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プロの技 

先月終わった

    伝統芸能演習

の稽古をしているときにつくづく思いました。
学生が悪戦苦闘しているのに、師匠の模範演技になると、突然人形に命が入るのです。人形が勝手に動いていて、師匠は後ろに立っているだけ、という印象です。
動かしているという作為がないのです。
これが

    プロの技

というものか、と目を瞠ります。
もうひとつ驚くのは、師匠が主遣いをすると左遣いの学生の動きが変わるのです。何も指示を出しているわけではないのに、次に何をすればいいのかが自然にわかるような感じです。足も自然に動き出します。
自分が動くことでおのずからリードする、指導の極意のようなものすら感じました。

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翻って、わが身を思ったのです。
一体私には「プロの技」として

    誇れるもの

があるだろうか、と。
残念ながら、いまのところ何も思い当たりません。
一種の専門職に身をおきながら、飛びぬけた技というものを持ち合わせない哀しさ。
口からでまかせの「授業」ならなんとかこなしていますが、誇れるものとなると・・・。
また、私の苦手なのが

    学生を動かすこと

なのです。
人を動かすというのは人を育てることでもあり、重要なことですが、それが苦手なのです。
主遣いの心で、この後期は頑張ってみるほかはありません。

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