韓国人、大好き
昨今の日韓関係は困ったものです。日韓ともに自国の都合で、いや、私の目から見たら政治家個人の都合でやいのやいの言っているようにも見えます。
そしてまた韓国ないしは韓国人へのヘイトが盛んになり、わけもわからずに「あんな国、断交しちゃえ」などという声がたくさん聞こえてきます。
日本文化は古代中国から古代朝鮮半島を経て入ってきたものに負うところが大きく、渡来人も数知れずこの国で活躍しました。
古代朝鮮語が日本語に染み込んでいることも間違いありません。
顔だってそっくり
です。
私はこれまで、中国、台湾、韓国、ブラジル、オーストラリア、アメリカなどの留学生と付き合いがありましたが、ほんとうにみなさんよく勉強されて感心しました。
当然友人になった人もいて、いい人ばかりでした。
中でも韓国人は日本語のうまい人がいて、まるで違和感なく付き合えました。
しかし、結局は横暴な権力者のすることで仲違いがあり、悲しい歴史を書いてきました。
戦争は人の命を奪い、
文化を破壊する
ものだと思います。
文化の中には人と人との交流が含まれます。
Kーポップが好きな学生は多く、韓流ドラマファンも少なくありません。韓国語を学んで、旅行したいという学生もいます。
そういう文化の交わりに冷水をかけるのは政治の失態でしょう。
総理大臣か外務大臣かは知りませんが、解決を前提としてきちんと話しなさい。
この秋、韓国から来るという学生さん、私はあなたたちを大歓迎します。
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- [2019/08/31 00:00]
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韓国から
なつやすみのしゅくだいのあとは夏休みが来るかな、と期待しているのです。
何日か息抜きはできないだろうか、と淡い期待を抱いていました。
そんな先日、秋からの授業についての連絡がありました。
何と、韓国の学生さんが2人私の授業に来るそうです(もちろん、ほかの先生の授業にも出ます)。
え⁈
古典文学
ですよ、源氏物語ですよ。
日本語はいくらかはできるそうですが、いくら何でも日本の学生さんと同じペースというわけにはいかないでしょう。
パワーポイントのスライドはハングルも入れる?
英語でいい?
あ、待った! 私、ハングルも英語もほぼダメなのでした。
ひょっとして、これ、またまた
新しいしゅくだい
なのでしょうか?
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- [2019/08/30 00:00]
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狭まる行動範囲
3か月あまり前に車をなくしました。盗まれたのではなく(笑)壊れたのです。もうダメです、と専門家は言いますし、私もそろそろ御役御免にしてやりたいと思っていましたので、いい機会だったと思います。
もともと、電車があればそれでいい、という考えでしたので車に乗り始めたのは25年くらい前でした。
ただ、当時
広島
にいましたので、ともかく車がないと不自由だったのです。
免許を持っていないというとびっくりされる土地柄でした。
今は電車の便がよいので、車がなくてもいいと思っていました。
しかし、現実になくなると、やはり不便で、行動範囲が著しく狭くなりました。墓が山の中にあるのですが、すっかりご無沙汰しています。ホームセンターにも行かなくなったなあ。
「そう思うなら
買えばいい」
と気軽に言ってくれる人もいるのですが、逆さに振っても先立つものが出て来ません(笑)。
今困っているのは、文楽人形劇の実施です。毎年、奈良まで車で人形を運んでいたのですが、さてどう工夫すべきか。
レンタカーを借りたら即赤字ですしね(笑)。
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- [2019/08/29 00:00]
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使いっ走り
何だかよくわからないのですが、このところ「昨日は元気、今日はつらい」という日々です。
間歇泉というのがありますが、あんな感じで、時間が経つとにわかに勢いが出ます。
ならばそれを逆手にとって、じっと仕事をする日と動き回って雑用を済ませる日に割り振っているのです。
もっとも、昨日は快調だったのですが、結局は仕事場のパソコン教室を使って一日中仕事をしていました。
この時期、学生さんはいないだろうと高を括っていたのですが、ずいぶんたくさんの人が来ていて、しかも昼休みなどにドドッとやって来ては一斉に姿を消すのです。
集中講義
でもしているのかもしれません。
何かプリントを作っては出て行く人も多く、プリンターの紙がなくなりそうで、彼女たちがいなくなった時間にもらいに行って補充したりしていました。自発的に
パシリ
をしています。
「なつやすみのしゅくだい」の最後の大物は、まだ4割程度しかできておらず、しかも図書館が
休館中なので、後日(締切の3日前に開くそうです)確認しなければならないものは赤字(お金の話ではありません)にして書き続けています。
胸突き八丁はまだ数日後かも。
がんばらねば。
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- [2019/08/28 00:00]
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えっ、また台本?
奈良市の幼稚園で長く続けてきた文楽人形劇ですが、今年はどうしたものか、悩んでいます。
園は、同じようにやってほしい、という希望ですが、あまりボランティアの方が集まらないかもしれないとのことで、悩んでいます。
去年は、旧作のマイナーチェンジでしのぎ、今年も同じような状況なら(ボランティアの方があまり集まらないなら)別の旧作を考えようかな、と思いました、
すると園から、「日程的に
稽古があまりできない」
と連絡があり、さらに規模の縮小をしなければ、という感じになってきました。ところが、また先日園から連絡があり、人形を二体見せてほしいとの要望。
かなり厳しいことを言われています。稽古はできないけど同じ規模で、というのは・・・。
これって、
なつやすみのあたらしいしゅくだい
ですかね?
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- [2019/08/27 00:00]
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何とか徒歩1時間
昨日は、食糧調達のためにスーパーに行きたくて、一番近い、あまり安くないところに行こうかと思っていました。
しかし、朝起きた時の感覚がわりあいによかったので、少し歩いてみようと思いました。ついでに図書館も行っちゃうか、と、長時間散歩に出ました。
図書館往復だけなら
約45分
です。気温は30度に届かず、さほど汗はかきません。図書館に入ると、いつもならひんやりするのですが、この日はたいしたことがありません。よく見ると扇風機が回っていました。つまりエアコンはついていなかったのですね。
結局、3冊借りて、あとは美術コーナーの本をながめて、比較的安いスーパーに回りました。
こうなると
約1時間
の散歩になります。
スーパーでは、安いのでついあれこれ買ってしまい、荷物がかなり重くなりました。
本3冊と食品を抱えて家まで15分。途中の公園では若いお父さんたちが子どもさんと走り回っていました。さすが元気ですね。
私はそれを尻目に公園を横切り、もうひと息。石の欄干の橋を渡るのですが、この欄干に荷物が当たり、その反動で私の手の甲までが当たってしまいました。相手は石ですからかなりの痛みで、きっちり内出血。
それでも何とか帰りましたので、ざるそばを作って、あとはひたすら勉強。
最後の「しゅくだい」はまだあきらめてはいません。
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- [2019/08/26 00:00]
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来年はエアコン
この夏の体調の悪さは、やはり暑さと無縁ではないと思います。
最高気温が昔とは違いますし、また、年々体力も落ち、堪えるようになっていると感じます。
扇風機は温度を下げませんから、暑いときは
熱風
を浴びているようなもので、熱中症には万全ではありません。
フェイスブックなどを見ていますと、エアコンなしでは寝られない、という方も増えていて、
命に関わる
という言葉もしばしば見られます。それがあまり大げさでないところが恐ろしいです。
今年は何とか乗り切れそうですが、来年はもっとひどいかもしれません。
こうなったら清水の舞台から飛び降りるつもりでエアコンを買うかな、と思います。
しかし、先立つものがなぁ・・。
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- [2019/08/25 00:00]
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厳しいです
日々、牛の歩みよりまだ遅い、亀といい勝負のノロノロ運転で生きていますが、ここしばらくの体調不良はなかなか収まらず、ピンチを迎えています。
6回まで私がリードしていたのですが、相手(なつやすみのしゅくだいチーム)もなかなか手ごわいうえにこちらの疲れが出たため、ラッキーセブンにたたみかけられて逆転されたという状況です。
しかも相手の押さえのピッチャーは容赦なく
豪速球
を投げてきます。
残りイニングはあと2回。さて、逆転なるか、というところです。
なんてのんきなことを言っている場合ではありません。
夏バテらしい症状で、かなりまいりました。
救いはやっと訪れた
秋の気配
で、そのおかげで、昨日あたりは少しだけ上向いてきました。
一発逆転がならなくても、最終回まで全力を尽くすばかりです。
ふー。
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- [2019/08/24 00:00]
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内子座
明日(8月24日)から愛媛県内子町の内子座で文楽の公演があります。
大きな劇場ではなく、こじんまりとした小屋で観る文楽。よく続いている公演だと思います。
以前は嶋太夫師がいらっしゃっていましたが、最近は呂太夫さんのようです。呂太夫さんは夏には香川県丸亀市の広島という小島で広谷鏡子さんが主催される
もんたん亭 素浄瑠璃
に行かれ、この内子座にも行かれ、と四国にご縁がおありです。
四国は呂太夫さんのおじいさまの十代豊竹若太夫の出身地(徳島県)でもあります。
私も一度内子座には行きたいと思ってきたのですが、まったく行ったことがありません。
宇和島には別の用で行ったことがあるのですが、このロウソクの町はまだ足を踏み入れていません。芝居小屋での文楽というと、秋田県小坂町の
康楽館
での公演には少しだけお手伝いしたことがありますので参加しましたが、ずいぶん昔のことになってしまいました。
嶋太夫師匠とお話しするきっかけになった公演でした。
もう、内子座にも康楽館にも行くことはないだろう、と思うとちょっとだけ(笑)哀しいです。
知り合いの方が何人も内子入りするそうで、ぜひ楽しんでいらしてほしいと思っています。
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- [2019/08/23 00:00]
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観客の力
私はかつて『上方芸能』誌で文楽について書かせていただいていた時に、「観客力」という言葉を使ったことがあります。『伽羅先代萩』「御殿」で政岡が握り飯の安全を確かめるために犬に食べさせてみます。すると鶴喜代君が「おりや、あの狆になりたい」という場面があります。ここでたいてい、客席から笑いが起こります。確かにそういう気持ちになるのかもしれませんし、面白ければ笑えばいいのですが、実際は鶴喜代の空腹感に耐えかねた悲壮な言葉でもあるだけに、違和感を覚える人もあると思います。私はこの部分の太夫さんの語りが子どもらしいとされる高い声の一本調子のものにしてしまうとどうしても笑いにつながってしまうように感じてきました。「なりたい」だけでも、空腹で声にならないような語りはできないものか、そうすればお客さんも
「かわいそうに」
という気持ちが増すのではないか、そんなことも考えてきました。これは太夫さんの問題です。その一方、観客もそこでこの小さな人物がどれほど空腹に耐えているかを想像する力を持つ必要があるのではないか、そんなことを思ったのです。
四代竹本越路太夫師は、ご自身の師匠の豊竹古靭太夫の語りについて「男や女の声を姿勢も変えずに、気持ちまで瞬間に変えましたよ」と回想されたうえで、こういうことは教えられないもので、「自分でやってみるしかない」とおっしゃっています。しかし、ちゃんとできているかどうかは自分ではわからない、「答えはこれは
御客だけのもの
です」と断言されました(淡交社『四代竹本越路太夫』による)。太夫の力と観客の受け止め方。これが重なり合ったときに生まれる感情を「感動」というのだろうと思います。
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- [2019/08/22 00:00]
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男の嫉妬
『源氏物語』で嫉妬深い人というと紫の上が挙げられます。彼女は光源氏の付き合う女性たちにどうしても嫉妬心を持ってしまうのです。光源氏はそれを「あなたの欠点だ」というような言い方をするのですが、彼女はやはりその気持ちを抑えることはできません。
光源氏が須磨から明石で暮らしていた頃に出会った明石の君という人に子どもができたという話を聞かされると何とも言えない悲しみに襲われました。紫の上は子がいないのです。
また、光源氏が最後に妻とした女三宮という人のところに通っていた(当時の結婚は三日間通い続ける)、三日目のとき、紫の上の夢を見て慌てて彼女のいる所に戻ってくると紫の上は
袖を濡らして
いました。今日でこの人は正式に結婚するのだ、と思うといたたまれない気持ちだったのでしょう。紫の上の方が年齢はずっと上ですが、女三宮は身分が高く(内親王)、格上の正妻になるのです。
そのほかにも、さまざまな女性間の嫉妬の話が出てきます。
ところが、物語も終盤に当たる宇治十帖になると、女たちはほとんど嫉妬しません。逆に
男たちの嫉妬
がしばしば描かれるのです。
浮舟という人は思いがけず二人の男性と関係を持ってしまいます。そしてその二人の男性はお互いにそれを知ってしまいます。そうなるとやはり相手を妬む気持ちを持ってしまうのです。その一人である匂宮はもうひとりの薫に対して、「これほどすぐれた薫をさしおいて、浮舟は自分(匂宮)にそれ以上の愛情を注いでくれるであろうか」と妬ましく思うのです。
また、浮舟の女房の右近という人は、こんな体験談を話します。「私の姉はかつて二人の人と付き合っていて、どちらかというと後から付き合い始めた人に好意を持っていました。それを妬んだもとからの男性はついにあとの男性を殺してしまったのです」。
こんなことを浮舟に言ったら彼女はどんな気持ちになるかわかりそうなものですが・・。
男の嫉妬もかなりえげつないものです。
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- [2019/08/21 00:00]
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なつやすみのしゅくだい〜中間報告の3
昨日は体調不良のために家にこもり、できる限りの仕事をしていました。
4つのしゅくだいのうち、3つ目は一番やりたくない(笑)仕事。少しずつ進めていたのですが、どうもうまくいかないのです。
それと並行して書いていた創作浄瑠璃ができましたので、昨日は
一気に仕上げよう
という気持ちでした。
創作浄瑠璃も書き直しが必要ですから、30分こちらをしたら、次はあちら、という感じでした。
その結果、何とか創作浄瑠璃は手直しが済み、面倒な仕事もひと通りできました。
いよいよ明日からは、
最後の大物
です。今週仕事場の図書館が開いていますので、通おうかと思って。
少し気温が下がったのもありがたく、胸突き八丁で苦しくはありますが、ゴールを目指します。
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- [2019/08/20 00:00]
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想像力
学生から「大事にしていることは何ですか?」と聞かれることがあります。座右の銘だったら「恥を知る」なのですが、それともちょっと違うことを聞かれているのかな、と感じます。
また、「うまく敬語を話すためには言葉を覚えるしか方法はありませんか?」「文章を上手に書くのはどうすればいいですか?」と言われることもあるのです。
これらの質問に共通する私の答えは「想像力を持つこと」です。自分があることをした場合、それが他人にどのような影響を与えるかを想像することを忘れてはいけないということです。こういうことを言ったら相手は嫌な気持ちになるかもしれない、こんなふうに言えば快く受け入れてくれるのではないか、こういう行為は相手のプライドを傷つけるだろう、などということを想像する力は高校時代にはあまり持てなかったかもしれませんが、そろそろわからないと孤立しちゃうかもしれませんよ。
かく言う私はまさに
悪いお手本
なのです。人の気持ちを斟酌せずに無神経なことを言っては嫌われたり、目の前のことにとらわれすぎて未来を見つめることをしないがために誤った判断をしたり。そんなことを繰り返してきました。
ただ、それを少しでも良い方向に導いてくれたものがあるとすれば、それは文楽です。四代竹本越路太夫師匠が「封印切」の梅川についてこんなふうにおっしゃっています。
「大坂の浜に立ってもこなさんひとりややしなふて」、ぐっときますよ。梅川の心情を思ってごらんなさい」(淡交社『四代竹本越路太夫』)
私が文楽を見ていて心の底から泣きたくなったのは越路太夫の「引窓」(『双蝶々曲輪日記』)と津太夫の「沼津」(『伊賀越道中双六』)でしたが、それはこのお二人の太夫さんが十次兵衛の、濡髪の、長五郎母の、平作の、十兵衛の、お米の心情を
想像させてくれた
からにほかならないのです。
まだまだ未熟なのですが、文楽に接しているうちに、知らず知らずこの想像力を豊かにすることができたのだと思います。
もちろん文楽に限りません。芝居、音楽、美術、文学これらを観たり聴いたり読んだりすることで、そして自分自身を顧みることで、きっと想像力は増します。越路師匠、あなたのおかげで梅川の気持ちは私もわかります。
そして、同じようにそれを伝えるべく、文楽の太夫さん、三味線さん、人形遣いさんは精進していらっしゃいます。その気持ちがなくなったらただのテクニシャンで終わってしまいます。
演者も客も梅川の心を知りましょう。それが文楽を守るということだと思います。
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- [2019/08/19 00:00]
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なつやすみのしゅくだい〜中間報告の2
なつやすみのしゅくだいのうち、創作浄瑠璃ができました。
この作品は構想したのが2年前で、かなり時間がかかってしまいました。
題して
異聞置いてけ堀
です。本所七不思議のひとつ「置いてけ堀」を題材にしていますので、タイトルもそのままでいいところなのですが、実は野澤松也師はこの七不思議のうち「片葉の葦」と「置いてけ堀」については別の方に書いてもらわれたのです。私がお引き受けしたのは、七つを完成させるためということでしたので、本来は五つ書けばよかったことになります。しかし、松也師から、七つ全部書いて欲しいと言われ、その2作品も書くことになったのです。
しかし前作品があり、それもしばしば上演されていますので同じタイトルというわけにはいかず、
異聞
の2文字を付けることにしたのです。
このたび、この作品を書き上げ、ひとまず七つが揃いました。
全部で400字詰原稿用紙にして50枚くらいだと思います。
これをなんとか形にしたくて、仕事場の雑誌に掲載してもらうことにしたのです。
お金があれはちょっとした本にしたかったのですが、それはあきらめるほかはありません。
というわけで、なつやすみのしゅくだいの二つ目ができました。
では次に行きます。
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- [2019/08/18 00:00]
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昭和天皇
私の父はいつも「昭和天皇は気の毒だ」「苦労した」と言っていました。
なるほどあれだけの混乱期に、まだ若い天皇が時代の波と軍部の力に翻弄されながら苦しんでいたことは想像に難くありません。
しかし、あれだけの惨事を招いた責任がないとは言えないと私は考えていますので、父の言うことに、どうにも納得がいきませんでした。
昭和天皇は戦争責任について聞かれたとき、
そういう言葉の「あや」については、
私はそういう文学方面はあまり研究も
してないので、よくわかりません
と言いました。広島の原爆についても
仕方がなかった
という発言をしました。
何がどう仕方がなかったのか、理解に苦しみます。
文学の研究と発言に何の関わりがあるのかもわかりません。ことばの「あや」がわからずに統帥権など持ってよいものなのでしょうか。
終戦の日を迎えて、私は改めて昭和天皇とはどんな人だったのか、と疑問を持ちます。
昭和は20年で終わるべきだったのかな・・・。
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- [2019/08/17 00:00]
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お盆も動かず
あまり信心深い人間ではないので、普段からお経を読むとか、写経するとか、教会で懺悔するとか、そういう生活はしていません。
それでも彼岸やお盆には墓に行ったりすることはあるのです。
今年は、体調が悪化して、お盆はひとり何もせず過ごしているのです。
いわゆる
夏バテ
のような状態で、買い物に行くのも億劫です。
台風が、直撃ではないにせよ影響をもたらしていますし、うっとうしいです。
仕事だけは待ってくれませんので、頑張りますが、どうしても
馬力
に欠けます。
唯一エアコンの使える部屋がありますので、猛暑の昼間はそこで仕事をしたり昼寝をしたり。
夜明け前の闇がいちばん暗い、と言いますが、今はそんな感じです(^_^;)。
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- [2019/08/16 00:00]
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終戦の日
今年もこの日になりました。
もう、昭和20年のこの日を知る人もかなり減ってきました。いわゆる「玉音放送」を聞き覚えている人となると、80歳以上の方になるでしょうね。
終戦記念日などと穏やかな名前が付いていますが、はっきり言えば
戦争のバカバカしさを思い知る日
ということになるのではないか、また、そうあるべきではないか、と思えてなりません。
敵は悪いやつで、それを倒すのは正しいことだ、という考え方がいかにナンセンスかということもわかったはずです。
わかったはずです・・が、今もなお
同じような発想
をする人がいるのは哀しいです。
次々に変な政党ができて、反対意見をやり込めたり封殺したり、さらには脅したりすることで喝采を得るという手法がまかり通るのも不毛に思えてなりません。
終戦の日に際して、アノ総理大臣は過去への反省は口にしません。天皇はそれとは違って前天皇とともに反省の弁を述べました。世間の口さがない人の言い方を借りるなら、天皇こそ「サヨク」になってしまいそうです。
国のいうことなどを鵜呑みにしては大変なことになる、なんて、当たり前です。
特に、若い人たちに言いたいです。自分の頭を働かせ、自分のハートを燃やして賢くなりましょう。
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- [2019/08/15 00:00]
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なつやすみのしゅくだい〜中間報告
9月第1週までにしなければならない私の「なつやすみのしゅくだい」はかなりキツイです。
1)源氏物語の雑文(長めのもの)
2)源氏物語の雑文(短めのもの)
3)創作浄瑠璃
4)公言できないマル秘の原稿
の4つなのですが、かなり苦戦しています。
しかし、昨日、2つ目の短い原稿ができました。これだけは締切も早いので、とにかくがんばりました。
400字詰で12枚です。
白毫の弥陀六ふうに言えば
「まず安堵」
というところです。
創作浄瑠璃は半分くらいは書けたのですが、読み返すと不自然な言い回しが次々に出てきてキリがないくらいです。話の段取りもうまくまとまらず、かなり難渋しています。
長めの『源氏物語』ほ文章は資料は山ほどあるのですが、どうまとめればいいのか
悩ましい
です。
泣いても笑ってもあと20日ほど。
さて、どこまでできるのか、とにかくがんばります。
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- [2019/08/14 00:00]
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感想文みたいな
この夏に書こうと思っている『源氏物語』関連の文章のために、しばらく図書館に籠って全体を読み直して私の書きたいことに関係のありそうなことを拾っていきました。
データ集めですから、少しでも引っ掛かりそうなことも全部拾っていきます。ふと気がついたら原稿用紙にして100枚分くらいになっていました。なにしろ作品自体が膨大な量ですから、データがこれだけあっても、実際に文章にするのは50枚を目安にしていますので、実際に使うのはせいぜい3分の1くらい。あとは調べただけで使わないのです。
こういうことは普段からいくらでもあることで、どんな仕事でもそうだと思うのですが、
無駄
は必要なものだと思います。データを集めているときはどれが無駄だなんてわかりませんし、仮に「これは無駄かな?」と思っても後で役に立つこともしばしばあるものです。また、使わないデータでも、調べたこと自体に意味がある場合もあって、そうなると無駄は無駄ではないということも言えるでしょう。
ずいぶん昔にテレビに出た時、カメラマンの方は驚くほどまめにカメラを回していらっしゃいました。そのうち使われたのは15分くらいだったでしょうから、
90%以上
使わなかったはずです。
さて、これから文章にするのですが、果たしてどんなものができるのやら。謙遜するわけではなく、せいぜい「優秀な学部学生のレポート」くらいのレベルになりそうで情けない限りです。
でも、なんとか頑張ってみます。
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- [2019/08/13 00:00]
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源氏物語という巨木
私は文学部の出身ですが、どうも文学的センスに欠けるようです。学生時代も同級生たちが文学論をしていると一人仲間外れにされたような気になりました。
大学時代の恩師からも「文学論をするタイプではない」と言われました。さすがに恩師はよくご覧になっていました。それで私は史料を読んで解釈をすることに活路を見出すほかなはいと思いました。首位打者やホームラン王を狙うバッターではない、ノーアウト2塁なら一、二塁間にゴロを打つバッティングをするのが仕事だと思うようになりました。
そんなことから、臆面もなく日本史専攻のエリート大学院生の中に入れてもらって藤原道長の日記である
『御堂関白記』
の研究会に参加したのです。当初は何もわからずに右往左往するばかりでしたが、もう一人の恩師である山中裕先生に根気強くご指導いただいてエリート院生の半分くらいは読めるようになりました。
そうこうしているうちに、平安時代を勉強する者にとって何よりも大事な『源氏物語』の勉強がややおろそかになっていきました。気がついたら「『源氏物語』における〇〇について」などという論文はひとつとして書いていないままに研究生活も終わり近くになってきました。
なにしろ、『源氏物語』はあまりにも大きすぎて、研究する視点も無限にあるようで、私が学生の頃は年間に200本の『源氏』関係の論文が出ていたようです。
私はそれを横目に見ながら、授業などでずっと取り上げつつも、研究対象としては、
この巨木を避ける
ようになっていたのかもしれません。
ここ数年、ある短歌の同人誌に『源氏物語』について書かせていただく場をいただきました。何も書いたことがないのですから相当時間がかかってしまいます。それでもすでに十四回書き続けて、やはり逃げてはだめだ、という思いを強くしました。それにしても圧倒されるような内容で、例えばあるひとつの単語が気になってそれを作品の中に追いかけてみるだけでちょっとした論文が書けそうに思うのです。
この夏休みは初めて「『源氏物語』における〇〇」という長めの文章を書いてみようと思っています。
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- [2019/08/12 00:00]
- 平安王朝 和歌 |
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忌むこと
平安時代の人はなにかと「忌む」ことに神経質でした。自分が行こうとする方角に天一神(てんいちじん。なかがみ)がいる場合はそちらには行かないようにしようと「方忌(かたいみ)」をしました。どうしてもその目的地に行かねばならない場合は、前日に別のところに泊まって方角を変える「方違へ」ということもしました。今そんなことをしていたら仕事にならないと思うのですが、彼らにとっては重要なことでした。
藤原道長の娘彰子が出産するとき、その当日になってわざわざ産所を変えています。これは一説によると
日遊神
が内に入るためにそれを避けて北の廂に移ったのだといわれます。日遊神というのは前述の天一神の臣下なのです。別の説では難産だったので試みに場所を変えたのだろうとも言われます。どちらにしても、苦しそうな妊婦さんをわざわざ部屋替えしなくても、と思うのですが、精一杯こういうことをして厄災から逃れようとしたのです。
風呂に入る日、爪を切る日などが決まっていたことも前に書いたことがあります。髪を洗うのも日を選ばねばなりませんでした。
。 『源氏物語』「東屋」巻
に、中の君という人が髪を洗う場面があります。八月下旬の事なのですが、たまたま吉日だったので洗おうということになりました。その際、「今日を過ぎたらもう日がありません。九月、十月は洗えません」と言っています。吉日を選ぶだけでも頭がかゆくなりそうなのに、九月十月は洗えないというのは現代では信じられないかもしれません。
結婚もしてはいけない月があったようです。『源氏物語』「玉鬘」巻に求婚を断る口実として「今月は季の果てですから」と言っています。どうも
季節の最後の月
は結婚にふさわしくない、と思われていたようです。また、五月もよくない月で、結婚が忌まれました。「神代より忌むといふなるさみだれのこなたに人を見るよしもがな」(信明集)という歌もあります。神代の頃から忌むとされている五月よりも前にあなたにお会いしたいものです、というわけです。これだけタブーが多いと生活が窮屈に感じないかなと思うのですが、その忌みを守ることでより良い結婚ができると思えばそれもよかったのかもしれません。
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- [2019/08/11 00:00]
- 平安王朝 和歌 |
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ハンカチ
私が高校生の頃、かなりいい加減な子供でした。服装などほとんど構わず、制服は汚れてもおかまいなし、シャツもよれよれになっても気にしませんでした。ハンカチは持っていたとは思うのですが、めったに使わず、これも汚れても平気。手を洗ってハンカチで拭くとかえって手が汚れる感じでした。もっともこういうのは私だけではなかったと思います(たぶん)。
ところが、さすがは女の子たち。いつも清潔でほれぼれするくらいでした。大学時代も文学部でしたから女性が多く、彼女たちの清潔感やファッションには目を瞠るばかりでした。
最近、学生からこんなことを聞きました。「私、女子高出身なんですけど、女子ばかりのところにいると、みんな
『おっさん化』
します。トイレから出て手を洗うのはまだまし。そのましなはずの人もハンカチで手を拭くなんてめったにしません。ピッピッピと手のひらを開閉して水を切ったら、あとは制服で拭くんです。だから、ハンカチやティッシュを持っていると『女子力』があるなあ、と思います」。
ちょっとびっくりしました。
すると、ほかの学生が追い打ちをかけるように、「それ、女子高に限りませんよ。私共学でしたけど、トイレなんて男の子の目に触れないから同じようなものです」。
へぇぇぇぇ・・
かつての、あの清潔な女子高生たちは何処へ?
もちろん誰もかれもがそういうわけではないのは言うまでもありません。中にはそういう話を聞いて私と同じように「信じられない」という思いをする人もいます。
今はもう言葉遣いも女性語が激減している時代です。ある学生が「~するわ」「~なのよ」なんて言おうものならみんなから白い目で見られるらしいです。
私のはかないノスタルジーかもしれませんが、やはりある程度は言葉遣いも、清潔さも磨いてほしいなと思っています。
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- [2019/08/10 00:00]
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シュレッダー
OA化時代になって、デスクの上から紙の書類が消える、と言われたと思うのですが、私の周りはやはり紙だらけです。
授業期間中はどうしても捨てられないものがあって、たまる一方。しかしその期間を過ぎましたので、朝、図書館が開くまでの時間にシュレッダーにかけるなどして処分しています。中には置いておいた方がいいかも、というのもなくはないのですが、思い切って捨ててしまおう緒と思っています。流行の(?)ことばでいうなら「断捨離」でしょうか。おそらく1000枚では済まないと思います。いや、それどころではないかも。
物が捨てられない性分
ですが、そういっていても仕方がありませんので少しずつ減らしていくつもりです。
ふと目の前を見るとそこにはビデオテープがたくさん置いてあります。これももはやどうしようもないかなと思っています。家にも仕事場にもDVDに変換できる機械もありません。、昔の文楽のビデオばかりで、越路、津、南部、文字時代からのものが数十本並んでいます。
あ、カセットテープもありました(笑)。以前、NHKで出していた義太夫テープ。若太夫とか春子太夫とか。そういえば
竹本越路太夫選集
っていうのもカセットだったなァ。これで喜左衛門師との「新口村」をいやというほど聴きましたが。
以前も書きましたが、本もそろそろいらないものは処分しないといけないと思います。買えば高価でも、今は売れませんから、捨ててしまうほかはないものがかなりありそうです。今どき日本文学の研究書なんてあまり意味がありませんからね。
DVDだってもう誰も観ないので、これはどなたかに引き取ってもらえるかなと思っています。NHKの文楽DVDのうち『千本』『忠臣蔵』『菅原』『妹背山』は買ってしまいました(自分のお金じゃないけど)。歌舞伎の「勧進帳」などもあります。
なんだかこう考えると、ごみの中で生活しているような気がしてきました(笑)。
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- [2019/08/09 00:00]
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キーンさんの俳句(2)
ドナルド・キーンさんの「白たまの消ゆる方に芳夢蘭」という俳句は何とも不思議な魅力を感じます。
「白たま」は「しらたま」と読むのか、あるいは「しろたま」なのか、漢字で表記されるとどちらともわかりません。私はいちおう「しらたま」と読みます。古語で「しらたま」というと真珠を意味することがあります。しらたまか何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを」といえば『伊勢物語』の芥川の段です。
キーンさんは快音を残して飛び去る
真っ白なボール
を真珠に見立てたのではないか。小さくなって飛び去るそのボールは、やがてホームランとなって消えていく。
「消ゆる方に」は「きゆるかたに」と読め、字足らずです。だから稚拙だ、と言われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ここで一句は「さて、あのボールはどこまでいくだろうか」と息をのむように緊張し、このあとのホームランで一気に弛緩し、開放的になるようにも思えます。
そして、あえて漢字を宛てた「ホームラン」。カタカナであれば、野球用語にとどまるのに、「芳夢蘭」とすることであの「しらたま」が
夢のように芳しい蘭
として花開くようです。
私の勝手な解釈です。
しかし、俳句にはそういう解釈を自由にすることを許容する融通無碍なところもありそうに思えます。
キーンさんはこの句を「気楽さ」があると自己批評なさっていますが、なるほどそんな感じです。
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- [2019/08/08 00:00]
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キーンさんの俳句(1)
日本文学の研究者には、ご自身が歌人としても活躍されたり、小説を書かれたりする方があります。
私の恩師の一人にもそういう方はいらっしゃいましたし、逆に作家が教師になることも少なくありません。
海外の日本文学研究者というと、よく知られているのは
ドナルド・キーンさん
でしょう。日本に帰化されましたし、かつて文楽で三味線を弾かれた鶴澤浅造さん(キーン・誠己さん)が養子になられたことも有名です。
キーンさんは狂言を習われて舞台にもお立ちになりましたが、俳句も嗜まれました。
私は高校野球にはほとんど関心がないのですが、さすがにキーンさんはなんでも興味を持たれ、それを題材に俳句まで詠んでいらつしゃいます。
白たまの消ゆる方に芳夢蘭
という句があります。
私ならつい「白球の消ゆるかなたにホームラン」とでも書きそうですが、キーンさんはそうではありません。
「白たま」というと白玉団子などを思い出してしまうのですが、古くは真珠の意味もありました。ここも「白球」の意味でありながら、遠くへ飛んで行ってやがてはどこかに行ってしまうボールを「白玉」と行ったのかな、とも思います。さて、どう解釈すればいいのでしょうか。
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- [2019/08/07 00:00]
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なかなか更新できません
このところ、このブログの記事が書けていません。というのはウソで、書いているのですが、なかなか更新できないのです。
仕事場では、このブログはアダルトサイト扱いで、読めませんし、ログインもできません。
どこがどうアダルトなのかわかりません(笑)が、ときどきこうなるのです。
何か、NGワードのようなものが入っているのでしょうか。「アダルトサイト」なんて書いちゃダメなのかな?
こういうことには疎く、原因は不明です。
読めないのはまだいいのですが、問題は
書き込みができない
ことです。
短いコメントならどうってことはないのですが、記事はある程度の長さになりますのでめんどうです。
仕事場でそんなことをする方が悪いのですが(笑)、家でネットにつながるのは携帯のみなのです。この記事も
ポツポツと
携帯で書いているのです。
というわけでなかなか更新できないのですが、記事のストックはかなりあるのです。
少しずつ更新していきます。
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- [2019/08/06 00:00]
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2019年文楽夏休み公演千秋楽
文楽の夏の公演が本日千秋楽を迎えます。比較的楽だった七月半ばまでに比べ、そのあとは一気に真夏の様相で大変な時期でした。それでも皆さんご健闘になって無事千秋楽を迎えられたことはおめでたい限りです。
簔助師匠
は一力のおかるをすべて演じられたわけではありませんでしたが、夏の公演は無理をされない方がいいと思います。休まれると寂しい、1分でもいいから舞台に上がってほしいといわれるのは、今はこの方お一人なので、大事にしていただきたいです。いつぞやNHKのテレビで晩年の
吉田文五郎師
のおかるを拝見しましたが、やはり二階での演技だけで終わられて、あとは桐竹亀松さんがお遣いになっていました。それでもお客さんは喜ばれたようですので、それと同じことですね。このあたりは人気商売としてやむを得ない配役と言えるのではないでしょうか。
さてこのあとは恒例の内子座公演などがあって、九月の東京公演へとつながります。大阪での文楽は年内あと一回。そんな風に考えるとやけにあわただしい気持ちになります(笑)。
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- [2019/08/05 00:00]
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・・・ですよ?
私はできるだけ「?」「!」などの記号を使わないようにしています。
やはり日本古来のものではないので、好きではないのです。
とはいえ、便利なことがあるのは認めます。要するに無駄に使いたくないのです。
特に、人様に読んでいただくことを目的とした文章には使いません。手紙にもめったに使うことはないと思います。
いつぞや新聞を読んでいたら、ある方のコメントが紹介されているところに
・・・ですよ?
と書かれていました。こういう表現がSNSで見かけることは知っていましたが、ついに新聞まで使うようになったか、と、正直に言うなら愕然としたのです。
あの「?」に込められたニュアンスは「・・・ですよ、そうじゃありませんか」ということだと私には感じられます。
ですよ、と断定しておいて、そのあと
はぐらかす
ような言い方に思えて、どうにもすっきりしませんでした。
いつぞや、学生が「・・・やで、知らんけど」という言い方をよくする、と言っていました。
何となくそれに似ているような気もします。
責任放棄するようなもの言いをする人が多いですし、私もそういうところがあるかもしれません。しかし、責任を持ってものを言わねばならないときはきちんと言うべきで、「?」なども安易には用いない方がいいと思います。
論文に「・・・ということから、私の仮説は実証されたのであります、知らんけど」と書くわけにはいかないのです。
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- [2019/08/04 00:00]
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夢見
あまりよく夢を見るほうではないと思うのですが、夢というのはたいていは忘れてしまっているとも言われますので、実際はしょっちゅう何かの夢を見ているのでしょうか。
何か決まった恐ろしい夢を見るということがあるという話も聞きます。そういえば私もどこかから足を踏み外すような夢を見て、ふと目を覚ますことがあるようにも思います。
それでも、覚えているような夢はあまり見たいように思います。
このところ、平日の仕事はかなり疲れていますので、週末はしばしば
二度寝
をしてしまいます。
すると、とても明確な夢を見ることが多いのです。二度寝の場合、眠りが浅いから、というようなことも関わるのかなと思ったりもしています。
ついこの間は、なぜか私がパリにいる夢を見ました。あの、フランスの首都ですよ! うるわしの花の都まで出かけたとあれば観光以外には目的はないように思うのですが、そうではないらしく、また留学でもなく、何かちょいと勉強にきた、という旅らしくで(パリで何の勉強をするんだ?)、どこかからのエレベーターを降りると、目の前にはノートルダム大聖堂がありました。といっても、あの火事のことがあるからでしょうか、かつての面影はなく、しかしそれでも建物としての体裁は保持しているのです。で、そのときはすでに用が済んでいたので、そろそろ帰国しようかと思っているのですが、どうやって日本行きの飛行機に乗ればいいのかがわからず、おまけにお金を持っていなくて飛行機代がないのです。しかたなくて、ぼんやり街を眺めていると、目の前がセーヌ川で(それにしては小汚い川でしたが)、すぐそばで親子連れが
釣りをして
いました(笑)。そして、「さあどうやって帰ろうか」というところで目が覚めたのです。不思議だったので、メモをしていたために忘れずに済んだ夢でした。
夢には何か意味があるらしいですが、これはいったいどういう意味を持つ夢なのでしょうか。
大体、私がパリに何の用があるというのでしょうか? しかも図書館や博物館ではなくノートルダム大聖堂に行くのはなぜ? 釣りをする家族連れとは会話をしたわけではないのですが、なぜ登場したのでしょうか?
さっぱりわからない夢を見るくらい疲れているという程度の意味なのかな、と思いながら起き上がってごそごそと動き始めたのでした。
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- [2019/08/03 00:00]
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越路太夫の四代目
四代竹本越路太夫師は豊竹古靭太夫門下で、豊竹小松太夫、つばめ太夫を経て昭和41年に竹本越路太夫を四代目として継がれました。披露の演目は「河庄」でした。
越路太夫の初代は江戸時代末期の人で、生まれたのはおそらく1700年代の終わりごろ。亡くなったのは嘉永元年(1848)年だったそうです。もともと三味線弾きで、鶴澤勝鳳、太夫になって越路を名乗りました。
二代目は、あの有名な
摂津大掾
で、父親は大工だったそうです。この人も初代と同じように三味線から入ったものの、品がよく美しい声の持ち主で、三味線の師匠に勧められて五代目春太夫門下となって、南部、二代越路、六代春を経て摂津大掾になりました。『忠臣蔵』の「一力のおかる」などは絶品だったのだとか。
三代目は二代目の弟子にあたり、常子、さの、文字を経て三代目を襲名されました。師匠に続いて紋下となっています。三代目の弟子に小常、常子、八十を経て七代文字太夫から六代住太夫となったかたがあります。七代住太夫師の養父に当たる方ですね。
そしてこの三代目の子に常子、六代さの、そして
八代文字太夫
となった人がありました。この名前の継ぎ方は、父三代目と同じで、いずれ四代目越路太夫を名乗る道筋と言えるでしょう。
ところがこの方は、越路の名を再興しなければならないという責任感を持ちつつ、戦後まもなく歌舞伎に行って信濃太夫となられました。これで越路の名が浮いてしまいました。やはり戦争が何らかの影響を与えたのでしょうか。
この辺の話は『四代竹本越路太夫』(淡交社)に詳しいのですが、なんでも、この信濃太夫となった文字太夫の奥様と当時のつばめ太夫師が地下鉄でばったりであったのがきっかけで、「あなたに越路を継いでほしい」という話になったのだそうです。
そして、つばめ師は53歳の時にこの名跡を継がれました。
その後、四代越路師はすばらしい活躍をされ、私もよく覚えていますし、録音などでもしょっちゅう聴いていました。
その越路師が引退されたのが平成元年。つまり今から30年前、亡くなったのはその13年後で、今から17年前のことです。その間、文楽にはこの名跡がなくなってしまいました。もったいないです。私に言わせれば、芸も弟子筋の問題も、その資格のある人がいらっしゃるように思うのですが、五代目はできないものなのでしょうか。
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- [2019/08/02 00:00]
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