桜の花、咲くころ 

今年も春がやってきて、桜が満開になりました。
人々の姿までが華やいで見えるのは、まんざら錯覚ではないでしょう。
このところお世話になることの多い西宮市の北口図書館。阪急電鉄西宮北口駅の北東側にあります。駅からは雨が降っても濡れないで行けます。
先日も調べたいことがあって朝から行ってきました。1時ころまで勉強してさて帰ろうと電車に乗り映画にもなった阪急電鉄西宮北口~宝塚を

    コトコト

と電車が走っていきます。ここは駅間も短く、いきおいスピードが出ません。
おそらく時速60kmまでだと思います。JR神戸線の新快速などに比べるとほぼ半分の最高速度。のんびりした電車です。
それだけに風景がよく見えます。
車内広告などまるで見ないで、外ばかり眺めています。子供の頃のように、靴を脱いでベンチシート乗って後ろ向きに、つまり窓に顔を向けるように膝立ちしたいくらいです。
この沿線はたいして桜並木が続くわけではありませんが、そこそこはありますので、心浮き立ちます。
私は終点までは行かないのですが、終点の宝塚まで行って一駅戻ってくるという手もあるのです。その間にあるのが

    宝塚花のみち

ですから。
宝塚歌劇場の前を通って手塚治虫記念館の手前まではなかなかきれいなのです。

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竹本座跡 

文楽ゆかりの地をご案内するとき、道頓堀は欠かせません。
なんと言っても義太夫が竹本座をこの地に置き、後にはその東に豊竹座が開場しました。
私が知る道頓堀は朝日座、中座、角座、浪花座、松竹座のある、まだまだ芝居と演芸(+映画)のメッカでした。

    くいだおれ

ではいつも太郎さんが太鼓を叩いていました。子供のころ、あれをはじめて見た時は巨大な人形に見えました。
しかし、いつしか小屋は次々に退転し、当時は比較的影が薄かった松竹座が今や孤高の姿を保っています。
せれらに代わってチェーン店やカラオケ、ゲームセンターなどが進出、道頓堀は姿を変えました。
これでプールでもできたら

    悲惨だな

と思うのですが、アノ話は進んでますか?
若者の街=活気のある街、という図式は、超高齢化社会にあっては成り立ちうるのか? という疑問もあります。
若者自体の数が減っているのですから、少なくともここ数十年は

    中高年の街

を作ったほうが活気があるかも。

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野球も始まり・・ 

今日、3月29日はプロ野球の開幕。
東大寺二月堂修二会、大相撲春場所、甲子園選抜高校野球、と、関西では春を告げる行事が次々に行われ、さくらの「花だより」も、そろそろ五分咲き、七分咲き、満開などの文字が見られるようになりました。あとは文楽ですね。

昔は

  兵庫県・・阪急、阪神
  大阪府・・近鉄、南海

と、4つも球団がありました。
特にパリーグは6球団中3つが関西。仙台でロッテの監督をしていた金田さんは、関西に3つもあるのは不公平、て言っていました。
もっとも、国鉄スワローズ(東京)の金田さんは読売(東京)、大洋(神奈川)がご近所でしたから、選手時代のことは忘れていらしたのでしょう。今もプロ野球12球団のうち、関東地方が5球団です。パリーグは全国に散らばりましたが、あとは西武か千葉が四国か秋田、新潟あたりに移転してくれたらと思います。
で、かつては4球団もありましたから、関西で開幕戦があるのは当然でした。

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62円 

昨日の記事を見ていて気がついたのですが、郵便切手は額面がさまざまです。
信貴山縁起絵巻の切手が15円なのは、当時の定型の封書の料金です。
同様に、80円切手は今の封書の料金。
昔は封書の半額がはがきでしたから、封書15円の時、はがきは8円でしたっけ?
私がかろうじて覚えているのが5円のはがき。

    国会議事堂

がデザインされていませんでしたか?
封書は10円で、10円の通常切手は桜の花じゃなかったかな。
昔のなぞなぞに「たった5円で日本国中旅行できるものなあに?」というのがあったと思います。
封書の半額がはがき、というのは、経費を考えると無茶で、配達するのに封書もはがきもさほど差はないのです。
それでいつしか、はがき代は封書の

    半額以上

になりました。
それでも安いですし、昔はあまりものを貼ってはいけなかったのが、今は全面に貼れますし、折り畳んで接着すれば普通のはがきの三倍も四倍も情報を入れられます。

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信貴山縁起 

父親も兄もそこそこ切手収集をしていました。私はあまり熱心ではなかったのですが、いくらかの興味はありました。小中学生の頃は今のように通常切手以外のものはあれこれはなく、何かの記念に出るのを楽しみにする、という感じでした。
昨今はドラえもん切手とか、ご当地切手とか、いろいろあります。
文楽関係のものもありますね。

jpn19891002_02.gif

文楽劇場切手

文楽人形切手2

以前私が愛用していたのが下記の切手です。
地元のもので、しかも割合に世間に知られているから、ということで、特に歌劇のほうは女性に送るときに重宝しました。

loc0462_63a.jpg

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めりはり 

いよいよ4月も迫ってきました。
文楽も新年度になって、国立劇場(文楽劇場)の観客数で補助金がどうのこうのというばかげたことがおこなわれるようです。
自国の文化を守り発展させるために時には観客数が見込めないようなものでも(赤字になることが見込まれても)勇気を持って上演するのが国立劇場の使命です。実際、

公開については、周到な調査と準備を重ね、多種多様な演出や技法を尊重しながら、古典伝承のままの姿で、正しく維持、保存されるように努めています。例えば、歌舞伎や文楽は、物語の展開を理解しやすいよう、筋を通した通し狂言の上演に努めています。また、その他のジャンルの伝統芸能についても、廃絶演目や古典様式の復活など現代社会では商業的に興行することが困難な作品を取り上げるほか、様々な流派の作品を一堂に上演するなど、一般的にはあまり試みられることのないような公演を積極的に行っています。

と日本芸術文化振興会の「目的・事業」の項目にあります(振興会HPより)。
それなのに、単純に観客数でその成果を評価しようとするのはばかげているというほかはありません。
市の文化事業関係のお役人も市議会議員もまるでそういう考えがないのでしょうか。

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隣接市の図書館 

宝塚市は小さな田舎町です。人口20万あまりですが、近くには西宮市、尼崎市という大きな町があります。また、規模は小さいですが伊丹市、芦屋市は山陽道が通る町で歴史があります。
宝塚歌劇以外には何も面白いものもありません。
図書館は先日書きました

    聖光文庫

のような特色のあるものもありますが、それでもたいしたことはありません。
やはり大阪や神戸、京都の図書館とは比較にならないのです。
今はネットで蔵書検索もできれば必要な資料のコピーも依頼できます。しかしやはり現場に行って本を手に取らないとわからない事もあり、また、

    背表紙を眺める

ことで得るものもありますから、大きな街の図書館が羨ましいです。
最近は隣接市の図書館の相互利用ができるようになり、これは小さな街の者にとってはありがたいのです。

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年賀状 

ただただお恥ずかしい次第なのです。

今年は年賀状が少ないなぁ、と思っていました。いつもくださる方のものも見当たらず、出したとおっしゃったはずの方のものがなく、どういうわけだろうと思っていました。
先日、ちょっとパソコン周りを整理していたら、なにやらごっそり

    束になった紙

が出てきたのです。
大量の年賀状でした。
正月、家にいなかったために、拝見するのが遅れたのはご勘弁いただきたいのです。お返事が遅れたこともおわびしました。
しかし、この年賀状の中にはお返事していないものがずいぶん混じっていました。まったくorzであります。
文楽の技芸員さんからのものも少なくなかったのですが、幸いこちらからもあらかじめ出していましたので大丈夫でした。
しかし、10枚をくだらないものには

    知らん顔

をしたままなのでした。だめだ、また評判が落ちた。
そんなわけで、遅ればせもよいところですがお詫びのおはがきを差し上げつつあるところです。

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卒業生たち 

今年度の卒業式もそろそろ終わったでしょうね。私もかなり多くの卒業生を見送りました。
今はもう直接の関係はありませんが、神戸の短大で教え始めた時から30年。忘れられない顔がいくつもいくつもあります。今会ったとしたらどれくらい分かるのだろうか・・・。
私が二十代の頃に教えた学生さんはもう今や

    立派なマダム

になっていますし、最後に送り出した(昨年)学生さんはまだ20代のキャピキャピした(って、死語かな)お嬢さんです。
昔の教え子さんはもうほとんど交流がなく、まれに年賀状をくれる人がいるくらいです。
中にはメールを年に数回やりとりする人もいますが、最近はやはり

    SNS

の力が大きいですね。
特に最近卒業した人はFacebookなどで交流がありますので、ときどき彼女たちのつぶやきを読んだりしています。
今の大学の卒業生では今27歳くらいになった人と23、4歳くらいの人がなぜか多く交流があります。

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新聞記事 

3月20日、三重県四日市市の四日市市文化会館で文楽の公演が行われました。
地方公演の一環でしたが、出資されたのがなんと個人!
イタリア料理店を営むというこの方は、約350万円のお金を出して(もちろん入場料収入でかなり返ってきたでしょうが)、その上にチラシ作りをご自身でなさったり、チケット売りにも奔走されたり。
その結果、みごと昼の部、夜の部ともに

    満席!

だったそうです。嬉しい話です。四日市市でも文楽ファンが増え、また次は市が支援して公演を実施できればいいですね。
三重県は中部地方のイメージがあり、とくに四日市のほうに行くと名古屋中心部まで30kmほどですから、通勤範囲なのでしょうね。それだけに

    中日新聞

が記事(→こちら)を書いていました。
その中にこんな一節がありました。

  演目は、年の離れた男女の心中を描く
  「桂川連理柵(かつらがわれんりのし
  がらみ)」、京都の遊郭で遊ぶ男の愛
  らしい姿を演じる「二人禿(ににんか
  むろ)」、源平合戦での平維盛の悲哀
  物語「義経千本桜」。三味線の音色に
  合わせて操られる人形と感情の機微を
  多彩に表現する語り手に大きな拍手が
  送られた。

最近の言葉で言うと「ツッコミどころ満載」というのでしょうか、ケチをつけようと思えばつけられますが、なんとなく私はほほえましく、中日新聞さん、ありがとう、というのが第一印象でした。

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紙だらけ 

髪は減りましたが、紙は減りません。
特にちょっとコピーするともうこんがらがってしまいます。整理整頓をうまくできればいいのですが、それも苦手とあって、同じものを何度もコピーしたりするものですから余計にわけが分かりません。
このところずっと絵巻物のことを考える日々なのですが、ほんとうの意味で勉強するためには実物を手にするのが一番なのです。しかし相手は国宝で、しかも美術館の収蔵庫に入っていますから、そうはいかないのです。
やむをえず複製に頼るのですが、そうなると写真で撮ったものを冊子本にされることが多いので、すでに

    巻物

ではありません。
これは実はとても重要なことっで、巻物は巻物として観ないとわからないこともあるのです。巻物状のまま複製されたものもありますが、高価ですし、縮小されていてやはり見にくい面もあります。
やむなく実物大にコピーしてそれをつなぎ合わせたりしながら全体のイメージをたどっています。
巻物は気をつけなければならないことがあります。たとえば、現在上中下の三巻になっているとしても、本来は一巻であるかもしれません。ある程度のところで切って保存されたこともあるのです。そして、その分割する時に何らかの事情で部分的に切り取られたりすることもあったように思います。原本がそのまま残っているとは限らないのです。
源氏物語絵巻のような区切りのはっきりした

    段落式

の絵巻などであれば、完全に切り取られて分割保存され、絵巻物というよりは一幅の絵であるかのように残ることもあります。
伴大納言絵巻のような連続式の絵巻物(文字通り、できごとや情景を連続させて描いて長い画面を作るもの)は切り取りが難しいですから割合にそのまま残ります。しかしやはりあまりに長いと使いにくく、思いと言うこともあったのかもしれませんが、分割保存されることがあったようです。伴大納言絵巻も本来一巻であったものが三巻に分けられています。

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聖光文庫 

とてもローカルなお話を。
阪急電鉄宝塚線の駅は宝塚側から言うと

宝塚、清荒神、売布神社、中山

と続き、なかなか由緒がある名が続くのです。
特に、安産祈願の中山寺と竈の神様清荒神は割合によく知られています。
宝塚市は昭和29年に町村の合併でできた市で、市内中央を流れる武庫川の左岸が街道もあり由緒ある寺社が目立ちます。阪急電鉄宝塚線もこの左岸を走る線です(ちなみに、私は右岸のいなか育ち)。
清荒神(清澄寺)には

    富岡鉄斎美術館

があり、なかなか優品が揃っています。
清荒神の駅前には市立中央図書館があり、また、音楽ホールである

    ベガホール

もあります。
ベガは織女星、というか、こと座の一等星ですね。乙女の町で音楽ゆかりの星をホールの名に付けたわけです。
そんなわけで、入口のところにはヨハンシュトラウスさんもいらっしゃいます(ウィーン市立公園のヨハン=シュトラウス2世の像のレプリカ)。

DSC_0152.jpg

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カリブの決戦 

プエルトリコ(Puerto Rico)というのはスペイン語で「プエルト(港)」「リコ(豊かな)」という意味だそうです。
カリブ海北の大アンティル諸島はキューバ島(キューバ)、イスパニョーラ島(ハイチおよびドミニカ共和国)、ジャマイカ島(ジャマイカ)、プエルトリコ島(プエルトリコ米国自治連邦区)などから成るそうですが、この地域は野球がとても盛んです。
今回のWBCではドミニカとプエルトリコがベスト4に進出しやはりカリブ海南のオランダ領キュラソーの人を中心とするオランダチームもベスト4へ。つまりもし日本でなくキューバが進出していたら、トップ4は

    カリブ ローカル

ということだったようです。
昨日、そのプエルトリコが日本に勝ち、決勝に進みました。
日本もよく頑張り、ベスト4まで進んだのは立派だったと私は思っています。
結局東京ドーム以外ではあまり打てず、課題が残ったような気がします。選手や監督もそうですが、実施する側にも考えることはありそうです。
ただ、日本の投手はかなり力があることもわかりました。特に

    前田 と 田中

はメジャーでも通用しそうで、近い将来彼らも海を渡るかもしれません。

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学校廻り 

先日、高校生の次女が「今日、文楽だった」といってパンフレットのようなものを差し出してきました。
「○○女子学院音楽鑑賞会」という催しで、どうやら時々プロを招いて「音楽」を教養の一環として鑑賞しているようです。
そのひとつとして恒例になっているらしいのがこの

    文楽鑑賞会

だそうです。
今年は豊竹咲甫大夫、鶴澤清志郎、鶴澤清公、吉田簑紫郎、吉田玉翔、吉田簑次、桐竹勘次郎といった出演者だったそうで、文楽のお話、三業の解説、体験、そして

    櫓のお七

という、判で押したような(笑)プログラムでした。もちろん彼らのことですから、その判で押したようなプログラムの中に個性を入れて楽しく話してくれたことと思います。
次女は何度も文楽劇場に連れて行っており、人形もいろいろ持たせてもらっていますが、あまり深い関心はなさそうです(笑)。
彼女が今回、一番印象に残ったのは、若いお父さんのような咲甫君たちのかっこよさではなく、お七の櫓のぼりの不思議でもなく・・・。

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教授になる 

私が助教授(今なら准教授)から教授になった直後にたまたま当時の吉田簑太郎さんと同席することがありました。
私はそういうことを広言する趣味はないのですが、たまたま知った人がその場で話され、簑太郎さんは「そらおめでとうございます。教授なんて

    どないしたらなれるんか

しりませんけど」とおっしゃいましたので、「そういう年になったらなれます」(笑)とお答えしておきました。
実際私は40代の後半に差し掛かったところでした。
すでに番付の文字は太字になっていたはずですが、勘十郎さんはまだ

    簑太郎

でした。
「簑助師匠の一番弟子です」というお名前ですね。それはもちろん誇らしいお名前ですが、やはり40代後半だった簑太郎さんはそろそろ襲名という名の「教授」になってもいいのではないかと思いました。
私立の小さな学校では、ほんとうに教授になるなんて簡単なことで、さほど学問的業績を挙げていなくてもそれなりに仕事をしておればなれるのです。ウソではありません、実際私がそうだったのですから。
一流大学の医学部の大先生が准教授のまま定年を迎えるのとは格段の差です。

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応天門 

この春休みの勉強のメインテーマは

    伴大納言絵巻

になってきました。そんなつもりはなかったのですが、勉強し始めるとどこまでものめりこんでいきそうになります。
出光美術館にあるこの国宝絵巻はみごとな黒煙や火炎、人物の描写で知られています。それだけに研究も多く、私などが今さら何も申すことはないのですが、何か書ければいいなと思っています。
もともとは応天門の変という放火事件なのですが、それを説話にしたものを後白河院の重用した絵師の常盤光長が描いたものだといわれています。ですから12世紀後半の成立ということになります。
15世紀には若狭国の新八幡宮にあったらしいのですが、江戸時代になって若狭の小浜藩主

    酒井家

の手に移り、長らく酒井家が伝えてきたものです。
現在残っているもの(一部欠落しています)はタテ31.5cmで全体の長さは26m以上になります。
本来絵巻物は肩幅くらいの長さを順次繰っていきながら見るものだったようですが、それを繰り返していますと当然傷みます。また残念ながら切り取られた部分もあって100%原本そのままを観ることはできないのです。しかし、800年以上に亙ってよくぞ保存してくれたと先人たちに感謝しています。

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減る薬 

医者によっては薬をあれこれ出す人もあるでしょう。しかし、薬なんて最低限でじゅうぶん。
近くの救急病院が循環器中心で、呼吸器の専門医がながらくいなかったのです。
ですから、以前はこれで

    最善の治療

なのだろうか、という不安もありました。
幸い、時々お世話になった呼吸器科の医師が助言してくれ、それを伝えて違う薬を出してもらったりしていました。
それでも不安はありました。入院した時、やたら強い薬を安易に使う医師がいて、抗議したり早めに退院したりしたこともありました。
今は呼吸器の専門医が

    常勤医

になり、主治医になってくれました。ちょっと変わった、偏屈(笑)な人で、人相も指名手配の写真に出てきそうな(笑)。
診察時間も長く、10分はかかります。すごいのは打診。バシバシ叩かれるような激しさです。聴診器も胸というより、聴こえる範囲はすべて聴くというやり方。鎖骨の上から胃の上まで。からだの前も後ろも脇も。

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今度は六条御息所 

源氏物語の研究者は多く、私などまったくその仲間には入れてもらえない素人同然です。
しかしかねてからこの物語が好きで、大学生になってまずやってみたかったのはこの作品の通読でした。
1年生だったか2年生になってからだったかは忘れたのですが、とにかく

    夏休み

を使って読んでみようと思い、たどたどしくはありましたが読破しました。最初は30ページくらい読むのが精一杯だったのですが、途中から勢いが増して、最後は「もっと読みたいけれど明日に回そう」とコントロールするほどでした。それくらい面白かったわけです。
普通、大学生の夏休みと言うとバイトか旅行ですが、私は「源氏」でした(笑)。
教師になってからも何度もこの作品を取り上げてきましたが、昨年は

    柏木と女三宮

の密通を中心にざっくりと光源氏中年以降のお話をしました。
そこで新年度はその前の部分、若き日の光源氏を中心に話そうと思っています。

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オール1 

何度か書いたと思いますが、半期15回の授業の12回目か13回目あたりに授業アンケートがおこなわれます。
学生による授業評価、あるいは教員評価です。たとえば、「黒板やスクリーンを活用できたか」「声の大きさはどうか」「熱意があったか」などの項目に5点満点で採点されます。
あわせて、教員にひとこと伝えることもできます。あくまで教員の自己点検のためで、この点数が低いからといって

    給与が減る

ことはありませんが(そうなったら私は悲惨なことになります)。
先日、2012年度後期の結果が届きました。
学生もほとんどすべての授業で書かされますので面倒なのでしょう、中には全部同じ点をつけてあっという間に提出していく学生もいます。
しかし、統計にそういうのはつきもの。それでもある程度は学生の評価は見えてきますからまんざら無意味ではありません。
少人数の授業より、大人数のほうがやはり精度は増すでしょうね。
私が一番多くの学生を担当し、しかも一番私らしい授業というと

    源氏物語

のものでしたから、一番にそれを見ました。

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縁は 

あまり迷信などは信じないのですが、ときどき

    

ということは感じます。「えん」「えに」「えにし」「よすが」「ゆかり」。
直接的ではなく、なんらかの関係によって起こる不思議なつながり。
仏教のほうでも「縁起」「因縁」「宿縁」などといって何かを生ずる間接的な原因を表す言葉があります。
偶然という面もあるのでしょうが、それよりも宿命的というか。
このブログで知り合った方など、まさにそれで、文楽とか障害とか平安王朝とか、そういう看板を出すことでふらりと立ち寄られた方が声をかけてくださって、そこから何かが生まれてくる。
多くの方と実際にお目にかかりましたし、集まりの仲間に入れていただくこともあります。

    一見さん

もいらっしゃいますし、それはそれで一期一会のご縁と申すほかはないでしょう。
友人に限らず、会社の同僚や上司、部下、学校の教員と学生(生徒、児童)の関係もやはりご縁があって出会うということなのかもしれません。よき縁もあればそれほどではないものも(笑)ときどき。

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春も美術館 

東京や関西だけでなく、もっとさまざまな地方のかたに美術が楽しめることを願います。
美術館があまりにもいわゆる「都会」ばかりに偏っているのが不満です。

    美術の町

と言う、ここには何もないけれど、美術館だけはすばらしいものがある、そんな町があってもよいのではないかと夢想します。
あほか、と無視されるのがオチですが、国立の美術館はもう少しい中にあってもよいのではないかと考えています。そりゃ、私だって行くのが面倒ですし、交通費を考えるといけないかもしれません。しかし、常設で個性的な小規模展をおこないつつ、年に一度程度大規模展を実施するようなユニークな美術館があってもよいのにと思います。学芸員さんは普段は都会に常駐して、その時期のみ小さな国立美術館に回るとか。
星を見ようと思ったら都会ではどうしようもないから、みんな田舎に行きます。あんな感覚で四国とか北陸とか東北とか、そちらに国立のものを作ってボストン美術館展ならそれを1ヶ月だけ展示する。都会で混雑の中で見る

    龍虎図

とゆったりとした町で観るそれと、どちらを選ぶかはご自由ですが。

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台湾 

WBC日本対台湾は接戦で日本が勝ちました。ホームタウンということを考えると、台湾は明らかに実力では日本と拮抗するか、あるいは上回っていたように思います。
どちらが勝ってもおかしくなかった試合でした。
実は、私はあまり調子がよくなくて、テレビを観ていなかったのです。
以前ならラジオ観戦していたところですが、今回は時々ネットで経過を見て、気になる場面になったら

    ワンセグ

を覗いていました。
しかし、九回の裏でやめてしまい結果は朝まで知りませんでした。
だって、時間がかかりすぎの上、開始時間が午後7時でしたから。
これもネットで知ったのですが、試合終了後、台湾の選手がマウンドに進み、ぐるっと輪になって客席に向かって深々と一礼したのだそうです。
また、台湾の監督は

   「日本に近づけた」

と言ったとか。
このチームなら、勝っても同じことをしたのではないかと思えるような姿でした。

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歌舞伎座 

東京でのオリンピックが盛り上がってきたそうですが、今伝統芸能ファン、特に関東地方の方はそれよりも

    歌舞伎座

の新装、というか改築、というか再建というか、とにかく立派なものができたというので開場を待ち遠しく思っていらっしゃることでしょう。
関東地方は人口が多いので、少しくらい値段は高くても行く人はいくらでもあるようで、チケット争奪戦になったように聞いています。
三部制で

第一部が
 壽祝歌舞伎華彩~鶴寿千歳
   藤十郎  染五郎  魁春
 (十八世中村勘三郎に捧ぐ)お祭り
   三津五郎  橋之助  彌十郎  獅童  勘九郎
   福助  扇雀  七之助
  一谷嫩軍記~熊谷陣屋
   吉右衛門  玉三郎  菊之助  又五郎  歌六
   仁左衛門

第二部が
 弁天娘女男白浪~浜松屋見世先より滑川土橋
   菊五郎  左團次  時蔵  三津五郎  菊之助
   團蔵  友右衛門  彦三郎  梅玉   幸四郎
   吉右衛門
 忍夜恋曲者~将門
   玉三郎  松緑

第三部が
 近江源氏先陣館~盛綱陣屋
   仁左衛門  時蔵  芝雀  翫雀  進之介
   橋之助  東蔵  我當  吉右衛門
 勧進帳
   幸四郎  梅玉  染五郎  松緑  勘九郎
   左團次  菊五郎

という演目。なかなかにぎやかですが、一等席だと一日で6万円! 3階B席でも通すと1万2千円!
5月も6月も三部制で、この三ヶ月一回ずつ一等席で観ると計18万円なり。
私には信じられない金額です。
・・・でも、行ける人は行くのですよね。

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支持率 

東京ではオリンピックを招致すると、政治家さんや選手たちががんばっていらっしゃるようです。
IOCが調査したところでは、東京オリンピック実施の支持率が東京都民で70%に達したそうで、これまでにくらべるとかなり高い数字になりました。そればかりか、全国でも67%とかで、国民の3分の2が実施を支持しているとのことです。
かなり

    盛り上がっている

のですね・・・知らなかった(笑)。私は日本での開催には関心がないうえ、東京ということで(東京の方には申し訳ないのですが)

    またか

という感が否めず、もひとつおまけに、2020年なんて、私にあるのかどうか(笑)わかりませんから、余計に関心が薄いのです(イシハラさんはえらいな)。
今は世界中どこでおこなわれてもきれいな映像が入ってきますし、情報なんてリアルタイム。夜中や早朝に行われるという、時差の問題だけはありますけどね。
最近は柔道の揉め事(というか、暴力)やレスリングが競技から外れるかもしれないという問題もありますが、せっかく東京で盛り上がっているなら、私とて開催を否定するものではありません。
私には関係ないとしても、経済効果も期待されているようですし。
イスタンブール(トルコ)、マドリッド(スペイン)がライバルだそうで、イスタンブールは自爆テロが続いたりして治安面で不安があるとか。マドリッドはこのところ連続して落選中。かつてスペインではバルセロナがありましたが、さて今回はいかが。ペキン、ロンドン、リオデジャネイロと来ましたが、地域としてはどうなのでしょうか。

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アンチじゃないけど 

今日は不平不満を書きますので、読むのはやめる、とおっしゃるかたはこれにて。
しかも野球の話ですので、関心のないかたも多いかと。
先日書いたことと重なるのですが、昨日はちょいと腹が立ちましたので、改めて。
昨日、ワールドベースボールクラシック、いわゆるWBCの日本対キューバ戦がありました。
私はしごとから帰ったのが8時頃で、すでに始まっていたのです。長男が観ていましたので覗き見すると、負けていました。それはまあ、実力から言って何も不思議ではないのですが、びっくりしたのが日本の先発メンバー。

長野
松井
井端
阿部
阪本
糸井
中田
稲葉
松田

でした。唖然としました。勝つ気はあるのか、と。「すでに一次ラウンドは通過しているので、試してみる」というのではなさそうでした。それなら本多や角中あたりを先発させればおもしろいわけで。
ひょっとしたら、読売の選手を三人先発させることが何かの力で決まっているのか、と勘繰りたくなるような先発メンバーでした。内川は最近はやりの言葉である「違和感」だとか。ちょっと休憩、無理をさせなかったのでしょう。それはいいです。
こういうことをするなら、私はもう

    日本を応援しない

と決めました。

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空っぽのプランター 

冬にコマツナを植えました。放っておいてもできるような簡単さで、ありがたくいただきました。
しかしそれ以後はプランターは空きっぱなし。春になったらもうひとつの小さなコンテナとともに何か植えようと思っています。
花もいいのですが、根が卑しいのでつい

    食べられるものを

と思ってしまいます(笑)。
果野菜ならキュウリ(ウリ科)かトマト(ナス科)かピーマン(ナス科)か。葉ものも葉ネギなら小さなコンテナに植えておけば夏の麺類にいいかなと思ったり。ネギたっぷりのざるそばなど大好きなのです。
連作障害のことを考えると、今年はこれ、来年はあれ、というのがいいのでしょうね。
2月に図書館へ行って

    プランター栽培

の野菜の本を借りてきました。
不思議なもので、あれを眺めていると何でも作れそうな気になります。
一緒に借りてきた専門書は後回しにして(笑)、ついこちらばかり勉強してしまいます。でもやはり実際に作ってみないとわからない事が多いですね。

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DQN 

女子大にかかわっていると、いろいろ知らないことを学べます。
それでなくても情報弱者なので知らないことだらけ。女子大にいるからこそかろうじて知りうることもあります。
まず、女の子は純真ですぐに頬をポッと赤らめるような人種だと思ってたのはとんでもないことだと知りました。
まして、

    看護学科

の学生さんは学ぶ内容が人体に関わるものだけに、下ネタも何も平気らしいのです。
もちろん学生同士、内輪での話でしょうが。
Twitterで会話を見ていると、かなり大胆な発言が出てきます。
また、どうやら別のアカウントで友達専用というのを持っている者もあるらしく、そこには入れませんが(多分ブロックされる)どんなことを言っているのでしょうか。
最近はlineなども大はやりで、それを使っても頻繁に会話しているようです。
もう、Twitterを

    授業の中で

質問や意見を出させるのに使おうかと思うくらい、彼女たちはケイタイ人種です。
実際、使っている人もあるそうで、これが盛り上がるんだとか。
私はもう少し様子見をしますが。

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網島は好きだけど 

文楽四月(五月も)公演では近松門左衛門の

    心中天網島

が出ます。なんで4月に? という疑問はあちこちで聞きます。これは小春、つまり旧暦の十月のものだからです。錦秋公演が最適なのはいうまでもありません。小春を春に上演してどうするの? というわけですね。しかし、文楽劇場がそんなこともわからないはずはありませんから、秋には何か別の企画があって、批判覚悟で春に持ってきた、と今は解釈しています。秋の演目発表が楽しみです。
もっとも、新口村だって夏に上演されたこともありますし、冬に尼崎とか、いろいろあると思います。ただ、「夏祭」は夏に限りますし、「千本桜」や「新うすゆき」などはやはり春がいいな、とは思いますが。

これまでにも何度か書きましたが、現在上演されている『心中天網島』の「河庄」は原作とは違います。改作の『心中紙屋治兵衛』の「河庄」を使っているようで、おもしろいから、ということなのか、定着しています。
ただ、私はあの太兵衛と善六はあざとくてあまり好きではなく、特に端場(いわゆる「口三味線」)は何とも

    間延び

して、おもしろいと思ったことがないのです。咲大夫さんでしばしば聴きましたが、それでもおもしろくありませんでした。
何でもかんでも原作こそ最高、とは思わないのですが、「河庄」は原作のほうが絶対よいと考えています。
『心中紙屋治兵衛』では石町(こくまち)の坊主というのが出てくる「浮瀬(うかんせ)」の段があり、それを前提にしての「河庄」です。
さかし原作はまさにこの「河庄」から始まるので、緊張感もあります。太兵衛もチャリの要素は希薄。

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ミス 

成績処理でミスをしてしまいました。
レポートを提出したのに不可になっている、というクレームが来たのです。
こういうことがあるので、念のために私がレポートを受け取っていないと認めた人には何度もメールで「未提出ですが、単位は不要ですか?」と連絡しています。しかし学生さんはあまり

    パソコンメール

を読まないのです。携帯に転送している人が多いのですが、今回は携帯を変更してそのまま放置したために転送されず、パソコンメールを読まないままになっていた、ということでした。
かく申します私も、

    迷惑メール

をチェックすることはおろそかになっており、最近もそれであやうく失敗するところでした。
ですから人のことは言えません。
メールは便利なだけに危険も孕んでいます。
不可にした学生さんのレポートはあっさり見つかり、成績も変更しました。
新年度はレポートをもう少し簡素にしようと思っています。
しかし、クレームをつけてくれるのはありがたくはあります。泣き寝入りされて何かの拍子にあとで事実を告げられ、恨まれるよりは気が楽です(笑)。

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色と空 

学生時代に必要があってお経を読むことがありました。岩波文庫から『法華経』なども出ていましたから、ちらちらと、時には必死で読みました。
必要があって、というのは、例えば仏教説話を読んだり平安時代の思想を考えたりすることがあったからです。ただ、あまりよくはわかりませんでした。
あっという間に読めるのは

    般若心経

です。これは暗記しましたし、関連書籍も少し読みました。

  摩訶般若波羅密多心経
  観自在菩薩 行深般若波羅密多時
  照見五蘊皆空 度一切苦厄
  舎利子 色不異空 空不異色・・・

あれ、もう全部は言えないや(笑)。
このお経で有名な一節は上に書いた直後に出てくる

  色即是空 空即是色

でしょう。私も何の意味かも知らないままに子供の頃から覚えていました。
五蘊(色受想行識)は皆空である、観自在菩薩はそのように理解して一切の苦厄を救うようになる。
そしてあらためて「色」(からだ、体の感覚器官)は空なのだ、というのですかね。
難しいです。

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