浮舟 

昨日は吹田市民大学という場で

    源氏物語 浮舟の絶望

という派手なタイトル(?)でお話をしました。
源氏物語の最後のヒロイン、浮舟と彼女をめぐる人々についてのお話でした。
100名あまりの方々を前にしてお話しますので、大変緊張いたします。

  スーツ に ネクタイ


という私にしては珍しい姿でお話しました。めったにネクタイをしませんので、同僚から珍しがられました。

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源氏物語は光源氏の一生を描いているのみならず、彼の没後のことも書かれています。
そしてこの物語の最後のヒロインは浮舟と呼ばれる、いわば

    中流階級

の女性です。この人物が州の人々にほんろうされつつも確たる意志で自殺を決意したり(結局は未遂)出家を実行したりするところを重視しました。
自殺など、いいことではありませんが、これ以前の女性はこんなことはしていませんから、おそらく彼女は

    新人類

だったのだろうと思います。
できますれば今日来てくださった方のうちお一人でも

  こういう話なら読んでみようかな

という気持ちになってくださればと思っております。
更級日記の作者は、憧れの女性として「夕顔」と「浮舟」を挙げています。やはり中流階級の女性にはこの2人の人物は手に届きそうなヒロインだったのでしょう。
それにしてもくたびれました。午後はまぶたがくっつきそうで、ほんの少し居眠りをしたくらいです。
さてまた新しい週も頑張らねばなりません。

コメント

藤十郎さん
お疲れ様でございました。今年は「源氏物語千年記」で関連の催事が殊に多いですね。

*浮舟
当時の男女関係=恋愛観からすると自殺までする・・というのは確かに前代未聞。そいう意味で「新人類」でしょうね。仏にすがった浮舟の魂は救われたのでしょうか。私は煩悩から救済された・・と信じたいのですが。

♪戸浪さん

私は普段「新人類」などという言葉は使わないのですがたまたま使ったら筑紫さんが亡くなったそうですね…。
私が人前で話をするくらいですから、やはり今年の源氏は異常なブームですね(笑)。
浮舟は多くの女性から共感されるようですね。私はあの薫の不器用なところを我が身になぞらえてしまいす。

シニカルな近代心理小説ですよね

>藤十郎さま
失うことを恐れるあまり、必要なものも持たないという妥当性もなく共感も得られにくい感情に支配される薫。大君には死体フェチ、浮舟は人形扱い。相手を全く思いやらない人間が増殖してそうで怖いです。お嬢さまがたには、絶対に寄せ付けてはいけないと警告なさってくださいませ。絶望のなかにあっても、生きることを選んだ漫画あさきゆめみしでは、ラスト号泣しました。

♪おとみさん

私はこの薫という人間にどこか共通点を感じているのです。ということはお嬢様方には私に近寄らないほうがいいと教育するのが私の務め?
匂宮に心が揺れ、最後は薫の態度を懐かしむ浮舟ですが、結局薫は浮舟を理解しきれずに終わってしまいます。
文学は楽しいです。どうして大学から文学部がなくなっていくのでしょう?

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