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片外し 

昨日、禿の髪のことを書きましたが、実は女性の髪型のことなどさっぱりわかりません。
四天王寺さんの近くにある、名越昭司さんの

  鬘司庵

には何度もうかがい、鬘もずいぶん拝見しましたが、なかなか区別できません。あれがすべて頭の中に入っているという名越さんのキャリアはすごいものです。
私の大学所蔵の文楽人形の鬘(お染髷)を結って下さったのは名越さん、結い直しもしていただきました。

さて、奥女中などの髪型の代表というと

  片外し

この役が遣えるようになると立女形遣いですね。
この公演の『伽羅先代萩』で政岡を遣われるのは

  桐竹紋寿

さん。大阪本公演での政岡ですから、名実ともに立女形遣いと認められた感があり、嬉しい限りです。

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紋寿さんは淡路から文楽に入られた、人形の申し子のような大ベテラン。ただ、上に簑助、文雀のお二人がご健在で、なかなか大阪本公演での政岡役は回って来ませんでした。
自伝

  『女形ひとすじ』

の副題が「おつるから政岡まで」でもありますから、いつかこの役を文楽劇場の本公演で拝見したいと思っておりました。それが叶うこの公演は記憶に残るものとなったのです。

  千松の亡きがらを抱く

政岡。
紋寿さんの眉根に哀しみがボッと浮かびます。

 紅の永遠(とは)の眠りの子守唄
  我は(おりや)千松に歌はぬものを

 女の愚巻き込みてけむ片外し
  包むごとくに千松を抱く

 子を抱くや子に抱かるゝやうち振るふ
  紋寿の眉に政岡は映ゆ

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