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夢 

豊竹呂太夫さんの本を書かせていただきましたが、そのあとがきで私はひとつの

    

がある、と書きました。その夢とは、私が書いた浄瑠璃を呂太夫さんに語っていただくことでした。
あれを書いたときは本当に夢以外のなにものでもなく、「そんな日は来ない」と妙な確信を持っていました。万一それが実現するとしても何年も先のことだと思っていました。
先日上演された

    「ルター」

は、私が創案から文章作成まですべてを担当したわけではありませんから、厳密にいうと「拙作を語っていただいた」ということにはならないかもしれません。しかし、私の文章に曲が付き、団吾さんの三味線で呂太夫さんが語ってくださったことには違いがありません。
これで、夢が半分は実現したような感じがします。あの本のあとがきを書い一年も経たないうちにこういうことができたのも、呂太夫さんのおかげです。
ただただ感謝しております。
この上は、完全に自分で書いたものを語っていただける日が来ることを厚かましくも願うばかりです。

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ルターの公演 

昨日、大阪市中央区谷町3丁目にある日本福音ルーテル大阪教会というところでいささか変わった催しがありました。

    楽劇「ルター」
    〜文楽とルネサンス・ダンスの邂逅


というタイトルの催しでした。
全体の演出は上村敏文さんという、ルーテル学院大学の先生がなさったようです。
ルネサンス・ダンスは、湯浅宣子さんと和気ユリさんのダンス、平井満美子さんのソプラノ、佐野健二さんのリュートで

    「カタリーナ」

でした。。カタリーナはルターの妻になった人です。
一方、文楽は豊竹呂太夫さんと竹澤団吾さんの創作「ルター」と、桐竹勘寿さんらが加わってのゴスペル・イン・文楽でした。

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パワハラ 

生涯学習についての授業をしています。次回かその次に「生涯学習を妨げるもの」というテーマで、いわゆる

    ハラスメント

について話そうと思っています。
学びたくてもそれをさせてくれないものには、権力の横暴があります。マララ・ユスフザイさんは女性の学習権を否定した武力集団に敢然と立ち向かわれました。今年二十歳のマララさんは学生と同年代です。
こういう横暴のみならず、学校というところには陰湿ないじめ、ハラスメントが今でもあります。
学問、教育の敵です。
ハラスメントというと

    セクハラ

がよく知られますが、陰湿という意味でもっとひどいのがパワハラではないかと思います。
教え子の研究成果を横取りするとか、いうことを聞かない輩を窓際に追いやるとか、恥ずかしいことこの上ないのです。
ハラスメントは、いじめている本人はなかなか気がつかないものだけにたちが悪いのです。しかし、権力を持つ者はいつも自分が横暴を犯しているのではないかをチェックすべきだと思います。
しっかり話してきます。

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どの党? 

先の選挙の前に、どの党と見解が近いかをチェックできるという、毎日新聞の「えらぼーと2017」というのがありました。
質問に答えていくと、どの党の政策に意見が合うかがわかるというわけです。
偶然発見してやってみました。
また、つい先日は選挙に詳しい教え子さんから、同じ「えらぼーと2017」について「こんなの

    知ってますか?」

といわれました。「知ってますよ」と突き放すのは教員のすることではない、というか、せっかくいってもらったのだからもう一回やってみようと思って再チャレンジしました。
1回目の結果は、私がこれまで一度も投票したことのない党にどんぴしゃりでした。ちょっとびっくりでしたが、意外に合うかもしれないと思わないでもありませんでした。
今回(も)まるで

    相手にしなかった(笑)

三つの党とはやはり意見が違いました。
二度目の結果は超弱小政党と一致。これまた意外でした。1回目どんぴしゃりだった党とはあまり合いませんでした。
結局、私が投票した党との相性は、二度とも「第2位」でした。
私は要するにあまり政治についてはわかっていないのだ、ということだけは明らかになりました。

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勘違い 

子どものころ、ボキャブラリーがありませんから、意味を勘違いすることがしばしばありました。
「君が代」の「さざれ石の」は、歌う時の息のつぎかたの問題もあって、「さざれ」て切ってしまいましたので、「『さざれ』ってなんだろう?」と思ったものです。なぜか私はかき氷の

    みぞれ

と混同したこともありました(笑)。
もっとひどい勘違いは「いわおとなりて」です。

    岩の音が鳴る

のだと思い込んで、さてどんな音がするのだろうと悩みました。まさか「小さな石が巌になる」という意味だとは思いませんでした。
学生に聞いてみると、「えっ? 岩の音が鳴るんでしょ」という人が多いので安心しているのですが(笑)。

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いい声? 

一般の方にお話しする講座がいくつかあります。
私は源氏物語をお話ししているのですが、西洋の音楽と美術を学ぶ講座もあるのです。
そこの担当の先生から「創作浄瑠璃のことを話しに来い」と言われました。
〈西洋の芸術を勉強されている方々にはつまらないのでは?〉と思ったのですが、とりあえず言われるままにお話しに行きました。
一番最近創ったものを素材にどういう工夫をして創るのか、を中心に、

    ストーリー

もかいつまんでお話ししてきました。
ひととおりお話ししたあと、意見交換タイムになりました。
するとある方が何を思われたのか、


    いい声だ

と言ってくださったので、びっくりしました。これまで声をほめられたことなどありませんから、純粋な意味でに「いい声」だとは思えません。ではなぜそうおっしゃったのか考えました。

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自分の頭で 

かなり前の話ですが「重要な問題なので官僚に答弁させます」と、ギャグまがいのことを言った大臣がいました。「私にはわかりませんので」というのを政治家言葉では「重要な問題なので」というのでしょうね。
大臣なんてその程度のものだとは思いますが、やはり情けないです。
自分では勉強せず、役人任せにして、ペーパーを読んで済ませる、見飽きた光景です。
学校でも大差ありません。最近、仕事場でも同じような光景を見てやはり情けなくなりました。
私が精一杯話をしているのに、皮肉な笑みを浮かべたり、わからないと事務に聞いて、言われるままに答えたり。しかもその内容がお粗末な的外れ。事務も事務。それを真に受ける人物もまたお粗末。
自分の頭で考え、ハートを熱くして議論する、ということのできないのが悲しくなるほどです。
知らん顔を決め込むつもりのようですが、私の主張はとまりません。覚悟していただきます。

投票 

日曜日は台風の来襲で選挙に行くのが億劫な空模様でした。
しかし、傘をさして早朝に出かけ、さっさと済ませました。やや乱立気味なので、完全に与党に有利な選挙区です。
まず、あの党とその党の候補者を除外して(笑)、なんだかわからん党の何ものかわからん人も除外したら、私の場合、選択肢はありません。結局、

    顔も知らない人

に投票してきました。
一度くらい、この人に入れよう、と積極的に投票したいのですが。
比例は二つばかり選択肢はあったのですが、あっさり決めて書いてきました。
私の一票なんて、なんの力にもならないことは明らかです。選挙にはあまり希望を抱いていません。
民主主義なんて、個人の目から見たらもともと絶望的なのです。しかし、絶望して背を向けているとその間隙を縫って

    独裁者たらん

とする厄介者が出てきます。
だから私は絶望しながら投票しています。

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免許の更新 

また運転免許の更新の時期になりました。
もっとも近くの更新センターは兵庫県伊丹市なのです。あだ、伊丹というところは面倒で、車ならすぐなのですが、阪急電車だと遠回りになってとても時間がかかります。更新センターはJR伊丹駅からすぐなのですが、自宅の最寄は宝塚駅。これがまた意外に面倒です。
しかし行かないわけにはいかないですから、前回もはるばる伊丹まで行きました。ところが私は障害のために特殊なテストをするといわれて

    明石

まで行ってくれとのことでした。
明石!!! これはまたかなり遠いです。
でもやむを得ないので行きました。このテストというのが、自動車学校の

    第二段階

レベルで何の意味があるのだろうと思うようなものでした。
で、今回も同じことをさせられるのかな、と思っていたのですが、案内の葉書には特に明石に来いとは書いていませんでした。
どういうことになるのか、またその結末をここに書くつもりです。

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大学祭 

もうふっつり大学祭なるものには行っていません。学生からもさそわれることはありませんし、催しもあまり関心はありません。
昔は文楽の呂勢太夫さんや清志郎さんが来てくれたこともあり、狂言、落語もありました。やはり国文科があっただけのことはありました。
今はやはり健康食とか、点滴の仕方とか(笑)何かそういうテーマでやっているのかなぁ?
それは冗談で、現実には

    模擬店

とコンサートやダンス、なんとかコンテスト、若いお笑いタレントの来演が中心だろうと思いますけど。
そんなわけで、ここ10年ほどはいつ大学祭があるのかも知りませんでした。
今年はたまたま学生に教わったので来週あたり(・・・って、やはりアバウトですが)あることを知りました。多分土日でしょう。
残念ながら(というほどではありませんが)、思いがけず豊竹呂太夫さんの

    ルター

の上演に呼んでいただきましたので、日曜日はそちらに行くことにしています。
土曜日は仕事で大学祭の現場に出かけるかもしれません。とはいえ、派手な音楽やダンスがあっても私にはわかりませんので、いつものようにひっそりと仕事をしているだけですが。

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変体仮名、読む? 

看護学科の学生さんは必ずしも理系出身ではありません。
中には国文科に行こうか看護学科に行こうか迷ったという人もいます。
ごくまれにそういう人が源氏物語などに関心を持ってくれて助かります。先日、「昔の人は本を写して伝えてきました」「たとえばこんな本です」といって写本を紹介しました。
ほとんどの学生が

    読めない

と言っていました。しかし、比較的平仮名に近いものもありますので、それを見せると「あ、読める」と、嬉しそうでした。
しかし、ほとんどはそれで終わりで、もう次の時間には写本のことなど忘れているという感じです。そりゃそうです。専門の勉強のほうが大事なんですから。
ところが、中には興味津々という人がいて、「どうすればすらすら読めるようになりますか?」という質問をしてきました。
そこで思い切ってこんな返事をしました。
「簡単です。週に1回でも私のところに来て練習すれば、2,3か月もすればおよそ読めるようになりますよ」
「へ~。もし

    時間があったら

行きます」というのが普通の学生の答えです。こういう学生はまず来ません(笑)。私だってまさか来ると思って言っているわけではありませんところが一人、「ぜひ読めるようになりたいので、行きます」という人がいてびっくり。
まだ半信半疑なのですが、大学祭が終わったらいつでもどうぞと言ってあるのです。さて、本当に来るのでしょうか?

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質問の山 

自分のハンディを何とか克服したいという気持ちがあります。
大学の授業の場合、学生をほったらかしてしゃべってさえおればかっこうはつきます。それで単位を出しておれば何も苦労しなくても「仕事はできた」ということになるのかもしれません。実際、ある学生が「○○先生の授業は何を言っているのかまるでわからない。でも単位は取った」と言っていました。
私も最近「教養の授業はスリーピングタイム」と言われました(笑)。
でも、私が目指しているのは「学生ともっとも

    コミュニケーションをとっている

授業」なのです。
そんなこと、できるわけがないのですが、それをしなければ克服したことにならないと思っています。
今は学生からの意見や質問を集めて、徹底的にそれに答えていくという、ぎりぎりの方法でこの難題に挑んでいます。
文学の授業では

    源氏物語

を読んでいます。学生はあまり関心がないのです。高校時代、古文が苦手だったという人が大半で、さすがは理系出身の多い学部です。
ですから、「質問はありますか?」といってもあるはずもないのです。そこで「書いてください」「何でもオッケー」「『平安時代の人はどうやってトイレに行ったのですか』なんていうのでもいいですよ」と最初に言ったのです。
するとまあなんと、山のように質問が来ました。
「結婚」「恋愛」「装束」「外出」「趣味」「遊び」「食事」などなど、あらゆることについて質問がきます。
私の知っている限りで答えて、知らないことについては図書館に走り、それでもわからなかったら「わかりません」というようにしています(笑)。
まさかここまでたくさん質問が来るとは思わず、しかし来た質問にはすべて答えています。ですから「今日はここまでで質問コーナーは終わりです」という形にしないと本題に入れないくらいなのです。
もちろん専門外の学生ですから、平安時代の人の生活など覚えても国家試験に役立つわけではありません。でも彼女達が面白がってくれるなら、教養としてはこれでいいのかもしれないと思いつつ今後も続けるつもりです。

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劇場の店 

国立文楽劇場には以前「門左衛門」というレストランがありました。
関東から来られた方と一緒に一度だけ昼ごはんを食べたことがありますが、私には高級過ぎてそれ以後ふっつり行っていませんでした。いつの間にか店が変わって

    文楽茶寮

という名になっていました。ここも一度だけお茶を飲みに行ったことがあっただけです。
昨日、用があって劇場に行き、そのあと、お世話になった方と昼ごはんを食べましょうということになりました。店を探すのも面倒で、手っ取り早く文楽茶寮さんに行きました。
でも、公演日ではないだけに、客は

    ゼロ!

店を開けないほうが赤字にならないのでは? と思いつつ、普段の昼食10日分(笑)くらいの金額をはたいていただきました。
なんだか、申し訳ないくらいゆったりとした昼ごはんでした。
味は私には評価できませんが、もうちょっと愛想がよくてもいいのでは?と思いました。
それでも、文楽劇場での用がいささか気が重いものだったので、いくらかスッキリしました。
さて、明日から昼ごはん抜きにしないとまた赤字が増える(笑)。

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呼ばれています 

今日は授業の日です。朝、1時間目から話をしなければなりません。
でも今日はさぼります。さぼると後で補講というのが待っていますのでいやなのですが、どうしても行かねばならないところがあるのでやむをえません。
先日、文楽の呂太夫さんから、この日に来てほしいといわれ、「授業なので、すみません」と断ったら、「そこをなんとか、どうしても」と、

    せっぱつまった

感じでおっしゃるので、何ごとかと思いながら休講にしてでかけることにします。
場所は国立文楽劇場。私はうまくお話が分からないので、、ヘルプの人をお願いしたうえで行くことになりました。なにごとなのでしょうか・・・?

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叱られること 

日曜日になるととにかく休もうという気になります。
この間の日曜日も朝は7時頃まで寝て、いくつか用事を済ませたあと午睡をしたのです。すると2時間ほどぐっすり寝てしまいました。
結局、この日はほとんど何もせず、夜になってから源氏物語を少し読んだくらいでした。
源氏物語を読むときは、必ず注釈書と辞書を使います。なんとなれば、それらがないと私には読解できないからです(笑)。
注釈書は現代のものとともに、いわゆる

古注釈

を使います。つまり、江戸時代およびそれ以前の人が書いた注釈書です。
注釈書自体が古いですから、注釈書の注釈が欲しいくらいです。
先ほど、注釈書と辞書がないと読めないと書きましたが、それなら現代の注釈書さえ手元に置けばいいのです。なぜ古注釈を使うかというと、ひとつには

注釈の歴史

を知りたいということがあります。
この人がこういう注釈をしたからこの人はこう言っているのだな、という歴史があり、自分もその中に入りたくなるのです。

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鼻歌 

私の授業はあまり真面目に勉強するものではありません。
文部科学省や仕事場のエライ人が見たら腰を抜かすかも(笑)。昨今は公開授業というのがあるのですが、私の授業に来られたらみなさん首をひねられるでしょうね、きっと。
とにかく90分間学生の話を紹介してはあれこれコメントしていくだけ、というようなものもあります。
ですから、学生から自由に何でも

    質問や意見

を言ってもらうのが基本です。
私は障害についてもオープンに何でも聞いてください、と言っていますので、ここに書きにくいようなこともどんどん学生は質問してきます。私はどんな質問にも答えることにしています。
この間は、「何か娯楽はありますか?」「ストレスがたまると思うのですがどうやって発散していますか?」という質問が来ました。
さて困りました。実は最近楽しみというものがほぼありません。朝顔を育てること、次は

    タマネギ

を植えたいと思っていること。
そんなものかなぁ、これじゃあまりおもしろくないかなぁ、などと考えていました。

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サロン・ドゥ・螺から 

10月8日のサロン・ドゥ・螺での野澤松也さんの演奏はつつがなくおひらきとなりました。
この日のお客様数人とはフェイスブックで新たに「友だち」にしていただきました。松也さんにご挨拶して帰ろうとしたら、例のKさんが「今日はおおきに」という感じでお菓子をくださいました。
どこまでも気配りのすばらしいかたです。
場所が淡路町ですから、どうしても

    冥途の飛脚

を思い出してしまいます。せめて帰り道にはということで吉野鮨さんの前にある「梅川忠兵衛 ゆかりの淡路町」の碑を見てきました。

IMG_0679.jpg
↑吉野鮨「梅川忠兵衛 ゆかりの淡路町」の碑

平野町の湯木美術館に行けばよかったのですが、完全に失念していて、そのまま北へ行って伏見町の

    芝川ビル

へ。何だか催しがあるみたいで何人ものかたが出入りされていました。

IMG_0687.jpg
↑芝川ビル正面

IMG_0684.jpg
↑芝川ビルの窓

疲れがあったため、あまりあちこち行けなかったのが残念なのですが、演奏会のおまけもなかなか楽しいものでした。

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松之輔師の仕事 

野澤松之輔というかたは、昭和50年に亡くなっていますので、私はナマでは聴いたことがないと思うのです。
ただ、私はかなり早い時期からこの方のお顔もお声も知っていたのです。もちろん映像で。というのは、鑑賞教室などの時に上映されていた

    映画 『文楽』

に出ていらしたからです。ついでですが、この映画には桐竹紋十郎師が人形拵えをするのをじっと見ているかわいい吉田簑太郎少年も登場するのです。松之輔師は南部大夫さんに「鳴門」の稽古をするという形で出ていらっしゃいました。南部さんにいかにも師匠然として稽古をされ、南部さんが「はいはい」とおっしゃって従っていらっしゃるのを拝見して、この人は偉い人なんだな、と思った記憶があります。
松之輔師は明治35年生まれでいらっしゃいますから、年代的にもやはり遠い存在です。ご本名が西内重男とおっしゃって、号は西亭。数々の作曲をなさったことで知られます。
木下恵介監督『楢山節考』や大曾根辰夫監督『義士始末記』の音楽を担当されるなど、文楽以外でも活動されました。が、文楽ではなんといっても近松作品の復活上演に際して脚色、作曲をなさったのが有名です。
『曽根崎心中』など、かなり本文も変えていらっしゃいますので、学者さんからは

    評判が悪い

ようです。
ただ、これらの脚色、作曲は古典の復曲という感じではなく、古典を現代風にわかりやすく、という松竹の方針のもとに作られているようです。
『心中天網島』→『心中紙屋治兵衛』『天網島時雨炬燵』のようにストーリーや人物を付け加えたりはしていませんので、改作というには当たらず、原作をサクサクと見せる仕様になっています。

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ドナルド 

とても嫌な思いがします。
客観的に見たら弱い立場なのは私です。
にもかかわらず、強い立場の人物に声を荒らげてしまいました。怒鳴る、なんて私には似合わないのに。
あまりにも理不尽なことを弁護士か事務職員みたいに無感情に言われ腹が立ちました。
おそらくあちらは今後も高飛車に知らぬ存ぜぬを決め込むのでしょうが、闘争心に火がつきました。
いざとなったら本気で喧嘩します。もちろん、したくはありませんが。

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ラテン語 

外国語は苦手です。日本語がこれほど好きなのに、なぜ外国語になると苦手意識が出るのでしょうか。もっとも日本語といっても、いわゆる

   国語学

という研究分野になるとさっぱりでしたから、やはり語学というものが苦手なのでしょう。
ただ、私は大学生の頃、英会話、中国語、ドイツ語、韓国語(ハングル)などをかじったことがあって、NHKのラジオなどでしょっちゅう語学講座や英語ニュースなどを聴いていました。
それでもやはりものにならなかったのは才能の問題なのでしょうか。
先日、マルティン・ルターの本を読んでいたら、彼は4,5歳の頃から

    ラテン語

の初歩を学んでいたのだとか。
昔、映画でできの悪いイギリスの小学生がラテン語を勉強するのがいやで、先生に叱られると「死んだローマ人とは話せませんから」と言ってさらに先生を激怒させるという場面がありました。
ワハハ、と笑う場面であると同時に、小学生がラテン語なんて勉強するのか、と感心した覚えがあります。日本で言うと漢文を小学校で素読させるようなものでしょうか。

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人間国宝のむずかしさ 

今さらですが、吉田和生さんの人間国宝認定に際してメモしておきます。
文楽技芸員さんの多くの方は重要無形文化財(総合認定)の保持者。
そして、

    各個認定 (人間国宝)

になると、太夫、三味線、人形遣いから1~3人ずつ概ね6人を限度に認定されてきました。
制度や慣習、あるいは法的なことはよくわかりませんが、当分はこれくらいの人数で推移するのではないでしょうか。

人形遣いでは、桐竹紋十郎、初代吉田玉男、二代桐竹勘十郎、吉田簑助、吉田文雀についで和生さんが六人目。
玉男、簑助、文雀の3人が同時に人間国宝であった時期もかなり長くありました。
太夫は山城、六代住、十代若、八代綱、四代越路、四代津、七代住、九代綱(九代源)、八代嶋。
三味線は四代清六、六代寛治、二代喜左衛門、十代弥七、松之輔、五代燕三、四代錦糸、八代団六(七代寛治)、清治。
以前は床が

    文楽の屋台骨

として重んじられていたこともあるのでしょうか、人形遣いが少ないです。

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サロン・ドゥ・螺にて(2) 

松也さんの創作浄瑠璃の会は、世話係のような方がいらっしゃって、大阪での会にはKさんという方がよくお世話なさっています。
今回もこのかたが世話くださいました。
Kさんはどういう経歴でどういうお仕事をなさっているのカなど何も存じ上げないのですが、歌舞伎はもちろん、邦楽全般にお詳しく、こういうことがかなりお好きなようです。よっとしたらとてつもない大物で私などまともにものを言ってはいけないような方なのかも・・。
サロン・ドゥ・螺(ら)は、ほんとうに螺のような姿をしていて、音響もいいのだそうです。

FullSizeRender (1)
↑サロン・ドゥ・螺

IMG_0675 (1)
↑サロン・ドゥ・螺のある船場ビル内部吹き抜け部分

FullSizeRender (2)
↑Kさんが作って下さったプログラム

広いスペースではありませんので、なんだか松也さんを囲む

    「セレブ女性たちの秘密クラブ」

のようでした。私なんて、明らかに場違い(笑)。
演奏のあと、「涙が出そうです」と言ってくださった方があってこちらがじわっときそうでした。
さらに帰ろうとしたら別の方が追いかけてくださって「言葉遣いがいい」とほめてくださいました。もとよりいいものではありませんが、そういっていただけただけでも感激でした。

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サロン・ドゥ・螺にて(1) 

昨日は大阪市中央区淡路町の船場ビルディングにある「サロン・ドゥ・螺」に行ってきました。
野澤松也さんの創作浄瑠璃の会があったからです。
前日に松也さんのご自宅でもライブがあり、曲も重なりますので、あまりたくさんはおいでにならないと思っていました。せいぜい7~8人だろうな、と。
ところが松也師匠のお弟子さんのTさん、会のお世話をしてくださるKさんを含めると15人もの方がおいでくださっていて、びっくりしました。
このビルに入るのは初めてで、噂には聞いていたものの、吹き抜けを見て感激しました。
2時開演で、私が着いたのは10分くらい前。すでにサロンはいっぱいになっていました。
お抹茶(大好き)をいただいて、松也師匠のお話が始まります。
人をそらさない師匠ですから、みなさん真剣に聞いていらっしゃいました。

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通すか、見取るか 

思い起こすと、文楽より先に歌舞伎に接していたのです。
ですから、次々と演目が変わることに慣れていました。
あまり演目の組み合わせということにも関心が行かず、「操三番叟」「大石最後の一日」「野崎村」「身替座禅」などの組み合わせでも、仁左衛門(13代)、勘三郎(先代)を、延若を、扇雀(現藤十郎)を、孝夫(現仁左衛門)を、吉右衛門を・・・観た、というだけでなんだか満足していました。
文楽は通しもありましたが、

    見取はけっこう好き

だったのです。
津大夫が弁慶上使を語った芝居で越路大夫の新口村があり、文字大夫の寺子屋があり、というのがありえたわけです。玉男がどうしようもなく頼りない二枚目と豪傑を遣い、勘十郎(先代)もまた真一文字の性根を見せたかと思うとチャリを遣う。
レコードでも「さわり集」を聴いたりして、「今頃は」が出てくるまでの「酒屋」はあまり真剣に観ていなかったかも知れません。

厳密な通しは

    時間の都合

で困難でしたから、通しといっても半通しや8割がたのものでけっこうカットされていました。「忠臣蔵」でも「天河屋」は長らく観たことがありませんでしたし、「伊賀越」も半通しだと「岡崎」と「沼津」と「新関」がひとつの芝居の中にあることは実感としてはわかりませんでした。

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女子力(2) 

女子力(2)というタイトルですが、実は3月に「女子力」という記事を書いていたのです。授業でこういう話をするつもりだ、と。ところが実際の授業の様子を書かなかったようですので、ここに改めて。

ここ数年、プランターでいろんな植物を育てましたが、以前の私には考えられないことでした。およそそういうことに関心がありませんでしたから。
関心が薄いというと、私はあまり食べものに執着がありません。一人暮らしをしていたときもろくなものを食べていませんでした。
しかし、最近は

    料理

もおもしろいと思うようになりました。変われば変わるものです。ただし私の場合は何とかレシピとかクック何とかとかなにやらページとかいうもののお世話になっていて、料理教室に行くわけでも、誰かに教わるわけでも、プロの書いた料理本を見るわけでもありません。

    今日の料理

という、なんともわかりやすくて簡潔なタイトルのテレビ番組があると思うのですが、当然そういうものを観る余裕はありません。
それでも私が下手なりに料理をするというと学生からは「けっこう女子力ありますね」とほめられているのやらからかわれているのやらわからないことばをもらいます。
最近よく使う言葉ですが、女性を昔ながらの良妻賢母に仕立てようとしているようでいやだ、という人もあります。

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時計だらけ 

小学生のとき、父親が出張で海外に行き、そのおみやげに兄と私に腕時計を買ってくれました。
もちろんさほど高価なものではなかったのでしょうが、子供心に嬉しくて、喜んではめていたことを思い出します。
中学生になるとあの当時は

    万年筆と腕時計

を持って学校に行ってもよいと言うので、これまた進学祝にかってもらった万年筆とともに腕時計をつけて通いました。
万年筆なんて、筆圧の強い私はすぐに駄目にしてしまいましたが。
あの当時は家に時計なんてあまりありませんでした。
掛け時計がひとつ、置時計がひとつあったのは覚えていますが、それ以外にはなかったのではないかと思います。
幼稚園の頃には

    鳩時計

があったことを今思い出しました。ちょっとしたからくり時計ですから、おもしろかったですね。
まだ、時間がゆっくり動いていた頃で、時計の針がなかなか進まなかったように思います。

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時事問題 

大学生の娘が就職向けの模擬テスト(?)のようなものを受けたらしく、平均点をはるかに上回る点だったと自慢していました。唯一できなかったのが

    時事問題

で、これは平均点も悪かったので要するに大学生は皆さん苦手ということなのでしょう。
「ダメだね、新聞を読まないし、ニュースを観ないからだ」とエラそうに言ったのです。
で、その問題を見せてもらったのです。世界文化遺産に登録された、ル・コルビジュエ設計の建築のうち、日本にある美術館はどこか、という問題を見たときは、「簡単じゃないの!」と胸を張ったのですが、それ以外は私も

    さっぱり

わかりませんでした(笑)。
国際情勢とか、内政問題とか、見事にわかっていません。大学生よりちょっと上くらいの点数でした。
新聞は読みますが、政治面、経済面はほぼ飛ばしますし、テレビは観ませんし、週刊誌は買ったこともありませんし。。
これではわかるわけがないですね。
私は、学生時代には、マスメディアに勤めることも考えたことがあるのですが、入社試験には確実に落ちたでしょう。やめてよかったかも。

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宗教改革(2) 


がらにもなく宗教改革のことを書いています。
マルティン・ルターは雷に遭ったことが人生の一大転機になったようですが、彼にはもうひとつ、重要な体験があったそうです。

    塔の体験

がそれです。
どうやら、修道院の塔の小部屋にいて、天啓に打たれたように知ったことだったようです。人は間違ったことをしてしまう。自分も同じ。そんな「悪」の自分は神の怒りを受けるだけではないのか。そんなことで悩んでいたらしく、しかし、突然、「そうではない、神は恵み、

    赦してくださる

のだ」と気づいたそうです。
そしてあの贖宥状というのは無意味なものだと確信し、95か条の論題を公にしたのです。

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宗教改革(1) 

今年は、マルティン・ルターが「95か条の論題」を提示していわゆる宗教改革が始まってから500年になるそうです。
私など、キリスト教に疎いですから、ルターなんて世界史の教科書か、せいぜい岩波新書でその人となりや業績をわずかに学んだ程度です。
ルターは秀才で、もともとは法律家、法学者などになるべく学問に励んだそうですが、何でも、

    

に遭って死の恐怖を感じた時に「守護聖人のアンナ様、助けてください。修道院に入りますから」と訴えて助かり、本当に修道院に入ったそうです。
日本の、平安時代の貴族も重病に陥ると戒を受けたり、出家したりしましたが、同じような発想があるのでしょうか。
守護聖人のアンナというのはイエス・キリストの母マリアの母、つまりイエスの母方の祖母です。ルダーの家の守護聖人だったようです。
今、ルダーと書きましたが、マルティンの家は

    ルダー

といったようで、父はハンス・ルダー。のちにマルティンがルターと名乗ったようです。こういうのは全部受け売り、耳学問ですが。

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船場ビルディング 

次の日曜日は、大阪市中央区淡路町にある船場ビルディングに行きます。
このビルは御堂筋なら淡路町3丁目の交差点を東に入り、勝海舟寓居跡を過ぎて少しのところ、堺筋なら淡路町1町目の交差点を西に入ってしばらくのところにあります。
大正14年竣工のレトロビルで、細長い中庭があるのですが、これは問屋街という土地柄、トラックや荷馬車を引き込むための機能性を考えて造られたとのことです。登録有形文化財になっています。
このビルの中にある

    サロン・ドゥ・螺

が目指すところなのですが、不審者と思われて入れてもらえないんじゃないかと今からびくびくしています(笑)。
ここで

    野澤松也さん

の創作浄瑠璃の会があることは以前お知らせしました。
皆様、よろしかったら一緒にいってください。なんだか不安なので(笑)。

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