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極月半ばの・・・ 

今年もこの日がやってまいりました。

    十二月十四日

いつも申しますように暦が違いますから、西暦で言うとこの日はもう翌年、つまり1703年になっているわけです。
吉良上野介の没年は、

    1702年

と表記されることが多いのですが、厳密に西暦で言うなら1703年1月30日ということになります。

この間の水曜日(10日)に「日本文化と歴史」という授業で

    忠臣蔵の美学

という話をしました。
いわゆる「忠臣蔵事件」とはどういうものなのか、どういう場所でどんな出来事が繰り広げられたのか、それを演劇の世界はどのように受け止めてどのような表現をしたのかなどなど。

しかし今「忠臣蔵」という言葉を知っている学生は意外に少ないのです。

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方法はいつものようにパワーポイントで、江戸を中心に現在残されている忠臣蔵関係の遺跡を写真を交えながら紹介しました。

  浅野家上屋敷跡(聖路加病院。東京都中央区明石町)
  吉良上野介像(愛知県吉良町)
  松之大廊下跡(皇居東御苑。東京都千代田区)
  田村右京大夫邸跡(浅野長矩終焉の地。東京都港区)
  萱野三平邸跡(大阪府箕面市萱野3丁目)
  吉良邸跡(松坂町公園。東京都墨田区両国3丁目)
  浅野長矩、四十七士等墓所(泉岳寺。東京都港区高輪2丁目)
  細川越中守邸跡(大石内蔵助他切腹の地。東京都港区高輪1丁目)

などなど。
こういうときに写真を撮りまくっているのが幸いします。

浅野内匠頭 上屋敷跡
浅野家上屋敷跡(聖路加病院)

松坂町公園 首洗の井戸
松坂町公園首洗いの井戸

毛利庭園
毛利家邸跡(六本木 毛利庭園)

というわけで、私自身は乗りまくってしゃべっていたのですが、そういう場合、概して学生はしらけるのです。
今回も案の定、興味津々の学生はほとんどなし。まったく無関心のタイプはいくらでもいるといった幹事でした。
学生の間をうろうろ歩いて話す元気があればそうするのですが、実は今そういう元気もないのです。
パソコンの前に陣取るばかり、というのもいけないのでしょう。
判官びいきだの、志半ばにして倒れた若者への鎮魂だの、臥薪嘗胆だのといっても訴えるものはあまりなかったようでした。
かつて短大の国文科教員だった頃は、国文科の学生はそれなりに面白がってくれたのですが、四年制の専門の違う学生に対する教養科目ということもあって、いささかくたびれた時間でありました。

小学校の頃です。

  頃は元禄十五年極月半ばの十四日・・・

などという言葉を覚えたのは。
昭和は遠くなりにけりでしょうか。

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コメント

確かにそうかも

会社で12月14日を話題にしたのですが、知らない若者が多いです。若者と言っても20~30過ぎですが。
本を読むから知っているのでは?と言われましたが、テレビでも年末には毎年では無いにしろしているのに。
おかしなものです。

♪花かばさん

彼らは無能でも無知でもないはずです。
ただそういうことに関心が行かない世代ということなのか、子供の頃にそういう話題が周りでおこなわれなかったのか。
江島生島なども私は子供の頃親が話していたのを小耳に挟んでいますが。親の話を小耳に挟む時間がないのかな?

多分無いでしょうね。

核家族化で、老人も居ず、夕食も親子が別々の団らんも無ければ確かに無理かも知れませんね。
親の話やじいさんばあさんの話に耳を傾ける時間も必要ですね。

今どきは

「忠臣蔵」はきっと私の両親の世代が若い頃、映画か何かで有名になったのだと思います。私の世代(所謂アラフォーに近い世代ですが)でも、「判官びいき」という言葉を聞いてピンとくる人は少ないと思います。私も日本演劇の勉強をした時に、本を読んだりして勉強しました。これまでは私の親の世代が歌舞伎や文楽の観客層を支えてきたのだと思いますが、そうした世代が劇場に来れなくなった時に、歌舞伎や文楽は今のままの演目を続けていて良いわけはありません。忠臣蔵を上演すれば客が入るという状態はすでに終わりを告げていると思います。

同様のことは中国文学にも言えることで、象徴的なのが三国志の赤壁の戦いを題材にした映画を「レッドクリフ」という英語名にした映画が今日本で流行っているという事実です。今時の大学生は第二外国語で中国語を選択するような学生でも、三国志の話をほとんど知りません。だから、三国志の本筋とはまるで違うことをやっているあの映画が受けいれられるのだと思います。

♪花かばさん

テレビを見ながら夕食、という家もあるのでしょうが、昔は、常識プラスアルファ程度の知識を問うクイズ番組があって、親や祖父母が博学に見えたものです。
最近のテレビでは、子供でも知っていることを知らないタレントを見せるための「クイズ番組」があるそうですね。
私は見ないので安易な批評はできませんが、親は答える気にもならず、子供は自分の知識で満足してしまう上に、大人を馬鹿にするけとになりそうに思えてしまいます。
自然に親からものを学ぶきっかけになる番組ではなさそうですね。

山科区では、義士祭します。

>藤十郎センセ
娯楽のベクトルが異なるだけで、次世代に繋げる新しい文化は、こうしている今も生まれていると思います。ただ、多様な表現メソッドによるパフォーマンスを感受できる素養と、指向の多様性を認め合えるキャパは持っていただきたいです。
と申しあげながら、テレビは、1週間記憶がもたないので全くあきません。

♪紅娘さん

今、携帯で「ちゅうしんぐら」と打ったら「中心倉」としか出ませんでした。使わない言葉なんですね。
「レッドクリフ」はまだ見ていない、というか、見ようかどうしようか迷っているのです。
でも、紅娘さんのお話で逆に「見ようかな」と思いました。
「三国志」(これは一発で変換!)の映画化というわけではないのでしょうね?
「忠臣蔵」も史実を見るのではなく、各時代の世相が微妙に反映して毎年のように新しいドラマが作られているようです。
そのバックボーンたる「仮名手本忠臣蔵」(あ!「ちゅうしんくら」だと変換されるんだ!)が、さて、いつまで受け入れられるのでしょうか。案外続きそうにも思うのですが。

♪おとみさん

赤穂で、山科で、両国(松坂町)で、今日はあれこれ催しがおこなわれていますね。
私も娯楽は多様であるべきだと強く思います。学生にとって娯楽の範疇に入っていないであろうものを楽しむ私の姿を直接ぶつけて、まさにその多様性を学生が感じてくれれば、と思うことしきりです。
テレビ、おとみさんもだめですか?私はもう浦島太郎なので感覚が鈍っていますが、おとみさんが苦手とおっしゃるのではテレビマンも考えないとまずいですね。

義士祭

赤穂の「義士祭」に行ってきました・・・
大変な賑わいでびっくりしました。花岳寺や大石神社にも多くの参詣者があり、「義士」はいまも当地では身近な存在であることを肌で感じました。
歴史博物館には巳之助さんの首の由良さんもいました。

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♪KAZKAZさん

年に一度、全国にその名前が売れる日ですから、赤穂の人も楽しいでしょうし、盛り上がりますよね。
私はずいぶん久しく赤穂には行っていません。こういうお話をうかがうとまた行きたくなります。

実は

「レッドクリフ」は私もまだ中国のネット上で30分ぐらいしか見ていないのですが… それを見た印象や友人の話では本筋ではない話を延々と描いているという感じがします。三国志全体は長すぎて映画にはとてもできません。日本でも発売されている中央電視台製作のドラマ「三国演義」は「超」を5つぐらいつけたい名作です。

♪紅娘さん

ああ、そうなんですか。DVDの『三国演義』はそんなにすばらしいのですか。
すごいものを作りましたね。
量が多いだけに、さすがに値段はそれなりですがきっと価値があるのでしょう。
でも手が届かないなぁ・・・

三国志と言えば

昔、NHKの人形劇の三国志が解り易くて良かった。
ただし、孔明が亡くなるとこまででしたが、子供にも理解出来る内容でした。
中央電視台製作のドラマ「三国演義」はケーブルテレビで観てますよ!。

♪花かばさん

いろいろご覧になっていますね。
私も見たいという願望がさらにふくらみました。
「レッドクリフ」はまさに諸葛兄弟の活躍するところですよね。

実は… その2

花かばさん:
実は私はおっしゃる人形劇を見て三国志にはまり、中国に興味を持ちました。あの番組がなければ確実に私の人生は今のものと変わっていたでしょう…。今でもCSでたまに再放送をやっているようですね。

藤十郎さん:
日本語の字幕がなくて良いのであれば、中国のネットで見ることはできますが… 画面から雰囲気だけでもおわかりになるのではないかと思います。

80年代に作られた中央電視台の四大奇書シリーズのドラマはいずれも名作として知られています。特に『三国演義』はCGのなかった時代にセットを組んで本物のエキストラを使って撮影したことでも有名です。
中央電視台は数年前に『西遊記』をリメイクし、現在『紅楼夢』をリメイクしたドラマと撮っていますが、『三国演義』をリメイクする勇気ある監督はなかなか現れないと思います…

♪紅娘さん

映画館で予告編だけは見たのですが。あの船が山ほど押し寄せてくる映像はかつてブラッド・ピットの出た「トロイ」にもあったなぁ、なんて思いながら。
来週ヒマができたら以降かなと思っています。最近見たい映画がないんですよ。

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