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インフルエンザ 

誰が鶴澤燕三やねん!と突っ込みたくなる病気です(文楽ファン以外の方、わかりにくくてすみません)が、この正月の寒さのせいであるいは体調を崩して罹病される方がいらっしゃるのではないかと案じております。
もちろん私自身も決して安心できません。
昨年5月の大騒ぎのときは勤務先の大学もマスクだらけ、今もマスクを常時着用している同僚がいます。
私はどうもあれはうっとうしくて、しかも

  手洗いのほうが重要

という信念(笑)を持っていますので、めったにマスクは着けません。
私は肺に爆弾を抱えていますので、インフルエンザなどに罹るとやはりやっかいです。医者も「絶対に」という言葉を使って予防接種を勧めますので、やむを得ず先月してきました。

なんでも、ワクチンは当初2回といわれていたのが1回でも有効だということになり、さらに流行慣れ(?)してしまったのか、罹ったらリレンザでも吸えば治る、ということなのか、必ずしも希望者が殺到しているとはいえないそうです。
私は、12月の半ば頃に病院から「●月○日に接種がありますので来ませんか?」という

  エイギョウの(笑)電話

がありまして、事前の医者の「絶対に」という脅迫(うそです)もありましたので行ってきました。時間も指定されているのは、どうやらある程度の人数に接種する分量の「大瓶」のようなものがあって、それを消化しないとまずいから、というような事情もあるようです。

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行ってみるとびっくりしました。ここは高齢者施設か、というくらい、受診者(被接種者)の平均年齢が高いのです。子供も優先接種の対象になっているのに、私が行ったときはゼロでした。
私は「基礎疾患を持つ者」というのが優先接種の理由でした。まずはその日の体調などを記して熱を測って、呼ばれるのを待ちます。その間にも次々に高齢者の方々が部屋に入っていかれます。私はなんだか少年になったようで(笑)、待合の席が一杯でしたのでお譲りしたほどです。
で、私の番になって、あっという間に接種は終わり(当たり前ですが)。そのときに医者が

  ◆注射したところは揉まない
  ◆今夜風呂は入ってもよい


と注意をしてくれ、もうひとつ、

  ◆30分、院内にいてください

と言われたのには驚きました。病院も初体験ということで慎重になっているのですしょうか。
さらに予防接種をした、という証明書までくれまして、それには製薬会社の名前からロットナンバーまで書かれていました。
私はバカ正直に30分間院内をうろついて帰ってきたのですが、普段さほど外来患者の多くない病院なのに、

    もうかるだろうな

などと下種の勘繰りをしてしまったのでありました。

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コメント

マスク

拙宅の近くに内科医院があります。ぐったりとしたマスク姿の子供さんが、マスクをしたお母さんにダッコされて玄関に駆け込みます。失礼とは思いながら、わたしは息を止めて通り過ぎます。
マスク50枚入×5箱も買ってしまいました。でも家族の誰もしません。わたしは花粉症なので季節になると使いますが、50枚もあれば1シーズン足りますから・・・。

♪やたけたの熊さん

250枚ですか!
花粉症仲間の花かばさんにわけてあげてもまだまだ余りますね。
でも息を止めて走り抜けるのはほとんど意味がないように思うのですが、奥様はなんとおっしゃいます?

インフル燕三

イントネーションの関係だろうと思うのですが、「インフルエンザ」という言葉を単体で耳にしても燕三さんのことは思い浮かばないのですが、「インフルエンザウイルス」「インフルエンザ対策」など、連語になると「燕三さんがどうしたって?」と脳が拾うんですね。ダジャレには抑揚や拍数はけっこう大切なようです。

鶴澤燕三ウイルスやなんて、なんぼほど感染力の弱いウイルスやねん。襲名によってしか伝染せんというのですから。

♪えるさん

なるほど。抑揚については日本語関係の話で学生にうるさく言うこともあるのですが、恐れ入りました。お世辞でなく、ためになります。
襲名でしか感染しない。うまいっ! センセイ、文楽爆笑エッセイの一項目に入れましょうよ(いつから私はえるさん担当の編集者になったのやら…)。

暗黙の知識

一文の中に「のですが」で終わる文節を二つも入れてる段階でもうダメです。二度めのを「のに」に直さないと。

というような推敲はおいといて、イントネーション規則の知識って不思議です。「簑助はん」みたいな特殊な例は別として、音声日本語話者の多くが「団吾」と「団七」、「清二郎」と「清志郎」の抑揚を使い分けられると思うのです。

そこには、意識していない規則の知識があるはずです。「簑紫郎」と「清志郎」の、「簑二郎」と「清二郎」のパターンは共通だし(後者については後半部のみですが)、初めて目にする名前にもその規則は応用されます。たとえ「錦吾」という名を初めて目にしても、「錦糸」とではなく「団吾」と同じ抑揚で読む人が多いでしょう。

「いっぽん、にほん、さんぼん」など数の下につく言葉もそうですけど、ルールは頭の中にあるのです。例外的に難しい例は別として、答えは一瞬にして出されます。それなのに、このルールを言語化するのはなんて難しいんでしょう。外国人に質問されたら即答できませんよね。

長っ

私こそ、コメントを短く締めることを考えませんと。

それより、インフルエンザと泊数的にも抑揚的にも脚韻を踏む言葉はないかなあとずっと考えていまして、たった今、ようやく思い当たりました。

「暖房便座」。

連投するほどのネタじゃなかったかも。

♪えるさん

いろいろな問題を書いて下さってありがとうございました。随分お時間を使わせてしまいました。
「暖房便座」まで考えていただいて!私は長文を拝読するのはまるで苦になりません。みずから長文ダラダラエントリーを書いているくらいですから。
さて何から申し上げたらよいのか困っているのですが、今長いお返事を書きにくい状況にありますので、ひとつだけ。
私は学生に秘密は口の中にあるのかもしれない、と話すことが多いです。
国文科出身ですが、音韻の授業は事実上受講しておりませず(逃げまくっていた?)、偉そうなことは言えませんが。
また機会を見つけてエントリーに立ててもよいかなと思っております。

こういうのは

JSLやJFLの、あるいは教授法(日本語教師養成コース)の先生方の方が強そうですね。

音韻にせよ活用にせよ語義・語用にせよ、こういう「すでに知っている規則」の言語化を試みるのは子どものころからの趣味(?)でした。大人になって日本語教育の勉強を少しだけかじったことがあるのですが、そのときの教科書ときたらパズルのネタバレがぎっしり載ってるようで「うわーもったいないうわーもったいないわーわーわー」という感じでした。

またインフルエンザの話から離れちゃいましたね。

♪えるさん

実は、「何から申し上げたらよいのか」という項目のひとつに日本語教育のことがあったのです。
燕三さんのようなバイリンガルでも日本語より三味線を教える方がいいでしょうね。

発音も。

ドイツ語圏の方なら何の問題もなくこなせるのでしょうが、英語話者の中には語頭に限って「つ」音が発音できない方がおられます。「みのつぐ」はきれいに言えるのに、「つなたゆう」は「とぅなたゆう」になってしまうんですね。一度、ご案内したお客様が悔しがって隣席で延々と発音ドリルを始めてしまわれ、周囲に御贔屓さんがおられないことを祈りました。tunaでは鮪大夫になってしまいます(語感的には錣大夫みたいですが)

「錦糸」や「団七」の「ん」も英語圏の方にとって発音しづらいもののようです。私も英語の"answer"や"rainbow"を言えないのでおあいこですが、「伴内」の「ん」になってしまうんですね。「紋臣」の「ん」が東西共通なのかほぼそのままです。

「勘緑」は"Kanroku"がローマ字表記としては正しいのでしょうが、"Kanlok"と書いた方がそれらしい「ん」(≒紋臣風の「ん」)が期待できそうです。「燕三」も"Enza"と書くようですが、発音的には"Endsa"の方が近いですよね。

いかん、ひとさまの日記なのに、この手の話を始めると止まらなくなってしまいます。

♪えるさん

いやいや、これだけ発展させて書いてくださると得をした気分です。
韓国の方の濁音(と日本人が意識している音)なども不思議ですね。

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