東京公演
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文楽東京公演が始まります。
今回は三部制なんですね。
第一部は
鬼一法眼三略巻
から「播州書写山」「清盛館兵法」「菊畑」「五條橋」。
播磨国書写山は古くから知られた名刹で、私などにとっては弁慶より和泉式部が円教寺の性空上人に送った「冥きより冥き途にぞ入りぬべきはるかに照らせ山の端の月」と詠んだことのほうがなじみが深いのです。その書写山での弁慶の話に始まって義経が「六韜三略」を手に入れて、五条橋で出会うまでを描くことになるようですね。咲大夫さんの「菊畑」は綱子大夫からの改名の時の演目ではなかったでしょうか? 今回は堂々たる「切」ですね。
第二部はいわば名作劇場。
伊賀越道中双六 「沼津」
艶容女舞衣 「酒屋」
「沼津」は綱・住のリレーです。私は津大夫の沼津をいまだに忘れられないのですが、いつ聴いても泣かされる演目です。
今回は簑助師匠が十兵衛ですね。
一方、「酒屋」のお園は文雀師匠で、これは文五郎型のお園ですね。床は英・嶋のリレー。嶋師匠はいつぞや越路師匠の代役で拝聴したのが記憶に残っています。
↑応援よろしく!
そして第三部はシェイクスピアの「テンペスト」より
天変斯止嵐后晴
大阪ではまずまずの評判だったように思うのですが、東京のみなさんはどのようにご覧になるのでしょうか? 新作のあり方についてまたご意見が伺えればと思います。
東京公演で閉口するのはチケット代の高さ。
今回も普通に買えば5700円×3=17100円
大阪の夏が4600円×3=13800円
でしたから、(内容は違いますが)かなりの割高です。
私がいつも上野に行って元を取ろうとする(笑)気持ちもお分かりいただけるのではないでしょうか。
それはともかく、この公演もみなさん新型インフルに負けずご健闘ください!
- [2009/09/05 00:00]
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コメント
残念です
いつも楽しく読ませて頂いています。
どうしても時間が取れず行けません。「鬼一」のような伝奇風味な物語が大好きで残念だったんですが、実は今「酒屋」が簑助師匠の十兵衛、お園は文雀師匠で、と知り泣きそうです。見たいなぁぁ。
ぶらりと・・・
東京公演は料金の高さもありますが、当日ぶらりと入れないのがネックです。前売券を買う習慣のないわたしには、とてもむりです。
一昨日、久しぶりに泊りがけの東京出張。夜、宿への経路上にある浅草演芸ホールにぶらりと寄りました。遅い時間なので割引2000円。隣のビル地下にある西友で求めた、お弁当+缶ビール+カップのお酒をお供に、2時間楽しみました。トリのころには酔って眠ってしまってましたが(笑)。
♪sizuka 2009 さん
sizukaさんが、ご自身のブログ(「文楽ゆめうつつ」。リンクからどうぞ)でもお書きになっていらっしゃるように、文雀師匠の浅香(浜松小屋)や典侍局(渡海屋)など、すてきでした。
今回は簑助師匠とはひと味違う「お園」で、これまた楽しみ。
その簑助師匠が「お米」でなく十兵衛。新鮮ですらありますね。
11月は本来の簑助=小春、文雀=女房葛の葉。楽しみは錦秋まで取っておきましょうか。
♪やたけたの熊さん
たしかに、「ぶらりと」感覚はいいですね。
「お、文楽か。何やってんねん? 沼津か、よし、ちょっと覗いてみよか」ですね。
帰りに「きょうの○○はん、あかんかったなぁ」とぶつくさ言いながら帰るのもこれまたけっこうかと。
私は以前池袋が定宿でしたので池袋演芸場を覗きに行きました。
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