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劇薬(4) 

劇薬なんていうと怖いですが、あまりにもてきめんに効くと、次に副作用の心配が出てきます。
何しろ、救急処置室に入って血圧を測ってから注射して、さらにしばらく待たされて再度血圧を測るというやり方でしたから、
何だか気になるのです。
最近は薬の情報もすぐにわかりますし、私はすぐに調べる方なので、この薬についても調べました。
主なものは

    注射部位

の反応で、痛い、かゆい、腫れる、熱を持つなどです。他に、頭痛、胃痛、鼻閉、蕁麻疹、低血圧、さらには

    アナフィラキシー

の可能性もあるようです。
しかし、幸い、私には一切これらの副作用はありませんでした。
この薬は4週間に1度なのです。
そして、今日がその日です。

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劇薬(3) 

即効性があるわけではないので、その後も体調不良は変わりません。
ところが、2週間ほどしたころ、いつもなら2分も歩いたら息切れするのに、それがなくなりました。ただ、簡易検査の数値は変わらず、何となくましかな、という程度。
階段は、ワンフロアくらいなら昇れるようになりました。
そんな感じで徐々に良くなった感じがし始めたころに、あの

    地震

がありました。
さあ大変。エレベーターが止まりました。私は最低でも1日1度は8階まで昇らねばなりません。しかも地震の翌日は先日ご紹介した河野さんをお迎えする日。この日は、まず8階に昇り、1つ授業をしてお昼ご飯を調達するために1階まで往復、また河野さんをお迎えに行き、一緒に7階まで昇り、お昼の飲み物を買いにまたまた1階まで往復、お見送りするためにまたまたまた1階まで往復。幸いそのあとエレベーターが使えるようになりましたが、この日は1階と8階または7階までを階段で

    4往復と半分

昇降しました。
よくもへばらなかったものです。
どうやらあの薬はかなり効いたようです。

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玉助さんから 

四月、五月の二か月にわたって、襲名披露公演をこなされた五代吉田玉助さん。
私はこのお名前にかなり馴染んできましたが、皆様はいかがでしょうか。
不思議なもので、名前替え前後は何だか変な感じがするのですが、いつしか

    馴染んでくる

ものですね。
呂太夫さんももう英さんというお名前だったことを忘れてしまいそうになることがあります。
玉助さんはとてもきちんと襲名のご挨拶をされ、私も扇子や手ぬぐいをいただきました。
そして、公演がつつがなく

    千秋楽

となり、六月からは玉助のお名前で普段どおりに出演されています。
そんなお忙しいさなかに、玉助さんはまたまたご丁寧に公演の成功のご挨拶状をくださいました。
内容は型どおりのものですが、きちんとこういうことをされてこそ玉助の名にふさわしいだろうと思います。
玉助さん、改めておめでとうございます。

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劇薬(2) 

薬というのは異物なので、使わないに越したことはないと私は考えています。しかし、いつの間にやら薬に生かされ、薬に苦しめられる生活に陥ってしまいました。
そこにまた、新しいものを使わないか、との話。しかも目玉が飛び出るくらいの高価な薬。私は断りました。
今の生活水準というか、早い話が今の収入では

    無理

だったからです。
ただ、私なりにこの薬のメカニズムなどを調べると、効くかもしれない、とは思っていました。
その後も体調不良は続き、悪化すらしました。医者は改めて薬を勧めてきました。
そして、これは以前も書いたことですが、新たに講座を1つ担当できたら、その収入が薬代にピタリなので、再考することにしました。
結局、

   講座が成立

し、何とか薬代が出そうです。ただ、予習を含めて年間250時間ほど新たに働くので、しんどさはかなり増しましたが。
6月になり、いよいよ薬の投与が始まりました。救急処置室に入り、待つこと30分。看護師さんが血圧を測ります。やがてうやうやしくトレーに置かれた注射器を持って医者が現れてあっという間に投与。
しばらくここで休んで、と言われ、ベッドで休憩。また看護師さんが血圧を測り、異常はないようだ、というので帰りました。

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ややおおげさに 

保育士を目指す学生がかなりいます。
実は、保育の現場では絵本の読み聞かせや紙芝居はあまりオーバーな表現はしないほうが良いとされています。
「子どもの想像力を邪魔しないように」ということのようです。

    声色

をおおげさに使ったり、身ぶり手ぶりを激しくしないすべきだ、とされます。
ただ、紙芝居は相手が誰であろうとあまり声色では表現しません。文楽や落語でも、若い女性の声だからといっても裏声は基本的には使わない、あれと同じだと私は考えています。
しかし、お年寄りならゆっくり低めに、とか、子供なら少し早きこ高めに、とか、そういう練習はしておいたほうがいいとも考えているのです。
ややもすると

    棒読み

になるので、あえておおげさに読んでみよう、と勧めています。
実際にやってみると、やはり遠慮がちで、もっと自己を開放してみよう、と煽ったりします。
このメソッドは演出家の竹内敏晴さんから学んだものも含みます。
さて、今日の授業はどうなりますやら。

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劇薬(1) 

長い距離を歩くのは大好きで、京都など、四条河原町まで電車で行くと、あとはひたすら歩くことが多いのです。京都市美術館に行って、疎水に沿って歩いて御所に行ったり、南に下って京都国立博物館まで行ったり。そういうのが苦にならないのです。
昔の下級役人は大内裏の仕事場から朱雀門を出て(そこは二条大路)、自宅のある七条、八条まで歩いて帰ったのです。それを思えば何ということはありません。
しかし、今年はずっと体調不良で、歩くことのままならない日々が続いていました。
もっともよく歩いたのは、4月20日に

    陽明文庫

に行った帰り道です。
嵐電は使いましたが、嵐山方面を休み休み1時間くらい歩いたかもしれません。ただ、あの時は帰りの電車(阪急嵐山から桂経由で帰宅)はずっと座っていて、途中居眠りもしました。
あれを最後に、まるで歩けなくなり、仕事をしているか、何か食べているか、寝ているか、という生活でした。
もう二度と

    歩けなくなる

のではないか、そんな気持ちになりました。
そんな時、医者から新薬が出たが、使わないか、と言われました。

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ふゆうさん、ありがとう(4) 

学生に書いてもらった感想はすべて河野さんにお渡ししました。そして、地震の名残のある私の部屋に来ていただいて、文楽人形をご覧に入れ、お別れの時間が来ました。
近くに

    あじさい公園

がありますので、寄ってくださったようでした。
びっくりしたのはこのあとです。学生からの意見感想には、質問も書かれていたようで、それに関する回答をあっという間に作成してくださり、配布してほしい、とお知らせくださいました。
とにかくあまりの仕事の速さに

    感服

しました。
ところで、この数日の記事のタイトルは「ふゆうさん、ありがとう」で、河野さんでも陽炎さんでもありません。
河野さんハンドルネームで「美辞ん堂ふゆう」を名乗っていらっしゃいますので、それをお借りしました。
河野さん、陽炎さん、ふゆうさん、ほんとうにありがとうございました。
またお目にかかれますれば最高です。

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ふゆうさん、ありがとう(3) 

河野陽炎さんにおいでいただくお約束をしていた前日、震度5〜6の地震があり、学生はかなりショックだったようです。また、結果的にはそうはなりませんでしたが、数日中にさらに大きな地震があり得ましたから、思いきって3日ほど休みを取ることも考えられたでしょうが、学校はそういう選択はしませんでした。
その結果、河野さんにはご足労願うことになり、しかも学生は不安いっぱいで、人数も少ないという、河野さんにはまことに申し訳ない状況での講演ということになりました。
10時20分ころ、バスから降り立った河野さんをご案内したのですが、

    エレベーター

が使えず、7階まで歩いていただくことになりました。
学生は普段は100人以上なのですが、この日は70人足らずだったでしょうか。私は学生のようすを見ていたのですが、学生はずっと熱心に聞いていました。
特に、途中から顔が上がってきたのがすばらしかったと思います。最初はあまり関心を持っていなかった者が、途中から

    惹きつけられた

ようでした。
お話のあと、質問コーナー。河野さんがお持ちの資格についての質問があり、間髪を入れずお答えいただきました。
あっという間に時間が経ちました。
学生からの意見感想を回収して、盛大な拍手をお受けになった河野さんの90分が大成功。条件の最悪の日に、ほんとうにいいお話をしていただきました。
そして、すぐ近くにあるパンのお店から調達した簡単な昼食を召し上がっていただき、プログラムは終わりを告げました。

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ふゆうさん、ありがとう(2) 

河野陽炎さんは昨年2冊の本を刊行され、その内容が、私の担当している授業に関わるものですから、ご足労いただいて、学生に直接話していただけないかな、と思ったのです。
ただ、大きな問題がありました。
彼女はあちこちでセミナーや講演をされていますので、お話は巧みで、お任せしておけば何の心配もありません。それだけに、本来なら多額の謝礼をしなければ失礼にあたります。
ところがそんな

    予算がない

のです。それだけに、おそるおそるお願いしたのですが、気にしなくていい、むしろ楽しみだとさえ言っていただきました。
学生にあらかじめ予告しましたら、

    めっちゃ、楽しみ!

という者もあり、これはうまくいくかな、と感じるようになりました。
陽炎さんはしっかりとしたレジュメを送ってくださいました。私が平素作っているプリントが安っぽく見えるような立派なものでした。
さて、いよいよ当日になりました。彼女は大阪府の南部からJR、地下鉄、阪急を乗り継いで遠路来てくださいました。
約束の時間を違えない方で、無事にお迎えすることができたのです。

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ふゆうさん、ありがとう(1) 

このブログがきっかけで親しくなった方が何人もいらっしゃいます。
古くはお園さんとか、ツチ子大夫さんとか。さらにはやたけたの熊さん、くみさん、えるさん、花かばさん、おとみさんなどなど。
ちょっと違うタイプの方に

    河野陽炎さん

がいらっしゃいます。タイプが違うというのは、彼女も文楽はお好きですが、それ以外にも通ずるところがあるからです。
彼女はフリーランスのライターで、あちこちに面白い記事、有益な情報を書いていらっしゃいます。
ハンドルネームではなく、ペンネームでご紹介する所以です。
ツイッターでもフェイスブックでも交流があり、いつか文楽劇場で会いたいですね、なんて言っていたのですが、同じ日に劇場にいながらすれ違うなど、ご縁がありませんでした。
ところが、今年の初め、まだ寒い頃にその

    幸せな日

がやってきたのです。
こちらからお願いしたいことがあり、たまたま時間の合う日もあって、大阪市歴史博物館と大槻能楽堂で三度にわたって会えました。
とてもおしとやかな、想像以上にすてきな方でした。
お願いしたかったのは、ぜひ一度私の授業で話をしていただきたい、ということでした。
ありがたいことに快諾していただき、それが一昨日、つまり6月19日に実現したのです。

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授業、ほぼできませんでした 

地震の翌日はいちおう授業は平常どおり実施するということになっていました。しかし、朝から学生さんの姿は多くはありませんでした。1時間目、定刻にはほぼ半分しかいませんでした。あとから少し来ましたので何とか話をしたのですが、学生の様子はどこかうつろな感じでした。
2時間目は6割強くらいの出席率でした。この時間はゲストスピーカーの方においでいただいてお話を伺うことにしていたのですが、

    大盛況

というわけにはいかなかったのです。ゲストの方には申し訳ありませんでした。このゲストスピーカーにおいでいただいた経緯についてはまた書くことに致します。
そして夕方の5時間目。学生がたった一人来ただけでした。早く帰りたいと言うこともあったのでしょうし、事前に「昨夜は

     一睡もできなかった

ので、休みます」と言ってきた人もいました。実家に帰るという人もいました。そのほかの人についてはわからないのですが、私の人気がないことなどこの際どうでもいいのです。私などが思っている以上に彼女たちはショックを受けているのだ、ということが感じられたのでした。

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地震がありました 

いつなんどきやってくるのかわからない天災。台風は予報がありますが、地震はなかなかそうはいかないですね。
昨日、かなり大きな地震が北摂地方を中心にやってきました。
午前7時58分だったそうですが、その時私はまさに北摂、吹田市の最北端、振り向けば箕面市というあたりで仕事をしていました。誰もいない時間帯ですので悠々とパソコンに向かっていたのですが、

    ドドドッ

という感じで揺れを感じ、さらにグラグラと揺れました。
私がいた部屋では、小さな机が少し動いた程度でしたが、研究室に戻ってみるとかなり書類や本が散乱していました。どうも東西方向に揺れた感じでした。もともときれいな部屋ではないのですが、さすがに驚きました。
やはり

     阪神淡路大震災

のことが頭をよぎりますから、これで済んだのはまだよかったほうだ、と感じました。
しかし、前震があって、これで終わりだと思っていたら本震が来たという例もありました。
まだまだ注意するに越したことはありません。

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峠は何処? 

5月の連休明けから10週間にわたるハードスケジュールはいよいよ7週目に入ります。
ここから3週間が一番厳しいような気がします。
6週間が終わったのですから、数字の上では峠を越えたはずが、まだ

    登り坂

が続く感じなのです。
予習が終わらないまま授業に突入したり、授業開始直前まで図書館で予習していたり。そんなことが珍しくなくなっています。
実は、今日も午後の授業の予習がまだ不十分で、午前中はそれにかかりっきりになりそうです。
学生が作業をするのを見守るような授業がないのがさらに苦痛のタネなのですが、実は、先週から少しそういう時間が取れる科目ができました。
小学校、幼稚園、保育所の先生を目指す学生のための国語指導の科目で、理論的な話を終えて、

    紙芝居

の実践を始めたのです。
こんなこと、やってくれるかなぁ、と心配だったのですが、なかなか熱心で「うまくなりたい」という学生が多いのです。
最終的には全員に練習の成果を発表してもらうつもりです。

ただ、峠は、やはりまだ見えて来ません・・。

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温かいご感想 

豊竹呂太夫さんの本が世に出てから1年3か月。
ほんとうに読んでくださる方はいらっしゃるのだろうか、と不安いっぱいでしたが、呂太夫さんのお話はおもしろいですから、

    楽しんでくださった方

はそれなりにいらっしゃるかな、と、自惚れております。
昨年、同じ日に劇場に行ったある方は、この本を買ってくださったのですが、最近詳しくも温かいご感想を送ってくださいました。
明らかに過分なお言葉ばかりでしたが、やはりうれしいものです。
ご本人の承諾を得ていませんので全文を挙げるわけには参りませんが、最後に書いてくださったひとことだけ引用させていただきます。

「解説と呂太夫さんのお話との構成は、映画のような印象もいたします」。

ありがとうございました。

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いいね! 

「ファボる」という言葉があるようです。
ツイッターで「お気に入り」のボタンを押すこと。要するにfavoriteの意思を示すことですね。
こういう「〜る」という言い方は「タクる」(タクシーを使う)「disる」(けなす)などと同じ使い方でしょうね。
こういう言い方は若者なら誰もが知っているかというと、そうでもないのです。むしろ、嫌がる人も少なくありません。

    若者言葉

と言いますが、実際は若者の一部が使う言葉なのですね。いつの時代も同じです。
この「ファボる」は、facebookなどの言葉では

    いいね!

というようです。
このボタンを押すことで、投稿者への賛意を示すことになります。私もしばしばファボっていただきますが、やはり、なんとなく嬉しいものです。
だからと言って、私はあまりツイッターにせよフェイスブックにせよ、フォロワーさん、友だちに対して熱心に「♡」「いいね!」を押すほうではありません。
これは私の主義で、何でもかんでも「いいね!」というより、ほんとうにいいと思った時だけその気持ちを表明する方が性に合っているのです。
失礼なやつだ、と思われているかもしれませんが、それが私のホンネなのです。

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誕生日 

『菅原伝授手習鑑』「佐太村」で、七十歳を機に四郎九郎は白太夫と名乗るようになります。
そして、今日が誕生日だとも言います。
あの場面で気になるのは、当時年齢は数え年ですから、歳をとるのは一月一日。誕生日についての意識はそんなに強くあったのだろうか、ということです。
少なくとも、平安時代にはそんな意識はありません。
例えば、藤原道長も西暦966年の生まれであることはわかっていますが、何月何日に生まれたのかは不明です。記録にありませんし、彼自身「今日は私の誕生日だ」などと日記に書くことはないのです。
だから、というわけではないのですが、私も誕生日というものに

    無頓着

で、自分の誕生日もよく忘れます。
facebookでは誕生日を公開する人も少なくありませんが、私は非公開。
そして
    友だち

の誕生日にもメッセージを送ることはありません。
悪気はないのですが、お許しいただきたく。

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先生はお金持ち? 

このあいだ、ツイッターにこんな意味のことが書かれているのを見ました。
「大学の教員で秘書を持っているのはどれくらいの割合なんだろう、私の知り合いはみんな持っているが・・・」細かいことは忘れましたが、こんな内容だったと思います。
この方は冗談でおっしゃっているのだろうと思いますが、こういうのを信じる人もいらっしゃると思います。学部によっては助手という名の秘書のような人がいるのですが、私のような分野ではそんなことはありえません。
それでも、以前なら学科に1人は事務職員が付いていたものです。しかし今やそんなことは

    夢物語

です。
ですから私など、仕事の半分は雑用。以前なら事務方に頼んでいたことも全部自分でしなければなりません。もちろん、そうではない人もいるので、同じ学校でもかなり待遇は違うのです。
このあいだ学生に「先生は

    お金持ち

でしょう」といわれました。「は? お金持ちって、貧乏っていう意味ですか?」と意味不明の返答をしたくなりました。
どうもいろいろ勘違いをされているようで困ります。学生に私の年収を教えようかと思ったくらいです。多分びっくりすると思います。
大きな大学の、人気教員なら給料は高い、原稿料はガバガバ入る、本は売れる、メディアの寵児になると講演を頼まれたり、テレビなどに出たりして、それはもう私などの何倍もの収入があるでしょう。ああいう人を基準に考えられるので誤解が生じます。この際はっきり言います。私、貧乏です(笑)。

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私語(2) 

私語をさせないように、教室の中をうろうろ歩いて話をするというやり方もありますが、私の場合はそれも難しいのです。理由のひとつはパソコンを使いながら授業をするからです。その操作のために今日室内を歩き回るのは困難です。もうひとつ、今はとても歩き回る元気などないのです。歩いているうちに倒れたなどということになってはまったく意味がありませんから、おとなしくじっとしていたいのです。
学生は

    正直に

ものを言ってくれます。
先日、ある学生に「みんな話をまじめに聴いてなんかいませんよ。内職しているのもいるし、おしゃべりしているのもいるし、聴いている人なんて少しですよ」と言われました。
やはり教員として、こういう授業をするのはもう無理なのだろうか、と思わないでもありませんでした。
学生の気持ちはわかります。専門の授業ではないわけで、私の話したことが国家試験に出るわけではありません。そんな授業は出ているだけで十分。何かほかのことでもしていないと時間が

    もったいない

ということかもしれません。
学生はさらに追い討ちをかけてきました。「先生、こんな授業をしていて楽しいんですか?」。
もう泣くほかはありません・・・。

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私語(1) 


何でもありの授業をしていると当然弊害も起こってきます。
週に一度、100人くらいの教室で話すことがあるのですが、教壇に当たるところが舞台のようになっていてとても広く、学生との距離がかなりあるのです。
そんなところで100人の学生に話をするのですが、私はマイクを使いませんでした。それでも後ろの学生も問題ないと言うのでまったく気にしませんでした。
ところが、最近、どうも

    私語

をする学生がいるらしく、マイクを使ってほしい、と言われました。
私は声を張り上げてしまう可能性があるため、マイクを使うのが怖いのです。しかし、私語をしている学生が特定できないため、注意もできません。とても残念なのですが、あきらめてマイクを使うことにしました。しかし、マイクを使うとかえって学生は私語をしやすくなりますから、それを案じていました。案の定でした。私にはまったくわからないのですが、うるさい学生がいるのだそうです。
さすがに

    悲しい

です。いつも授業の最初に、私語をされてもわからないので協力してください、とお願いしているのですが、やはり箸が転んでもおかしい年代ですからそうはいかないのです。しかも私の話が面白くないとあって、もはやどうにもならないようです。

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昼寝 


仕事が終わらないため、このところは8時過ぎまで仕事場にいます。
帰ったら少し何かを食べて寝るだけ。朝は6時過ぎに家を出ます。サラリーマンの方に比べるとまだ楽なものかもしれませんが、さすがにくたびれてきました。元気であればどうってことはないのでしょうが、およそそんな状態ではないだけに、疲れが蓄積しているようです。
授業が終わるとすぐに他の仕事がありますから、気の休まることもありません。そうするとどうしても午後になると眠くなってしまいます。
そういう場合は無理をせずに思い切って

    寝る

ことにしています。短ければ10分くらい、長いと1時間くらい寝ることがあります。
寝るといくらかすっきりしてまた仕事にかかれるのです。
で、私は学生にも「授業中眠かったら寝てください」と教員にあるまじきことをいったりしています。
でも本気なのです。無理に起きていてもしんどいだけ。それなら10分でもいいから寝るほうがいいと思うのです。
私は授業中に

    水を飲む

のも気にしません。私自身、1日に多い日は390分しゃべりますから、水分はしっかり取らないと苦しいのです。学生もこれから夏に向けて無理は禁物。私の授業は何でもありです。

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第41回だしまきの夕べ 

ずっと体調がよからず、失礼を重ねているのですが、昨日、第41回を数える文楽ファンの集い、

    だしまきの夕べ

がおこなわれました。
私は今回も欠席しましたが、鑑賞教室にもかかわらず、みなさん集まられたようです。もともと鑑賞教室だからということで、

    プチだしまき

と呼ばれているそうですが、それでも会が成立しているのですからたいしたものです。
昨日の午後の部にいらしたということは、今乗っている千歳さんの尼崎にいらしたのですね。
さて、どんなお話になりましたやら。

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レットイットビー 

もともと音痴なのですが、今はさらにひどくなりました。
当然、他人さまの迷惑になりますから、人前では歌など歌えません。しかし、車で往復する時は1人ですから、鼻歌を歌うことが多いのです。
ずっと、飽きもせずに

    Bee Gees

の歌を歌ってきたのですが、最近新曲(笑)が入りました。
ビートルズのファンだという学生さんがいて、やはり不滅ですね、という話をしたものですから、突然、

    Let it be

が頭に浮かび、歌い始めたのです。学生時代に英語の授業で外語人教師がカセット(古っ!)を持ってきて、「今日はこれを話題にしよう」と言って流したのがこの曲でした。それまでは聴くばかりでしたが、このときに意味などをあれこれ考えたものですから、歌詞も細かく覚えたのでした。
それにしても、そろそろ窓を開けて走っていますから、信号待ちのときなど、並走するバイクのお兄ちゃんなどに怪しまれそうで、要注意です。
やはり名曲だと思います。

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やっと半ば 

5月の連休明けからの10週間は息を抜く暇がないくらい仕事に時間が取られます。
今日でそのうちの5週間が過ぎます。
やはり厳しいです。ずっと気持ちが張り詰めていますので、かつて経験したことのないストレスを感じます。
何かでパァーッと

    発散

したいのですが、それも叶わないままです。
ただ、源氏物語や枕草子の講座は(自己満足ですが)まずまず順調に進んでいると思います。
これがギクシャクしたら、ほんとうに

    パニック

になりそうで、今のところ、かろうじて歩み続けられるのは受講者の皆様のおかげです。
あと5週間、暑くなるだけに心配ですが・・。

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梅雨入りしました 

昨日、近畿地方が「梅雨入りしたと思われる」という新聞記事を見ました。
去年はずいぶん遅かったようですが、今年はだいたい平年並みですね。
テレビを観ませんし、周囲の雑談で「梅雨になったね」という話がおこなわれていてもわかりませんので、ニュースといえば新聞がほとんど。それも熟読しているとは言いがたく、すでに梅雨入りしていたのかも、と気になっていたのです。
梅雨はやはり

    憂鬱

ですが、まあ、普段から憂鬱なので(笑)たいして変わらないかも。
昔は五月雨と言いましたが、和歌の素材としてはやはり憂鬱な物思いに関わるものが多いように思います。また、時節がら、ホトトギスとともに詠まれることも多く、
  五月雨のそらもとどろにほととぎす
    何を憂しとか夜ただ鳴くらむ
            (古今和歌集)

などがあります。五月雨が激しい音で降っているのに、何が憂鬱でほととぎすは夜に鳴いているのだろう、というのです。
ほととぎすは、和歌においては夏の

    代表的な景物

で、古今和歌集の夏の部もほとんどがほととぎすを詠んだものです。春のうぐいすとちがつて、ほととぎすは声をふりしぼって鳴くと考えられていました。
憂鬱な梅雨と鳴いて血を吐くほととぎす。これから1か月あまり、祝日もありませんから、頑張らねばなりません。

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中性脂肪 

私は血液検査をしてもめったに基準値を超えたりはしません。
ただ、アレルギーによる炎症を引き起こすと見られる好酸球値はいつも高く、栄養状態を示すという総蛋白はいつも低いのです。
もうひとつ、肝機能は薬の影響で異常を示すことがありました。
ところが、3月に検査したとき、肝機能のいくつかの項目に加えて

    中性脂肪

が高い数値を示しました。
明らかに薬の副作用です。いささかショック(^_^;)。
ただ、食べなくていいものを食べてしまう傾向にあるため、これを調節すれば多少はよくなるのではないか、と考え、2か月半にわたって
1粗食を3回食べる
2アルコールと間食は口にしない
という、まことに経済的にもうれしい

    食生活の見直し

をしました。最初は常に空腹で、ひもじい気持ちもありましたが、慣れてくるとそれが当たり前になりました。
その結果、今月初めの検査では好酸球値と総蛋白は変わらないものの、あとはすべて基準値内の数値が出てきました。
一喜一憂することでもないのですが、ホッとしました。
たぶん、体重もわずかながら落ちたと思います。
まだまだこの生活を続けますが、アルコールだけは欲しくなる季節ですね(ToT)

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注射 

病気自慢は避けたいのですが(笑)、ときどき書いてしまいます。ひどい炎症に苦しむ日々なのです。
しかし世の中にはいろんな薬があって、しかも続々と新薬が開発されていきます。新しいものは副作用が十分に検証されているかどうかの不安がありますので「大丈夫かな」と思うのです。しかし医者はやはり使いたいらしく、ここでせめぎあいがあります。
何でも新しいものがいいというのであれば私はあまり使いたくないのですが、昨今の健康状態を考えると、身動きが取れないくらいですので

    試してみようかな

という気持ちも持つことがあります。かなり前から進められていた薬があるのですが、これは副作用云々以前に高価な薬なので、私にはその時点で無理でした。どう考えても、注射1本に何万円もかけることはできません。
そこで、もし、新たな講座(『枕草子』の講座)が成立して、その講師料が入ったら使ってみようというケチな考えを持つようになりました。
講座は成立しました。こうなったら

    天の配剤

と思って、やってみよう、という気になり、この6月から新薬を使い始めました。
とりあえず7月いっぱいまで3回実施してみて(4週間に1度なのです)、少しも変わらないようなら効かないものとあきらめる、ということにしました。
まだ何ともわかりません。血液検査と並行させながら前に進むことにします。
わらにもすがる思いです。

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おもしろくなってきた 

『枕草子』の講座がかなり不安定な立ち上がりです。申込者の半分しかおいでにならず、しかも一回目に来られながらそれきりという方もいらっしゃいます。どうも私は講座を実施しても男性に人気がなくて(女性にもないですが)、長続きする方がめったにいらっしゃいません。女性は続けるとなると本当に長く来てくださって、中には10年以上いらっしゃっている方もあります。
それはともかく、講座の先行きが危ぶまれながらも、実施するための最小人数だけはクリアしているようで、今なお続けています。
ただ、『枕草子』は私があまり

    得意な作品ではない

ため、お話ししながら、皆さん面白いと思ってくださるかどうかが心配です。
私のやり方は、読んで現代語に直して、こういうお話です、というところでは終わらないのです。なぜこの話が面白いのか、という点を追究しないと自分で納得できないのです。そのためには当時の習慣はもちろん調べてお話ししますし、当時の都の空間的な理解といいましょうか、作者はどこにいて何を見て、どんな動きをしていて、ということをできるだけ細かく調べてお話ししています。
ただ、こういうことに興味を持ってくださらない方もいらっしゃると思われ、あるいは

    退屈だ

と思われているのかな、と心配なのです。
受講者の皆さんのお顔を拝見しているといくらか様子がわかります。ところが、あまりわくわくされている感じがしないのです。やはりだめかな、と気になります。
私はいつも何かご意見やご質問がありましたら書いてください、と白紙を置いておくのですが、先日その紙に「おもしろくなってきた」と書いてくださった方がいらっしゃいました。また、LINEで講座のグループを作っているのですが、そこにも「現代語訳で終わるのかと思っていたが、歴史的な話があることがおもしろい」と発言してくださった方もありました。
何とか軌道に乗るかな・・・?

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書けないブログ 

このところ、このブログがかなりいい加減になっています。そろそろ「やめ時」だろうとは思うのですが(笑)、ときおり「これはブログに書いておきたい」と思うこともあって、やめきれません。
いい加減になっている理由ははっきりしていて、ただただ時間がないのです。
仕事場にいる時間が週に60時間~75時間くらい。家でもすることはいろいろありますので、平日は本当に

    何もできない

のです。
朝起きたらまず「疲れたな」と思う(笑)毎日です。
土日もめったに自由な時間は取れず、積み残してきた仕事を片付けるので精いっぱい。
一度昼頃まで寝てみたいです。
以前ならリフレッシュのために朝早く長い距離を歩いたりしていたのですが、今は健康状態がよくないため、そんなことはできません。
なにしろ

    100m

歩くだけで苦しいのですから。
例年、5月の下旬はバラなどを見に行っていたのですが、今年はどこにも行っていません。こうなると、季節感が失われて、今が何月何日なのかすらあやふやになるのです。で、このブログを書くときにはだいたい数日分をまとめて記録するようにしていますので、「何月何日に公開されるように設定する」ということをします。それでやっと今は何月何日なんだな、ということを思い出せて助かる次第です。というわけで、ブログはなかなかやめられないのであります。

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腰を打つ 

歴史の勉強をしていて、私が関心のあることのひとつに昔の人たちの生活習慣があります。政治史にはあまり興味がなくて。特に権力闘争なんて美しくないので関心が薄いのです。世の中はきれいごとではできていませんので、そういう薄汚いことが歴史の勉強にとって面白いという面もあるのでしょうが、私はどうもおもしろくありません。
学生も同じで、「昔の歴史について知りたいことがあったら聞いてください」と言うと、政治の話など質問されることはまずありません。

    髪の洗い方

とか、トイレはどうなっていたのだとか、光源氏はのぞき見をしても訴えられなかったのかとか、お産はどんな具合にしていたのだ、とか。そういうことがほとんどです。私は原則的に彼らの質問にはすべて答えることにしていますので、いろいろ調べてはお話ししているのです。
歴史資料を読んでいても、昔の物語を読んでいても、こういうことに関する内容が出てくるとふと目を止めてしまいます。何んの資料を見ていたときか忘れましたが、初めて

    粥杖

の習慣を読んだ時も止まってしまいました。これは1月15日(もちろん旧暦)に粥を炊いてその時に用いた木(薪の残りと思われます。一説にはかき混ぜるものを用いたとも)で女性の腰を打つと、その女性は子ども、とくに男子を授かるというのです。この間『枕草子』の講座でもその場面が出てきましたので、改めて資料を整理してお話しておきました。
今どき、男子が生まれたらめでたいなどと言うとひどい差別だということになりますが、そこはまあ、平安時代のことですので考え方の根本が違いますし、また、そういう考え方の違いを知ることも大事な学びになると思いますから、「差別的だから」などという理由で逃げたりせずにお話しするようにしています。

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半分じゃない 

6月1日になると、ふと、今年も半分終わったか、と思ってしまいます。
まだ5か月ですね。
それにしても5か月も経ったわけで、まったく、今年も何もできていないとがっかりします。
で、もう

    梅雨入り

はしたのでしょうか。
まったくそういうこともわからない日々なのです。
新聞だけは読みますが、どうしても気になる内容だけの飛ばし読みに終わりますから、政治経済には疎く、社会についても知らないことが少なくありません。
さて、今日から6月ということですが、別に

    気分を新たに

するわけでもありません。
とにかく最低限の仕事をこなして細々と生きていくほかはありません。
今日は源氏物語の講座です。そしてまた次週の予習に追われる1日になりそうです。

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