修理
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まったく、何でこんなことをやってるんだろう、と思うことがしばしばあります。
この夏、小道具作りに精を出したことは申しましたが、今度は後始末、人形の修理をしました。
もっとも、首の塗り替えとか、ウナヅキの糸のかけ替えとか、そんな難しいことができるわけではありません。
しかし、私にとってはかなりの難題です。
しばしば、小学校時代に図画工作が苦手だったことは申しましたが、実はそれ以上にダメだった科目があったことを告白せねばなりません。それは、
家庭科
です。
針に糸を通すのはうまかったのですが(笑)、それからあとがどうにもなりません。
運針なんて言われてもまっすぐにはできません。またまた言い訳ですが、左利きの私になぜか家庭科の教師が
針は右手でお持ちなさい
などとおぬかしあそばされたことも一因になっていると思います(ただし、実際は左手でもできませんでした)。あの頃はまだ左利きというだけで小さな差別があったようです。
ミシンなんて私に触らせると危険でしたね。足で踏むミシンがありましたが、前に進めているつもりが後ろに下がったりして。教師があまりの不出来に不思議がっていました。
料理に至っては包丁なんてアブナイの何の。どういうわけかご飯だけは炊けたのですけれども。
もうとにかく、家庭科で何かを作れと言われると真っ青になったものです。
ところが親に手伝ってもらうというのが嫌で、結局はまた友人たちから嘲笑を受けることになるのです。女の子にもよく笑われて哀しかった・・・。
↑応援よろしく!
例の「無言劇 山」でのことです。
学生の熱心な稽古の結果、娘首の人形(今回は「山の神」として登場)に付いている
鈴がひとつ
取れてしまったのです。走るとシャンシャンと音がするので、可愛くていいですよね、あれ。
学生に「付けといて」と頼めば、彼女たちは何の苦もなくきれいに仕上げてくれるはずです。が、そこは、ほら、小学校時代にも親に頼まなかった依怙地さが顔を出すわけです。
学生が「すみませ~ん」と言って鈴を持ってきたので格好をつけて
いいよ、付けとくよ
とうっかり言ってしまったのです。
我ながらすぐにイイカッコするんだから・・・。
で、先日研究室で裁縫道具(これは常備しています)を取り出してコソコソと針仕事に励んだわけです。
お願いだから
誰も部屋に入ってこないでね
と、小道具作りの時と同じように祈りながらの5分ばかりの仕事でした。
↑鈴がひとつありません、わかります?
右は針箱。人形用の小道具ですが、この中に裁縫道具を入れています
↑見るからに不器用。
ちなみに、針は今でも左手でないと使えません
↑はい、できました
- [2009/09/11 00:00]
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小学校の頃は
私も家庭科が苦手で嫌でした。運針はまっすぐ縫えないし、ミシンは自分の手を縫ってしまいそうで怖かったし、何より大嫌いな胡瓜を輪切りにするのが嫌でした。
そんな人間がいまは主婦をやって毎日料理をしているのですから世の中不思議なものです。相変わらず針仕事は苦手です。と思ったら、下の息子は器用で、家庭科の授業で編み物をしたら抜群の出来で先生からおほめを頂いたそうです。私にも指編みでマフラーを手作りし、プレゼントしてくれました。息子の手作りマフラーをしてる母親はめったにいないと思います。(笑)
唯一の得意技
鈴を5分で付けられる。すごい!!!
学生時分、下宿先でパジャマのボタンひとつ付けるのに小1時間かかったことがあります。力仕事をしたかのように汗だくになりました。いらい針はもったことがありません。
超ブキッチョなんです。
でもリンゴの皮むきだけは得意なんです。皮を長くつないだままリンゴを剥くことができます。超ブキッチョのわたしに、神さまがひとつだけ得意技をもたせてくれました(笑)。
♪まゆみこさん
そうですか、なんでも器用になさってしまいそうなまゆみこさんなので、ちょっと想像がつかないくらいです。
親孝行なご子息、お母様ご自慢のご子息ですね。きっと女性に人気がありますね、ご子息は。
♪やたけたの熊さん
うまい人、いますね。あれよあれよというまにきれいに皮を剥いてしまう人。
私はダメ、まるでダメです。幼稚園児並みの剥き方しかできません。周りで見ている人をヒヤヒヤさせるような「腕前」です。
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