も終わり 

選挙、選挙とこの一か月は大変な騒ぎでしたが、何とか終わりました。
おそらく、テレビ、街頭などで賑やかな論争もおこなわれたのでしょうが、私はほとんどかやの外。
全くといってよいほど、地元の候補者についてはわからないままでした。今でも、なんという人が出たのか、よくわかりません。
私が投票した人は今回も

    負けました。

このところ、私が投票して勝った人はいません。
というか、私が勝ち馬に乗らないのです。
結果について論評することは私にはできません。何しろ、どんな人が立候補していたのか分からなかったのですから。今回ばかりは政党を第一に選びました。維新とかいうところだけは省く、というのが第一。それさえきちんとすればよかろう、くらいでした。
ネットでは様々な意見が出ていましたが、

    誹謗合戦

なので、維新以外についてはあまり気にしませんでした。
選挙はお祭りの要素もあるようで、関係者は熱狂するようです。
一方、私のような情報弱者は祭どころか、投票所に行って候補者の名前をはじめて見るという状況。
人それぞれです。

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2012.12東京公演千秋楽 

文楽の皆様、本年もおつかれさまでした。まだ博多座などは残っているものの、本公演は本日で千秋楽。
いろいろあった一年でしたが、皆様の奮闘振りと政治家の悪行は歴史に残るだろうとさえ思います。
やはり

    文化の力

は強く、安っぽい政治家が恥をさらし、およそ勝負になりませんでした。
そのことを強く感じた一年でもありました。
今年は

    竹本住大夫師匠

が病気で倒れられ、夏以降お休みになりました。清治師匠も夏は休まれました。千歳大夫さんが秋以降お休みでした。源大夫師匠、文雀師匠もお休みがしばしば。なかなか大変な状況が続いたのでした。
しかし、住師匠は初春公演の番付には載っていて、お元気なお顔を拝したいと切に願います。師匠のお姿が床に現れたら満場の拍手でしょうね。

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恥ずかしながら 

私は長らく『上方芸能』誌で文楽評などという大胆不敵なことをさせていただきました。
ああいうのはやはりお断りするものだと、辞めたあと思ったものでした。
実は、私がこの文楽評を辞めようと思った決定的な理由は一緒に書かせていただいていた森田美芽さんがもう私の口の挟む余地のないほどすてきな内容のものを書かれるからでした。
ところが、その森田さんが事情があって(おめでたい事情です)、このたび文楽評を

    おやめになる

ことになりました。単独評はわずか一回だけで終わってしまうことになり、まことに残念です。
そのあと、編集部は有力な方に依頼されたようですが、やはり断られることもあったようです。
そうか、偉い人は断るんだ、私はやはり小物だったんだ、と(笑)思ったものでした。

お辞めになるのは仕方がないとして、次に書いてくださる方を探さねばなりません。
で、その結果、幸い小物、いやいや、偉い方が見つかりました。この方もかなり抵抗されたのですが、口説き落とされた形で引き受けてくださったのです。
それがどなたかは今ここで言って良いやら悪いやら。いずれにせよ、

    1月末

に刊行される次号で明らかになります。

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忠臣蔵の話 

今年も学生に忠臣蔵の話をしました。12月14日に当て込んでのものです。
旧暦の12月半ばといえば真冬も真冬。本当に寒いころです。そんな雪の日に47人の男たちが一つの首を求めてよ中に押し入る。こう書くとどっちが悪いんだか分からないくらいですが、ごく簡単に一連の事件を話しておきました。

  元禄14年3月14日 江戸城松之大廊下
  即日の切腹
  4日半での早水藤左衛門と萱野三平の赤穂行き
  城明け渡しと仇討ちの決意
  
あ~大石の放蕩の話はほとんどしなかったな。

  萱野三平の切腹
  討ち入り
  泉岳寺
  元禄16年2月4日の四十六士切腹

時間がなくて、本当に簡単に話しました。
萱野三平の話を入れるのは、この学校から遠からぬところに三平の邸跡があるからです。
箕面市萱野三丁目10-4
早野勘平の芝居絵や萱野邸の現在の写真も見せて話しておきました。
箕面市にすんでいると言う学生が二人いましたが、二人とも知らなかったと言っていました。もっとも、彼女達はあるいは下宿生かも知れず(箕面市に下宿する学生は割合にいるのです)、それなら知らなくて当然ですけれどもね。

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文化の歴史の話 

先日、吹田市民大学で相撲節会のお話をしました、というご報告を書きましたが、この講座も無事今週の火曜日をもって閉幕となりました(全5回)。
私は毎年平安時代の文化と歴史について勉強したことをお話ししているのです。
ですから、この講座は私に勉強させてくれるとも言えますので、自分にプレッシャーをかけるためにもお断りしたことはないのです。
相撲節会など、こういう機会がないとまとめて勉強する気にはなれません。また、勉強しているうちに

    田楽

にも触れる必要が出てきて、副産物としてそれについても勉強できました。ありがたかったと思っています。
来年も依頼されるかどうかはわかりませんが、依頼があればまた何かテーマを探してお話ししようと思っています。
絵画資料を用いるのも好きですので、例えば

  応天門の変と伴大納言絵巻
  信貴山縁起絵巻を読む
  絵画資料に見る庶民生活

などもよいかな、などと今からあれこれ思案しています。

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奈良新聞 

最近、私は社会の情報をほとんど新聞とネットから得ています。
ネットというのは、信頼できる方からツイッターやFacebookを通して頂戴する情報です。
新聞は全国紙しか読んでおらず、果たしてその情報にどれほど信憑性があるのか、最近かなり

    疑心暗鬼

になっています。
特に政治がからむと、どうも眉つばの記事が多いように感じます。
昔、佐藤栄作さんが総理大臣を辞する時、その記者会見で「テレビカメラはどこかね?」と言い出し、「偏向的な新聞は嫌いなんだ」といって、ついに新聞記者が退場しました。あの時私は「偏屈な人だな」と思っていたのですが、最近なんとなくわかるような気がします。文字になると記者の文章になりますから、「そんなこと言っていない」「そういうつもりで言ったんじゃない」ということがしばしばあります。私も何度か新聞記者さんに話をしましたが、記事になったのを見るとどうも違うのです。テレビでもそうです。やはりプロデューサーやディレクターの

    思いこみ

があって、編集で言いたいことがまるごとはずされて思いがけないことが流れることもあります。私も民放の番組でその体験があります。
そんなこんなで、最近はもう全国紙を読むのをやめようかという気にもなるのです。

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近松関連の映画 

近松門左衛門は劇作家として間違いなく一流。
彼の作品は世界の演劇人を刺激し、人形浄瑠璃としてでなく、当地の劇団によって上演されることがあります。
例えば、私も昔、グルジアの劇団の「心中天網島」を観ました。
日本を代表する劇作家で、海外でも評価されている人です。日本人はもっと親しんでもよいのではないかと思います。
日本映画では近松作品はけっこう取り上げられているのです。覚書として書いておきます。

『近松物語』
1954年11月23日公開。
川口松太郎『おさん茂兵衛』の映画化。溝口健二監督。宮川一夫撮影。
茂兵衛(長谷川一夫)
香川京子(おさん)
南田洋子(お玉)
進藤英太郎(以春)

これは「大経師昔暦」を現代戯曲にした川口松太郎作品の映画化です。川口作品は最近でも里見浩太郎さんなどが舞台にかけていますね。

暴れん坊街道
1957年2月19日公開
「丹波与作待夜小室節」。内田吐夢監督。依田義賢脚色。吉田貞次撮影。
山田五十鈴(重野)
佐野周二(丹波与作)
薄田研二(稲葉幸太夫)
千原しのぶ(小まん)

女殺し油地獄
1957年11月15日
『女殺油地獄』の映画化。堀川弘通監督。橋本忍脚色。中井朝一撮影。
中村扇雀(与兵衛)
中村鴈治郎(徳兵衛)
新珠三千代(お吉)
香川京子(妹おちか)
三好栄子(おさわ)

これは「女殺し」と「し」の字が入るのですね。二世鴈治郎と扇雀父子の共演。映画の中でも親子の役です。扇雀さんの与兵衛は近松座で拝見しました。

浪花の恋の物語
1959年
『冥途の飛脚』の映画化。内田吐夢監督。成沢昌茂脚本。坪井誠撮影。富永三郎音楽。
有馬稲子(梅川)
中村錦之助(忠兵衛)
片岡千恵蔵(近松門左衛門)
田中絹代(妙閑)
千秋実(八右衛門)
桐竹紋十郎
桐竹勘十郎
豊竹つばめ大夫

これも内田監督。私は宝塚の映画館で、日本映画祭のような企画で観ました。先代錦之助はほんとうにきれいな、しかし頼りない二枚目でした。紋十郎(梅川)勘十郎(孫右衛門)の人形も出てきました。

おさい・権三 燃ゆる恋草
1960年5月27日公開
『鑓の権三重帷子』の映画化。渡辺邦男監督。渡辺邦男・上原輝男脚色。渡辺孝撮影。
嵯峨三智子(おさい)
森美樹(権三)
石黒達也(浅香市之進)

権三を演じた森美樹(もり みき)さんはガス中毒で26歳の若さで亡くなったそうです。映画では沖田総司、坂本龍馬、宮本武蔵などを演じられました。昭和9年のお生まれなので、ご健在なら78歳。惜しい方だったのでしょうね。嵯峨三智子さんはさすがに存じております。瀬戸内晴美さんの「女優」のモデル、山田五十鈴さんのご令嬢、そしてこの作品で共演した森さんとは恋愛関係にあったとか。

心中天網島
1969年5月24日公開
篠田正浩監督。篠田・富岡多恵子・武満徹脚色。成島東一郎撮影。武満徹音楽。
岩下志麻(おさん・小春)
中村吉右衛門(治兵衛)
小松方正(太兵衛)
滝田裕介(孫右衛門)

この映画はさすがによく知っています。若き日の岩下志麻(当時28歳)、中村吉右衛門(当時25歳)の名作。心中の場面の映像は頭にこびりついています。43年前の作品なのですね。篠田監督と岩下さんはこのときすでに結婚されています。

曽根崎心中
1978年4月29日公開
増村保造監督。白坂依志夫・増村保造脚本。小林節雄撮影。宇崎竜童音楽
梶芽衣子(お初)
宇崎竜童(徳兵衛)
井川比佐志(久右衛門)
左幸子(お才)
橋本功(九平次)

これもよく覚えています。かなり話題になりましたよね。井川さんの久右衛門は平野屋さんです。宇崎さんの音楽も話題でした。

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考古資料と・・ 

いろんなことが「どうでもいい」と思えるようになるとやはり老化なのでしょうか。
私もその傾向にあります。もういまさら勉強したってどうなるものでもない、という思いがあります。
第一、今いる大学では「もう勉強などしなくてもいい、お前が勉強する手助けはしない」と言われています。学会にも頼れず、一人でボツボツと勉強するだけ。成果など挙がるはずがないと思わないでもないのです。
しかし、下がろうとするモチベーションを何とか食い止めたくて時には刺激を求めて出かけることもあります。
先日は

    京都市考古資料館

に行ってきました。昨年おこなわれた発掘調査の成果の速報展示を見るためです。この資料館は堀川今出川とを少し西に行ったところ(京都市上京区元伊佐町265番地の1)にあり、市バスなら51、59、201、203系統今出川大宮や9系統掘川今出川が最寄です。
ここで、佛教大学二条キャンパスの発掘調査(藤原良相邸)の成果である、墨書土器についての速報展があったのです。ドアを押し開けて中に入ると誰もいません。「いいのかな?」と思いながら、一人で悠々と20点の資料を見学させていただきました。この資料は写真撮影可ということで、私も少々撮らせていただきました。
そのうち3つだけ。

墨54
小さなものです

IMG_0242.jpg
これも小さいもので、上のものとほぼ同じくらい

墨14
これはかなり復元できる皿で、新聞に載ったのはこれです

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心の鬼 

平安時代の文学作品、たとえば『源氏物語』などを読んでいますと

    心の鬼

という言葉に出会います。
「鬼」はもともとは「隠(おん)」からできた言葉だとも言われ、文字通り隠れているもの、形のないもの、形を現さないものでしたが、次第に異形の怪物のようなものがイメージされるようになっていきます。『竹取物語』ではくらもちの皇子の話の中に、蓬莱山に行く途中で「鬼のやうなるもの出できて殺さんとしき」という使われ方が見えます。

それはともかく、「心の鬼」とは、自分の心を脅かすもの、というくらいの意味で、岩波書店の古語辞典では「人目を忍ぶ恋を悟られないかとおそれる場合に使った例が多い」と説明されています。
私もしばしばこの心の鬼にさいなまれます。いや、今さら人目を忍ぶ恋はしませんのでそういう意味ではなく、自分の心を咎めようとするものに出会うのです。「そんなことをしていていいのか?」「そんなことを言っていいのか?」と何かに言われているようで、これもまた「心の鬼」かなと思うのです。
先日書いた「いけにもぐったごんべえさん」の

    魚大王

の正体は、実はこの「心の鬼」なのです。実際そんなものがいるかいないかは別として、ごんべえさんは思わず池にペットボトルを捨ててしまったことは確かです。それに対して「そんなことをしていいのか?」と何者かがごんべえさんに問いかけた、それが魚大王なるものだったのです。

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ギャルズ 

先日、朝の7時頃にセルフのガソリンスタンドにいたのです。もちろん給油のため。その日は136円でした。
5000円ちょっとで満タンにしてレシートと次回が2円引きになる

    割引券

を取って帰ろうとすると、にっこり微笑んで私を手招きするお嬢さんがいるのです。大阪府箕面市でしたので、かなりの田舎。こんな朝早く、私などにギャルが声をかけるはずもなく、これはキツネに違いありません。
七度狐か源九郎。騙されてはなりません。
ところが、彼女は私をいざなって、軽自動車のところに連れていくのです。
どうやら、ボンネットが開きも閉まりもしない状態になったから助けてほしいとのことでした。
あいにく早朝とあって店員が不在だったようです。
仕方がないのでボンネットの隙間から手を突っ込んでふと目の前を見るとそこは車内。なんと、

    女の子が4人

も乗っていたのです!

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なぜ幼稚園? 

今年も幼稚園に行ってきましたが、

  そんなことをして何になるのか?
  子供だまし
  自己満足

という言葉が頭の中にないわけではないのです。
研究業績になるわけでもないし、大学の仕事でもありません。
ただ、私はなんといわれようと幼稚園児に文楽人形を見せるという、ただそれだけのために時間を費やしているのです。他に目的などありません。
「文楽の振興に役に立つ」「明日の文楽ファンを育てる」そんな意識はかけらもありません。結果的にそういうことになれば嬉しい、という程度のことです。

    自己満足

といわれたらそれもよしです。ただし、子どもを騙しているつもりはありません(笑)。
私の働いている大学には児童学科があるのです。本当はここの学生にこういう催しをして欲しいのですが、私は外部の人間なので働きかけることもできず傍観しています。

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まさか、中村屋 

十七代目中村勘三郎丈が亡くなったとき、私は病院にいたのです。呼吸器の症状が悪く、入院していました。病院のテレビで訃報を聞いたことを覚えています。
昨日未明、

    十八代目中村勘三郎

が亡くなりました。やはり呼吸器の症状の悪化だったようです。食道がんの手術のあとの呼吸器の症状がひどかったとかで、転院されたと伺っていました。伝えられる情報からは、かなり症状が悪そうに感じられました(「危篤状態」という報もありました)ので、とても気になり、以前このブログでも

  「頑張れ中村屋」(11月17日)

という記事を書きました。そこで私は「中村屋は私と違って先は長いのですから十分療養して万全の身体で出てきてほしい」と書いています。まさか、まさかこんなことになるなんて。
死因としては急性呼吸窮迫症候群とうかがいました。同世代で似たような症状で、もうほんとうに他人事とは思えません。
一日、一日を大事に生きて、残された時間でいい仕事をしようと改めて思うのです。

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2012.12東京公演 

昨日から文楽東京公演、鑑賞教室が始まっています。
公演のほうは

  苅萱桑門筑紫いへづと(守宮酒、高野山)
  傾城恋飛脚(新口村)

です。「いへづと」の漢字は「車」偏に「榮」です。この公演も千歳大夫さんがおやすみで、守宮酒は

    呂勢大夫さん

が語られます。呂勢さん、本当にご苦労さまです。
刈萱に和生、ゆうしでに勘十郎、新洞左衛門に玉女、橋立に簑二郎、女之助に勘弥。中堅の、もっとも充実した遣い手が勢ぞろいという感じです。
新口村は靖・清公の口に続いて咲甫・宗助から文字久・錦糸。
こちらは玉也(孫右衛門)、清十郎(梅川)、文司(忠兵衛)。道場参りのメンバーに若手がずらりと並んでいるのもおもしろそうです。

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ぶんらくであそぼ 2012(写真) 

12月1日の奈良新聞にちょっとした記事が載ったようです。
http://www.nara-np.co.jp/20121201133202.html
↑ここで少しだけ読めます。

去年は私も語りで出演しましたのでまったく写真を撮ることができませんでした。
今年はお役御免でしたので、ずっとカメラマンができました。今日は少し写真を付け加えておきます。

開会は10:30の予定で、実際は10:25頃でした。
子供たちがざっと60人、保護者のかた、地域の方、新聞社の方などがざっと30人。幼稚園の先生、出演者も入れると100人ほどが見つめる舞台でした。

開会
↑開会。まだ人形は出ていません

最初は娘首の人形で遊びました。お染と言いましたので、以下この名前で書きます。
お染が何の仕種をするのかを当ててもらうゲームです。人形の動きをいくらか理解してもらう準備体操のような面もありました。

読書
↑読書するお染

裁縫については子供たちには判らない可能性がありますので、わざと保護者の皆さんや地域住民の方に伺ってみました。皆さん真剣に見つめてくださいまして、見事に当ててくださいました。

裁縫
↑裁縫するお染

この画像は針を選んでいるところです。

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いけにもぐったごんべえさん(2) 

昨日の続きです。池にもぐったごんべえさんの前に魚大王様が現れたところからです。


「おまえが、ごんべえさんかな」
   (魚大王が現れ、ごんべえはさすがに緊張する)
「これは、これは。大王様ですか。今日はお招きくださって、
どうもありがとうございます。で、ごちそうはまだでしょうか?」     
「ごちそう? そんなものはない!」
「ええ」
「今日、わしはお前にお説教をしようと思って呼んだのだ」                
「お説教? 私が何か悪いことをしましたか?」

大王とごんべえ
↑魚大王とごんべえ。ごんべえさんは思いがけず
叱られて、そっぽを向いています
 
「したとも。よいか、このごろ池にごみを捨てるものが多くて
池の魚が困っている。たとえば、カップめんのいれもの、
こわれた傘、中には自転車とかパソコンとか大きなものまで
捨てる者がいる。これが魚の頭にあたってけがをするのじゃ。
そしてこれは、お前がさっき捨てたペットボトルじゃ」
   (カップめんの容器、傘が飛び出してくる。ごんべえ
    は自分とは関係ないというそぶり。ペットボトルは
    ごんべえの頭に命中)
「アイタタタ。大王様。それは確かに悪いことをしましたが、
少しくらいいいじゃありませんか」
「だめじゃ! 自分ひとりくらいごみを捨ててもいいだろう、
と思っているのが間違いじゃ。ひとりがひとつ捨てると人間の
数だけごみがたまるではないか」            
「それはそうですが、私一人が悪いのではありません。ほかに
もっと悪い人がいます」 
「そんなことを言っておるからごみのポイ捨てが減らないのじゃ。
おい、魚の家来たち。ごんべえさんを懲らしめなさい」
   (小魚が多数現れ、ごんべえの身体を突きまわす。痛がる
    ごんべえ。魚たちは一切やめない)       
すると、魚の家来たちがやってきて、ごんべえさんのからだを
あちこちつつき始めました。
池の中では思うように動けないので、ごんべえさんはどうしようも
ありません。
「イタイ、イタイ、アイタタタ、助けておくれ、助けておくれ」
ごんべえさんは本当に悪いことをしたと思ったのですが、
魚たちは許してくれません。
「イタイ、イタイ、やめておくれ。イタイよぉ」 

魚につつかれる
↑魚たちにつつかれるごんべえ

ごんべえさんが泣きべそをかいていると、魚大王がふしぎなことばをいいました。      
「らこすた、らこすた、ふうやれふう。ぽいぽいすてたら、とんでいけ!」         
そして魚大王が思い切り尻尾を振ると、その力でごんべえさんは
池からビューンと飛ばされてしまいました。
   (ごんべえ、飛び上がるようにしたあと姿を隠し、もとの
    池のほとりで眠っている時の位置に戻る。寝ぼけた様子
    で痛がっている。ペットボトルも置いてある)

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いけにもぐったごんべえさん(1) 

今年作った作品はごんべえさんが池にもぐるというものです。
昨年は山に登ってきのこを採りましたが、今年は魚釣りに行きました。
まことにお粗末ですが、こんなお話です。

(雀の鳴き声)
ごんべえさんは、すたこら山のふもとで、おばあさんといっしょに暮らしています。   
いつもは自分で作ったお米と野菜と果物を食べるのですが、
「今日は魚が食べたいな」 
と思ったら、近くのすたこら池まで、すたこらさ、どっこいしょ、
すたこらさ、どっこいしょ、と、魚釣りにやってきます。
   (ごんべえ、下手から登場、釣竿を担いでいる。池のほとりと
    思われるところで腰を下ろす)    
「さあて、今日もおばあさんとわしの魚を釣っていこうかな。そうれ」
   (ごんべえ、餌をつけて釣竿を池に投げ込む)       
ごんべえさんは釣竿を池にポチャンと投げ入れてじっと様子を見ていましたが、
なかなか魚は釣れません。
   (ごんべえ、ペットボトルを取り出してお茶を飲む。からにな
    ったので、辺りを見回し、何気なく池に放り込む。ペット
    ボトルはしばらく浮かんで漂ったあと、池に沈む)

茶を飲むごんべえ
↑お茶を飲むごんべえ

「魚釣りは、釣れない時は退屈じゃなあ。ふわーぁぁ。ゆうべは
おばあさんとテレビゲームをし過ぎてよけいに眠いわい。
ふわーぁぁ。やっぱりゲームは30分でやめたほうがええのう。
ふわーぁぁ。ふわーぁぁ・・・・・」
   (口に手を当てたりして退屈そうにしていて、やがて
    前のめりになり、そのまま居眠りしてしまう)
とうとう居眠りをしてしまいました。
「グ~~~グ~~~~」

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