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吉田屋 

正月の公演でないとおよそさまにならないのが

    吉田屋

です。
大晦日のもちつき風景に始まって、雰囲気を盛り上げて、徐々に物語に入っていきます。
伊左衛門というのは上方の頼りない若者ではありますが、治兵衛や忠兵衛と違うのはもともといいところのおぼっちゃまだというところでしょうか。
夕霧となじみを重ねて、もう7つになる子もいる。
ただ、親から勘当されて逼塞、プライドを紙衣が包んでいるような姿で出てきます。
夕霧の痴話喧嘩がなんともあほらしいくらい。

コタツ抱えてウロウロするのは

    玉男師匠

がおもしろかったですね。
もちろんヨイショと持ち上げるのですが、むしろコタツが伊左衛門にくっついてくるような感じでした。
勘十郎さんは動きが大きいので、こういうところはいかにもコタツを持ち上げている、という感じに見えました。

この伊左衛門という役は、歌舞伎で言うなら二代目鴈治郎、十三代目仁左衛門、そして当代の仁左衛門。上方の役者でないと出ない味がありそうです。誰がこの味をついでくれるのでしょうか? なんでもかんでも愛之助に期待してしまう悪い癖があるのですが、どうなんでしょう?

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このお芝居でキーマンになるのはやはり

    喜左衛門

でしょう。
「イザエモン」と「キザエモン」という一字違いながら、こちらは風格すら感じられる中年の魅力です。
この人が徹底的にサポートしてくれるから伊左衛門は立ち直れたともいえそうで、玉輝さんのどっしりした雰囲気がよく映えていました。
さて、夕霧は和生さんでしたが、これは大変な役ですね。簔助師匠が持ってこられた役だけに、どうしても見比べられてしまいますし、なにしろあの大きな人形ですから大変だろうとお察しします。
夕霧は私のイメージでは清十郎さんの仕事になっていくのかなと思うのですが、今はやはり和生さんクラスでないと難しい大役だろうと思います。

店の中の飾りつけも正月の雰囲気をたっぷり味わえるもので、正月、しかもできれば

    松の内に見たい演目

だろうと思うのです。

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コメント

そら仁左衛門丈

>藤十郎さま
坂田藤十郎丈と中村雀右衛門丈の後の夕霧は風情ありました。ワタクシ的には仁左玉版が馴染み深いです。和生さんの夕霧よかったやないですか。新コンビになって静と忠信ずーと見せてほしいです。
さて、昨日は久々にたまったエントリ棚浚えしました。清十郎さんのお染、あんでええんか分からないです。まつわりつく悪縁というか無神経なイメージに演じたらあかんのでしょうね。
また、花かばさまのリクエストで頼光四天王と酒呑童子も素人レポ書きました。大江山は、ほんまはどこでしょう。

検非違使

喜左衛門の首ですが、検非違使に違和感をもちました。吉田屋の座敷に一人だけ侍がいるようで、どうもしっくりしません。「嬶も尻餅ついて悦んでおります」てな、少々お下品な台詞にも合わないと思うのです。
と言って「この首のほうが適切」と言うような見識を持ち合わせているわけではありませんが。
首割りされている文雀師匠に聞いてみようかなぁ。ウソですよ(笑)。

♪おとみさん

「大江山の解説」「風呂敷が届いた!」「文楽リポート」など一気に拝読しました。酒呑童子は茨城童子との関係やそもそも「しゅてん」とはどういうことかなどいろいろ謎もありそうです。大江山の位置については当然ながらよくわかりません。老いの坂のほうは、大阪側(能勢町経由)から私も行きました。
小松和彦「酒呑童子の首」佐竹昭弘「酒呑童子異聞」。

♪やたけたの熊さん

喜左衛門の存在がこの作品をぎゅっと締めているという感じですね。
孔明だとまたちょっと違いますかね。あまり武士にならない検非違使首がやはり妥当なところでしょうか。図書館に行くついでに文雀師匠宅を訪問されたらいかがでしょうか?

1月松竹座の「吉田屋」

こんにちは! 今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

1月に松竹座の「吉田屋」を見てきました。あまり期待はしていなかったのですが扇雀さんの伊左衛門が「ボンボン」の雰囲気があって、とても良かったですよ。やはりセリフに難がありましたが、今の中堅の歌舞伎俳優の中では良い線をいっているのではないかと思います。愛之助さんはこの数年骨太の役を勉強中のようですので、伊左衛門をやるにはまだもう少し時間がかかりそうですね…
歌舞伎を見ていると、上方の雰囲気をかもしだす俳優さんが本当に減っているのを痛感します。市川右近さんのような、大阪出身で上方の濃い雰囲気を合わせ持つ俳優さんもいるのですが、何せ猿之助さんが病に倒れられてから舞台に恵まれず、本当にもったいないと思います。昔、右近さんの勉強会での「河庄」の映像を見たのですが、歌舞伎の舞台で、あれほど吉田玉男さんの舞台の雰囲気が出ている舞台を初めて見て衝撃的ですらありました。

♪紅娘さん

そうでしたか。
歌舞伎はもはや楽しめない私も、配役を見て扇雀さんにはほぼ期待していなかったのですが(スミマセン)、そういうご感想をいただくとうれしいですね。
愛之助という人は大事に育てて本物の上方役者になってほしいと切望しています。ほとんど記憶のない彼の声もいつか聴いてみたいものです・・・。

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