2015年文楽錦秋公演初日 

大阪での文楽はいよいよ今年も見納めの公演になりました。葉は色づき、やがて散って行く時期で、寒さも次第に身にしむようになります。
夏の公演はずっと暑く、初春はずっと寒いのですが、11月の公演は季節の変わり目ということで感ずるものも多くあります。
今年は

    玉藻前曦袂

がいつもの「道春館」だけでなく、「清水寺」「道春館」「神泉苑」「廊下」「訴訟」「祈り」「化粧殺生石」という形で上演されすから、この演目が一体どういう話なのかが分かってくるように思います。普段はあらすじだけを知らされるので、すぐに忘れてしまいますから、こういう機会にしっかり見せていただきたいと思っています。
文楽でもっとも重要な動物といえばやはり狐でしょうが、この演目では玉藻前(初花姫)を食い殺す恐ろしい九尾の狐です。
私はこの演目をよく知りませんので、まずは第一部を見て、そのときにプログラムを買って本文をしばらく読んでから公演に行こうと思っています。それにしても、この演目も

    野澤松之輔

師匠の作曲、補曲の場面が多いのですね。私は邦楽の研究については疎いのですが、この人の作曲者としての業績をきちんと評価する研究というのはどれほどあるものなのでしょうか。
床では眼目の「道春館」の奥を千歳大夫、富助。次にここを語る時はきっと千歳さんも「切」の字がついていることと期待しています。

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京都の秋 

京都の秋と言えばやはり紅葉でしょう。東山の禅林寺(永観堂)には与謝野晶子の

  秋を三人椎の実投げし鯉やいづこ
    池の秋風手と手つめたき


の歌碑があります。与謝野鉄幹、鳳志よう(晶子)、山川登美子の三人が永観堂を訪ねたのはもう過去のこと。その時三人で池の鯉に椎の実を投げたことなどを思い出して詠まれた歌。鯉やいづこ、恋やいづこ。
真如堂も、南禅寺も、清水寺も、東福寺も、洛東にはさまざまな名所があります。
洛北では私の好きな円通寺のほか、二ノ瀬の白龍園や貴船などがあります。そればかりか、

    叡山電車

で鞍馬まで乗るだけで紅葉を楽しめます。
洛西では大原の勝持寺、渡月橋から見た嵐山、嵯峨野の常寂光寺、二尊院、祇王寺もいいですね。
神護寺、高山寺、西明寺までいくとまた格別。
こんなことを書いていたらきりがないのが京都というところです。
どこもかしこもすばらしいのですが、人出が多いので大変ではあります。
お盆の時期に京都で1週間おこなわれた研究会があったことはしばしば書きましたが、実は一時期紅葉の頃にもこの研究会はあったのです。会場はまだ平安博物館でした。なつかしいです。

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酒税 

お酒に税金がかかる、たばこもかかる、ガソリンにもかかる。しかも税金をかけた上で、その金額にさらに消費税がかかる。
車に乗ってお酒を飲んでタバコを吸う方は、国のためにご協力くださいましてありがとうございます、という感じがします。
私もガソリン代だけはいくらか協力していますけれど、タバコは吸いませんし、お酒もこのところあまり飲まないので、いい納税者とはいえないでしょうね。
ビールには350cc缶だと77円の税金がかかっているのだとか。今、税込み220円くらいでしょうか?(すみません、買わないので知りません)
計算しやすいから(笑)税込み216円にすると、消費税が16円。酒税が77円、合計

    93円が税金

で、メーカーや店などに払うのは123円、でいいのかな。なんだかもう半分くらい税金みたいですね。せめて消費税は123円にかけてほしいくらいです(すると、6円くらい値段が下がって、ちょうど210円になるじゃないですか)。
それで発泡酒とか第3のビールなどが出現して、せめて酒税をあまり払わなくて済むようにしようということになって、その結果、第3のビールなどはいまさまざまなメディアでもどんどん宣伝しています。テレビをめったに観ない私ですら、第3のビールのCMを観た記憶があるくらいです。
ビール文化ということを考えた場合、虚しくも感じるのですが、庶民の

    ささやかな抵抗

という意味では納得が行きます。

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本気でダイエット 

メジャーリーガーのイチロー選手は残念ながらあまりいい成績を残せないまま今年のシーズンを終えました。あまり映像を観ることができませんのでよくはわかりませんが、やはり40歳を過ぎて動体視力やバットの

    スイングスピード

などが落ちているのでしょうか。
それでも、彼は今でも若々しいからだを持っているらしく、30代の同僚選手などは「自分より若く見える」と言っているようです。
噂では、イチロー選手のトレーニング器具はすごいものらしいですね。メジャーの選手が驚くのですから、ただものではないのでしょう。それで日々鍛えながらアの小さい身体(といっても日本人の野球選手では普通でしょうが)で来年も現役で頑張るようです。日本で活躍してからアメリカに渡って、しかもアメリカだけで2900本以上のヒットを打つなんて、すばらしいものです。

    村田兆治 さん

もすごい人です。引退なさってからもトレーニングは欠かさず、50代にして140km/hのボールを投げていらっしゃったのは驚きでした。この人の場合、筋力もすごいと思うのですが、何より感心するのは身体のバランスです。あの不思議なスタイルの投法を、現役時代のまま維持されています。並みの50代、60代の人があんなことはできませんよ。
村田さんの現役時代は、人気のないロッテオリオンズに在籍されましたが、やはりあまり人気のなかった阪急ブレーヴズの山田久志さんとの投げ合いはすばらしいものでした。鈴木、村田、山田、山内、高橋、東尾とパリーグの球団には絶対的なエースがいました。私がパリーグファンだったのはあの人たちのおかげであったともいえます。

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最後の数行 

戦争はやめるのが難しい、といわれます。
引退も難しいです。引退の時期を逸する方もいらっしゃるように思うのですが、ご本人にすればまだまだできると思われるのでしょうね。
文楽の

    竹本越路大夫師

は70代半ばで引退されました。引退公演も堂々たるもので、どうしてこれだけの語りがおできになるのに引退されるのだろうと思うくらいでした。
住大夫師はお元気でしたから、80代の終わりまで現役。しかし大阪市長の文楽への無理解の騒動の時に脳梗塞をなさいました。そのあと復帰されましたが、ご本人も納得できない語りだったようで、私は88歳のお誕生日を迎えられる一昨年の11月公演で引退なされば、と思っていました。結局そのあとの4月、5月まで舞台をお務めになりましたが、いずれにせよ、あのご病気は残念でなりません。
今tとても残念な気持ちになっているのは、申すまでもなく

    嶋大夫師

のことです。少し事情はうかがったのですが、まだ力はお持ちですので、あと数年は現役を続けていただければ、と思っていたのです。
野球選手もこの時期になると引退が次々に発表されます。まだ30代かせいぜい40代初めの方が多いので、第2の人生の方が長い方が大半。これからがおもしろい人生です。
中には50歳まで現役を続けた「野球界の住大夫」もいらっしゃいますが、今年で引退。皆さん、ご苦労様でした。

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草食系 

前期の授業の中で、ある学生が料理学校の前を通ったら、女性に混じって若い男の子が一生懸命学んでいた、という発表をしてくれました。そして彼女はこの男の子(20歳前後)のことを

    かっこいい

と言っていました。若い男性が化粧をしたり、おしゃれと称してアクセサリーを多用したりしているのはまったく評価しない人が多いのですが、家事のできる男の子は「かっこいい」という意見が多かったのです。昔は「男子厨房に入るべからず」という雰囲気があり、下手に台所に入ろうものなら「ゴキブリ亭主」とまで言われたのですが、変わってきました。
学生だけではありません。女性の多くは料理のできる男性を好意的に見る人が多いのではないでしょうか。ゴキブリというのは台所にチョロチョロするからそういわれるのであって、どっかりと台所で働いていたらむしろ褒められるのではないかとも思います。
私は料理がダメなのですが、それでも必要に迫られて作っていましたし、今でもしばしば包丁は握ります(かなり危なっかしいですが)。今は

    クックパッド

とかオレンジページとか、簡単にレシピが調べられますので、それに従って材料を買いにいけば何とかできないことはないのです。
一人暮らしを始めた学生もクックパッドにはお世話になると言っていました。前述の料理学校の男の子は、どういう目的なのかわかりませんが、技を身につけておくのは悪いことではないと思います。

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呻吟 

「呻(うめ)くほどお金を持っている」という表現があります。金銀が蔵で混み合っていて(笑)「ううう」とうなっているのですね。私はそういうのには縁がありませんが、息苦しい時はうめくような声を出すこともあります。
ところが体調が最悪の時になるとベッドで呻(うめ)くこともできません。呻けば多少はその苦しみが伝わるかもしれないのですが、実際はそれすらしんどい、ということがあって、かえって「大丈夫じゃない?」と思われたりするかもしれません。
「うめく」は

    「う」+「めく」

でできた語と思われます。「めく」は「わめく」「ひらめく」「ざわめく」「ゆらめく」「ひしめく」などにも用いられますが、「うめく」は簡単に言えば「『う』という音を立てる」ということでしょう。つまり「ううう」とうなっているわけです。「うなる」も「う」+「なる」でしょうね。
「う」という音の奥まった、つかえたような響きが「うめく」「うなる」の意味をよくあらわしています。
うめくを熟語にすると

    「呻吟」

でしょう。今、パソコンで「しんぎん」と打って変換してもこの文字は出てきませんでした。それどころか、「しんぎん」という熟語はひとつとしては出てきません。「新銀」(新しく鋳造された貨幣)くらい出てきてもよさそうに思ったのですが。
こころみに「新銀」で検索をかけてみると「新銀行東京」なんていうのが出てきましたけど。

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勉強します 

公開講座がもうすぐ始まります。
毎回来てくださる方があって、そのご期待に添えるようにきちんと予習しなければなりません。
今回もすでに講座が成立するだけの方が応募してくださっているということで、本格的に勉強を始めます。実は夏休みのうちに源氏物語だけはきっと続けられるだろうと予想をしていたものですから(あつかましいです)、すでに2回分くらいは予習を終えています。
講座に来てくださる方は、もっと

    回数を増やして

ほしいともおっしゃいます。ほんとうにありがたいお言葉で、来年度からは少し増やそうかなと思っています。私の収入としてはたいして増えませんが、そういうことは二の次。中には80代の方もいらっしゃって、このかたは源氏物語を最後まで読むのだとおっしゃっています。みごとな「生涯学習者」でいらっしゃいます。10年かかりますが付き合ってください、と私も申し上げております。
私の話など、源氏物語研究の大先生に比べると他愛ないものなのですが、それでもこうして毎回来てくださるのですから頑張ります。
もうひとつの絵巻物の講座は少し人数が少ないのですが、続けることになっています。こちらはこの後期で

    信貴山縁起絵巻

を読み終えることになります。来年度はどうしようか、まだ何も考えていません。絵巻物はまだまだありますが、私の能力が追いつかず、別のジャンルに行くのもいいかなと思います。

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夏野菜は終わり 

私は「生涯学習論」という授業を担当しているのですが、そこでは「本を読んだりキーボードを叩いたりすることだけが学習ではなく、我々人間は飽くことなくさまざまな学習を繰り返して生きている」という発想で話をしています。たとえばリタイアされた高齢の人が毎朝近くの横断歩道に立って、小学生の子どもたちが安全に道路を渡れるようにしていることがあります。あれは「よけいなおせっかい」などではない。ご本人にとっては自らの生きる力をかきたてる、とても大切な行為で、それをするために学びもされているはずです。今日より明日、明日よりあさってのほうが、子どもたちが安全であるようにしてあげたい、そういう気持ちでなさっていると思います。

    社会奉仕

は生涯学習の重要な分野に位置づけられます。
10月某日、オクラの実が2つ生っていて、それを収穫しました。もう花は咲いていませんからさすがに終わりということになります。5月に植えてからほぼ5か月、仲良くしてくれてありがとう、という気持ちでいっぱいです。
オクラは初めて植えたので心配でしたが、無事に育ってくれて、実も一体いくつ生ったのかというくらい収穫できました。そして私は朝収穫した実を

    ポケットに入れて

仕事場に行き、「生涯学習論」の授業の中でそれを取り出して、「私の生涯学習の成果です。これをいただくことは私のお腹を満たすだけでなく、心まで浄めてくれるのです。私はオクラからも学んでいます」と、怪しい新興宗教の教祖サマの訓話のような話(笑)をしています。

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ノーベル賞 

毎年10月になるとかまびすしいのですが、私はノーベル賞にはほとんど関心がないのです。なんといっても、医学生理学、物理学、化学、経済学などの諸分野は縁遠くて、学者さんのお名前すら知りません。文学賞がありますが、これは小説家や詩人などに贈られるもので、もっぱら遠い昔の文学に興味を持っている私としては現代の人はやはりあまり知らないのです。外国文学には特に疎いので、毎年受賞者が発表されてもその作品を読んだことがない人ばかり。平和賞に至っては今ひとつよく分からない賞、という感じが否めません。
文学賞は私にいわせれば範囲が狭すぎるのです。これは

    芸術賞

とでも改めて、美術、建築、工芸、音楽、演劇なども含めたほうがよいのではないかと思えてなりません。桐竹勘十郎さんがノーベル芸術賞を受賞しました、なんてことになってもいいんじゃないか。もっとも、ジャンルが増えると選考がかなり厄介なことになりますが。
大学の学部でいうなら、理学部と医学部と経済学部の学者さんが受賞対象になりそうで、理系の人にとっては

    最高の賞

ということになるのだろうと思います。文学(創作ではなくて)、歴史学、哲学、法学などの分野は対象外なので、どうしても私は関心が薄いのです。
平和賞で思い出すのはアメリカのキッシンジャーさんです。この方はベトナム戦争の和平交渉に当たって成果を上げたことが受賞理由になりました。キッシンジャーさんの受賞が決まった直後の日本の風刺漫画に、自分で火をつけたものを消火器で消していたら通りがかりの人が「あなたは立派だ、表彰されるべきだ」という意味のことを言った、というものがあったような記憶があります。
マッチポンプというわけですね。

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小遣い 

9月はほとんどどこへも行きませんでした。上旬は書き物の締切が目前なのでそれどころではなく、連休は雑用を一気に片付ける必要があり、授業が始まるとまるで余裕がありません。8月の末に「浄瑠璃週間」として二度ばかり出歩きましたので、もう遊んでいる余裕がなかったともいえます。
出歩かないとほんとうにお金を使いません。私は個人家計簿というか、

    小遣い帳

のようなものをつけるほどまめな人間ではありませんので一体いくらお金を使ったのかはよく分かりません。いや、分からないはずなのですが、けっこうわかります(笑)。出て行く金額が少ないので覚えているのです。昼ご飯代はゼロに近いのです。残っているご飯と誰かが食べ残して皿の上に乗っているものをまとめたり、プランターのピーマンとオクラを穫ってきては食べられるようにして弁当箱に放り込んで持っていったり。見た目は最悪、味もひどい、一番おいしいのはおにぎりという、悲惨な弁当を食べ続けました。それができない時はデスクの引き出しに常備しているカロリーメイトとカップスープでごまかすこともありましたから完全に「昼食代ゼロ」ではありませんが。
あとはたいてい部屋にこもっていましたので、お金を

    使いたくても

使えません(使いたくはありませんが)。

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電車の中で 

電車の中で

ひとりで電車に乗ったら車中で何をしますか、といわれたら、昭和の時代なら新聞を読む、本を読む、広告を眺める、窓の外を眺める、寝る、などだったでしょうか。しかし今は圧倒的に携帯をいじる、ゲームをする、音楽を聴く、寝る、ではないでしょうか。車内を見回しても、本を読む人は

    ちらほら

という感じです。以前は地下鉄などで携帯が使えないことがありました。地下鉄の駅でメールをしようとしたら電車が来たので途中までで中断し、次の駅に着いたらまた書き続け、発車したら中断し、また駅に着いたら書き、ということで、長めのメールだとひとつのメールを打つのに10分くらいかかるということもありました。しかし、最近はそういうことは少なくなりました。また、以前は携帯の電磁波が心臓ペースメーカーに影響するという都市伝説(?)が幅を利かせていたので、

    携帯電話電源オフ車両

がありましたが、最近はそれも姿を消しつつあります。病院では今でも電源オフが決まりになっているところがありますが、あれは実際に悪影響があるからというよりは周囲の患者さんが心理的に不安にならないようにという配慮もあるのではないでしょうか。
電車の中で、携帯電話でおしゃべりをするのは困りますけど、私の使う電車ではそういう人はまず見かけません。みなさん携帯の使い方が安定してきたのではないでしょうか。

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自転車 

歩き続けています。もう、ほとんど信仰のように。何も考えずにはるか前方を見ながら、あるいは何かおもしろい話は創作できないかとあれこれ考えながら。お若い頃の桂枝雀さんが、米朝師匠のお子さんをベビーカーに乗せて散歩されるときに、一切世話をせずにずっとネタ繰りをされていたためにお子さんが泣きじゃくっていたというのは有名な話ですが、私ももうすぐその境地に達するかもしれません(笑)。
効果的に運動するならジムへ行けばいいと言われるのですが、そんな経済的余裕がない上に、

    逆三角形

の体型を目指しているわけでもありませんので、その気はありません。ただただ呼吸の楽な状態が続くように歩いているのです。
10月5日からの週の歩数は、
  月曜 3,947  火曜 3,289  水曜 4,143  木曜 15,174
  金曜 6,750  土曜 15,285  日曜 15,044
で、合計63,632歩(1日平均9,090歩)でした。
相変わらず仕事場にいる日は少ないです。金曜日の歩数が比較的多いのは電車で行ったからです。やはり車はダメですね。
それでも、前の週が47,327歩でしたから、相当増えています。これは木曜日にかなり歩いたことと仕事場でマメにうろついたことが原因だと思います。天気がよかったのと、暑くも寒くもないのも幸いしました。休みの日がすべて15,000歩余りになっているのは、朝がほぼ9,000歩、夕方がほぼ6,000歩のコースを歩いているからです。

体調は、例年どおり(笑)

    下降気味

です。だいたい10月あたりから変になって11月の文楽月間は不調。そのまま春まではしんどい、しんどいと言いながら這いつくばるようにして生きているのです。もちろん文楽の前売りなどあぶなっかしくて買えません。だしまきの夕べもこの時期の参加はつらいのです。今年はどうなることやら。11月のだしまきの夕べは、久しぶりの方、初参加の方がすでに名乗りを上げてくださっていますので行きたいのですが。

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呼び捨て 

日本語はいろいろ面倒です。子どもを呼ぶときは「~ちゃん」「~くん」「~さん」を区別して使いますし、大人になっても「~さん」で済むかというとそうでもなくて「~くん」もありえますし、「~部長」のように身分を表す言葉を付けて呼ぶこともあります。学校の教員、医者、芸術家などは「~先生」と呼ばれることもしばしばです。
私は今なお「~先生」と呼ばれるのが

    苦手

で、学生は仕方がないとしても、一般の方からはできることなら「~さん」で呼んで欲しいのです(よろしくお願いします)。理由は簡単で、とても「先生」と呼ばれるに値しない人間だからです。「先生」というのは、古い考えかもしれませんが、やはり学問があって人格は高潔な人に限るという思いがあります。私は学問が無いのは折り紙つき(って変ですが)ですし、人格もひねくれたあまのじゃくですから、高潔からは程遠いのです。
自分のことだけではありません。私は同僚の人たちに対しては

    「~さん」が基本

です。高齢の学長だろうが若い新米だろうが、同僚は全部「~さん」の意識を持っています。よほど立派な人なら「先生」と思いますけれども。私にとって「先生」と呼べる人はおそらく数人に過ぎません。しかしみなさん鬼籍に入られましたので、もう「先生」はいらっしゃらないのです。

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鹿の声 

高速道路で山の中を走ると「動物に注意」という意味の標識が出ていることがあります。そこに描かれる動物は狸や鹿です。やはりこれらの動物が出やすいのでしょう。
といっても、私は高速道路で出くわしたことはありませんし、そもそも狸なんて見たこともありません。一方、鹿については

    奈良や宮島(広島県)

に行くことが珍しくありませんので何度も見ています。ただ、それらの鹿は野生のものではあっても、あまりに人に馴染んでいるので飼われているような感じさえしてしまいます。私が能勢町のために書いた浄瑠璃には鹿は出てこないのですが、演出に際して新たに入れられ、今ではウリボーとともに出演するのがあたりまえになっています。能勢町では今でも、鹿もイノシシも普通に見られるようです。能勢のお酒は「秋鹿」です。
イノシシは芦屋市や西宮市でも山へ行くと見られるようですが、ひょっとしたら私はイノシシも見たことがないかもしれません(あるかもしれませんが、忘れました)。
鹿の鳴き声は奈良や宮島で聴きました。学生に鹿の声の話をすると、ときどき

    「鹿って鳴くんですか?」

という反応があります。そんなものかもしれませんね。おとなしい印象がありますし、牛なら「モー」、馬なら「ヒヒン」、猫なら「ニャー」という言い方をしますが、鹿の場合そういうものが一般的には存在しないのではないでしょうか。そうすると、鹿は鳴かないと勘違いすることも起こりうると思うのです。「鹿鳴館」っていうじゃないですか」と話しても「鹿鳴館って何ですか?」といわれることもありまして・・・。

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歩く秋 

以前書きましたが、この秋はよく歩いています。
残暑がさほどでもなかったことと、呼吸の苦しさがなかったことが幸いしました。呼吸が楽なのは、(減らしてはいるものの)強めの薬が奏功しているのだろうと思いますので、嬉しさも中くらいではありますが。
薬は副作用がありますから、早くやめたいです。私の場合はこの強い薬のために脂肪が付くという副作用が出ています。これもどこかで書いたと思うのですが、夏に文楽に行った時に津駒大夫さんに

    「太りましたか?」

といわれたくらいです。今、体重は何kgあるのかわからないのですが、以前よりはかなり多くなっていると思います。特に胃の周りと胸が以前とは違っています。
薬は消化器系にも副作用が出やすいのですが、今のところ大きな問題はありません。しかしこれも恐れていることです。また胃カメラをのんでみようかな、とも思ってはいます。最近の胃カメラはずいぶん細くなって、鼻から挿入するものもありますね。いくらか楽だそうですが、なかなか実行できません。以前太いのを口から入れた時はやはり気持ち悪かったですが、画面に移る自分の

    胃の内部

があまりにも美しい(笑)ので見とれてしまった覚えがあります。ただ、画面を見せてくれるまで、つまり医師がひとりで見ている間は何とも不安だったのを覚えています。何かとんでもないことを言われるのではないか、という怖さですね。さいわい、「きれいな胃です」と言われたのでホッとしたのですが、さて、今はどうなっていることやら。

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秋の仕事 

前期に比べて後期はひとつ授業が減りました。前期のみの科目があったためです。前期はほんとうに忙しくて、目が回りそうでしたが、後期もまたいくつか授業以外の仕事もありますので暇というわけではありません。
ひとつは毎年おこなわれている市民大学の講師をすることです。えらい先生だったら予習なんてチョチョイのチョイでしょうが、私はそうはいかないのです。なんといっても、今年もまた

    文楽ネタ

で話せと言われていますので大変です。道行の話をしますが、まだ全然まとまっていません。人形をお見せしますと言いながら、どうやってお見せするのかも決まっていません。
時間はあっという間に経ちますから、のんびりはしていられないのですが。
公開講座ももうすぐ始まります。いつも、「今回は来てくださるだろうか」と心配でなりません。始まったらまた予習が大変です。プリント作り、パワーポイント作りだけでも相当時間がかかります。
絵巻物の話はこの後期で一段落。来年度はどうしようかと思っています。やめる、という手もあるのですが、ごくわずかながら手当が出ますので(ほんとに雀の目薬くらいです)決断できません。それに、長年来てくださる方があって、

    もうやめます

とは簡単には言えないのです。長い方は10年以上も続けてくださっていると思います。皆さん熱心なのです。

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あわただしい 

八月の終わり頃から、近所の酒屋の飾り付けがハロウィン仕様になっていました。「外はお化けだらけだから、うちで飲みましょう」ということで、ジャック・オー・ランタンの絵が所狭しと飾られています。まだ店内に冷房が入っている時期に気が早いものだと思っていたら、九月の終わりには「年賀状」の幟が近所のパン屋さんに立っていました。予約をしてもらおうというのでしょうね。お歳暮やおせち料理の早期予約の広告も出ていました。お歳暮にも豪華なおせち料理にも無縁の私は横目で見るだけですが(そういえば、年賀状はどうしよう。もうやめようかなという気持ちがかなり強まっているのです)、いささかあきれかえるくらいでした。さすがにクリスマスはもうちょっと寒くならないと雰囲気が出ないでしょうか。
もっとも、ファッションの世界ではこの時期には

    2016夏

の話をするのがあたりまえなのでしょうから、鬼が笑おうが(「鬼瓦王が」と変換されました。なかなかいい字面だと思います)お菊さんが風邪ひこうが(意味が分かりません)、来年の話をするのは生き馬の目を抜く世界ではあたりまえなのかもしれません。
しかし、私のようにもはや世の中から乖離して半ば隠遁生活者と化した者にとってはいくらなんでも

    あわただしい

思いがしてなりません。

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おばな 

学生を大和撫子だと思うのは、友だち同士でやたら汚いことば(本人はそれほどには思っていないのでしょうが)でしゃべっていても、やはり「きれいな日本語を使いこなしたい」と本気で言ってくれる時などです。「おとなたち」が面倒くさがって分かってくれない私のような者の身の上をとても理解してくれて部屋に遊びにきては目一杯笑って帰って行く時などです。基本的に彼女たちはやさしく、かわいく、可憐なのです。大和撫子は健在です。私は確信しています。
秋の七草には地味なものもあります。尾花。すすきですね。中秋の名月に飾るすすきは、それでもやはりすばらしい風情を湛えていると思います。「花すすき」つまり穂の出たすすきです。
「ほ」というのは

    「突き出たところ」

という意味があります。「稲穂」というのは稲の突き出たところです。「秀」の字を当てることもあり、「すぐれたところ」という意味もあります。ヤマトタケルが詠んだ「大和は国のまほろば」の「まほろば」は「まほらま」の転じた語で、「ま(接頭語)」+「ほ(秀でた)」+「ら(「ここら」の「ら」と同じで漠然と場所を示す)」+「ま(接尾語)」で「優れた場所」の意味です。大和撫子を詠んだ歌の中に「垣ほに咲ける大和撫子」というのがありましたが、あの「垣ほ」の「ほ」も同じです。「君が代」に出てくる「岩ほ」もそうです。ちなみに、「君が代」の歌は『古今和歌集』に初句「わが君は」として出てくるものですが、もともと親しい人の賀の祝いなどに詠まれたもので、天皇の御代が永遠に続きますように、というような意味ではありません。

    素朴な祝いの歌

なのに、奇妙な解釈をされて「卒業式で歌え」「歌うな」の議論になってしまうかわいそうな歌です。たしか、どこかの町で「教員が歌うかどうか口元を見て確かめる」と言った校長もいたように記憶します。

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やまとなでしこ 

秋の七草のひとつには撫子(なでしこ)もあります。

  河原撫子(かはらなでしこ) 野石竹(のせきちく)

というと歌舞伎『外郎売』ですが、石竹(せきちく)は唐撫子の異名。それに対して「撫子」があります。『枕草子』「草の花は」の段では「草の花は、なでしこ。唐のはさらなり、大和のもいとめでたし」と言っています。唐撫子はいうまでもなく、大和撫子もまたすばらしい、と褒めているのです(以下、和歌は『源氏物語』のもの以外は『古今和歌集』から)。

  我のみやあはれと思はむ
   きりぎりす鳴く夕影の大和撫子


素性法師の歌です。自分だけが心惹かれるのか、コオロギが鳴く夕日に映える大和撫子を。キリギリスは今のコオロギのことだと言われます。「なでしこ」は「撫でし子」、かわいがった子。それが語源かどうかは厳密には分かりませんが、少なくともそういう理解で歌が詠まれたことは間違いありません。子やいとしい女性をこの花に喩えるのです。
『源氏物語』「帚木(ははきぎ)」の巻によると、夕顔と呼ばれる女性は頭中将(とうのちゅうじょう)との間に娘(後の「玉鬘」)をもうけますが、頭中将の妻の家から嫌がらせを受け、せめてこの子だけは、大事にしてほしいという願いを歌に託して頭中将に贈ります。

  山がつの垣ほ荒るとも
   折々にあはれはかけよ撫子の露


この撫子=娘にだけは折に触れて情けをかけてほしい、というのです。この夕顔は「常夏の女」とも呼ばれます。「常夏」は、当時は撫子の異名でした。撫子=常夏を持つ女というわけです。
頭中将は結局夕顔とも娘とも一緒に暮らすことなく離ればなれになり、光源氏がこの夕顔と偶然出会います。そして夕顔は光源氏との逢瀬の途中で頓死し、後年、光源氏はその撫子の娘とこれまた偶然出会うことになるのです。

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女郎花(をみなへし) 

子どもの頃から植物が苦手で、花の名前はまるで覚えていませんでした。動物もだめでした。文字には興味があったのに、生きものときたらほんとうによく分かりませんでした。
それでも、春の花はまだいくらかわかりました。
すみれとかタンポポとか、桜、梅。山吹(この程度か!)。やはり春の暖かさは私のようなものにまで花に心を寄せさせる力を持つのかもしれません。
秋の花は菊くらいしか分かっていなかったのではないかと思います。キンモクセイは、当時は家にあったのかな? 
しかし、古典文学に触れるようになると、しだいに季節の植物も身近になってきます。秋であれば菊以外では萩、女郎花、尾花、藤袴、撫子、葛、桔梗。七草ですね(以下、和歌はすべて古今和歌集から引きます)。

  秋近う野はなりにけり
   白露の置ける草葉も色変はりゆく


この歌には桔梗の花が詠まれています。どこに? 実は物名(もののな)といって、言葉を隠してあるのです。「あきちかうのはなりにけり」この中に「きちかうのはな=きちこうのはな=桔梗の花」があります。

  小倉山峰立ちならしなく鹿の
    経にけむ秋を知る人ぞなき


これは女郎花です。どこに? こちらは折り句といって、各句の頭の文字をつなげると「を・み・な・へ・し」になるのです。
藤袴は香りとともに読まれることが多いのです。

  主しらぬ香こそ匂へれ
   秋の野に誰が脱ぎかけし藤袴ぞも


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高知県 

宮尾登美子さんの本を読んでいたのです。この方は高知市の出身。
私は高知にはたった一回しか行ったことがありません。
四国では徳島にも愛媛に香川にも何度も行っているのですが、どうしても高知まで足が伸びません。
あの

    坂本龍馬

の出身地ということで人気を保っているようではありますが、それでもやはり四国の中ではもっとも忘れられた県かもしれません。香川、徳島は関西と近いですし、愛媛は広島に近いのですが、高知はなんとなく独立国のような感じもします。
宮尾さんがこんなことを書いていらっしゃいました。高知で講演をしたあと、東京の自宅に戻ろうとしたら台風で飛行機が欠航になったそうです。しかたなく翌日一番の飛行機の切符を取ったのに、

    機体のやりくり

ができずにまた欠航になったのです。東京〜高知間はドル箱路線ではないため、台風の後のダイヤ収拾のときはあとまわしになるというのがその事情だったようです。
高知市といえば浦戸湾があります。他の三県と違って、高知は広々とした太平洋に面しています。宮尾さんによると、「となりはアメリカじゃ。浦戸湾の水でつながっちょる」と高知の人はいうらしいです。たしかに、ジョン万次郎が出現するわけですから、となりはアメリカに違いありません。

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あたりまえの話 

和歌と源氏物語と古典文学史と卒業論文とを担当していた昔は、やはり幸せでした。何ごとにも自信はないとはいえ、これならなんとかなるかもしれない、という内容の授業ができたのですから。これはあくまでレトリックですが、予習なんてしなくても大丈夫、という感じ。
しかしそんな昔を懐かしんでも仕方がありません。今は不当な待遇でこきつかわれている身の上ですから、従僕の定めとしては何を言われてもたてつくこともできません。
授業も

    専門とか専門外とか、

そんなことはもう論ずるに値せず、できることは何でもする、そうしないと生活ができないという状況です。
大学というところで初めて教えたのは20代の頃。その時の科目は「国語表現と「文学」だったと思います。「文学」は源氏物語を取りあげたのですが、「国語表現」は困りました。何をすればいいのかさっぱり解らず、手探りで日本語のあるべき姿を話すのですが、何しろ私自身が若くてまだ日本語に熟達しているとはとてもいえない頃です。しかたなしに、市販のテキストをいくつか買って、その中から取りあげられそうな話を選んでなんとかごまかした感じでした。そうそう、ここまで書いて思い出しました。話し方については、浜村淳さんのラジオ番組をひとまとまり5分ばかり録音して、そのすべてを文字にしたものを見ながら聴いてもらいました。「この人の話の特徴は何だろう」「どんな工夫をしているのだろう」という分析をしたりしました。それにしても下手な授業で、あの頃の学生さんには申し訳ないことをしたと思います。その後はこういう授業はとんとしなかったのですが、まさかその経験が時を経て生きてくるとは思いませんでした。

    芸は身を助く

というほかはありません。今はそれでお粥を食べている(ご飯と言えないところがつらい・・・笑)のですから。

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香車 

将棋は全然だめなのです。うちの長男(理系人間です)が中学生の頃にはいくら指してもかなわなくなりました。
今でも何となく進め方くらいは分かるのですが、どうすれば勝つか、なんてよく分かりません。もちろんチェスも囲碁もバックギャモンもダメ、麻雀もわかりません。
尼崎市にある

    近松公園 (近松の墓所のそば)

に行くとどこから集まってこられるのか、将棋を指しているおじさんたちがたくさんいらっしゃいました。今もお元気でなさっているでしょうか。
将棋の駒は、進み方が不思議で、桂馬なんてなんであんな変な動きをするのかわかりません。だからどこへ行くのか読めないのです。先が見通せる頭のいい人でないと上達しないのでしょうか。

    羽生名人

は困った時には「最初の一手から現在の手までを振り返る。すると先が見えるのだ」とおっしゃっていたように記憶します。歴史と同じですね。過去を見ることで未来が見通せるわけです。
「香車」という駒があります。やはり理系で割合に将棋もしていた兄が「やり」と言っていましたので「香」は「や」、「車」は「り」と読むのだろうかと小学校低学年だった私は悩んだことがあります。

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価値の下がる言葉 

普通名詞はめったに変化しません。「山(やま)」は万葉集の時代から(もちろんもっと古くからですが)「山」です。三角形や饅頭型などさまざまではあっても、おおむね高く盛り上がっててっぺんの尖ったところです。川も、谷も昔から今までずっと同じものを指してきました。
ただ、そこに込められた意味は微妙に変わっています。山はまず里と区別されます。里には人が住みますが、山に人は住まない。そして神聖で

    神の領域

に入るとも考えられました。天孫降臨などといって、神が降りてくる場所でもありました。金峯山には弥勒菩薩が出現すると言われてきました。いわゆる山岳信仰というのも日本ではずいぶん盛んです。
しかし今ではそこまで神聖なものと見られているかどうか。富士山は信仰の山でしたが、今はゴミ問題が起こるくらいで、山を汚す行為が後を絶たないのです。
しかしそれでも普通名詞はあまり意味が変わらない。動詞も大きな変化は少ない。「行く」「帰る」「立つ」など同じと言ってよいと思います。しかし「思う」という言葉など、微妙に違うようです。心に秘めて表に出さないのが「思う」ですが、次第に表にも出てくるようになります。「ものや思ふと人の問ふまで」など、心の中が表にあらわれています。「思ひ」という形になると「ひ」に

    「火」を掛けて

「燃えるような思い」を表すこともあります。「人知れぬ思ひを常にするがなる富士の山こそ我が身なりけれ」(古今和歌集 恋一)は「駿河」に「思いをする」を掛けて「富士」につなげ、富士山の火と「思ひ」を掛けるものです(ちなみに、古今和歌集成立の時代は富士山の噴煙は上がっていなかったようです)。
それでもやはり「思う」の意味はあまり大きな変化をしていないようです。

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おいしい 

私は味があまりわかりません。食べるものは「質より量」で育ってきましたので、味なんてどっちでもいい、というところもありました。
いまはドレッシングだけでも何種類もありますが、私の子供時代、家ではマヨネーズだけだったかも。醤油もソースも2種類ずつ。薄口醤油と濃口醤油、ウスターソースとトンカツソース。納豆なんて醤油をかけて食べるものでした。
ですから、舌が鍛えられなかったのかもしれませんし、そもそもそういう繊細な味わいの理解できるセンスがないのだと思います。
おいしいという感覚はそれでもなかったわけではありません。
この秋には食物関係の本も読んだのですが、その中には「おいしさ」に関するものもありました。

    やみつきのおいしさ

というものがあります。私の場合はうどんやせんべいの味。これはもう無条件においしいものです。説明のしようがないくらいなのですが、せんべいのあの歯触りと醤油の香りと辛さ、甘さ。たまりません。うどんの弾力やダシ、薄めの醤油。飽きることがありません。ケーキという方もいらっしゃるでしょう。あるいはラーメンとか、ギョウザとか。
文化の持つ味というのもあります。いわゆる

    「おふくろの味」

というのがそれに当たるだろうと思います。家でないと味わえないもの。海外に行って和食にめぐり合えた時のうれしさも同じかも知れません。多少まずくても、和食でさえあればおいしい、という感じ。

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査読 

初めて論文雑誌に載せてもらったのは大学院生の時です。下手でも何でも、書いておくことが大事で、そこからスタートすればいいのです。
実際、ほとんど価値のない駄作でしたが、やはり活字になるのは嬉しかったものです。
その雑誌に載せてもらうためには関門がありました。何人かの人に読んでもらって、掲載に値するかどうかを編集会議で話し、それでOKが出たら載せてもらえるのです。

    査読

といわれるものです。
これがけっこう怖くて、何を言われるか分かりませんし、場合によっては書き直しを命ぜられたり、掲載不可という結論になったりします。実際そういう憂き目を見た人を知っています。
私の場合は初めてということで、お情けもあったのでしょう、なんとか載せてもらいました。
専門分野の人間が読むわけですから、意見はかなり厳しいものが出ます。それは

    雑誌のレベル

を守るためにも必要なことですし、なんと言っても執筆者本人のためになります。
「これで掲載するけど、今後はこういう点をもっと考えた方がいい」というような結論になることもあったと思います。私はそれだったのかもしれません。

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秋のフェルメール 

長女は絵が好きで、特にキリスト教絵画にはかなり詳しいのです。聖書学も勉強していましたので、この方面については私などまるでかないません。
ところが、長男も末娘も絵には興味がないようで、私が図書館から美術の本を借りてきて読んでいると不思議そうな顔をしています。
いつも申しますが、私の美術好きはきわめていいかげんなもので、にわかファンにすぎません。
それでも長女に影響されたこともあって、

    キリスト教絵画

は、そういう展覧会があると、できるだけ観るようにし、また入門書などもいくらか読んできました。
もともとは風景画などが好きでしたが、物語性のあるものもおもしろいと思うようになりました。負うた子に教えられ、まさにそういう感じです。
今ではいいかげんな知識のままではあるのですが、授業で西洋美術の話をすることもあります。
この夏は京都市美術館で

    コロー  フェルメール

の絵に出会うことができてとても嬉しかったのです。コローに関してはその良さというか、私の好みにぴったり合うことを再認識させられました。
京都に住んでいたら連日行きたいくらいでした。

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座左の書 

座右の銘とか、座右の書とかいいます。銘はともかく、書についてはちょっとした違和感を覚えます。やはりこれは右利きの人が考えた言葉かな(笑)、と思ったりして。
パソコンのキーボードもやはり右手をよく使うようになっています。私のキータッチがへたなのはそのせいだ! ということにしておきます。もっとも、今さら左利き用に

  左右逆になったキーボード

を作ってもらっても使えませんが。マウスもやはり右側に置いてしまいます。
私はすぐに手に取りたいと思うような本は右側には置きません。仕事場では真後ろと左後ろ、家ではすぐ左側です。いわば「座左の書」ですね。
たとえば辞書。今はパソコンでやスマホで国語辞典は引けますので、すぐに意味が分かるのですが、古語辞典に関してはどうしても満足のいくものがなく、

    紙の辞書

に頼っています。
辞書はなんといっても用例がどれだけ的確か、というのがポイントです。最初に挙がっている現代語を鵜呑みにするのではなく、用例をみながら意味を考えていくことになります。国語辞典はある程度用例が頭にありますから、パソコンで検索してもかなり使えます。手元にもごく簡単な国語辞典は置いていますが、もう古くてあまり役にたちません。日本国語大辞典というのがあるのですが、重くて何冊もあるので、これを使うのはけっこうしんどいのです。

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できるか、ゲストスピーカー 

大学の授業にはお客さんを招いて話をしてもらうことがあります。いわゆる「ゲストスピーカー」で、私もこれまでに文楽の技芸員さんを何人もお招きしました。ですから、ゲストスピーカーと言っても、“スピーク”していただくことはあまりなくて、“パフォーム”ばかりお願いしているわけです。
やはり学生はほんものの芸には興味を持ちます。お招きして失敗したと感じたことはありません。
そこで図に乗って、またまた計画をしています。
これまで、授業に来ていただいたのは太夫さん、人形遣いさんだけで、

    三味線弾き さん

にはお願いしたことがありません。以前、大学祭には清志郎君が来てくれたことがありましたが、それっきりだと思います。
だいたい私は技芸員さんの中でもっとも苦手(笑)なのが三味線弾きさんなのです。
でも、あの音を教室に響かせたいという希望はかねがね持っていました。しかしもうそういう授業は亡くなりましたので諦めていました。
ところが、ふと思ったのです。私は

    日本文化

の授業を担当しているじゃないか、と。
また、何も文楽の技芸員さんだけが三味線弾きさんじゃない、太棹なら歌舞伎にもいらっしゃるじゃないか、しかも私が存じ上げている方にそういう人がいらっしゃるじゃないか、とも思いついたのです。

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