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夕焼け 

広島にいたとき、何かあるごとに厳島神社に行きました。とにかく物珍しさで、神社の催しを常にチェックしていたのです。桃花祭、菊花祭、玉取祭等々。そして旧暦六月十七日は

    管絃祭

です。今なお旧暦を用いるのは、潮の干満に関わります。台風の時節を避けた大潮のころということのようです。
今年の六月十七日は7月29日だったのです。ところが例の逆走台風がよりによってその日に来襲。結局、管絃祭は中止になってしまったそうです。どちらにしても見に行けるわけではありませんが、何となく寂しい気持ちになります。
夜の厳島神社、夜の地御前神社(本土側)。なかなか趣がありました。
学生は

    「これからが夏本番」

と言いますし、学生に限らずそういう意識の人は多いと思うのですが、旧暦ではもう六月下旬です。ということは晩夏も終わり近く。秋の気配も近づくはずなのです。もちろん、実際は酷暑が続きますから、秋などという気にはなりませんが、何かの拍子に夏の終わりを感じることがあります。
仕事場は西向きの窓があるのですが、夜の7時前後になるとそこからとてもきれいな夕焼けが見えることがあります。夕焼けというのはそれでなくても物寂しいのに、その色がなんとも不思議な赤さで、いっそうわびしさが募るのです。ああ、夏も終わりが近づいている、と感じる瞬間です。

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第42回だしまきの夕べ(予告) 


来る8月4日(土)の夜、恒例の「だしまきの夕べ」がおこなわれます。会場が変わってから、私は行ったことがないのですが、日本橋の南詰を少し東に入ったところ、劇場から行くなら、日本一の交差点まで行って堺筋を渡らずにそのまま北に100mほど行って、道頓堀川の手前を右に折れてすぐのところといえばいいのでしょうか、とにかくそのあたり(笑)だそうです。
基本的には

    「夜の部終演後」

に開催されるのですが、今回に関しては「最後の出し物は見ないでさっさと飲みに行こう」というグループと、「いやいや追い出されてこそ文楽だから」と芝居がはねてからやおら夜の街に出ようというグループがあるらしいです。別にけんかしているわけではありませんが(笑)。
私もできる限り参加しようと思っております。どうぞ皆様お集まりくださいませ。

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地震に始まり 

6月18日の北摂を震源とする地震は久しぶりに「揺れた」と実感するものでした。震度2くらいだと「震えた」くらいなのですが、長く揺れると心理的に不安にもなります。
余震も続きましたしね。そして、余震が止み切らないときに、あの

    大雨

でした。梅雨末期にありがちな、太平洋高気圧とのせめぎあいのような形で日本列島に居座る梅雨前線。ひどい災害をもたらしました。
やがて梅雨が明けると、今度はひどい暑さ。
35度を超えるなんてあたりまえ、という日々。借金してでもエアコンを付けようかとすら思いました。
そして今度は、東からやってきた

    台風

です。東日本の高気圧に押し戻されるように西へ、西へ。通過した後に強く降ることもありますから、今日一日、油断はできません。
西日本のかたは特にご注意ください。

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添削 

ときどき、親しく話してくれる学生さんに出会います。たいていはまじめで成績も良く、やる気のある人です。ある程度気質に共通点があるかもしれず、やはり私と同様、地味な人が多いような気もします。
何か、困ったことがあったら言ってください、とはいつも言うのですが、なかなか

    相談

してくる人はいません。
いつでも話はしますから来てください、とも言いますが、めったに来ません。そりゃそうです。彼女たちは忙しいうえに、よりにもよって私など相手にはしてくれないのが当然です。
でも、ほんとうにまれに「行っていいですか?」「話をしてくれませんか」という人がいるのです。
昨年は3度そういうことがありました。中には、専門とは何の関係もないのに、

    古典文学

について知りたい、という人もいました。
昨日、図書館から出だあたりで、見知った学生さんを遠目に見つけました。元気そうだな、と思っていたら、バタバタと走って来て、「◯◯をしてもらえますか?」と、あることについて依頼してくれました。はい、もちろん、いいですよ。
こういうときは嬉しいです。

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夏休みのしゅくだい(2) 

必ず書かねばならないものとしてはもう2年半続けている『源氏物語』の連載があります。この夏は夕顔巻において出現するあやしげな女の霊らしきものについて書かねばなりません。この霊の正体は何なのか、古くは六条御息所その人の生霊である、という考えもありました。最近は光源氏が夕顔を誘い出して過ごした

    なにがしの院

というところに棲む霊であろうという考えが強いようです。しかしあまりそのように割り切るのも逆にすっきりしません。さて、ここをどのように書けばいいのか、悩んでいます。
『源氏物語』と『枕草子』の講座の予習もあります。ある程度先までしておかないと秋になってから苦労することは必定です。
そして、十一月に奈良市の

    幼稚園

で文楽人形劇を催すことになっているのですが、従来でしたら新しい作品を造らねばならないところです。しかし今年は幼稚園の事情があって、旧作を上演してほしいとのことです。楽といえば楽なのです。
創作について言うなら、やはりこの夏のうちにひとつ創作浄瑠璃を書きたいと思っています。「置いてけぼり」を素材にしたものなのですが、これを書くと「本所七不思議」がひととおり揃うことになります。さて、できるでしょうか。

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2018 夏休みのしゅくだい(1) 

今年もやっと夏休みになりました。
自らに宿題を課すことをしないと、ぼんやり過ごしてしまいかねませんので、またここに書き記して自身を戒めようと思います。
昨年「『うはなり』と『こなみ』」つまり新しい妻ともとからの妻についてのあれこれを雑文として書いたのですが、今年はその続編を書きます。昨年が平安時代を中心として、北条政子の話まで書きましたので、今年はそれ以降を取り上げることにします。
男性が関わる(たとえば北条政子の

    「うはなり打ち」

は、手をくだしたのは男性でした)のではなく、女性同士の直接の争いになる傾向があり、これが意外に(そうでもない?)血なまぐさい話も出てくるのです。また間に入る男性は申し訳ない、という気持ちも強まり宗教的な和解の話もあります。
能の世界では嫉妬にさいなまれる女性、面で申しますなら

     般若

が活躍します。
その後はもとの妻が新しい妻にせめてもの嫌がらせをするといわんばかりに台所をぶち壊したりすることもあったようです。
論文というよりは概説のような感じになると思います。

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さんまいのおふだ(2) 

小僧さんは修行がつらいのです。田舎暮らしも嫌になってきました。そして、栗がたくさん生っているという山に憧れを抱きます。
あたかも、田舎から都会に出て行きたがる現代の若者のように。
和尚さんにその気持ちを打ち明けると、和尚さんはさんまいのおふだをお守りのように与えてくれました。
親がいて、子がいて、子は都会に出て行くと言います。親は

    世の中の厳しさ、冷たさ

を諭しますが、子は耳を貸しません。
そして親のもとを去って都会に出ます。
楽しいことばかりです。でも、鬼が牙を剥いているのが都会でした。
山姥は、世の中の厳しさ、冷たさの象徴かもしれません。
それに追われて田舎に戻った小僧さん(若者)は、和尚さん(親)の偉大さを目の当たりにすることになるのです。
世の苦難(山姥)をひと飲みにしてしまう親(和尚さん)。

    そんな読み方

もできそうです。
違っていてもいいのです。考えて話し合う。そうやって自分を鍛えないと、仮に教諭になれたとしてもマニュアル教諭で終わってしまいます。
こんな話を小学校教諭を目指す学生にしたのですが、さて、通じたかどうか。

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さんまいのおふだ(1) 

ちょっとわけがあって、昔話の「さんまいのおふだ」についてあれこれ考えています。
各地に伝わる有名なお話ですから、ご存じの方も少なくないと思います。
寺の小僧さんが、山に栗を拾いに行きたいと言って和尚さんの許しを得て山に行きます。栗拾いに夢中になった小僧さんは、道に迷って、夜も更けたので、老婆の家に泊めてもらうことにしました。
ところが、この老婆は、実は

    山姥

だったのです。小僧さんは山姥に食われそうになるのですが、和尚さんからもらった三枚のお札に救われ、やっとのことで寺に戻ってきます。そして、最終的には小僧さんのあとを追ってきた山姥を、和尚さんが

    食ってしまう

というお話です。
何ともびっくりの結末ですが、この話の言わんとするところはどういうことなのでしょうか。
そんなことを、たとえば小学校の子供たちに問いかけたら、果たして話し合いは成立するでしょうか。
成立するとしたら、どんな話になるでしょうか。
小学校教諭を目指す学生に、そんなことを話しました。

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最終週 

前期最後の週です。
授業はもう、あまりやりません(笑)。
学生も試験で、それどころではないでしょう。
だからと言って授業をいいかげんにするなどけしからん、と言われるかもしれませんが、いいかげんにはしていません。
今週の文学の授業では、平安時代の髪の手入れについて、写真などを使いつつ、紹介します。文化の授業には、

    文楽人形

を持って行って動かしてみます。
以前なら、ビデオテープで越路太夫、二代喜左衛門、簑助の

    お七

を見せたのですが、使っている部屋の機械が骨董品で、ダメみたいです。
すでに千本の道行を見せましたから、まあいいかな、と思っています。今年は船弁慶あたりのDVDを買って貰おうかと思っていて、それは後期の最終日に見せます。
ね、まじめにやってるでしょ(笑)。

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ニンニク 

一昨日、源氏物語の講座が終わりました。本当は先週までだったのですが、7月6日に、大雨のためにおいでになれなかった方々がいらっしゃいましたので、いわば

    補講

の形で実施したのです。
猛暑の中でしたが、8割のご出席をいただきました。
それにしてもかなりへばり、終わったあと、30分ほど寝てしまいました。この暑さは尋常ではありません。
ところで、昨日、講座に出ていらっしゃるかたが「うちで作ったんです」と、立派な

    ニンニク

をくださいました。
ありがたいです。そして、それをじっと見つめているうちに、この秋はニンニクを栽培してみようかな、と思うに至りました。
夏バテにはニンニク。ありがたいです。

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文楽夏休み公演初日 

本日、文楽夏休み公演が始まります。
猛暑、酷暑の日々ですが、演者の皆様、ご奮闘ください。
この公演では、

    大塔宮曦鎧

が話題ですね。

全体の番組は次のとおりです

第1部 【親子劇場】 午前11時開演
瓜子姫とあまんじゃく
解説 文楽ってなあに?
増補大江山(戻り橋)

第2部 【名作劇場】 午後2時開演
卅三間堂棟由来(平太郎住家より木遣り音頭)
大塔宮曦鎧(六波羅館、身替り音頭)

第3部 【サマーレイトショー】 午後6時15分開演
新版歌祭文(野崎村)
日本振袖始(大蛇退治)

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石投げ 


学生が試験モードになっているため、昨日の授業は話は半分にして、映像を見てもらうことにしました。歌舞伎を見せようと思うのですが、あいにくビデオテープのものが多く、見せられないのです。かろうじて持っているDVDというと

    勧進帳

くらい。団十郎、富十郎、菊五郎、左団次、菊之助、辰之助(松緑)、新之助(海老蔵)らの出演です。
これを流しっぱなしにするとわけがわからないでしょうから、あらすじや見どころを話しつつ飛ばし飛ばし見せました。
富樫の名乗り、花道の出、勧進帳読み上げ、山伏問答、打擲、延年の舞、飛び六法などを中心に話しました。

    見得

についても話したのですが、これが割合におもしろかったようです。
不動の見得もいいのですが、石投げの見得がかっこいい、という意見が目立ちました。
来週は、文楽人形を持っていきます。

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授業どころでは 

この時期になると、学生は試験モードに突入します。しかも、なんだか高校の期末試験みたいな雰囲気になるのです。理系って大変ですね。
そのしわ寄せが

    教養科目

に来ます。
国家試験に関係ない授業どころではない、という顔色が見え見えです。じゃあ来なければいいのに、と思うのですが、出席しないといけない、と思っているらしく、なぜかやって来ます。先週、「もう成績にはほとんど影響しないから最終回は

    来なくていいですよ」

と言った(教員にはあるまじきこと!)のですが、実は私のホンネです。今さら、座って内職されるくらいなら、来てもらわなくてもちっとも気にしません。わがままですが、最後くらいは話を聴きたい、という人だけが来てくれたらいいのです。
もっとも、そんなことを言って、誰も来なかったらまた哀しいですが(笑)。

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枕草子は終わり 

昨日、この5月から始めた枕草子の講座の春夏期が終わりました。
10回にわたるもので、枕草子を講読しつつ、その背景にあるものを史料を用いて探るものです。少人数ですから、すぐに受講者のお名前は覚えましたし、その方々のご希望をうかがいながら進めることができます。

    こういう話を聴きたい

というご希望です。
とても楽しく、私も勉強になりますからうれしいのです。ただ、時間がかかることは否定できず、相当大きな負担になっています。
こんなことは、プロなら言ってはいけないのですが、終わって

    ホッとした

という気持ちもあります。
ただ、受講者の皆さんが満足してくださったかどうかは問題で、秋以降も続けるつもりですから、さらに満足度の高い講座を目指していきたいと思っております。

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未成年 

ときどき、学生が「早く20歳になってお酒を飲んでみたい」と言います。
なぜ20歳にこだわるの? と思ったら「だって、法律で決まってるから」とのこと。たしかに、そのとおりです。それにしてもまじめですね。
私は、ここにもなんども書きましたが、高校時代からアルコールは口にしていました。もっとも、父親がいる(数か月に一度の)日曜日の夜にビールをコップに半分くらい飲むだけでしたが。母も兄も下戸ですから、父親もつまらなかったのでしょう。
そして、大学一年生になったら、

    選挙権がないだけの大人

という意識でしたから、「晴れて」外でも飲むことができました。
新歓コンパなんて、大学の先生も無理強いはしませんでしたが、あたりまえのように「まあ飲みなさい」とおっしゃり、先輩なんぞは「飲まんか!」と言わんばかりで、酔った院生あたりが大合唱する

    春歌

の洗礼を浴びながら、楽しんでいました。
仕事を始めても、その癖が抜けず、学生と研修旅行に行った時、二年生には「飲む?」と聞いてから、ビールを一杯注いだこともありました。二年生とはいえ、まだ19歳だったかもしれませんが。さすがに女子大ですから春歌は出ませんでしたが。
それでも、彼女たちがカラオケを始めると、勝手にカクテルなんぞを飲んでいる人もいました。
法は人を生きやすくするために、また、他人に迷惑をかけないようにするために作っているものなので、それを振りかざして人を息苦しくさせたり、かえって他人に迷惑をかけるようなことをするなどもってのほか。
お酒の話とは別に、私は法律万能のような物言いには敢然と抗議します。

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熱中 

身体が痛いと思ったら汗が噴き出し、救急搬送された。そんな話を聞く昨今です。
高校野球の予選はなぜこんな時期に集中して実施するのか。本大会は甲子園で8月にまだ続けるのか。不思議ですらあります。
兵庫県の人に聞いたら、「甲子園をやめたら経済的に

    地盤沈下

しますよ」という答えが返ってきました。結局発想はそこです。
どうしても甲子園なら、屋根をつけるほかはないと思います。
東京でほんとうにオリンピックをするのですか。噂では真夏だとか。
夏季オリンピックこそ

    札幌大会

あたりが良いでしょうに。

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テレビを観ないので 

ある授業でテレビタレントさんの話から「テレビって観ないんで、タレントさんも知らないんですよ」という話をしたら学生は驚いていました。
彼女たちにとっては当たり前の有名人も、私には

    それ、誰?

ということになるのです。
また、テレビがニュースソースという学生も多いですから、「どうやって世の中のことを知るのですか?」とも言われます。
たしかに、世の中の動きには疎く、政治経済などはさっぱりわかりません。
かろうじて

    新聞

から情報を得ていますが、それでも経済面など読まないのでやはりあまりわかっていないのです。
学生の中にもテレビをあまり観ない者もいます。では新聞? というと、もちろんそうではなく、ネットです。
なんでも、ネット派と新聞派とテレビ派では政治に対する向き合い方も違うとか。メディアに流されてはいけません。私は新聞派ですが、常に批判的に読むようにしています。
何派でもいいから、批判精神だけは持ちましょう。

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補講のご希望 

文部科学省は、大学に半期15回の授業を義務付けています。
1回2時間ですが、45分でもかまわないという、そのあたりは妙にアバウト。
ですから、教員が風邪をひいたり、急用で休んだりした場合は

    補講

をしなければなりません。
全国の教員はその通りにしているのかな?
先日の地震と大雨で2回の休講がありましたが、これも必ず補講を実施してください、と言われています。
政治家や役人が考えるのはこの程度のことです。
それはともかく、先週の金曜は例の大雨の日でした。私は何も考えず、源氏物語の講座の準備をしていました。
やはり欠席の方はいらしたのですが、7割近く来られましたので事務方に連絡のうえで実施したのです(実は、担当事務員が年休か何かで連絡は届いていませんでした)。
すると、昨日、来られた方が「あの日、電話したら

    「休みだ」

と言われたので休んだ」とおっしゃるのです。
こうなるとやっかいです。
結局、補講のご希望が強く、来週実施することになりました。
学生さんは休講大歓迎ですが、講座のみなさんはそうではありません。先週いらした方も「それなら私も来ます」とのこと。
いやはや、皆さま熱心です。さて、どんなことをお話ししましょうか。

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13日の 

今日は7月13日の金曜日です。
映画のタイトルにもありましたが、この「13日の金曜日」というのは、不吉なことがある、と言われます。
私が小学生の頃、すでにそんなことは普通に言われていて、小学校の先生が「今日は13日の金曜日やなあ」と言って子供たちを(もちろん冗談まぎれに)

    おどかして

いたことを覚えています。
英米独仏などの国における迷信のようなものらしいですが、根拠はよくわからないのだとか。
日本人が4を忌むのとは事情は異なるなせよ、何らかの理由で13という数が忌まれるのでしょうね。

    最後の晩餐

は13人だった、とも言いますが、弟子が12人ならいつも13人ではないでしょうか。
このところの自然災害が、また今日繰り返さないように願うばかりです。
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地震を忘れそうな 

先週の大雨は私が思っていたよりはるかに大きな災害でした。
6月の地震も自分ではなんとも思っていませんでした。要するに

    鈍く

なっているのです。藤原道長は地震のとき、音を問題にしていますが、家の中がひっくり返っても音がしなかったら恐ろしさは半分かもしれません。
大雨も、川水のゴーッという音、雨のザーッという音、雷のさまざまな音などが恐怖をさらに募らせます。
それを感じないということは、ほんとうの意味での恐ろしさをわかっていないのかもしれません。新聞を見て、初めて

    ことの重大さ

に驚くありさまでした。
しかし、恐ろしさがわかっていなかったことに気づいたときのゾッとする感覚は、また、別の恐怖でもあります。
地震、大雨、次は猛暑。自然が何かに怒っているのでしょうか。

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スーパー 

納豆3個が1パックになったものをスーパーでよく売っています。
100円前後ですが、私はたいてい安売りの日に買いますから税別78円が多いです。一個26円。税込だと30円足らずです。
こんな計算をするなんて、私は

    珍しい人

なのでしょうか。そんなことはないはずです。亡くなった河野裕子(かわの ゆうこ。歌人)さんのエッセイに、平日スーパーにいくとお客さんの半分は男性で、そういう人はチラシなどを持って、安いものを選んで買う、というようなことを書いていらっしゃいました。
私など、まさにそれで、チラシこそ持ってはいきませんが、今日は何が安いか、なんてけっこう知っています。もっとも、あまりあれこれは買いませんので(河野さんは、そういう男性は山ほど買い物をする、とも観察していらっしゃいました)、特に注目するのは、米や

    インスタントコーヒー

などです。
先日、体調の悪い日だったのに、コシヒカリが10kg2,980円だったために、夜にもかかわらず、買って帰りました。体調のせいで、重くて大変でした(ちなみに、私はコーヒーなど、ほとんど飲みません)。
しかささ、観察している人がいらっしゃるのですねと。



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納豆の日? 

最近はなんでも記念日にしちゃいます。
伝統的な年中行事や祝日などを除くと、昔は6月4日の虫歯予防デーとか、10月10日は目の日とか、パラパラとそういう日がありました。
しかし近ごろはほとんど毎日が「ナントカの日」になっているような気がします。
今日、7月10日はなんの日か、というと、これは簡単。納豆の日だそうです。茨城県あたりで決めたのかな、と思いきや、

    関西納豆工業協同組合

が定めたそうです。
もともと関西人は納豆をあまり食べず、「あんな、腐ったもん!」とまでいう人もありました。
そこで、関西にも浸透させようとしてこんな記念日を定めたのでしょうね。
実は、私は納豆が大好き。健康のため、というのではなく、ただただ好きなのです。
内緒の話ですが、ときどき弁当のかわりに

    おにぎりと納豆

を持っていくこともあります。もちろん、食べたらすぐに歯みがきしています。
1個30円足らずの安いおかずです。

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グレゴリオ暦の七夕 

旧暦信奉者の私ですが、年中行事で一番旧暦が似合うのは七夕かな、と思っています。
なにしろ、旧暦ではお盆のあたりの空がきれいな時期にありますから。
今年の旧暦七月七日は

    8月17日

に当たるようです。
この時期なら空もきれいでしょうに、今の暦では梅雨末期で、大雨のこともしばしばです。そして今年は例の豪雨の中でした。
七夕の行事は幼稚園でよくおこなわれていますが、今年は

    中止

のところも多かったことでしょう。
七夕は秋の行事。グレゴリオ暦は便利でしょうが、年中行事にはどう考えても合いません。

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講座は?(2) 

慌てて講座の担当部署から連絡が入っていないか、チェックしました。
ありません。
とにかく確認を、とこちらからメールを入れておき、教室に行ってみました。
少し少なめですが、

    7割方

いらっしゃっていて、これならできるな、と普段のように始めたのです。
途中休憩の時にまたメールをチェックしましたが、やはり連絡はなし。
続けていいんだよね、と思いながら、後半も無事終了。皆さま、お足元に気をつけてお帰りください、とお見送りしました。
学内はがらんとしたまま。
私はまた仕事を続け、いつもより早めに帰宅。
各地でかなり被害も出ているとか。
帰り道、何だか混んでるな、と思う間もなく渋滞。
一番ひどいところでは

    分速5メートル(笑)

くらいでした。結局、普段なら30分余りで帰れるのに、この日は80分以上かかりました。
で、担当部署からは翌日になって連絡があり、昨日は欠勤しました、とのこと。
じゃあ、昨日の講座は実施してよかったの?
いまだによくわかりません。

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講座は?(1) 

昨日も、いつもと同じように朝の6時半頃には家を出ました。
雨がそこそこ降っていましたが、特にひどいわけでもなく、7時過ぎからこれまたいつもと同じように仕事を始めました。
金曜日は一般の方々に対する講座の日ですが、先日の地震の経験がありますから、中止になりはしないか、とちらちらと警報が出ないか、気にしていました。
通常は大雨警報や洪水警報では大学は休みにならないのです。暴風警報が出たら休みです。しかし、風に関しては

    強風注意報

にとどまっていました。
8時を過ぎるとちらほら学生さんの姿も。何となく安心して、仕事を続けました。
ところが、学生さんの数があまり増えず、みたまた警報の確認。依然として強風注意報のみ。
とにかく私はなすべきことをするだけ、と、9時過ぎには講座の配布資料も準備し終えて一服。
教員の姿もいくらか見えますので、もう何の心配もしていませんでした。しかし雨がかなり降っているようで、そういえば、いつも欠席される場合はメールをくださる方があったな、と思い、念のためにチェック。
・・・と、新たに入っているメールの中に休講だの何だの、という標題のものがあり、確認しました。
「本日は暴風警報は出ていませんが、とりあえず午前中は

    休講

です」
えっ?
何でも、交通機関が乱れているとかで、午後についてもどうも休みになりそうです。
ちょっと待って。
じゃあ、講座は?

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運動したい 

いくらか歩けるようになったのですが、何しろ時間がありません。平日は図書館の4階まで往復するのが一番の運動です。といっても、階段の数にしたらたかだか100段足らず。
1日

    1万歩

には程遠いです。
天気もあまり良くなく、また、疲れもたまっているため、歩きたくても歩けない、という状態です。
今、欲しいな、と思っているのは

    グローブとボール

です。
壁相手でもいいので、キャッチボールをしたいです。
もともとたいしたボールは投げられませんが、今ならどれくらい投げられるのか、興味もあります。
昔投げた変化球も、まだ曲がるのか、落ちるのか、調べたいです。
しかし、壁に「落ちた?」と聞いても意味がありませんので、やはり受けてくれる人も欲しいですね(笑)。

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真珠時間(1) 

歌人の松平盟子さんとはもう30年以上のお付き合いです。
平成元年二月(越路師匠の引退直前でしたが、彼女は越路師匠の語りは聴かないままだったそうです)には国立劇場の文楽にお誘いして、楽屋で南都太夫さんとお話しもしました。それ以来、松平さんは文楽にも興味を持たれ、その後もいろいろな場でご一緒しました。
もとは宮柊二さんのところの同人でいらっしゃいましたが、その後、みずから

    プチ・モンド

を発行され、今に至るまで続いています。
歌集もたくさん出されていますが、彼女は同時に与謝野晶子の研究なども続け、さらには文楽の本を出すなど、幅広く活躍されています。
くだんの「プチ・モンド」ではエッセイも書かれ、それはずいぶんの量になりました。
それらをまとめて、このたび

    『真珠時間』

を刊行されました。
発行日は今月下旬ですが、私は昔のよしみ(?)で一足先に頂戴しました。

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打たれる犬(3) 

清少納言たちがかわいそうに思っていると、からだの腫れあがった犬がふらふらとやってきました。ところが、「翁丸なの?」と呼んでも耳を貸さない様子です。
やはりちがうのか。
翌日、また翁丸のことを憐れんで、清少納言が思い出を話していると、この犬が

    涙を流し

ました。しかもとめどなくぽろぽろ流すのです。
やはり翁丸だったようです。
天皇も驚き、やがてお叱りは許されます。
猫への偏愛というのは、『源氏物語』「若菜下」巻に見える柏木の行為に似たところがあります。柏木という人物は自分の

    秘めたる恋

の相手の女三宮の身代わりとして猫をかわいがり、一緒に寝ていたというのです。この場合は猫そのものより猫の向こうにいる女三宮への偏愛なのですが、やはり彼は猫派だったのではないでしょうか。
それにしてもこの犬、人の心を理解する力があったようで、不思議な話です。
この話は、中宮の兄で没落した藤原伊周を思わせるところがある、とも言われます。

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打たれる犬(2) 

たまたま枕草子の講座でここを読んだのですが、犬派としては、どうにもかわいそうで感情移入してしまいます。
一条天皇というのはなかなか賢明な天皇だったともいわれるのですが、幼稚なところもあったようです。というか、天皇というのはこういうものだったのでしょうか。
追放された犬を、清少納言たちは懐かしがっています。
「そういえばあの犬は堂々と内裏の中を歩いていたわよね」

    「藤原行成

さんがお花を飾ってやったりしていましたよね」
「中宮様のお食事のときはいつも前に控えていましたよね」
などと話していると、犬の激しく鳴く声がします。御厠人(みかわやうど)という下仕えの女が「犬が打たれています」と伝えてきました。どうやら翁丸なのです。犬島から

    逃げてきた

ようです。けしからんというので、また蔵人たちが打ち据えついに息絶えたらしいといいます。

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打たれる犬(1) 

私は犬と猫なら圧倒的に犬が好きなのです。いわゆる「犬派」でしょうか。
平安時代においても、犬は人間に極めて近い生き物でした。もちろん野犬はいたはずですから、子どもなどは危険もあったでしょうが。
人間の食べた残り物をあさったり、場合によっては排泄物を食べたりしたかもしれません。『餓鬼草紙』という絵巻物に人間の排せつ物を狙っている餓鬼の姿が描かれた場面があります。人間には姿が見えない餓鬼が排せつ物を食べるというわけです。しかし現実にそんなことはあり得ません。ひょっとしたら犬などが食べたのを、あれは何かの仕業だ、というので餓鬼が食べたことにしたのではないかと想像したりもしています。
一方、

    ペット

として飼われた犬ももちろんいました。内裏にも犬はいましたが、とてもかわいがられて、藤原行成という人物(書家としても著名です)が三月三日の上巳の節句の日に、内裏の犬に柳や桃や桜で飾り立ててやったという話もあります。
『枕草子』に見えるその話は「上にさぶらふ御猫は」で始まる著名な段です。高校の教科書などにもよく採られています。
もっとも、この話はそういう犬の幸せな面を描いたものではないのです。
一条天皇(10世紀末から11世紀初めにかけての天皇)がかわいがっていた猫がいました。
長保元年(999)に生まれたらしいのですが、人間並みに乳母が付いて、産養(うぶやしない。誕生のちの祝宴)もおこなわれ、あの

    藤原道長

も祝いをしたそうです。それを聞いた藤原実資という人物は、世の笑いものだと日記に書き留めています。
おそらくその翌年のこと、この猫の乳母、要するに世話係の女房が、猫が端近に臥していたので、犬をけしかけて脅そうとしました。すると犬は本気になってかみつきそうになったのです。それを天皇に見つかって、世話係の女房も叱責を受けましたが、犬も罰せられるのです。天皇の側近である蔵人(くろうど)に命じて犬を打ち据え、犬島(犬の島流しの場所のようです)に送りました。

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