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ベー助登場 

このブログに時々来てくださる若い小学校の先生に

    ベー娘 (べーこ) さん

がいらっしゃいます。
彼女も耳にいささかの障害があり、それでも小学校の普通学級の先生としてバリバリバリバリ働いています。
「ベー娘」というのは「ベートーヴェン娘」の意味で、大学で音楽を専修した(ピアノがうまいだけでなく、管楽器も和太鼓もあれこれおできになるようです)彼女が自らをベートーヴェンになぞらえられたのです。
孤独感と責務の重さに負けそうになりながらも一生懸命働いている彼女の日々は、元祖ベートーヴェンの獅子奮迅ぶりになんら劣るものではありません。小学校では当然合唱の指揮などもされるわけですが、そのうまさは同僚の先生方を圧倒されているようです。

今から200年前の

    1808年12月22日

に初演されたのはベートーヴェンの偉大な二つの交響曲、いわゆる「運命」と「田園」。
当時は「田園」が第5番、「運命」が第6番とされ、演奏順も「田園」が先だったようです。
寒い劇場での長時間の演奏会にお客さんの評判はよくなかったそうですが、今からみればまさに歴史的な夜だったことになります。
「田園」の描写力には感嘆を禁じえません。ピッコロやトロンボーンも含めた多様な楽器の長所を生かした構成は[指揮者]ベートーヴェンのまなざしを感じます。
「運命」には、あの4つのタ・タ・タ・タンという音が全体を支配しながらも闇から希望へと抜け出す強い精神性を感じます。すでに耳の症状が致命的であることを察知していたベートーヴェンの心の中はどんなものだったのかと思いやるばかりです。

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・・・とまあ、なかなか高尚な話を続けたのですが、ここでコロッと日常の話題になってしまいます。
「運命」の初演のまさにその12月22日に、私の

    朗読演習

のクラスでは、学生が芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の朗読に挑戦しました。
原則的にテキストを見ずに、ほんの数行ですが、一字一句を大事にして、全体のリズムを考えながらリレーで読んでいくことにしました。
もう一度全体を私が読んで注意点を確認した後、10分間各自で読むこと、といって私は席をはずし、教室の隅っこにいました。
そして本番では普段にもまして真剣な表情の学生が、ときにはつっかえ、時には忘れたりしながら、読み通してくれました。
ベー娘さんの合唱指揮ような専門的なことはできない私ですが、

    ベー助

を名乗ろうかと思ったくらいです(笑)。
この授業は来年で終わりとなります。来年は、さあ、どうしようかとわずかながら期待も膨らませています。

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コメント

初めて買ったレコードが

レコードって古いですが、初めて買ったのが「田園」でした。
理由は簡単で、フォーククルセイダーズが、ザ、ズートルビ(笑点から出たズートルビとは関係ないです)という名前で「「みずむしの歌」というシングル盤を出したのですが、イントロが田園交響曲やったんです。
ただそれだけの理由ですが、お気に入りで何度も聴いた子供の時を思い出しました。

♪花かばさん

そうそう、あの曲はクラシックの旋律を散りばめている、最近の言葉で言うと「パクっている」曲でした。
私も指揮者は忘れましたが、ロッテルダムフィルの田園を中学時代に買った覚えがあります。

朗読演習

朗読演習やめるんですか?!
朗読はいま静かなブームだそうですし、コミュニケーション力をつけるのに優れた授業だと思うのですが・・・。
私スピーチが大苦手なので、受けたいです!

♪やたけたの熊さん

そうなんです。やめるというか、なくなるのです。
教養科目ででも続けられたらと思うのですが、無理だと思います。
児童学科という学科があるのですが、そこで取り入れたらいいのに、とも思います。しかし私は何の権力もないので……(笑)。
先日熊さんから教わった宮本輝さんの話をしたのです。ところが、「みんな、宮本輝って知ってるよね」と第一声を発すると、学生全員が一斉に首を(横に)振り、私はいきなりずっこけてしまいました。
宮本輝、知らんの……?

タイトルにびっくり

こんな大々的に紹介頂き、ありがとうございますm(__)m
Beethovenの世界的偉大さには少しも共通点がありませんが、あの眉間にシワ寄せたオジちゃんをリスペクトするBeethoven娘こと、べー娘です。


小学校の朗読(いえ、音読ですね)指導に日々悩んでいます。学生さんのように積極的に真剣に取り組めるような雰囲気作りから…まだまだできてません。
ぜひ指導のポイントなど、ご教授願います!

♪ベー娘さん

実家に帰られてパソコンを開くまもなく飲み食いに励んでいらっしゃるであろうスキに(笑)こっそり書いた記事だったのですが、あっさり見つかってしまいました。
いやいや、ベー娘さんも○○小学校的偉大さはすばらしいものですし、そのうちさらに△△府的に知られ、やがてはあのおじちゃんに追いつく日が来るでしょう。
途中まで学生も全然積極的ではなかったのです。「単位だけチョーダイ」の雰囲気。それを変えたのは芥川龍之介の文章力でした。
名文を覚えるのはいいものですね。
残る2回の授業では『平家物語』の祇王か大原御幸を原文で少し暗誦させようかと思っています。
ベー娘さんご自身が何かを暗誦して一度聞かせてみたらいかがですか? 私のところでは三木露風の「赤とんぼ」を歌わずに4連の詩として朗読してみたり、まどみちおの「ぞうさん」を対話風に読ませたりしてみました。
自分自身がシャボン玉になりきってからだを動かしながら「シャボン玉飛んだ、屋根まで飛んだ」を歌ったりするのも面白いです。これなら私のようなオンチでも楽しく歌えます(笑)。
声をボールのように投げあう。
目を閉じさせて、ある子供に向かって「今日はいいお天気だねぇ」と声をかけて、自分に向かって言われたと思った人に手を上げさせる。
いろんな遊びの中でコミュニケーションを広げる方法がありますね。

大変参考になりました

おっしゃる通り、たまたまケータイから拝見しなかったら気付きませんでした(笑)

すぐにでも実践できそうなことばかり教えて頂き、大変参考になります。
ありがとうございます。「しゃぼんだま」のような体を動かすような学習は、小学生が大好きです。
3学期はもっと国語の時間が充実するように、教材研究を頑張ります☆

♪ベー娘さん

『シャボン玉』の「こわれて消えた」の部分できっといろんな表現ができるでしょうね。
学級崩壊の小学校ではコミュニケーション教育を取り入れる必要がありそうですが、それには言語表現、身体表現が有効ではないかと思うのですが。どうせならモンスター親も連れてきて一緒にやらせたほうがいいと思いますけどね。
竹内敏晴さんの本をぜひ読んでみてください。

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