観音さん
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あくまで感覚的なものでかまわないのですが、「観音」に敬称を付ける場合、
観音様 観音君
観音ちゃん 観音さん
観音はん 観音殿
観音どん 観音やん
などでは、どれがベストでしょうか?
私など、居住地(兵庫県宝塚市)の市内に安産祈願で知られる中山寺があり、昔からそれを
中山の観音さん
(本尊は十一面観音)
と言い慣れてきたこともあるのか、つい「さん」付けしてしまいます。
観世音とか観自在とか言われるこの菩薩は、歴史的に見ても庶民に広く愛されてきたため、私の感覚は珍しいものではないような気がしています。
しかも、どちらかというと女性的(特に日本で?)な印象もあり、はんなりと「観音さん」「観音はん」というあたりがよさそうに思うのです。
そこまで言わなくても、「おしゃかはん」「お大師っさん」「天神さん」のように仏神の類を近所のおっちゃんのように呼ぶのは関西では普通ですけどね(笑)。
で、観音さんは
阿弥陀如来の脇侍
としても存在感がありますが、著名なお寺、お堂に本尊として美しい姿を見せてくれます。
千手観音
というと奈良の興福寺、京都の清水寺、三十三間堂、和歌山の粉河寺、道成寺など、
十一面観音
であれば奈良の東大寺二月堂、薬師寺、長谷寺、京都の観音寺、六波羅蜜寺、大阪の道明寺など。
このほか、法隆寺や四天王寺の救世観音、滋賀・石山寺の如意輪観音など、歴史の教科書などで見かけたりしますね。
↑応援よろしく!
観音さんは地蔵さんと違って現世利益をもたらしてくれます。宝くじは
南無観世音菩薩
と言いながら買いましょう(笑)。
日本のいわゆる仏教世俗説話を読んでも、観音さんは経済的、文化的、社会的支援をしてくれます。
我々衆生の苦悩一切を払ってくれる
大慈大悲
があるわけです。
「それほど苦しいなら極楽往生させてやろう」なんておっしやらずに、たちどころに病気を治してくれたり、ベターハーフを紹介したりしてくれます。わかりやすいです。
お里・沢市を救ってくれるのが観音であるのもむべなるかな、ですね。
- [2010/01/17 00:00]
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やんごとなき人
さきほど神戸・元町から帰ってきました。震災の慰霊祭に・・・という殊勝なことではなく、新聞屋さんからもらった招待券でレオナール・フジタ展を覗いてきました。
展覧会のあと、お気に入りのハタ珈琲店に向かいました。と、行く道が遮断されています。やんごとなき人が通るところに偶然遭遇したのでした。
白バイ、パトカー、黒塗りのクルマ10数台の列にはさまれて、センチュリーに乗った皇太子さんが笑顔で手を振ってました。
初めてナマで見てわかったこと・・・
その1・・・お巡りさんが親切に説明してくれる。オバチャンが「あれ?雅子さんがおらんがな!」。若い婦人警官「昼食後ホテルで休んでおられます。すみません」となぜか謝ってました(笑)。
その2・・・警官はAD。「みなさん笑顔でお出迎え願います」と若いお巡りさんが雰囲気を盛り上げてました。まるでテレビのADです。これまたオバチャンが「生活苦で笑えるかいな、ハハハ」とちゃかしてました。日の丸の小旗を配るのも警察かなと思うのですが、配った頃にわたしはいなかったもので確かではありませんが。
その3・・・笑顔で手を振る場所は一部だけ。寒いのにセンチュリーの窓を開けて手を振るのはたいへんですが、沿道をずっと手を振るわけではなさそうです。元町の場合は、商店街を交差する道路のほんの50メートルくらいでした。その他の道はシュッと走り抜けるようです。そりゃそうですね。
♪やたけたの熊さん
今日の神戸は大変でしたね。あれから丸15年、すなわち「十六年もひと昔」です。
地域的に見て、拙宅より熊さん邸の方が被害が強かったはず。ご無事でよかったですよね。
「手降りスポット」があるんですね。当世の警官も何をさせられるかわかりません。
沢市づいていた土曜日
昼は、緒方洪庵を研究していらっしゃる先生のお話を聞き、除痘館と適塾を見学に。疱瘡で助かった方の後遺症の写真も展示されていました。源太首に薄くぽつぽつを描いたような生易しいアバタではありません。
夜、米左師匠の「左・らくご」のラストが「景清」。柳谷の観音さん(これまたうちの近所なんだな……)をしくじり、続いて清水の観音さんに。カズノコよろしく塩水に三日浸けて戻した景清の目をもらって帰ります。
ところで、江州音頭の沢市が失明したのは疱瘡じゃないのです。お里とは許婚でもなく「三つ違いの兄さん」でもありません。嵐で増水した川に飛びこんで、溺れるお里を助けてくれた沢市が、「そのときお目に(マァ)しみこんだ 泥水砂が」障ったということになっておりました。お礼とお詫びと埋め合わせで結婚したお里ですが、沢市はお里の美貌を知っていることになりますね。
♪えるさん
えるさんの近くには歴史文化の跡がなんなりとありますね。私も「える邸」を存じがけないままよく歩きますが、飽きません。
沢市とのお付き合い、お里さんに妬かれませんように(笑)。
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