WBC 

学生時代は野球をしていました。といっても関西学生野球とか、東京六大学とか、そういう本格的なものではなく、いわゆる

    草野球

です。なにしろ運動神経の鈍いものの集まりでしたから、私はけっこう攻撃も守備も期待されていたのです。
ソフトボールの時は一塁、軟式野球になるとピッチャーでした。
打順は1~3番あたり。4番はなかったのです。なにしろいやらしいヒット(シングルヒット)ばかり打つのですから。ソフトボールだと三遊間(私は左打ちです)狙い撃ち(笑)。軟式の時はそこそこ引っ張ってたかも。
それで、野球のことは割合にルールも戦術も知っているほうです。今とても好きなラグビーはあまり細かいルールは知らないのです(特に今のは何の反則だったのかがわからない)。
そんなわけで、めったに観ないテレビで野球を見ると生兵法ではありますが

    評論家

になります(笑)。
まだシーズンではありませんが、最近はWBC(World Baseball Classic)が話題です。
最近あまりつぶやいていないツイッターでもこの話題についてちょこっと話したりしています。

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かぐや姫の要求 

竹取物語の話です。
あのかぐや姫のお話は『竹取物語』以外にも似たようなものが伝えられています。
竹取の翁が美しい仙女に出会うというだけなら『万葉集』にもあります。
『海道記』という紀行文(貞応2年【1223】の出来事が記される)には

    鶯の卵

から生まれた娘が「赫奕姫(かぐやひめ)」となった話があります。
そのほかにも古い古今和歌集の注釈書(『古今和歌集序聞書三流抄』『古今為家抄』)には、

  駿河国の竹林にあった鶯の卵から生まれた姫が帝の妃となる。
  三年後に鏡を形見にして消え去り、帝は胸に鏡を抱いたので
  その燃える「思ひ」が「ひ(火)」となって鏡に移り、煙を出す。
  そこで彼女の生まれた駿河の富士山に鏡は置かれた。
  それが富士の煙なのだ

という話が残っています。また、

    『今昔物語集』

には「かぐや姫」という名は出てこないのですが極めてよく似た話があります(巻31ー33)。ただし『竹取物語』では姫が難題を出した求婚者は5人ですが、『今昔』では3人。しかもその難題は「空になる雷」「優曇華の花」「打たぬに鳴る鼓」で、『竹取』とは異なっているのです。
雷を持って来いとか打たないでもなる鼓を持って来いとか、この娘(かぐや姫に当たる女)は打楽器好きなのでしょうか(笑)。
それは冗談としても、「珍しいもの」「ありえないもの」が要求されているように思います。

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心電図 

肺がダメなわりに、心臓は昔からほとんど問題を起こしたことがありません。
薬を使うときに「動悸がすることがありますのでその場合は言ってください」と看護師さんに言われるのですが、そんな体験はありません。胸が痛い、ということもかつてなかったと思います。血圧が高いと言われた経験も皆無です(もっとも、血圧は低すぎてちょっと問題ですが)。

  風呂上りのぼせ事件

が痕を引いています。単にトラウマになっているだけでなく、体調不良にもつながっています。
呼吸も苦しくないのになんだか胸苦しく、活発に動こうという気にもなりません。
たまたま病院に行く日でしたので、主治医(呼吸器専門)にそのことを話しました。
するとしきりに頭をひねって、ついに

    心電図

をとろうということになりました。
これまでにも何度も心電図はとっていますが、異常があるといわれたことはありません。健康診断でちょっと気になるので専門医に聞いてみて、といわれたことがあるのですが、ここは循環器が得意な病院に通っていますのでそこの院長に見てもらいました。すると、「大丈夫です、心配しないでください」とあっさり言われました。

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2013年2月東京公演千秋楽 

文楽東京公演は今日千秋楽を迎えます。
寒い中、皆さんお疲れさまでした。
住大夫休演に加え、源大夫も休演。待ったなしです。

    切場を通して

語れる太夫を早く出してほしいと思います。
今が旬のはずの英さん、津駒さんを使いつつ、三輪さん、文字久さん、千歳さん、呂勢さんなどをどんどん抜擢しないと間に合いません。
また、もうベテランになりつつある津国さん、南都さんらもうまく使ってほしい。
これについてはもう何度も書いてきたことです。
ファンの方の中には「まだまだあかん」とおっしゃる方もいらっしゃるのは承知していますが、それでも時間は無常に流れていくのですから、何とかしなければなりません。

この公演、浄瑠璃としては

    「合邦」

が聴きものだったのかな、と想像しています。
私がナマで聴きたかったと思うのは若大夫の「合邦」。録音で聴いただけでも肝を抜かれましたから、ナマだったらどんなにすさまじかったのだろうと思います。

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PM2.5 

超微粒子物質といわれる

    PM(Particulate Matter)2.5

が話題です。厳密なことは知らないのですが、大雑把に言って粒子径2.5μm以下の粒子状物質のことだとかなんとか。
なにしろニュースを知るのが遅い上、周りの人が話題にしていることがわかりませんので、世間で今何が問題なのか、ほんとうに理解していません。最初は午後2時5分のことかと思っていました(ウソ。ちょっとしたクスグリです)。

    μm(マイクロメートル)

は、昔は「ミクロン」と言っていた単位で、1マイクロメートルは10のマイナス6乗メートル。要するに、0.001ミリメートル。1mmの千分の一ですか。すると2.5μmは0.0025mmでいいのかな。算数がダメなので間違っているかもしれません(笑)。
こんな小さな粒が中国から飛んできているとか。大気汚染=呼吸器疾患のもと。ということになると、私などは危ないわけです。
マスクでもして外出しなければ、と思っても普通のマスクなんて役に立たないくらいの小ささだそうです。大体マスクは風邪の予防としても保湿保温が大きな目的だといわれ、ウィルスの侵入を防ぐ意味はあまりないのだとか。ウィルスは主に手からですよね。

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差別 

もう5年前の映画になりますが、イザベル・コイシェ監督の

    『エレジー』

では、大学教授のディヴィッド(ベン・キングズリィ)の講義にコンスエラ(ペネロペ・クルス)が学生としてやってきて、あっという間に深い関係になりますが、二人にはやがて悲劇が訪れるのでした。しかし、キングズリィ先生、若い頃ならともかく、今の私より歳上で、ペネロペと、っていうのはちょっと厚かましくないですか(笑)。
差別とは違うでしょうが、他の学生さんもたくさんいるのに。

差別は学校教員にとってセクハラや暴力とともに許されない行為です。私もずっと女子大生と付き合ってきましたので、特に意識して差別とセクハラには気を付けています(暴力はあり得ない)。
でも、学生さんはやはり「あの先生は○○さんがかわいいらしい」「この先生は私を目の敵にする」としばしば言いますから、私も案外同様なことを言われているかもしれません。
こちらは気を付けても、受けとる側は

    違った気持ち

なのかもしれません。
そういうことを知らずに高校生に向かって「生きてるだけで丸儲け」と言った御仁がありましたが、あの手合いには教育に口出ししないでもらいたいものです。

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畏れ 

「おそれる」という言葉を漢字変換すると「怖」「恐」「惧」「慴」「畏」などの文字が出てきます。
夜道がこわい、という時は「恐」「怖」あたりがピッタリでしょうか。
要するに危険を感じる意味で、「おそれる」というとまず思い出すのがこの二つの文字でしょう。
「惧」を「おそれる」と読むことはあまりありませんが、あえて使うなら懸念する意味でしょう。まさに「危惧する」ことです。将来こんなことになったらどうしよう、という気持ちです。
「慴」はさらに見かけませんが、「恐慴」という熟語があります。
そして「畏」になると、

    自分の卑小さ

を知って相手を立派なもの感じる時に使います。「畏友」など、私もよく使う言葉です。自然を畏れるという表現もあります。
最近ですと、ロシアの方に落ちてきた

    隕石

など、我々の思いもよらぬもので、手向かいのしようがありません。地震、台風などもそうでしょう。
私も自分の卑小さについては痛いほど思い知っており、「畏れる」ものはあまたあります。

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シニアカレッジ 

仕事とあれば東西南北どこへでも飛んでいきます。
なかなか呼ばれることがないので実際はヒマで仕方がないのですが。
昨日は地元も地元、家から徒歩でも15分くらい、電車で一駅のところにある兵庫県の「生きがい創造協会」の教室でお話をしてきました。
だいたいお話をするのは平安時代のことが多いのですが、ここでは

    文楽について

という指定があり、難しいことはできないものの何とか務めを果たしてきました。
今回は文楽の歴史をごく簡単に申し上げて、今の文楽の状況についても少し触れてみました。
昨年来の大阪市の文楽に対する無理解についてもあまり刺激的な物言いはせずにごくやんわりと(笑)お話ししました。ほんとうはもっと強く言いたかったのですが、私ひとりが興奮しても仕方がないだろう、と。さらに、文楽人形を用いてどんな社会的活動ができるのか、という、私の実践についても聴いていただきました。
受講者の皆さんはとても熱心で、メモを取ったりしてくださっていました。
この講座は毎年一度この時期に私の担当があるのですが、去年までは

    学生と一緒に

行って、文楽人形をいくらか動かしてご覧いただいたのでした。

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はた迷惑 

とにかく何かにつけて迷惑をかけています。ただただ申し訳なくて、仕事ができないという烙印を捺されても仕方がありません。最近も、送ったはずの原稿を受け取っていないと言われ、平身低頭あやまったことがあります。
あちらが嘘をいうはずはありませんから、私が送らなかったか、何かの不都合で届いていないのを確認し損ねたか、そのどちらかだろうと思います。
まったくなさけないです。私は、受け取ったという返事くらいくれてもいいのに、とは思ったのですが、それ以上の確認はしませんでした。

    電話ができない

のはやはり困ったことです。
仕事場でも、込み入った話はかやの外ですから、重要なこともわからないまま。今も難しいメールが来てどうしたものか

    お手上げ

の状態です。

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75 付750,000 

どうも調子が出ません。
一昨日ののぼせ事件で気分が高揚せず、昨日はほぼ沈没。昼食べるものを買いに出たのが活動らしい活動。
幸い、夜には血圧も101/49まで上昇しましたが、どうにもからだが冷えます。風呂は一昨日のトラウマで入れず、温まれませんでした。
息苦しさはないので、それは楽なのですが。
子供の頃、何となく

    75歳くらい

までは生きるのだろうと思っていましたが、どうも怪しくなってきました(笑)。
父方は短命で、父は68歳、その実父は30代で亡くなったようです(父は物心つかない頃に養子に来ています)。
母方は長命で、祖父は80代まで生きましたし、母も80代で元気そのもの。
どうも私は

    父方の血

を濃く受け継いでいるようで心配です。
ただ、このまま落ちぶれる一方では何もせずに終わることになりそうで、もう少し頑張りたいのです。
ギブミー、あと少しの時間。

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のぼせ 

最近、若い人が脳梗塞を起こすことが増えているようです。
脳梗塞というと高齢者の病気と思っていましたがちがうのですね。
認知症にも若年性のものがあり、私もいつどんな病気になるかわからない、といくらか覚悟しています。
私の友人にも同い年で認知症になった人、若くして脳梗塞を起こした人がいます。
血管に

    「こぶ」

ができていると血圧が上がったときに突然死に至ることがあると聞いたことがあります。リスクの高い人は高血圧、肥満、糖尿病、タバコ、仕事のストレスなどのある人に高いようです。ストレスはともかく、私はこれらとは無縁です。では安心かというとそうではない。
運動すれば血圧は上がりますし、徹夜を繰り返すなど不規則な生活もいけません。別の友人は新聞記者ですが、肥満で不規則な生活。彼は四十代で

    心筋梗塞

になり、あわや命を落とすところでした。
今はAEDが普及しましたが、ほんの十年前はそうではなかったのです。元気はつらつに見えた高円宮憲仁親王が亡くなったのも心室細動でしたが、身近にAEDはなかったのですね。

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ひきこもり 

この時期、下手をすると自宅にこもりきってしまいます。
そうなると社会から分離されて、ニュースは半日遅れくらいに入ってきますし、そもそも今日は何月何日なのか、何曜日なのかすらわからなくなります。テレビを見なくても仕事場に行くとネットニュースはしょっちゅう見ていますが、家にいるとそれすらしなくなります。
以前なら一人でいるときも私は

    AMラジオ

を聴くのが好きでしたので、ニュースは1時間ごとに流れてきました。
ラジポと縁が切れたのはほんとうに寂しいです。浜村淳さん、お元気でしょうか。あの方の40代の頃からよく聴いていましたが、もう80歳近いですよね(性格には78歳だそうです)。
音楽も邦楽、洋楽を問わずしょっちゅう聴いていました。山城、八世土佐、三世春子、十世若、八世綱など、実演を拝聴できなかった世代の方々もあのとき聴いておいてよかったと思います。残念なのは三世津。この人の音源は手に入りませんでした。
今は

  「三世 竹本津太夫 義太夫名演集」

なんて簡単に手に入るんですよね。悔しいです。

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迷惑メール 

最近もこのブログへの

    スパムコメント

は続いています。皆様のお目に触れる前に内容など一切見ないで削除していますが、うっとうしいものです。なんだかロシア語の文字(たぶんそうだと思う)で書かれていたり、英語だったり、ですから、皆様の中でロシア語や英語でコメントをくださった方がいらしたら(笑)削除してしまっていたかもしれません。
昔、迷惑メールには辟易しました。スパムという言葉を知ったのはそんなに昔ではないような気もするのですが、それでも10年では済まない年月がたったのでしょうね。こちらも英語のものはありますが、日本語の怪しげなものが目立ちます。これも次第になれてきて読むことなく廃棄できるようにはなりました。
その後、

    迷惑メール

のフィルターというのが発達して効果は絶大。
今はほとんど目にすることもなくどんどん迷惑メールのフォルダに溜まってはいつの間にか消えていきます。
ごくたまにそのフォルダを見ると一日に何十件も入っているのが普通でした。
時々それを「完全に削除」にするようにはしていたのですが、最近は面倒で見向きもしていませんでした。

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体温 

最近の日本人、体温が低くないですか。やはり平熱は37℃近くあった方が良さそうに思うのですが、若い人でも

    36℃

を下回る人が少なくないようです。
実は、私も低めで困っています。平熱はだいたい36℃前後。
35℃を下回るほどの低体温症になったことはありませんが、気分的にはもう少しほんわかしたいのです。

    冷房、暖房

を使いすぎるのはよくないようですが、私はあまりそういうことはないのです。部屋にエアコンはありませんし、暖房もあまり使いません。
真冬になると30℃くらいに設定してエアコンをガンガンかける人もあるようですが、私にはちょっと信じられない話です。
あとは自律神経の異常とか?
内臓部の体温が高ければよいようですが、やはり表面の体温に比例するのでしょうか。
いくらかでも体温を上げるには運動とか身体を冷やす食べ物を避けて温めるものを多く摂るとか。

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今年もバレンタインデーは・・ 

毎年同じようなことを書くな、って感じですが、バレンタインデーは私には無縁の日。
・・・と思い続けてきたのですが、よく考えるとここ数年なぜかポツリポツリとそれらしきものをいただくことがあります。
まあ、いまさらもうLove Affairも何もない

    安全パイ

のような人間ですから(笑)、贈ってくださるほうもごく気楽に考えれば済む、ということはありそうです。
実は今年も早々とお一方から頂戴しまして、さて、何の返礼をすべきものか思案しています。
ところが、女性は義理チョコの場合「返礼は期待しない」という方が多いそうですね。下手にお礼をしたりすると後に

    引きずりかねない

からさっぱり何もないのがよい、ということでしょうか。
じゃあ私も言葉だけで何もしないほうがいいのかな、でもまあ、何かちょっとくらいは・・とか、これまたいくらか悩んだりします。

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春の光 

百人一首にも取られた紀友則の

ひさかたの光のどけき春の日に
  しづごころなく花の散るらむ

は古今和歌集春下に収められた作です。これは桜の花が散るのを見て詠んだもので、季節は春の盛り。今なら4月の歌です。
その時期を友則は「光のどけき」と言いました。こののどかさと対照的に「しづごころ(落ち着いた心)」がないのが散る桜だというのです。
やはりおもしろい一首だと思います。
友則は春の特徴として

    

に注目していますが、確かに春の光は独特のものがあるような気がします。
まだ晩冬ではありますが、最近散歩していると明らかに真冬とは違った光の色を感じます。

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権四郎と笈摺 

権太と権四郎。かすかに(笑)似た名前の二人が文楽初春公演に登場しました。
そして、この二人がこの公演でもっとも印象に残った人物でした。
権四郎は吉田玉也さん。
この人はいつのまにこんなに

    陰翳

のある人形を遣うようになられたのか、と感心してしまいました。
奥行、深みと言ってもよいのですが、人間としての立体感にあふれていました。
玉也さんはお若い頃、人形より人形遣い(つまり玉也さんご自身)が前に出るようで、私は必ずしも好きではなかったのです。地方公演で大きな役を持たれると特に人形の存在が薄れてしまう、そんな印象でした。胴串を握る左手も無駄な動きが多く、

    安定感

がなくていつも気ぜわしく感じたものでした。
あの一見怖い(実は笑顔のキュートな)風貌から、作十郎~玉幸~玉也という流れに乗られるかなとは思いましたが(笑)、それは外見の問題。やはり肝腎なのは人形による表現です。

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左と右 

私は左利きですが、子どものころはこれで割合にからかわれました。何も悪いことではないのに、少数派というだけで子どものころは攻撃されるわけです。
ですから、野球選手で左利きの選手がいるとつい応援したくなるのです。ただ、野球では左打ちが有利だというので、ほんとうは右利きなのに左打ちをする選手もいますので要注意です(笑)。ヤンキーズのイチロー選手なんてその代表格ですね。
たしかに、右投手が多いですから、

    左バッターは有利

ですし、左利きのバッターボックスは右利きのそれより一歩一塁に近いので内野安打も出やすくなります。私も学生時代は草野球でずいぶん内野安打を打たせてもらいました。
しかし、野球のグローブも店にあまりそろっていない。ハサミをはじめとする文房具や家庭用品、公共の場のさまざまな道具類は万事右利き用に作られている世の中ですから、何かと面倒です。
ですから、左大臣と右大臣では

    左大臣のほうが偉い!

と知った時は快哉を叫びましたね(笑)
左は「帝王の方」ともいわれたそうで、昔から左を重んじるのは常識でした。

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2013年2月東京公演初日(昨日) 

昨日、9日は文楽東京公演の初日でした。25日まで、大学入試の時期、バレンタインデーに重なる公演でもあります(笑)。

第一部
摂州合邦辻(万代池、庵室)

第二部
小鍛冶
曲輪文章(吉田屋)
関取千両幟(猪名川内より相撲場)

第三部
妹背山婦女庭訓(道行、鱶七上使、姫戻り、金殿)

という番組です。
これでそれぞれ5700円なのですね。東京は割高感がありますが、引っ越し公演の宿命で、やむを得ないとすべきでしょうか。

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雪ひとひら 

昨日は雪が降りました。
朝起きて、曇った窓ガラスを手で少しぬぐってみると、うっすら白いものが土を覆っていました。
この冬一番の寒さだったのでしょうか。
日中も気温は上がらず、私の住む宝塚市は夜中の気温が最高気温(4℃)で、

    昼間は3℃まで

しか上がらなかったとか。その昼間にも少し雲が出たなと思ったら、積もることはありませんでしたが雪が舞いました。風は強く、冷たく、やはり北西の方角から吹いてきました。
成績も出したことですから昨日は在宅を決め込んで、勉強のほかはあれこれと積み残している用を片付けていました。手紙も二通ばかり書きました。一通は私がかつて書いたものを引用してくださった方がからいただいた論文へのお礼。もちろんきちんと読んで意見を添えてお返事しました。もう一通もお礼状でした。

仕事柄、

    歌集

を送っていただくことがしばしばあります。長年詠み続けられて、その中から選ばれた歌を一冊にまとめるわけですから、ご本人にとっては思い入れの深いものです。疎略に扱うことはとてもできません。ですから、私は贈ってくださった方には通りいっぺんのお礼状ではなく、必ず感想を書いてお送りするようにしています。
そこで昨日は、以前送っていただいた歌集を一気に通読して感想とお礼のお手紙も出すことにしたのでした。

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成績を出し終えて 

いつも成績の提出を終えると残念な気持ちになります。
たいてい数人の学生が単位を取らないままになるからです。ごく早い時期に、たとえば授業が始まって二三回目でふっつり来なくなってしまう学生は話がつまらないのでしょう、単位なんて要らないから授業も聞きたくない、ということだと思いますので、これは縁がなかったとしか言いようがありません。
しかし、最後まで来ていながらごく簡単なレポートを出さないために単位の認定ができない学生には

    なぜなんだろう?

という疑問が湧くのです。たとえば、この時期ですから、インフルエンザに罹って動きが取れないなど、健康上の理由があるかもしれません。
それは私も最初から承知していますので、授業中に学生にきちんと話しています。待つのは待ちます、でも出すものは出してください、と。もうすでにレポート提出締切から3週間以上経っており、提出のない学生にはこちらから連絡を入れています。昔ならとてもできないことでしたが、今はメールがありますのでBCCで一括して送れば済みますから簡単です。
この後期は最初10人以上提出がなかったのです。しかし何度も声を掛けているうちにやる気が出てきたり、他の試験が終わって時間に余裕ができたりしたのでしょう、メールを出すたびに数人ずつが

    遅れてすみません

といいながら提出してきます。
専門科目でもありませんので、私はかなりルールをゆるくしています。よくないことかもしれませんが、現実的に学生にしてみれば科目によって力をどれくらい入れるかは違って当然ともいえるでしょうから、私はこれまでそうやってきました。

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匂う 

以前にも書いたような気がする内容の記事です(笑)。
平安時代の文学を読んでいると「匂ふ」という言葉が出てきます。
たとえば源氏物語に登場する人物の中に、ずばり

    匂宮(におうのみや)

と呼ばれる人がいます。天皇の子で母親は光源氏の娘(明石中宮)、当代随一の美男子です。彼のライバルには薫がいます。こちらは光源氏の子ということになってはいますが、実は柏木という男が光源氏の妻であった女三宮と密通した(実際は柏木がかなり乱暴なことをした)結果生まれた子です。
薫は自分の出生の事情について疑問を抱いており、そのために若いのにどうも宗教臭い。
一方の匂宮はまぎれもなく天皇の子で光源氏の孫でもありますから人生に何の疑問もなくけっこう派手な生活をしています。
この二人の呼称は「におう」「かおる」という具合に、現代的に考えると

    嗅覚に訴える

ような言葉がついています。そこで学生も薫は「いいにおいがする」、匂宮はなんだか変なにおいがするのでは?と思うことがあるようです。
ところが実際の「匂ふ」の意味はそういうことではなかったのです。

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狐火の八重垣姫 

アルジェリアで悲惨なテロがあり、日本人も殺された時、文楽初春公演では連日『本朝廿四孝』

  「十種香から狐火」

が上演されていました。
この演目のうち、「狐火」は、昨夏桐竹勘十郎さんらがそのアルジェリアで上演し、喝采を浴びたものでした。
同じ国で日本人が愛されたり傷つけられたり。舞台もニュースも、複雑な気持ちで観ました。

八重垣姫は、やはり簑助師匠を一番数多く拝見してきました。

    先代清十郎師匠

も観たはずなのですが、それは映像だったのかも。最近は当代清十郎、当代勘十郎。

八重垣の中に籠められたような深窓の姫君。その品のよいしっとりしたありさまと恋に夢中のかわいさは簑助師匠がやはり一番映るように思ってきました。

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成田屋 

私は歌舞伎についてはものを言うほどの熱心なファンでありません。
それでも、市川新之助時代から知っていましたし、辰之助、菊之助(現菊五郎)とともに三之助と呼ばれていたことよく憶えています。

  十二代 市川団十郎 丈

が亡くなりました。66歳とはまだまだお若い。
新しい歌舞伎座開場直前に梨園に訃報が続きます。
父親は十一代目でしたが、その父は七代目幸四郎。あの九代目団十郎とは血という意味では断絶があり、だからこそ新しい団十郎を作り上げる気概に満ちていらしたのかも知れません。
個人的には、成田屋の口跡がやや苦手なことや歌舞伎でも丸本ものが好きなこともあって、江戸の立役の歌舞伎役者としては圧倒的に播磨屋ファンなのです。
それでも、『毛抜』『助六』『暫』『勧進帳』などになると圧巻でした。演技とともに団十郎の名の持つ神威を感じることがありました。

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不平不満 

大学の教員は傲慢な人が多いです。知識も経験も少ない学生に教えることで、自分が最高学府の教授である、という自惚れを引き起こしてしまうのかも知れません。

文楽の技芸員さんは謙虚です。私などのような素人が何を申し上げても「素人がわかったようなことを言いなはんな」と叱られたことはありません。それどこれか、「何でも言ってください」とまでおっしゃいます。
基本的には私は

    感激屋

なので、あれがよかった、これがよかった、なのですが、本当にすばらしいと思う技芸員さんほど不平不満を言いたくなります。
このところ、槍玉にあげてしまうのが清十郎さん。襲名後、特に不平が口をついて出るようになりました。
ご本人はもとより、ファンの方すみません。
ただ、私はあの方の

    細やかな人形

の動きには惚れ惚れしています。若い武家女房や町娘のいじらしさ、けなげさ。目を瞠ることがあります。それだけにもっともっと上を目指してほしいと、そればかりを願っているのです。
浄瑠璃にノルような人形。もっと言えば太夫をノセてしまうような雰囲気のある人形。
簑二郎さん、勘弥さんもつい言ってしまいます。
それぞれ、個性が人形の動きとして形を見せ始めたころのぎくしゃく感かもしれません。やはり技芸には40年かかるのですね。六十代で花開くというのもむべなるかな。

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「権太」が討ち取ったもの 

通しとは言わないまでも、せめて端場だけは付けてほしかった「すしや」でした。さほどおもしろくなければまあそれでもいいか、と済ませるのですが、なにしろ勘十郎さんの権太がおもしろかっただけに愚痴のひとつも言いたくなるのです。
段切で、ぱぁーっとなぞが解けていくのに、端場での仕込がないからなにやら消化不良。「すしや」なんて何度も上演されてたいていのお客さんは観ているわけだし、初めての人でもプログラムにあらすじは書かれ、イヤホンガイドでもお話があるのだから、いまさら説明は要らないでしょう、という考えがあるならそれはちょっと違うのではないか。
たとえば、若葉内侍と六代が捕縛されて出てきます(実は小仙と善太)が、その装束は直前に出ていますからよくわかる。しかし一文笛に促されて現れた実の内侍の

    茶汲み女

の姿はいったい何なのか、いや、茶汲みとわかるのか。感覚的に、「ああ、あの衣装はさきほど(端場)の」と感じさせてくれるかどうかはかなり違ったものだと思います。
ストーリーがわかっていればそれでいいのではないのですね。
そういうところをもっと大事にして欲しいと感じないわけにはいかなかったのです。
私は何が何でも大序から結末まで通さないとダメだと思っているわけではないのですが、今回の出し方はあまりにも、と思いました。

さて、それにしてもおもしろかったのは勘十郎さんの権太と簑二郎さんの母。
簑二郎さんは何もかも呑み込んだ円熟した母親で、若い者をうまく導いていく意思のはっきりした人物像でした。だからこそ「これも騙りかしらねども」と思いつつもあっさりと権太に金を渡そうとする弱みが浮き彫りにされたようでした。最初は権太をしっかり叱りつけ、母としての威厳も見せながら、「遠いところへ参ります」の殺し文句にころり。「雁首でこちこちが」といわれるとさながら二人組のこそどろとなり、ついにはあき桶に金を入れて「親子して、銀を漬けたる黄金鮓」。ただただおかしくて笑ってしまいました。もちろんそのおかしさの背後にある人間の弱みを感じながら。金をすし桶に入れたときに母は

    ヤッチャッタ!

という表情をしたように見えました。
こんなおかしい「すしや」はかつてなかったかも、というくらい楽しく拝見しました。やはり何度か見るうちにこちらが年齢を重ねていくだけに面白みが違ってきます。

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親父失格 

西条凡児さん(1914~1993)を知る人も少なくなりました。没後20年ですね。
毒舌で、嫌う人もあったようですが、あの語り口は不思議な魅力がありました。凡児さんで思い出すのは毎日放送(ラジオ、テレビ)の「素人名人会」朝日放送TVの「おやじバンザイ」関西TVの「娘をよろしく」などですが、凡児さん人気はどれくらい全国的なものだったのでしょう。
「素人名人会」に

    咲甫大夫君

が出た時はもう司会は凡児さんではありませんでした。
「素人」「おやじ」ともに1970年で司会交代。建設会社とのもめ事が原因でした。
素人さんをうまく導いて面白味や感動を引き出す名人で、番組のはじめは「また観てもらいます」、出演者に記念品を渡すときは

  「おみやげ、おみやげ」

この「おみやげ」のタイミングが絶妙で、流行語にもなりました。
「おやじ」「娘を」はともに笹岡薬品の提供。凡児さんとは縁の深い会社でした。
「おやじ」が始まった1965年はオリンピックが終わった翌年。そして凡児さんが司会を降りたのは万博の年。
当時の関西のおやじたちは忙しかったのです。おやじは家族に対してなんだ照れくさい。愛し合っていても口に出しにくいおやじと子供たち。私の家も父親は深夜帰宅、早朝出勤で、日曜はゴルフ。70年からは単身赴任で20年別居、父親はが帰ってくると私が出ていく、というすれ違いに終わりました。

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2月、逃ぐ 

1月のスピードは制御されているかのように緩慢に過ぎていく(ような気がする)のに、2月は毎年あっという間に過ぎます。
だからこそなすべきことをきちんとしておきます。
辞めると言いながらすぐ再開した(笑)文楽の仕事、夏までに書く論文のようなもの、中断している連載の再開、追い込みの本、もちろん授業の予習。
お題目は並べられるのですが、全部取りかからないとどうしようもないありさまです。
追い込まれないとエンジンがかからない(そのくせエンジンブレーキはよく利く)超三流教員の本質丸出しです。
授業は

    源氏物語

を完全な新バージョンで。「六条御息所」という人物について考えるつもりです。合わせて私はいつも絵画資料などによる風俗の話もしています。最近、困るんですよね、この「風俗」という言葉。
「風営法」なんて法律もあって、「平安王朝の風俗」と言おうものなら平安時代にもそういうのがあったんだ、という顔をされかねません。
それはともかく、源氏物語の専門家ではない私ですから、そこそこ勉強せねばなりません。
もうちょっと別の話ができるなら、

    日本美術史

も試みたいのですが、カリキュラムにありません。
後期の公開講座でできないか、画策してみますが。

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