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前期は終わり 

昨日をもって前期の仕事は一段落しました。
学生に対する授業は先週終わっていたのですが、公開講座が残っていて、それが昨日まででした。
数年来読み続けてまいりました

    紫式部日記

の講読が何とか終わりました。
これについてはまた別に書くつもりです。

紫式部
↑紫式部日記の現存最後の部分

成績の提出もやっつけてしまいました。試験もレポートもありません。授業のたびに提出してもらうものがあり、それを採点したものを足し算するだけです。算数は苦手ですが、エクセルさんがやってくれました(笑)。
昨今は、成績は

    WEB採点

とやらで、パソコンで点数を記入していくのです。ところが、それと同時にいちいちプリントアウトして判を押して(笑)提出しなければなりません。必要なのだそうです。絶対に。
それも出しましたので前期はほんとうに終わりです。

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学生の感想 

「日本の文化と歴史」という授業の最終回に大阪市長の文楽についての発言の間違いについて説明しておきました。
補助金云々について皆さんがどう考えるかは自由ですが、間違った理解だけはしないでください、というのが私のスタンスです。
学生の中には市長が「伝統文化なのだから理解しろ、という態度では文化は根付かない」といったことに賛同する者もしました。そんな態度の技芸員がもしいるなら、私も許しませんけどね。
その一方で

★市長はうそつきでおそろしい
★うそだとは知らずに、これまで市長を信じていた
★伝統を汚すようなことは言わないでもらいたい
★「予算削る」系のツイートはよくRTされてくる。
 賛同する人は多い。文化のようにすぐに目に見える
 効果がわからないものはすぐに切ろうとする態度は
 どうかと思う
★でたらめばかり言う市長には何も任せられない
★むちゃくちゃすぎて腹が立つ
★大阪市長の発信したことは恥ずかしいことだ
★大学生の私がわかることをなぜ市長が分からないのか
★大阪市長は迷惑な人だ
★大阪市民を誤解させるようなことは言うべきでない
★大阪市民じゃなくてよかった
★大阪市長は伝統芸能が嫌いなのだろう。それは自由
 だけど権力を使っていじめるなんて話にならない
★おばさんはすぐに市長の言うことを信じる

など、私がたじろぐような激しい意見が出てきました。

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office 

先日、教室にあるパソコンをさわっていました。
文房具機能は

    office 2013

が入っていました。一方、私の研究室にあるPCは2003なのです。つまり平素は10年遅れのバージョンを使っているのです。家にある壊れたPC(笑)は2007でした。
もちろん辞書などは古いものも使いますし、古くても骨のあるものなら新しいものには負けません。ただ、こういう機械は新しいバージョンのほうが何らかの意味で便利だったり優れていたりするわけです。まれに使い勝手が悪くなるということもあるでしょうが、新しいものを使う面白さは私も感じることが多いのです。
旧バージョンのものは読み込んでくれますから問題はないのですが、いったん新しい機能を見てしまうと「こっちのほうがいいかな」と思ってしまって旧バージョンが

    物足りなく

思われることがあります。

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第20回だしまきの夕べ 

だしまきの夕べが昨日催されました。
続く体調不良のため、私は失礼しましたが、たくさん参加してくださったようです。事前にうかがっていたところでは

    14人

の皆さんがおいでくださったとか。スバラシイ。
例によって、実行委員長、パシリ部長、注文部長の世話役三羽烏の皆様には何かとお世話になりました。
また、参加してくださった方々にも厚く御礼申し上げます。すべての皆様が協力的で、仲良くしてくださるからこそ続くのだと思います。
今回は久しぶりのかたもあり、また

  関東から新しい方が

おいでくださったという噂も承っております。どんなかただったのでしょう・・・というのはしらばくれているのでして、私はその方とはけっこう長いお付き合いなのです(笑)。今回は松竹座から駆けつけてくださったとか。
ほかにも、試験直後のかたとか、遠路北の国からというかたとか、はたまた海外からのかたとか。
みなさん、どこにそんなエネルギーが潜んでいるのやら。
夏の公演のあとということで、さぞかしビールも進んだことだと思うのですが、いかがでしたでしょうか。
またお話の内容など教えていただければ幸いです。

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ニューヨーク 

マーティン・スコセッシ監督の映画に「ニューヨーク・ニューヨーク」がありました。ライザ・ミネリやロバート・デ・ニーロが出ていました。
いや、この映画にとどまらず、「ニューヨーク」をタイトルに含むものはあまたあり、ニューヨークを舞台にするものとなったら浜の真砂ほど(は大げさですが)数多くあります。
私は行ったこともありませんが、世界で最も有名な街なのかもしれません。
そこにあるメジャーリーグのチームには、古くはジャイアンツ(現在はサンフランシスコ・ジャイアンツ)があり、今は

  ヤンキーズ と メッツ

があります。ヤンキーズはアメリカンリーグ、メッツはナショナルリーグですから、かつての兵庫県西宮市でいえば阪急ブレーヴズと阪神タイガーズのようなものですね。
今、メッツに日本人選手は所属していませんが、ヤンキーズにはイチロー、黒田の両選手がいて、傘下のルーキーリーグにはアメリカ生まれ、アメリカ育ちの加藤君という人もいます(今年入団したばかり)。
そのうちの黒田投手が4年連続で2桁勝利を挙げたそうで、これは日本人メジャーリーガーとしては初めてだそうです。
黒田投手のお父さんは、南海ホークス、高橋ユニオンズなどの選手だったそうですが、1956年に引退され、黒田投手はお父さんの現役時代を全く知らないわけです(黒田投手は1975年生まれ)。計算してみると、お父さんが50歳くらいの時のお子さんになります。
息子さんはお父さんの後を継ぐようにプロ野球選手となられましたが、お父さんは6年前に亡くなり、息子さんのメジャー移籍もご存じないのです。

黒田投手が登板するとなぜか

    打線の援護

がなく、ドジャーズ時代もヤンキーズになってもそういう巡り合わせが続いています。
しかし腐ることもなく、ここまでよく頑張られました。
今の私が500年くらいかかってかせぐお金を一年で稼がれます(すげー!)

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母校はいづこへ 

私の出身高校では、著名な女子マラソン選手が一時期連続して生まれていました。
国内大会で勝ち、オリンピックにも行きました。
やたけたの熊さんから教えていただいたところでは、卒業生には咄家さんもいらっしゃるそうです。ほかに有名人はいらっしゃるのかどうか、私は存じません。
高校といえば、夏になると

    甲子園

が話題になります。兵庫県大会、しかも阪神間の高校は地元ですから、以前は予選も甲子園球場を使っていたはずで、へっぽこチームでも運がよければ「甲子園の土を踏む」という経験ができたようです。
今、まさに予選がたけなわですが、母校はいつ出るのだろうと思っていたのに、ついぞ新聞に載りません。とっくに消えていたのでしょうね。
私の高校生時代は「県予選の

  一回戦出場おめでとう」

という感じでしたが、その後少しは強くなった時期があったはずなのです。今はまたダメなのかな?

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ピーマンは続くよ 

きゅうりは終わりにしてプランターの夏野菜はピーマンが残りました。
なかなかできずに諦めかけたものの、7月の声を聞くあたりから成長著しく、花が咲いてもポタリと落ちていたのがきちんと実をつけるようになりました。
枝の伸びも遅いような気がしたのですが、あっという間に支柱を越えました。
肥料は液肥を日曜ごとに。
曜日を決めておくと忘れずに済みます。
「雨後のたけのこ」といいますが、

    梅雨後のピーマン

でしょうか。
気がついたら5つも6つも成長していて、次々に3つずつくらい収穫できます。
なるほど、こんな風に成長するのか、ときゅうりに続いて勉強になりました。
下の写真は7月21日に撮ったものです。あちこちに大小の実が見えます。一番下のものは収穫直前に撮影しました。小さいものは、うっかりすると葉の緑色に隠れてしまうのです。ピーマンを探せ! 

枝下部の実

枝上部の実

収穫目前

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まじめな学生 

私は学生時代はかなりまじめでした。
授業はサボらず、居眠りもせず、空き時間は図書館や研究室(専門図書室のようなところ)に入り浸り、研究会にはあれこれ出て、成績もよかったと思います。
しかし、つわものはいました。週に一度くらいやって来て、あとはバイトかゲームセンターか、夜の街を徘徊するか
、下宿に引きこもるか。そのくせひょこっと現れたゼミなどではやたら鋭い意見を言うのです。
放浪する

    文学青年

という感じでしょうか。
「授業に出るなんて、アホちゃうか」という目で見られたものです。学生部屋には誰が買ってくるのか、常に安いウィスキー(たいていブラックかホワイト)があり、自由に飲めます。なくなってもいつのまにか新しいのが入っている。
先生も

    なかなかの人物

がいらっしゃいました。常にアルコールの匂いをさせ、ゼミが終わると学生食堂でビール、そのあと学生を引き連れて夜の街へ繰り出し、夜を明かして翌朝大学に直行してそのまま授業をする。これがほぼ毎週。授業に30分遅れてきて20分早く終わる人、半期の授業を10回もしない人。文学部はかなり強烈な学部でした(笑)。


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きゅうりは終わりに 

はじめてきゅうり栽培をしてみましたが、体調の悪い時以外はこまめに面倒を見たつもりです。
その結果、14本の実りがありました。
ただそろそろみずみずしさが失われてきたかも、という気がします。また、いささか形も崩れてきていますので、このあたりで

  おつかれさまでした

ということにしようかと思っています。もう少し粘ることも可能かもしれませんが、もうこれまでのきゅうり君のがんばりに敬意を表して終わってもらおうかなと。

自分の生き方に疑問が湧いてきたことや社会の風当たりがなかなか厳しいことを実感したこともあって、何か

    物言わぬ対象

に向き合ってじっとそれを見つめてみたいと思うようになったのは数年前のことです。
そして思い立ったのが野菜作りでした。
こちらがきちんと対応すると正直に応えてくれて、誠実さを見せなければ何も教えてくれないまま萎れていく。そんな植物に心が惹かれるようになりました。

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教え間違い 

今でもしばしば間違ったことを教えてしまうことがあります。
これはいけないことです。予習が足りないのです。
『御堂関白記』の「御堂」というのは藤原道長が晩年に建立した

    法成寺

に由来するのです。ですから彼は「法成寺入道摂政太政大臣」などと呼ばれることもあります。わたしでもそれくらいのことはわかっているつもりでした。ところがある日、体調がかなり悪い(というのは言い訳に過ぎませんが)日に、頭がぼんやりしていたのでしょうか、「藤原道長の屋敷の中にあった御堂は『御堂関白記』の名の由来になりました」と言ってしまったのです。
研究室に戻ってきて自分の言ったことを振り返っているときに

    あれ?

と気がつきました。「今、こんなことを言わなかったっけ」⇒「何ということをいってしまったんだろう」というわけで、慌てて翌週にはお詫びした上で訂正しましたが、なさけない話です。こういう具合に、間違ったことをふと何かのはずみでいってしまうことがあります。

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飛び道具 

独参湯というと忠臣蔵を思い出しますが、これは言い換えると飛び道具でしょうか。ずるいよ、それを出しちゃ、みたいな。
極め付きというか、決定版というか。
こういうものがあるとやはり強いですね。

    伝統の力

とでもいいましょうか。
古典文学でいうと、芭蕉とか、万葉集とか、源氏物語とか。こういうお話をすると興味を持ってくださる方がやはり多いと思います。
私の授業でも飛び道具を使います。もちろん

    文楽人形

です。五人に一人くらいは白けた顔をしますが、ほとんどの学生はやはり「おおっ!」という目で見てくれます。
私の下手な動かし方でも、一瞬は(笑)喜んでくれるのです。
前期はこの水曜日(7月24日)に見せるつもりです。

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2013年7,8月公演初日 

早いものです。今日は2013年夏休み公演の初日になりました。
この公演は

第1部(親子劇場)午前11時~午後1時頃
 金太郎の大ぐも退治
 解説 ぶんらくってなあに
 瓜子姫とあまんじゃく
  
第2部(名作劇場)午後2時~午後5時30分頃
 妹背山婦女庭訓
  井戸替 杉酒屋 道行恋苧環
  鱶七上使 姫戻り 金殿

第3部(サマーレイトショー) 午後6時30分~午後8時30分頃
 夏祭浪花鑑
  住吉鳥居前 釣船三婦内 長町裏

という内容です。

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オールスターの感動 

仕事のため、生で観ることはできませんでしたが、MLB(メジャーリーグ)のオールスター戦をMLBの動画ページで観ました。
メジャー30チームからの選り抜きプレイヤーたちの集まりで、年に1試合だけの祭典。
そのパフォーマンスは見事なものです。しかし、今年は特別な意味がありました。
今シーズン限りで引退を表明しているニューヨークヤンキーズのクローザー、

    マリアーノ・リベラ投手

の出場です。
アメリカンリーグ(ヤンキーズの所属リーグ)が3ー0でリードした8回裏、リベラが登場します。9回でないのは、もしナショナルリーグに逆転されたら9回裏は攻撃なしに終わるからです。なんとしてもリベラを登板させねばなりませんから、8回にしたわけです。
驚いたことに、リベラがマウンドに向かうのに、アメリカンリーグの野手は誰も守備位置に就かない。つまり、あの広いスタジアムにリベラ一人が現れたのです。両チームの選手はファンと一緒になってダグアウトから拍手を送り、マウンドのリベラは感激して帽子を取って挨拶します。目が潤み、もう少しで涙を流すところだったようです。

    すばらしい演出

でした。
43歳のリベラ、最後のオールスター戦でした。

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夏祭 

祇園祭は真夏を告げるようです。
昨日山鉾巡行がありました。
祭は全国津々浦々どこにでもあると思うのですが、京の祭りはやはり全国区と言うか伝統もあってたいしたものです。
祇園祭は、古くは祇園会、祇園御霊会といったようですが、八坂神社のお祭ですね。
『本朝世紀』長和二年(1013)六月十四日条には、神輿の後に散楽の空車の参加が出ていたことが記されていますが、この「空車」というのは屋台の山車で、今の山鉾につながるものといわれます。

  ここちよげなるもの。御霊会の馬の長(をさ)

とは『枕草子』の記述。祇園会の馬長はなかなか格好よかったのですね。
今ではこの山鉾行事は

    世界無形遺産

に記載されています。
文楽と同じですね。

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飽きられた授業 

源氏物語の授業を担当できることは私にとっては幸いなことです。
かつてはそういうことばかりしていたわけですが、何しろ私自身がまだ若くて思うように話をすることができない時期でした。ある程度時間が経ったことで、源氏物語の面白さもいくらか分かってきたように思いますし、以前に比べると(あくまで「比べると」です)深い話をすることもできるようになってきたつもりだったのです。
違うのは相手がかつてのように国文科の学生ではなく

    理系の学生

であることくらいです(現在は食物栄養学科の学生)。
とにかくいろいろな資料を使って(特に絵画資料)源氏物語を面白くお話ししようと思ってスタートしました。
が、その意気込みとは裏腹に学生は次第に面白いという顔をしなくなってきました。最初の頃は面白い意見や感想を言ってくれたのですが、最近はそういうのが減りました。
専門の授業なら

    資格を取る

ということが彼女たちの頭にありますから、やはり必死になるだろうと思います。一方、こちらは資格どころか、目に見えて勉強の効果のようなものは見えませんから、おろそかになるのだろうかと思います。

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じゅんぷうまんぽ 

最近の学生が「雰囲気」を「フインキ」と発音することはかねがね聞いていました。
このブログでも以前こういう話を書いたことがあります(⇒こちら)。
悪貨が良貨を駆逐するごとく、間違った言葉遣いはどんどん本来の言い方を追い出そうとします。
最近聞いた話ではテレビCMで「やわらかい」を(もちろん意図的にでしょうが)

    やらわかい

というのがあるそうです。
ところがこれも意外に多くの人が子どものころはそう言っていたというのです。関西では「やらかい」ともいいますが、それともまた違うのです。
「新(あたら)し」も、もとは「あらたし」でしたが、平安時代に「惜し」を意味する「あたらし」とのあいだに混同が起こり、次第に「あらたし」は滅んで「あたらし」にとってかわられることになりました。「あたらし」は本来は「当たる」からできた形容詞です。そばで見ていて立派だな、と思ってあんなふうになればいい(当たりたい、該当するようでありたい)のにな、ということから「惜しい」気持ちになるわけです。
ですから、「やわらかい」もいずれは「やらわかい」に取って代わられる可能性はあるのですね。

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第20回だしまきの夕べ(予告) 

文楽夏休み公演が迫ってまいりました。
ということは、おなじみの

    だしまきの夕べ

も迫ってきたことになります。
今回は第20回記念ということになっています。
常連の皆様、できる限りご参加くださいませ。そしてまだ参加したことがないとおっしゃるかた、久しくご無沙汰、という方もぜひおいでになってください。
日程と場所は次の通りです。

7月27日(土) 文楽公演第3部終演後
待ち合わせ 文楽劇場1階エスカレーターを降りて少し離れたあたり
         (他のお客さんの邪魔にならないよう場所)
会場はいつもの両輪さんです。

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道長の金峯山詣 

秋の吹田市民講座の内容を考えています。
『御堂関白記』がらみではどうですか、とお話ししましたところ、それなら宗教や民俗をからめてと言われました。

    宗教や民俗・・・

なかなかの難題です。
道長はなかなか先祖思いであり、信仰心もあって、自分の先祖のために宇治木幡の方に浄妙寺という寺を建てました。今の木幡小学校のあたりです。また自らの最期を考え無量寿院を建立、後に法成寺となります。これは京都御所の近く、京都府立鴨沂高等学校のあたりです。

法成寺跡の碑(荒神通 鴨沂高校壁)
法成寺址の碑(京都府立鴨沂高等学校の塀外)

そのほかしょっちゅう仏事を催していて、屋敷の中にもお堂を建てています。
『御堂関白記』の中に、浄妙寺のことは一つ話題にできるだけの分量の記事があります。なかなか面白い話があります。
これについて申し上げるのもいいかなと思ったりしています。

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人生めちゃくちゃ 

昨日、私の住む町、兵庫県宝塚市の市役所で放火事件がありました。
市内に住む男が固定資産税が払えず、差し押さえにあったとかで、職員と口論になり、持って行った火炎瓶のようなものを投げたとの事でした。
あらかじめ準備していたわけですから、悪質です。
男は「俺の人生、

    めちゃくちゃや」

と嘆いていたそうです。
この人物の個別の事情はよくわかりませんが、確かに人生をめちゃくちゃにされることはありうるでしょう。
自分の努力の範囲を超える何かの力によって人生の計画を狂わされる、いくらでもある話です。気の毒だとは思いますし、私も思い当たることはありますからまんざら理解できないわけでもありません。
63歳との事でしたが、今から人生を切り開こうとするには歳を取ってしまったということもあったかもしれません。
犯罪自体は許しがたいことですが、どこか

    やるせない

気持ちも湧いてくるのです。

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ライアン 

私はさほど以前からアメリカ大リーグに興味があったわけではありません。そもそも、学生時代など、めったにメジャーの情報は入ってこなかったわけですから、関心の持ちようがなかったとも言えます。
それでも知っていた著名選手といえば、ピート・ローズ、トム・シーバー、カル・リプケンjr.、ハンク・アーロン、リッキー・ヘンダーソン、レジー・ジャクソン、そして

  ノーラン・ライアン Nolan Ryan

などがいました。
ライアンは時速160kmの豪速球でバッタバッタと三振を奪い、通算5714奪三振、投げたイニング数より多く、ノーヒッター(ノーヒットノーラン)は7回というから驚きです。
どんな豪傑かと思うのですが、身長は約188cm、体重は88kgくらいだったそうで、けた外れに大きいわけではありません。
今はダルビッシュ投手のいるテキサスレンジャーズの社長ですね。
ライアンは左膝を顔の近くまで上げて投げるスタイルで有名でした。
その投げ方によく似ているというピッチャーが今、ヤクルトスワローズにいます。

    小川泰弘投手

というのですが、確かに膝をグッと持ち上げるスタイルです。

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二刀流 

文楽の三味線弾きさんに、もとは故郷で人形を遣っていた方がいらっしゃいます(間違っていたらごめんなさい)。このかたは声もよく、私は蝠聚会で語られたのも拝聴しました。
何でもできる、文楽の申し子のようなかだだと思います。
もし人形の道に進んでいらしたら、太夫になっていらしたら、と想像してしまいます。いっそ、昼の部では鶴澤某、夜の部は桐竹なんとか、と名乗って

    二刀流

っていうのはどうでしょうか。
ダメですね、はい、すみません。(笑)
二兎追うものは一兎をも得ず。やはり専門はこれ、というほうがいいでしょうね。
私も、ものをいうのは平安文学だけにしたほうがいいだろうな、と考えています。
もっとも、平安文学でも

    超三流

と言われていますので刀を一本にしても錆びていては意味がありません。

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せめてプチブル 

貧しい生活をしていると、どうしても文化的な物事にお金を割きにくくなります。
まずは食べるもの、私の場合は医療費もバカになりません。着るものと住むところは我慢(笑)。
衣食足りて文化を知るならば、やはりある程度は収入がないと文化にお金は回せません。
世に

    評論家

という人はあまたあります。
そういう方を見ているとやはりそれなりにきちんとした生活をされている方が多いように思います。
早い話がそこそこの収入のある方ですね。
それによって本も読めるし

    専門外の芸術

にも触れうる。そういう蓄積があってこそ専門分野に筆が振るえるというものだろうと思います。
私はこれまで自分を評論家などと思ったことはありませんし、文化人と称したこともありません。
謙遜しているのではなく、自信がないのです。
もちろんお金だけの問題ではありません。取材力も大事、勉強はもちろん大事。行動力、分析力、表現力、さまざまな要素が必要です。
考えてみたら、私にはひとつとしてないのです(_ _|||) 。

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七月八日の歌 

七月七日は七夕です。もちろん旧暦の七月ですから、あと1か月ほど先の話です(今年は8月13日)。
しかしまあ世間では新しい暦で話が行われていますので私も一応話だけはあわせています。
今は明るすぎることもあって星なんてあまり見えませんが、それでもベガやアルタイル、さらにはデネブやアルビレオなど、夏の夜空にきらめく星はさすがに目立ちます。
天の川は山奥に行くか写真で見るか、そうでもしなければその存在すらよくわかりません。
写真を見るとほんとうに音を立てて流れる大河のような、あるいは

    

のようにも見えます。
牽牛が船を仕立てて渡るという伝説がなければ白糸なんていうものではなく、怒涛の飛瀑のように感じられます。
七夕の恋歌は万葉集から見られます。数が多いですから、とてもすべてを掲げることなどできません。

  久方の天の川瀬に
    舟浮けて今夜か君が我がり来まさむ

「久方の」という枕詞はとても好きなのです。天の川に船を浮かべて今夜あなたは私のところにおいでになるのでしょうか。織女の立場から詠まれています。

  秋風の吹きにし日より
    いつしかと我が待ち恋ひし君ぞ来ませる

七月の声を聴いて秋風が吹き始めると早くその夜が来て欲しいと待ち続ける織女です。その彼女のもとにやっと牽牛がやってくるのです。
今か今かと夫を待つ妻の心です。「霞立つ天の川原に君待つとい行き帰るに裳の裾濡れぬ」「天の川浮津の波音騒くなり我が待つ君し舟出すらしも」など、「待つ」は七夕のキーワードの一つですね。

彦星のほうも心は揺れるのです。

  彦星のかざしの玉は
    妻恋ひに乱れにけらしこの川の瀬に

  夕星も通ふ天路を
    いつまでか仰ぎて待たむ月人壮士

「夕星(ゆふづつ)」は金星、宵の明星です。金星が天の道を渡っているのに自分はまだまだ待たねばならない。彦星もやはり待つのです。
キーワードと言うと「日長し」というのも万葉集にはよく出てきます。「けながし」です。「け」は現代も「二日(ふつか)」「三日(みっか)」などの語に残る「か」と同じで、二日以上にわたる「日」をあらわす語です。会えない日々は長いのです。
こうして歌を挙げていくと、ほんとうにきりがありません。

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秋の講演 

毎年秋に行われる地元の市民大学講座の講師依頼がありました。
我ながらほんとうに飽きもせずに(笑)よく続けています。なにしろ、これまでこの講座で100%出演しているのは私ともう一人フランス語の先生だけだろうと思うのです。
ただ、このところ学内講師は全5回のうち

    3回程度

ということにしているようで、必ずしも私が出る必要はなくなってきました。
そこで今年は一応ベンチ入りはしてもいいけど出場には前向きではありません(要するに候補者にしてもらってもいいけど、出なくていいなら出ません)ということで返事をしようと思っています。
だいたい私の話は

    1000年前

のことばかりであまり面白くないのです。
それよりも海外の話や中世文学、近代文学の話などのほうがよほど市民の方々の興味を引きそうに思います。

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原文の力 

学生に源氏物語の話をしていますが、ほとんどが概説です。しかし毎回10行くらいは原文を読んでいます。
意味よりも

    音を大事にする

つもりで音読しています。
もちろん平安時代の発音は今とは全く違います。
イントネーションも現代共通語で読んだのではまるで違うものでしょうし、音自体も今とは異なったものが多いのです。
よく知られるのはハ行で、今はハヒフヘホと発音しますが、平安時代はファフィフフェフォのような発音でした
(厳密に言うと「f」の音ではないのですが)。
ダ行も今はダジズデドですが、当時はダディドゥデドのような感じ。その他かなり違いますので朗読と言っても当時の読み方では何がなんだか分かりません。そこでやむなく

    現代共通語

の発音で読んでいます。私の場合はかなり関西なまりだとは思いますが。

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メールも減って 

テレビは観ない、外出しない、人と会わない、なにかと社会と断絶する方向に進んでしまっています。
望んでいるわけではないのですが、やむを得ずこうなってしまいました。
かろうじてネット上で他人様とつながっている感じです。
一番身近なのはメール、次にブログやSNS。ところがその身近なはずのメールを最近あまり読まなくなっています。

理由その一 あまりメールが来ない

  これはまあしかたがないですね。友達も少ないし、仕事の依頼もないし。

理由その2 仕事場の内部メールをほぼ見ない

  以前はきちんと読んでいましたが、今はタイトルだけ見てほとんど読まない
  のです。読まなくても何ら問題ありませんし。

というわけで、仕事場のアドレスには未読メールの山。
携帯に転送されるのでタイトルだけは読んでいますが、詳しいことはさっぱりわかりません。

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欲不足 

欲の塊のような人間にはなりたくありませんが、

    欲を失う

とこれまた寂しい人生になりそうです。
大学の先輩がかつて「酒の飲めない人は気の毒だ。こんなすばらしいものを味わえないんだから」と言っていました。それはまあ、飲む側から言えばそうなるでしょうが、飲まない人にとってはなんら不幸でも気の毒でもないのです。文楽を知らない人が不幸なわけでもありませんし、サッカーのルールを知らないからといってその人が気の毒なはずもありません。
ただ、私のように

    本来はアルコール好き

なのに飲めないのはやはり不幸なのでしょうか。
私の肝臓はアルコールの分解方法を忘れているのではないかと思います(笑)。

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SN1006ふたたび 

平安時代に現れた超新星「SN1006」については以前も書いたことがあるのですが、一昨日、それに関連するニュースがありましたのでふたたび記しておきます。

ニュースでは「鎌倉時代の歌人藤原定家が日記「明月記」に書き記した超新星SN1006が、1006年に爆発した時の詳しい様子を、京都大と米ハーバード大のチームがエックス線衛星「すざく」を使って明らかにし、2日発表した。」とありました(引用は47NEWS)

定家は12~3世紀の人ですから彼がSN1006(Super Nova 1006)を見たわけではありません。SN1006が出現したのは元号で言うと寛弘三年、つまり一条天皇や藤原道長の時代です。
定家は寛喜二年(1230)十一月八日の日記(明月記)に「客星(普段見ない星。彗星や超新星など)の出現(十月二十九日に出現している)が不審なので安倍泰俊(漏刻博士)に問い合わせた」と記されています。泰俊からは返事とともに陰陽寮で調査された過去の「客星出現例」を八例列挙したものが添付されていました。古くは皇極天皇元年(642)のもので、最新のものは治承五年(1181)のものでした。その中に

  寛弘三年(1006)年四月二日夜以降、
  大客星が騎官の中に熒惑のように輝い
  て連夜南の空に出現した。騎陣将軍星
  が姿を変じて光を増したものともいう。

という意味の記載があります。「騎官」はおおかみ座のあたり。「熒惑」は火星のことです。一説によるとマイナス7.5等星くらいに見えたとか。シリウスがマイナス1.5等星だそうですから、すさまじいといいたくなる明るさです。
当時は天体の異変を何か地上で不吉なことが起こる予兆ではないかと考えたようで、定家もそれゆえに問い合わせたのだと思います。

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半夏生 

昨日は半夏生だったそうです。
ハンゲショウ。半夏の生える時期という意味だとされます。
半夏というと私はすぐに漢方薬を思い出します。かつて

    半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)

という薬を処方されていたことがあります(笑)。
だいたい毎年7月2日にあたるそうで、今年もそうでした。
この日は農業の方には忘れてはならない日ということになっています。
この日までに必ず田植えを終えねばなりません。「半夏の後に農なし」とも言うそうです。
天からは毒が降るといわれ、この日に収穫した野菜は食べてはいけないのだそうです。私は、さいわいキュウリの収穫はしませんでした(笑)。

    井戸にふた

をする習慣もあったそうで、これは天から降ってきた毒が溶け込んでは困るということなのでしょうね。今、そういう習慣は残っているのでしょうか。迷信とはいえ、そういうものを残しているのはなかなかいいものだと思うのですが。

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真夜中のつぶやき 

このあいだ、ネット上でお付き合いのある小学校の先生が林間学校にいらしたそうです。
そして彼女は肝だめしの

    おどかし役

を担当されたとか。しかし、一人で暗いところにいて子供たちが来るのを待ち受けるわけで、「こっちのほうがナンボか怖い…((((;゜Д゜)))」とおっしゃっていました。
これで虫に刺されて子供たちに「全然こわないで~」なんて言われたら気の毒です。
どうだったのかは存じません。
しかし、今でも肝だめしってあるんですね。
私は小心者のくせに怖がった記憶はありません。私の時はなかったのかな?
先日、授業で世界遺産の姫路城がらみで、

    播州皿屋敷

の話をしました。
学生はいくらかは知っているようでした。
四谷怪談とともに今なおよく知られた話ですね。

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