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雪 

昨日は天皇誕生日で、今夜はクリスマスイヴ。
今上(とか「当今」とかって最近はあまりいいませんね。要するに、現天皇)とイエス・キリストはほぼお隣同士だったのですね。
私が大学2年生の時、国文科新入生歓迎コンパというのを先輩たちに開いてもらいましたが、その席上で恩師が

    不思議な歌

を歌われたことを覚えています。
北原白秋作詞・中山晋平作曲の「皇太子さまお生れなった」という歌で、

  日の出だ 日の出に 鳴った 鳴った ポーオ ポーオ
  サイレン サイレン ランラン チンゴン
  夜明けの鐘まで 天皇陛下 お喜び
  皆々拍手(かしわで) うれしいな母さん
  皇太子さま お生れなすった


というものです(歌詞の通り、朝の6時39分の誕生だったとか)。
恩師は大正15年生まれで、昭和8年の今上の誕生をかろうじてご存じなわけです。
時に7歳の恩師は学校で習われたのではないかと思うのですが、それをよく覚えていらっしゃったものです。
キリストの誕生といえば今でもクリスチャンの皆様を中心に賛美歌として歌われたりするわけですが、
豊竹英大夫さんの

  ゴスペル・イン・文楽


もありますね。

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ホワイトクリスマスというのは、この星が熱球化している昨今、関西の平野部ではほとんどありません。子供の頃はまだあったのですが・・・。
北国の皆様にとっては時として大敵でしょうが、そうでない私などには雪というのはやはりいいものです。三好達治の「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む」じゃありませんが、厳しい冷たさとともにえもいわれぬ温かさまで感じさせられます。
武原はんの名演が伝えられる地唄舞といえば

    

  花も雪も 払へば清き袂かな
  ほんに昔の昔のことよ
  わが待つ人も我を待ちけん
  鴛鴦の雄鳥にもの思ひ

落語の「たち切れ(たち切り)」にも用いられた名曲ですが、出家した芸妓がその若き日を思い出す内容は、厳しさと冷たさとそして許しの心のような天からの賜物に彩られているように思います。
夜半の鐘の音を聞きながら寂しい独り寝をする女。命は惜しくないけれども自分はもう憂き世を捨ててしまった。
落語では芸者の小糸。若旦那が小糸に入れあげたため100日の蔵住まいを命ぜられ、会いに行ったときはすでに遅し。小糸は亡くなっていたというお話です。
文枝さん、米朝さん、松之助さんなどで聴かせていただいた演目ですが、あかんたれ男に芸者さんというのはほんとうにもうどうしようもなく大阪的で、いい話だと思います。
雪をみると温かさと冷たさを思うのはやはり私自身が

    関西のあかんたれ

だからなのでしょう。

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コメント

ゴスペル・イン・文楽

今年は滋賀県栗東市で、滋賀の教会が協力して行う「びわ湖クリスマス」の催しとして行われました。滋賀の方々が、思いの外文楽を見た経験ある方が多くて、また司会の桶田牧師先生が和服で登場され、大阪弁で挨拶されるなど、非常に暖かい雰囲気の中で行われました。今年は特に、呂茂大夫さん希大夫さんの成長が大きかったと思います。呂茂さんは特に、腹の底からの声でしかも人物の語り分けが見事にはまるようになってこられました。紋臣さんがペテロを遣われましたが、可愛さがあって素敵でした。繰り返しながら、こうやって演じる方も上達し演じ方も洗練されてくるのを見させていただいて感謝です。
 藤十郎さま、お大変でしょうが、ブログはお続け頂ければ、と願います。玉石混交どころか1000に3つもあればいいほどの良質の日本語表現と内容の読めるブログで、プロとしての文章の模範をお示しください。今日のクリスマスでも思いました。アマチュアの方が御自身で楽しまれるのと、プロの方が命がけの芸で人を楽しませるのとは次元が違うのです。もっとも、プロの文章をただで読めるのが当たり前と思われても困るのですが・・・

♪まゆみこさん

呂茂さんは口の形がよく、顔の筋肉も柔らかそうで、太夫さんらしい語りのできる人だと思うのです。声も出ますし、頭もいいですから、素質としてはじゅうぶん。
あとは稽古と人生体験と自信。頑張って欲しいですね。

そうか!ただで読んでもらっては損ですね!10回閲覧するごとにじゃがりこ1個を寄附していただきくようにしましょうか!(笑)

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♪管理人のみ……さん

どうもありがとうございます。よきクリスマスを!

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