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大文字に寄せて 

私は長らく

    平安時代の文学や歴史

を勉強してきました。
国文科ですから文学を勉強するのは当然のことです。
しかし、一方で歴史の勉強、特に史料の読み方を勉強しなければならないと思うようになりました。
そこで、大学院のころから東京にある史料編纂所の先生に師事して勉強させていただいてきました。
その研究会が京都で毎年夏に行われ、必ず16日を含む日程となるのです。
いうまでもなく勉強が主目的ですが、16日を日程に入れるお目当ては

      大文字の送り火

です。


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私たちが研究会に使わせてもらっていた会館は百万遍というところのそばで、その会館の屋上から毎年送り火を見るのです。
場所柄、よく見えるのは東山の大文字と妙法。
なんとも切なくなる、ほんとうに夢幻のような時間でした。

      恩師と、学友と

昼間白熱した議論をした後、風が温かくさえある夜の京都。
そんな時間を20年ほど過ごしたのです。
ところが、事情があって今年から研究会はなくなり、もうあのビルの屋上から送り火を見ることもできなくなりました。
今年は遠くの地から京都に思いを馳せています。
青春の灯が燃えていきました。

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コメント

大文字の送り日。一回みてみたいですね。
遠くに浮かぶ、幻想的な光の文字。
きっとすてきなんでしょうね♪
絶対いつか行ってやると心に誓っております(苦笑)

二十年に及ぶ恩師と研究仲間との集い、毎年見続けた大文字、すばらしいです。私もたった二年間ですが大谷大学在職中は鞍馬口に住み、大文字を眺めていました。今は弟夫妻はその辺りに住んでいます。ちょっと羨ましい。

>さとうきびさん

ぜひいらっしゃってください。
「大文字」「妙法」「左大文字」のほかに「舟形」と「鳥居形」。
五山の送り火というほうがいいのでしょうか。

>野崎小唄さん

ちょっとセンチメンタルっぽかったでしょうか?
この勉強を通して、15冊の本を刊行し続けています。最初の出版は昭和でしたが、まだ終わらないのです。

近松と大文字

「大文字焼き」は不吉な言葉でもあったのでしょう。
特に大阪では。
「大」の字が焼けるわけですから。
近松門左衛門最後の作品「関八州繋馬」(1724年初演)には「大文字」の場面があり、この上演直後に大阪は大火災に見舞われました。
おかげでこの作品は濡れ衣を着せられ、まもなくボツに。
この年の冬、近松は亡くなります。

おお、そんないわれがあったのですか。

大文字。映像では見ましたが、実際に見ると幻想的で切ないのでしょうね。一度機会がありましたら、見てみたいです。少し高いところにあがらないと見えづらいのでしょうか?
五山の送り火と思い出が繋がっていると、自動的に記憶が引きだされてきますね…。

若冲展行ってきました!皆様アドバイスありがとうございました!
混んでました…。象さん屏風の前は何重にも人垣ができていて接近するのはあきらめました。写真より立体的で、本当にいろいろな動物(想像上も?)を描いているのだわと、わかって嬉しかったです。
お園さんがおっしゃっていらしたように、屏風の展示の仕方がとてもよかったです。金粉の浮かび上がり方がぞくっとしました。

>sampeさん

いわれ、というか、なにか近松作品への言いがかりのような気もしますね。
あたかも近松が大文字なんて芝居で見せるから大阪が焼けたんだ、というような。
「大文字焼き」は「大もんじゃ焼き」みたいで、あまりきれいな言葉ではないような気がします。
「送り火」ということばは切ないのですが。

>mainaさん

賀茂川から眺める人も多いですね。どちらがいいかは一緒に行く人しだいでしょうか?
若沖展、たいへんでしたね。
お園画伯のアドバイスはさすがにプロというべきでしょうか!?

 私も昨日、現職の最後の勤務を終えたあと、スタッフのみんなと送り火を見てきましたよ。まさに東山の大文字と法の字です。高野橋から見る法の字はすごい迫力でした。

>おかしやさん

ごくろうさまでした。
ひとつの仕事が終わる日に大文字の送り火とは、なんというめぐり合わせでしょう。
次のお仕事もうまくいきますように。
しばらく充電なさってください。

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五山の送り火

 sampe氏は「大文字」,薫氏もとい桐竹藤十郎氏は「大文字に寄せて」,とくれば,やはり私は「五山の送り火」としか言うしか有りません.初めて見たのは高校3年生の夏,近畿塾(近畿...

  • [2006/08/16 16:15]
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