幼稚園で文楽人形劇 

昨日は奈良市帝塚山の高級住宅街の奥にある市立幼稚園で文楽人形劇を上演してきました。
阪神高速から第二阪奈道を壱分で降りて、しばらく走ると着く穏やかな街です。
この幼稚園には年に一度、一足早いサンタクロースのように訪れています。
今回は、一昨年のプログラムを踏襲し、いくらかの変更をしています。
義太夫節ではありませんので、「文楽」ということばを使うのは憚られるのですが、文楽人形を使い、その技法を用いた劇であることは間違いありませんので、仮に

    文楽人形劇

と名乗っています。地元の方もすっかり乗り気で頑張ってくださいます。
私が出す厚かましい注文にも答えてくださり、ワイワイお話しなさりつつ楽しそうに小道具を作ってくださるところを拝見すると嬉しくなります。
観客は園児ですが、当然幼稚園の先生方もご覧くださいます。また、一般のかたも来てくださいます。
あくまで「子供たちのために」なのですが、こうして

  地元の皆様の交流

にもなるなら望外の幸せです。
いいカメラをもっていませんので、本番の写真が撮れません。そこで以下に稽古の写真を掲げます。
本日はプログラムの前半をご紹介します。

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美術の話 

何度も申しますが、美術のセンスはないのです。
ところが、絵を観たり、絵画関係の本を読むのは大好き。専門家のように、自分でなにかを調べたり発見したりする訳ではありませんから、あくまで愛好家の域を出ません。
そういう人間が偉そうに美術、それも、主に西洋美術の話をする資格があるか、甚だ疑問です。と言いながら、時々「偉そうに」しゃべってしまいます。学問として修めたわけではなく、あくまで

    耳学問

なので自信はないのです。そんな、自信のないことを学生に話すなんて、といわれたら、一言もありません。しかも授業は日本文化。
話の流れの中でついしゃべってしまいます。ところが、学生は面白い、というのです。
すると、図にのって私はまたしゃべる、そういう悪循環(?)に陥っています。
教養科目ということもあるのでしょう、あまり専門的な話より、

    ちょっと面白い話

というくらいがちょうどよいのかもしれません。それが私の美術についてのレベルとなんとなく合うのだろうと思います。

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車で文楽 

なさけない話ですが、私はなかなか電車に乗れません。電車自体は問題ないのですが、駅まで、あるいは駅から歩くのがつらいのです。
また、意外にしんどいのが乗り換え。何でもないことのようで、苦痛なのです。
今はエレベーターやエスカレーターが普及して、

    バリアフリー

が進んだため、かなり楽ですが、それでもきついのです。電動の車イスに酸素ボンベをつけていきたいです。
仕事場も駐車場から研究室までは徒歩3分、24段の階段付き。憂鬱です。どこでもドアを希望します。
十津川村の野猿でもいいかな。あれ、力は要りますか?
杖って、どれくらい楽になるものなのだろうか、とそんなことも思わないではありません。今、幼稚園で「ごんべえさんとやまのかみさま」というお芝居の稽古をしていますが、ごんべえさんは杖を突いて山道を登ります。

    楽ですか?

と聞いてみたいです。
ヤマトタケルは東征から戻る時、心身ともにくたびれますが、岐阜県のあたりまで来ると足が動きにくくなって「たぎたぎし(足が利かない)」という状態になります。それでそのあたりを「当芸野(たぎの)」という、との地名由来説話が付いています。今の養老町のあたりです。また岐阜県には「日本武尊杖突坂」というところまであります。

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カン 

カンが鈍いのです。めったに働きません。
「こうなるんじゃないか」と口に出すと、まず外れます(笑)。
特に、「こうなればいいな」と思うことほどよく外れます。
これはもう仕方がない、今さら下手にカンが当たるようになったら、それは蝋燭の最後の一閃のようなもので、もう終わりかも知れないな、などと思うことにしました。
ところが、このところぽつりぽつりと当たるのです。
まったく、個人的なことはさておき、昨年の夏でしたか、文楽の技芸員さんが大阪市役所に乗り込んだことがありました。そのとき、私は何気なく

    47人

で行けばいいのに、と言ったら、ほんとうにその人数でいらっしゃったそうです。
ちょっと気持ち悪かった(笑)のですが、まあ、偶然ですよね。
さらに、この秋の公演は伊賀越の通し、と今年の初めには予言していました。
その後も、主に悪いことを中心に(笑)、いくつかカンが当たったのです。
何だか変だな、と思って、このへんで

    大はずれ

しておいた方が身のため(笑)かな、と思うようになりました。
そこでまたこの秋に予言というか、こんなのどうですか、という無責任発言をしました。

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式神 

学生さんは何を言い出すか分かりません。油断も隙もないのです。
どういう話の流れだったかは覚えていないのですが、天文博士の

    安倍晴明

のことを話したのです。すると、今もテレビで陰陽師がらみのドラマを放送しているとかで、関心を持つ者もいました。また、パワースポットというのでしょうか、晴明ゆかりの晴明神社に行きました、などという学生もそこそこいるのです。あそこには厄除桃がありますから、昨年厄だった彼女たちはそのためにも行ったのかも知れません。
私も、もちろん何度か行きました。近くには

    一條戻り橋

もありますし。
安倍晴明は式神(しきがみ、しきじん)を自在に操ったといわれます。目に見えない霊的なものです。
ある日、晴明の家の近くを花山(かざん)天皇が通りました。家の中で晴明は「天皇の退位があるという天のしるしがあったが、すでに退位されたようだ。宮中に参ろう。式神一人、まず宮中へ参上せよ」というと、式神は「たった今この前を天皇がお通りのようです」と答えたといいます。
作り話ではありましょうが、式神というのはこういうものだったようです。

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稽古は終わった 

先日、奈良市の幼稚園での文楽人形劇の稽古が終わり、あとは当日のゲネプロから本番を残すのみ。
私があまりしょっちゅう行けませんので、皆さんが自主的にいろいろ考えてくださり、私が行くと前回よりお上手に、またおもしろくなっている、というのが常です。私は人形や道具を運ぶだけで大丈夫かもしれません。
今回の稽古では、細かい動きをあれこれチェックしました。
どうしても、

    前から見たら

どう見えるか、という視点が欠けがちです。実はそれが一番大切なのですが。
昔、サッカーでは、ゴールキーパーのアドバイスをきちんと聞け、という意味で「後ろの声は天の声」などと言いました。全体を見渡せるのはゴールキーパーなので、その見方が大事だ、ということです。野球でいうとキャッチャーの声が大事、ということでしょうね。
演出家は当然前から見ることになります。
人形を遣っているとそれらしく見えていると錯覚することが、前から見たらまるで違って見える、というけともあります。
ですから、演者以外の人には前に回ってもらって意見も述べていただきます。

    船頭多くして

にならないように、最終的には私がOKを出すようにしていますが、別に私が偉いわけではありません。役目としてそうしているだけです。

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2013年錦秋公演千秋楽 

年に一度の本格通し上演、お疲れさまでした。
当初、あまり客席が埋まらないという話でしたが、徐々に伸びていったようで、よかったです。
先ほど、勝手に「年に一度の」なんて書きましたが、できれば

    恒例

にしていただきたい。
毎公演通しというのは無理でも、秋なら秋にドカンと見せていただければと思っています。
廿四孝、菅原、妹背山、安逹、ひらかな、新薄雪などいろいろできると思います。
この公演中に大阪の

  AC(アーツカウンシル)

が来年も国立劇場(文楽劇場)の観客数によって補助金の額を決めるのが合理的という結論を出したと聞きました。
私は、大阪市が貧しくて補助金は出せない、と議会や市長が決断したなら出さなければいいと思っているのです。ところが、出すと言っておいて国立劇場の入場者数によって文楽協会への補助金を決めることのどこに合理性があるのかが理解できないのです。

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紅葉 

藤原公任という人はたいへん才能のある人でした。
藤原氏の小野宮家と言われる一門で、父は関白藤原頼忠。お父さんの名前は「らいちゅう」でも公任は「ぴかちゅう」ではありません。お父さんも本来は「よりただ」と読むのでしょうし、公任は「きんとう」です。
姉に遵子がいて、この人は円融天皇の中宮になりますが、皇子を産むことはできませんでした。ということは頼忠一家は天皇の外戚になり得なかったことを意味します。
場合によっては彼もまた第一人者の地位に上ることができたかもしれなかったのですが、そんな事情もあって、それは叶いませんでした。
若い頃は同い年の藤原道長より出世も早く、双葉より芳しかった文才も道長やその兄たちを凌駕していました。
しかし、時代の流れは彼に味方せず、いつしか道長の一族に追い越され、ついには

    道長傘下

で歌人、文人として生きていく道を選ばざるを得なかったようです。道長が権力を握ると、公任のほか、藤原斉信、源俊賢、藤原行成らが脇を固めることになります。
行成は名筆として知られ、この道では誰も叶いません。
他の貴族が競えるのは音楽、漢詩、和歌など。公任はこの道すべてに通じていたと言われます。
あるとき、嵐山の方に出かけた貴族たち。大堰川(桂川)に船を浮かべて、「楽の船」「漢詩の船」「和歌の船」を浮かべました。公任は和歌の船に乗って

  小倉山嵐の風の寒ければ
    紅葉の錦着ぬ人ぞなき

の歌を詠むのですが、「この歌くらい高いレベルの漢詩を詠めばよかったかな」と悔しがったそうです。
これは高校の古典の教科書にも載っているかも知れません。
彼はこの三つの技芸全てに優れていたようです。今でいうと太夫、三味線、人形が全部できる鶴澤清志郎君みたいなもんですかね。

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ケネディ 

アメリカのケネディ元大統領のお嬢さんであるキャロラインさんが駐日大使をなられたようです。
まだ幼い時にご尊父を失われ、ご葬儀の時の可憐な様子に世界中から「あまりにもかわいそうだ」という声が上がったのだそうです。ニール・ダイアモンドの「スイートキャロライン」は私も何となく覚えています。
そのケネディ大統領が暗殺されたのが

    1963年11月22日

だったそうで、ちょうど50年になります。そういう年にキャロラインさんの大使就任。
曽祖父のパトリックが政治家となって、おじいさんのジョセフも莫大な資産を築き、駐英大使にもなっています。その息子たちには政治家の道を進ませることになります。長男のジョセフジュニアは第二次世界大戦のときに乗っていた軍機が爆発するという事故で亡くなったそうですが、次男のジョンは大統領に、三男のロバートも大統領候補になり(暗殺)、四男のエドワードも上院議員を長く務めました。
ジョンの息子さんのジョンジュニアが自家用機の墜落で亡くなったことも有名です。

    ケネディ家の呪い

などといわれることもあるくらい、何かと事故、事件に巻き込まれることの多い一家です。
キャロラインさんにはどうか何事もなく、日本とアメリカの橋渡しをしてくださいますように。

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末摘花 

源氏物語に出てくる女性はすべてが美女というわけではありません。また、美女だからいいというわけでもありません。
結局、人間は皆、似たようなものなのです。長所もあれば欠点もあります。
不美人の代表のように言われるのは

    末摘花

です。この人物については以前もちょっと書いたことがあります。
彼女は常陸宮の娘ですが、父はすでに他界しており、孤独で寂しい生活をしているのです。この「哀れな姫君」というのが光源氏の心を刺激します。おりしも彼は夕顔という女性を亡くしたばかりでしたから、またあのような女性はいないものか、と思っていたところなのです。
零落した姫君。シンデレラかスノウホワイトか。噂を聞きつけて早速出かけていきます。春まだき一月十六夜のことでした。
行ってみると、琴を演奏してくれるのですが、かなり引っ込み思案な様子です。
手紙を送っても反応が薄く、つかみどころがないのです。
その直後に光源氏は病気になって北山の聖に祈祷を頼みに行き、そこで

  かわいらしい女の子

を発見します。実はこの子も宮様のお嬢さん。ただし、まだ幼いので結婚という話にはなりません。
光源氏はその後も末摘花のところに通うのですが、あいかわらずはっきりしない人です。
そして早くも冬になります。このときすでに光源氏はあの北山の女の子を自分の屋敷に連れていき、同居して世話をしています。
雪の日に光源氏は末摘花を訪ね、今日はどんな顔の人か見てみようとわざと日が昇るまで滞在します。

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山びこ 

中学の理科の時間は苦手でした。数学も嫌いでしたが、実は中学までは成績自体は悪くはなかったのです。
理科は正真正銘、嫌いで苦手でした。
それを知っているはずなのに、理科の教員がいきなり私に「音はなぜ伝わるのか説明しなさい」と質問してきたことがありました。さあ、どうしよう、という時に参考になったのが

    山びこ

でした。それでなんとか説明し、事なきを得たことを今でも覚えています。
自分の声だとうまく説明できないのに、山びこならなんとなくわかる、という不思議な話です。
古い歌ですが、「あなたと呼べばあなたと答える」山びこは嬉しいのです。とは言え、私は自分の声で山びこを確認したことはほとんどありません。「ヤッホー」という自分の声が跳ね返ってきた体験があるのは事実なのですが、場所も時期も覚えていないのです。間違いなく子供時代ですね。


    『うりこ姫とあまんじゃく』

について書いたとき、山びこの意味について考えてみましたが、どうもそれが心に引っ掛かり続けているようなのです。
今回、幼稚園での文楽人形劇を改訂するとき、山びこを取り入れることに躊躇はありませんでした。

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キラキラ 

若者言葉、ネットスラング。これらも学生に話すネタになります。
要は、うまく使おう、ということなのです。
もうすでに

    「ら抜き言葉」

を知らない学生もいます。
「起きられる」「投げられる」のように「ら」を入れる方が不自然なのですから、「ら抜き」と言われる意味がわからないのです。
彼女たちの親の世代、つまり40代から50代を中心とする世代こそが元祖ら抜き世代でしょうから、親から聞いたことを覚える彼女たちは生まれた時から可能の意味では「起きれる」「投げれる」こそが正しい日本語であったので、今さら「ら抜き」と言われてもピンと来ないのです。
そりやそうですよね、あの阪神大震災の時に生まれた年代の学生ですから、私の時代とは言葉が違って当然です。
そしてまた私が「ら抜きはそのうち正しい日本語になる」なんて言うものですから、「え?

    今でも正しいよね」

とさえ反応されます。実際、もう認めてもよい時期に入っていると私は思っています。

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品格 

固有名詞は出しませんが、ツイッターで時々流れてくるリツイートでおよそ品のない言葉遣いをする人がいます。個人のつぶやきですからどんな言葉を使われてもかまわないといえばその通りなのですが、私が気になるのはそういうつぶやきの多くが

    著名人

であることのなのです。
私のような物知らずでさえ名前くらいは聞いたことのあるような人、たとえば学者とか作家といった人たちが、自分の専門的知識を恃んで、一般の人をバカ呼ばわりするわけです。「こういう手合いは話にならない」とか「またここに一匹バカがいた」というようなことをつぶやいているのです。
「なりすまし」ではないのと思うのです。難しいことをあれこれ語っていますから。それにしてもがっかりしてしまいます。
それこそ「こういう手合いの」書いた本など

    読みたくない

と思うのです。
彼らには品格というものは不要なのでしょうか。著名人になると、からんでくる人もいるでしょう。専門家のくせにこんなことも分からないのか、というような言い方をするフォロワーもいるのでしょう。それはいささか同情しますが、反論するのにバカ呼ばわりすることは自分の品格のなさを露呈しているようなものです。
こういうことを言うと、きっとそういう方々は私に向かって「またここにバカが一匹」と攻めてくるのでしょう。

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第21回だしまきの夕べ 

文楽ファンの集い、「だしまきの夕べ」が昨夜行われたようです。
数えて21回目になります。
よく続いていて、今は知る人ぞ知る会になりました。まったくおいでになったことのないかたからも「『だしまき』って、

    知ってますよ」

と言われることがたまにあります。
ただ、私はお酒が飲めないばかりか、お話もできず、そもそも会場に行くことすらつらい、というありさまで、結局今年は正月のみの参加でした。
寂しく、残念ですが、他の皆様が盛り上がってくださるのをこのブログで知ることができますととても幸せな気分になります。
今回は参加者が

    少なかった

とうかがいました。それはそれで、全員がひとつの話題に入っていけるということでもあり、楽しいかも知れません。
よろしかったら、またどんな様子だったか、お知らせいただきたく、お願いいたします。
初春には行きたいなぁ……

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年寄 

年齢を重ねることを成長ではなく老化と感じられるようになるのはいつごろからでしょうか。
年齢が上に積み上げられるのではなく、横からじわっと寄ってくるような感じ。

    寄る年波

というのは、年が寄るのと、波が打ち寄せるのを掛けた表現ですが、シワが寄るとも言いますから、この「寄る」は老化のキーワードかも。
年が寄るのはマイナスイメージがある反面、人間として熟したことを表すプラスの意味もあります。文楽の首、

    老女形

などは年を取った女性、というよりは、厚みのある熟した女性を感じさせます。
相撲の世界で、指導者は「年寄」の名を持つ親方。老人という感じはしません。むしろ壮年、でしょうか。
政治の世界でも老中とか若年寄なんて言います。
やはりあまり若いと、それだけで信用できない、という面があります。

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ポール旋風 

普通、71歳といえば高齢者。無理したらあきまへん、と言われる年齢です。昨日話題にした吉田福丸さんは72歳で体力の限界を感じられたとか。それが普通です。しかし、2時間半39曲を歌い通して最後まで声が衰えなかった、というとんでもない71歳がいました。

  ポール・マッカートニー
     Sir Paul McCartney

ビートルズとして来日したときは1966年で24歳。東京の日本武道館のみの公演で、ザ・ドリフターズなどが前座をつとめたことは割合よく知られています。
あのとき私はまだ小学生でしたが、何となく覚えています。ただ、親の世代があの髪を振り乱してワアワア騒ぐ音楽はダメだという考えが多く、私の家でも

    「あんなやつら」

という雰囲気はありました。
ビートルズのあと、雨後のたけのこのように現れた日本の「グループサウンズ」は、私が中学生になってからも、昼休みの校内放送で流すことすら許されませんでした。一度、強引にテンプターズの曲を流したら、血相変えた教師が放送室に怒鳴りこんできました(笑)。

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退座のお知らせ 

文楽協会のHPに「退座のお知らせ」が出ています。
吉田福丸、竹本相子大夫。
寂しいですね。
福丸さんは今年72歳。この世界ではまだまだなのでしょうが、おやめになったそうです。
吉田玉之助さん、桐竹小紋さんとともに、番付の中ほどに小さな字でお名前を拝見していました。玉之助さんは亡くなり、小紋さんのお名前も番付からなくなったあとも、陰の存在であるベテランの人形遣いさんとして、ある種の輝きを持つお名前ではありました。
以前は地方公演でちらちらと顔を出されていたと記憶します。本公演では熊谷陣屋の敦盛の幽霊(障子に映る影)をなさっていたのをこっそり拝見したことがありました。
高木浩志さんの書かれているものによると、いつも舞台で玉昇師匠に頭をたたかれるので、風呂桶をかぶって出たら客席まで響き大きな音がしたというエピソードがあるとか。
どうか今後もお元気でいらっしゃいますように。
相子さん、帰ってきて・・。

吹田市民大学 

昨日は、毎年11月から12月にかけて5週連続でおこなわれる市民大学の第一回でした。
小手調べ、前座、露払いの役は私のもっとも得意とするところで、もう何年も私の担当です。他の回はスター教員がいますので、

    私の出る幕

はここに決まっています。
だめですねぇ、「私は前座でございまして、おあとに面白いお話が出てまいります。そちらをお楽しみに、本日は退屈なお話でお付き合いいただきます」と、ほとんど噺家さんのような語りだしでお話ししてしまいました。もっとも六代目師匠のように「私のほうは、ごくわずか、八時間半ほどお付き合いを」とは言いませんでした。それでも「現在もそうかもしれませんが、当時は声のいいお坊さんと言うのが人気があったようです。皆さんもやっぱりポール・マッカートニーはいいなぁ、とかお感じになりませんか」と時事ネタでクスグリを入れたりはしましたが(笑)。

今年は共通テーマが「魂・生命」、つまり思想や宗教がらみといわれましたので、

  藤原道長の金峯山参詣

について史料をよみつつ、その意義を皆様に考えていただきました。
もちろん、道長に聞かなければ本当の目的・意義なんてわかりません。しかし、わからないで済ませるわけには参りませんから、彼のそれまでの人生、年齢、家族、政治家としての位置など、参詣前後の様子、参詣の足取り、現地での行動などから推測してみました。

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あきらめた秋野菜 

ピーマンって本当に長持ちするのですね。何も知らないものですから、夏の終わりとともに、せいぜい9月いっぱいくらいで終わるものだと思い込んでいました。しかし秋を通して収穫があり、わずか一株からいったいどれくらいの実ができたことかと思います。
結局、11月になってもまだ豊作で、最近はついぞ

    ピーマンを買う

ということはしていないと思います。
しかしさすがにもう終わりでしょうから、私の今夏の野菜栽培はまずまずの成績でした。野菜作り初心者だけに一生懸命面倒を見たのがよかったのかもしれません。よきお師匠はん、よき先輩に恵まれていろいろ教わったのもありがたかったのです。
ネギも植えたのですが、これは予想通りのたくましさでした。
さて、こうなると悪乗りして

    秋野菜

をということになるのですが、とにかくホームセンターに行くという余裕がないものですから、どうにもなりません。
一つには体力的に行けない、ということがあります。なかなか理解していただけないのですが、ホームセンター内をうろうろするということがかなり困難なのです。その姿を想像しただけでも行く気がなくなり、このところまったく足を向けていません。

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彼女もしんどい 

私に、幼稚園で文楽人形劇を、と声をかけてくれた人はもう15年くらい前からの知り合いです。
雑誌の編集をしていた人なので、その関係で知り合いました。
その間に彼女は結婚し、出産し、退職し、ご家庭の不幸があり、転居し、帰郷し、などさまざまな体験をされました。
短歌を詠まれ、歌集も出していらっしゃる人で、鬼才といえる能力もお持ちです。
美貌で人柄もよく、まったく

    非の打ち所のない

方のようにお見受けしていました。
しかし、なにものに魅入られたのか、病気がちでしんどそうにされていることは存じていました。
そして昨冬大変厄介な病気をされ、今なお後遺症に悩んでいらっしゃいます。
私なら気が滅入って落ち込んでしまいそうですが、しかし彼女は気丈で明るく、

    弱味を見せない

ところがすばらしいのです。

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伊賀越は険しい 

文楽錦秋公演が始まって1週間あまり。
8日(金)に行きたかったのですが、朝から不調。まず昼の部を諦め、時間を隔てず夜の部も断念しました。
なにしろ、電車の駅まで行くのが億劫。
乗り換えを想像するともうだめです。
文楽劇場、尼崎あたりに移して……。
果たしてこの公演には行けるのか? 毎回不安ですが、今回はさらにピンチ。
来週、

    仕事帰り

にそのまま車で行っちゃうかな、とも考えています。
誰か、運転してほしいなあ(笑)。
車で行くのはいいのですが、駐車場がないのが困ります。
大阪にも国立劇場を、しかも文楽を中心に上演できるように、ということで大阪府や大阪市、関西財界などが国に頼んで作ってもらったわけですが、その時、国があの場所に難色を示したのが周辺の環境。それに加えて駐車場のないことも問題にされたとか。
それでも大阪市は更地になっていた高津小学校跡地を国が劇場にしてくれたらこんなにありがたいことはないわけです。
必死に頼んであそこに劇場を建ててもらったのですが、今の私の個人的な事情だけからいうと

    困ったロケーション

にほかならないのです。

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FA 

“FA”で検索すると「工場の自動化(Factory Automation)」とか「脂肪酸(Fatty Acid)」とか「英国サッカー協会(The Football Association)」などが出てきました。
なるほどね。
しかし、この時期、野球ファンはまず

    Free Agent

を思うでしょう。一定年数、一軍で規定の活躍をすると、自由にどの球団とでも入団交渉ができるようになります。
メジャーリーグに行ったイチロー選手やダルビッシュ選手はフリーエージェントではなかったのですが、黒田選手、岩隈選手や藤川選手はフリーエージェントでした。国内でも谷繁選手、金本選手などがフリーエージェントで移籍しています。
今年も、その宣言をする(しそうな)選手がいます。
涌井(西武)、片岡(西武)、大竹(広島)、中田(中日)の各選手などです。阪神の鳥谷選手は毎年しそうでしませんね。
どうしても有名球団、

    金満球団

に行きたがる人が多くて、ソフトバンク、阪神、読売などがいいFA補強をしがちです。
広島などは黒田、金本、新井、そして大竹など、中心選手がどんどん抜けていきます。

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長いマクラ 

落語では、話にはいる前に、本題に自然に流れていくような短い話をすることがあります。
「饅頭こわい」なら、怖いものについての個人的な体験とか、「東の旅」なら昔と今の旅のしかたの違いとか。
古典落語の場合、江戸時代や明治、大正、昭和の始めなど、今とは風俗も歴史認識も違いますから、話に出てくるものについてマクラで簡単に説明しておく必要もあるかも知れません。
「壺算」に出てくる

    「イッカイリ

の壺」とか、「百年目」の「ラオシカエヤ」とか、「阿弥陀池」の「スギシニチロノ戦い」ってどういう意味なのか、など。
そういえば、昔、枝雀さんの「愛宕山」を聴いた時、一緒に行った8つ年下の女の子(当時20歳過ぎ)が

    「カワラケ

って何ですか?」と言っていました。カラオケとの区別はついていたようですが(笑)、そういうこともわからなくなってきていますね。
マクラでお客さんを噺の世界に誘導して、あとは今まさに目の前で起こっていることのように話していく、という感じでしょうか。

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抽選 

なかなか文楽のことが書けません。
なにしろ、まだ行けていませんので。うまく行けば明日(8日)に、とは思うのですが。

世の中には景品収集家といいたくなるような方がたくさんいらっしゃいます。昔なら葉書による応募が主流でしたから、毎日5枚も10枚も出すのだとか。
それくらい投資しても、

    抽選に

当たると嬉しいし、考えようによっては黒字になるとか。考えようによって、というのは、必需品でないものが当たった場合、黒字という評価ができるかどうか、ということです。
嬉しいものの代表はやはり現金? お食事券? 商品券? そのあたりでしょうか。少なくとも私ならそうです(笑)。
私は、なにか当たったことがあるかな?
やはり

    応募しない

から当たらないか…。
最近、知り合いが、コンビニかなにかで何の気なしに住所と名前を書いたらバス旅行(優待券ではなく、招待券)に当たったと言っていました。当たる人は当たるわけですね。

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公開講座始まる 

公開講座は私の仕事の中でも大事な位置を占めてきました。
広島の学校に勤めていた時から、公開講座を推進してきたほうで、ほかの教員が露わに「面倒だ」という顔をするなかで、若手の私が企画し、ゲスト講師として文楽の太夫さん、歌人さん、噺家さん(これは実現せず)の手配をしました。当時はワープロ時代で、「はじめてのワープロ」などの講座もありましたが、私は文学、歴史一辺倒。実技と文化的なお話と、両方必要でしょうね。
いつまでも18歳人口に頼っていたら

      小さな短大

なんてつぶれますよ、という気持ちでした。
千里の短大に移ってからも学長に直接「公開講座を」と進言しましたが、著名大学名誉教授のこの学長からは「若造が何を生意気な…」とばかりに(私のひがみか?)無視されました。やっと数年後からはじまりましたが、ややタイミングを逃した感がありました。それでもずっとなんらかの講座を続けてきました。
源氏物語、伊勢物語、紫式部日記、百人一首、冥途の飛脚、日蓮上人御法海など。
今は竹取物語で、この後期に読み終える予定です。
もうひとつ、和泉式部集も開講するつもりでしたが、希望者が少なく、

  開講できません

と連絡がありました。
実は、竹取も人数が少なくピンチだったのです。

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校長先生 

無理せずに兵庫県の高校教諭になっておけば、今ごろ私は

    校長

になっているかもしれないな、と思うことがあります。
よくも悪くもその方が平穏無事な教員人生だったかなと思います。
いや、今からでも校長になるチャンスはないわけではありません。各地に

    公募校長

の制度があるからです。
耳の問題がなければ、3年契約の校長になるのもいいな、と思います。

もっとも、公募校長とて安易に考えているととんでもないことになりかねません。
現に、現場の教員と軋轢があったり、経営やアイデアには目が向いても教育に熱意がない人がいるなど、いろいろな問題があるようです。採用するメリットがあまりない、という判断もあるようで、全国的に公募校長は下火だそうです。
管理職とはいえ、校長も教育現場の人です。子供の顔を見るのが好き、という人でなければなりません。
今年は、子供の顔より

  お母さんの顔が大好き

というセクハラ校長も話題になりました。
そして、即刻解雇だろうと思ったら、研修の上復帰させる方針という話もありました。最終的には辞職させるようですが、復帰の意欲(こういうのを意欲っていうのか?)を本人も持ち続けていたのだとか。そんなもの、子供も保護者も教員も「おかえりなさ~い」といって迎えてくれるわけがないでしょう。

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東北の季節 

メジャーリーグでボストンレッドソックスがセントルイスカージナルズを破って優勝しました。
日本人ピッチャーが二人、上原投手と田沢投手が在籍してします。髭だらけの選手が多く、何となく汚ならしい(笑)のですが、投打に名手がいて、日本人の二人もよく活躍しました。
イチロー選手、黒田選手のニューヨークヤンキーズはけが人も多く、ダメでした。
青木選手のミルウォーキーブリュワーズもさっぱり。ボストンが勝ってくれて、日本人としては嬉しかったです。
一方、日本では仙台対東京ということで、何だか、日本シリーズというよりも

    東日本シリーズ

みたいで、あまり関心がわきませんでした。しかし、私の住む町の隣町にあたる伊丹の出身である田中投手がいます。また、根がパ・リーグファンなので、今回は

    楽天イーグルズ

をひそかに応援していました。
昨日はその最終戦で、結局楽天投手が踏ん張って勝利を納めました。
とくに、美馬(みま)投手の頑張りが見事でした。
彼はエース田中の翌試合を担当し、田中が勝っても負けても安定したピッチングを披露しました。
相手打線にも助けられましたが、無失点の好投。シリーズの

    MVP

にも選ばれました。
田中投手が無理をして登板したのは気持ちはわかりますが、心配ではあります。
肘、大丈夫でしょうか。

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奈良での稽古(2) 

一昨日も行ってきました。奈良市の幼稚園。
皆さんとても真剣です。できるようになりたい、うまくなりたい、という強い意志が伝わってきます。
娘首の主遣いさんはまったく初めての体験のようで、それだけに向上心が強く、

    めきめきと

腕をあげられています。左遣いさんが経験者なので、うまくカバーしてくださっています。
ツメの主遣いさんは昨年と同じかた。今年はさらにむずかしい技に挑んでいただきます。
左遣いさんは昨年は違う役割でしたので、やはり初体験。
声優さんは新人がお一人。やまのかみさまの声には苦労されると思いますし、ト書き部分もテンポに変化がありますから、難しいでしょうね。
嵐の部分は

    早口言葉

のようになりますし、息のつぎかたも難しいはずです。

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2013年錦秋初日 付790,000 

ついに今年の大阪本公演の見納め、文楽錦秋公演が初日を迎えました。
申すまでもなく、

    伊賀越道中双六

の通し。
鶴ヶ岡から仇討ちまでです。
24日(日)までの長丁場ですが、技芸員ほか関係者の皆様のご健闘をお祈りします。
私にとっても最後の伊賀越でしょうから、ぜひ行きたいと思っています。
ただ、今月は多忙なので、どうなることか……。

第一部は沼津まで。第二部は藤川新関からです。
夜の入りを案じた劇場は、「第二部をご覧のかたには記念品を」ということだそうです。
五つも六つも記念品をもらうかたがでてくるでしょうね。

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走る11月 

ついに来てしまった、11月。
私にとっては、一年で一番忙しい月。
12月は師走と言いますが、私が走るのはこの月なのです。
普段の授業はもちろんのこと、幼稚園の人形劇があり、公開講座が始まり、市民大学があり、面倒なバイト仕事がどかんと入り、文楽錦秋公演があり、いっぺんに仕事がかさむ月なのです。

    半分は楽しみ

じゃないか、とのご批判は聞き流して、とにかくくたくたになる1か月です。
まあ、今年も仕事をさせていただけるありがたさを感じながら乗りきるしかありません。
もっとも、不器用な人間だけに、お金にならない仕事ばかりで、

    じっと手を見る

ばかりですが。

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