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32歳の君へ 

ブログの性格としてあまり社会ネタは書かないのですが、少し思うところもあって……。
成田屋の若旦那が大変な目に遭われました。
深夜、というか早朝ですかね、顔を傷つけられるのはなんとしても避けたいと防御したようですがそれもむなしく、かなりひどい状態になられたようで、今後の役者生活に支障がなければよいが、と思います。
ところが、彼に対しては同情よりも

    批判の声

がすさまじく、うぬぼれ過ぎ、もともとたちが悪い、酒癖が……など、嵐のような罵声が飛び交っているようです。
私は役者としてもあまり理解していませんし、ましてどんな人なのかなどさっぱりわかりません。一緒に飲んだことはありませんしね(あたりまえ)。ただ、もし巷間伝えられていることが事実ならたしかに感心できないところもあります。

とは言え、彼もまだ32歳。体力に自信がみなぎるとともにいくらか世の中が見えてきて何でも出来そうな錯覚を覚える頃であり、しかしまだ幼さも残っているので、迷い、惑い、ふらふらする年代でもあります。男性の32歳なんてまあそんなものでしょう。彼もまた

    普通の人間

だったということでしょうか。
思えば私の32歳なんてもっと頼りなかったですけどねぇ。

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叶わなかったとはいえ、「顔を守った」というところは役者魂のあらわれでしょうし、大旦那にきちんと謝っているところもよしとしましょう。今後はファンの方々にもご挨拶があるでしょうし、このたびの休演で迷惑をかけることになった人たちにもお詫びしなければなりませんし。

いよいよ京都南座で

    顔見世

が始まりました。
気になるのは愛之助の「外郎売」です。
私もボイストレーニングで「外郎売」の売り言葉は暗記しましたが、なかなか難しく、しかし語りきってみると爽快でおもしろいものです。昔、松緑(当時左近)の外郎売を見ました。二十年ほど前ですから、まだ学芸会っぽかったのですが、それでもさすがにきちんとしたものでした。
ラブちゃんはどんな「武具馬具」を語っていることでしょうか。
お聴きになった方は是非お教えくださいませ。

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コメント

32て

歌舞伎の人は大変なんですねぇ、若いうちから有名になって責任負わされるんですねぇ。まあ、子供のときから仕事を始めて、というお家の方の場合、でしょうけど。

文楽で32歳っていったら足を遣ってたりしませんか。太夫さんだったら掛け合いで並んでたりしてね。

いや、どちらが良い悪いという話じゃなくて、業界毎・ジャンル毎にライフサイクルの違いがあり、人生設計が違ってくる、というのが面白いなと思って。

おんなじように本を作るのに、作家さんにありがちなライフコースと漫画家さんにありがちなライフコースだって、全然違うみたいだし。

批判される理由は…

批判される理由の第一は、おそらく1月公演の記者会見を体調不良で欠席したのに、その日の晩に夜遅くまで飲み歩いていたことにあるのだと思います。これがなければ同情の声の方が大きかったかも知れません。
その1月公演が現在開催の危機に直面しています。現在歌舞伎界でほされている澤瀉屋の一門が揃って参加する歌舞伎公演だけに、澤瀉屋の一門だけでも歌舞伎をやらせてあげてほしいという声が出ないのは、悲しい限りです。
しかし今の歌舞伎界や松竹は海老蔵人気に頼っているとも思われます。彼一人にかかる重圧やいかばかりかと思うと、逃げたくなる気持ちもわからないわけではありません。もっと他の若手の俳優さんにも奮起してもらいたいものです。

役者バカ

役者や芸人さんはフツーでは面白くなくて、ちょいとハズレているところが非日常的で、日常にしか生きられないフツーの人が憧れたり、へエーと感心したり、そんなアホなと笑ったりします。

しかし、なにをしても許されるかと言うとそうはいきません。とみにこのところ、ハズレた人に対するマスコミによるバッシングは目に余るときがあるように思います。

そこの折り合いが難しいですね。

♪えるさん

子供時代に入門していた昔なら、32歳というとそろそろ独り立ちの頃。勘十郎さんが入門した時、簑助師匠は33歳?
でも今は大学出身の人も多いので、よだれくりが持てればいいところでしょうか。
私の世界も32歳なんて修業中。特に私なんてつぼみのまま腐りそうな時期でした(そのまま腐ったかも)。
芸がある、という自負は大事ですが、それ以外は何もないことも自覚すべきでしょう。簑助師匠もいつも「自分は人形を遣うほかは何もできない」とおっしゃいますよね。

♪紅娘さん

最初問題になったのはそれだったのですね。
そのあと、こんなこともあんなこともある、と過去のできごとが云々されてきたのですね。
昔の文楽の名人が色に溺れて心中しようと道行をして、ふと時計を見たら自分の出番が近づいていたので「わし、出番や」と言って心中をやめて語りに行った、という話がありますね。
何があろうとプロ根性だけは忘れてはいけないのでしょう。
今回は、それが最初に欠落していたのですね。

♪やたけたの熊さん

今朝の新聞に週刊誌の広告が出ていましたが、やはりすさまじいですね。
実際、こうすれば売れるのでしょう。
師匠のお子さんのお守りでベビーカーを押しながら落語のネタをくっていた噺家さんとか、電車の中でぶつぶつと浄瑠璃の稽古をしていた太夫さんとか、そういう話はむしろ楽しいですけどね。
「俺は人間国宝になる」というのも、大臣の息子の私設秘書が「俺は旭日大授章をもらう身の上」といっているレベルで、かえって興ざめ。
ホンモノになってよ!若旦那!

あんまり一喜一憂しないほうですが…

>藤十郎さま
ワタクシは舞台の仕上がりに関わる話題以外はあまり関心がないタイプなので、マスコミの動向の方が気になります。マスコミ軽視があかんかったんですかしら。
平成中村座の座談会では、役者さんたちが毎夜豪遊していることを、自虐ネタで面白可笑しく暴露しておられ、観客も喜んで聞いておられました。(^^ゞ
社会経済と文化の活性化に寄与しているように相互理解があると見受けました。
人間五十年の時代の役者さんは修行計画が大変だっただろうなと、とりとめのない感慨もってしまいました。

♪おとみさん

私も実は役者さんの私生活にはほとんど関心はないのです。
昼間人間なので、夜の盛り場にも縁はなく、違う世界の人だなあ、くらいに思っていたら、とんでもない騒ぎになっているようですね。成田屋が歌舞伎役者だということも知らない学生も騒いでいるのかな? 明日にでも聞いてみます。

私も20年ほど前

左近君の「外郎売」を国立劇場で見ました。
声がお父さんに似て、すっきり爽やかなのが嬉しかったです。今はかなり貫禄でましたが(いろんな意味で(笑)

♪やなぎさん

まだいろんな意味で(笑)貫禄がなかった頃でしたよね。顔の作り方ゆえか、風貌もお父さんを思い出しました。15歳くらいだったのでしょうね。

とにかくも

公演のことやお父様團十郎さんの心労を考えると、いろいろ複雑ですが、海老蔵さんはもう怪我をされてしまったのですから、この際ちゃんと治るまでゆっくり静養していただきたいと思います。一時的な損失はあるでしょうが、長期的に見れば、その方が絶対に海老蔵さんのためにも、歌舞伎界のためにもなるのではないかと思います。

♪紅娘さん

そうですね。
私もあまり加熱報道に惑わされないようにします。
ゆっくり彼の成長を見たいものです。

ダメ男・ダメ人間

本音では30代だと大学出てそのまま就職したとして住宅ローンが組めるんじゃ、しかもくだんの成田屋さんは所帯持ちだからしっかりせい、と言いたい所ですが…。

閑話休題、藤十郎さんは咲甫さんを君付けで呼ばれる事が多いですね。だとしたら私も「しろくま君」と呼ばれて当然の30代です。ですから「32歳の君へ」と言うタイトルには考えさせられることが有りました。
かと言って「しろくま君」だと日立のエアコンかい?と戸惑いますが…。

彼においては住宅ローン真っ青の損害が出るようなので私はことさらどうのこうの言う必要は無かろうか、と思います。
しかし、文楽では歳を問わず、ダメ男ばかりがスポットライトが当たりますよね。これは如何に、と思います。
ピントが大分ずれますが、石川啄木なんて私は交際お断りの人間だと思いますが、彼の著作は人口に膾炙されています。
私の担当教官は同じダメ人間が支持して居るから、と書いて居ましたがそれだけの事かい、と今は思います。

♪しろくま君(笑)

咲甫さんです、すみません。彼の場合、「9歳の咲甫坊や」(咲大夫の会でのデビューの時)が頭に残っているので、つい……。
簑次さんも「ひろ君」と言ったりしたことがありますが、ご本人には言いません。
啄木は、私なんていじけたところが似ていてかえって苦手かも。最近の若い女の子はああいう男はどうなんでしょうね。

はい、しろくま君です、(笑)

私の書き方が悪く、変な誤解を与えて申し訳有りません。
別に「君付け」を非難している訳ではありません。部分的に変更するなら、「32歳の君へ」と言うタイトルは同世代の者として考えさせられる事が多かった、と変更しておきます。

ネット上で知り合ったのも私が学生の時、でしたから下手をすると教師と教え子、という関係になっていたでしょうね。
ただ、藤十郎さんは本当の教え子さんにも「さん付け」で返信されていますからいつもの通りで良い、と思います。

そんな事言っていたら新入りの小住大夫さんは親ぐらいの歳がある兄弟子の文字久さんを兄さん、と素直に言えるのか、言う話になってしまいますが…。

♪しろくまさん

ひとつには、95歳のお医者さんの本のタイトルのパロディという意味があったのです。
もうひとつ、本人は中年の入口くらいに思っているかもしれませんが、まだまだ若さが抜け切らないのが32歳だよ、という気持ちもありました。
だからしっかりやり直してほしい、というのが若き成田屋さんへの願いです。
仮に彼が乱暴な言動を相手より先にしたのであっても、詫びればいい、と私は思っています。
私は、咎める以上に許す気持ちを強く持つことを教師としての信条の一番根っこに置いています。
私の最初の教え子は40代です。今でもメールや年賀状をくれますが、彼女たちには今でもうっかり「君(きみ)」って言うことがあります(笑)。
学生の「もいかちゃん」がコメントをくれると、私は「さん」付けをしますが、これは女性だからという意味が強いと思います。
芸の世界では「年下の兄さん」もありますよね。津大夫師匠亡き後、呂大夫さんと津駒さんは3つ違いの兄さんではなく、3つ違いの師弟でしたしね。

海老蔵クン、いくら酔っていても人間国宝なんて口にしたら笑われるだけだよ……。

いつぞや出張先のホテルで何気なくテレビをつけたら、何やら洋画の途中でした。広大な芝生の庭で白人青年がいきなり「にいさんっ!」と叫びました。吹き替えだったのね。いっぺんに青年が大阪の芸人さんに見えました 

♪えるさん

洋画を見て吹き替えの「兄さん!」を聞いて、そこまで思いが行くのはえるさんくらいでは?
で、その呼ばれた「兄さん」は扇子持って羽織着てました?

だって!

つけていきなりですもん。何の番組なんかも把握してないうちに、一言、「にいさん!」ですもん。

呼んだ方も呼ばれた方も金髪で、洋装でしたわ。何か、お屋敷かお城の庭で宴会してはりましてん。

ビンゴの司会ですかね(笑)

確かに「しろくま君」はエアコンの名前ですねぇ。

大学の先生が女性の学生を「君」と呼ぶかは世代によって変わってくるのではないでしょうか。「君付け」はいわゆる団塊の世代あたりの先生までのようなイメージがあります。厳しく鍛えてくださった先生方に「君」と呼ばれていた記憶があります。

♪えるさん

そうでしたかあ。
「兄さん」と呼ばれたら「なんやねん」とつぶやきながら扇子でぽこんとおでこを張ってくれるとおもしろいのですがね。

♪紅娘さん

確かに、私の世代では女子学生に「○○君」とは呼ばないかも。ちょっと憧れたりしますが。
会社などのほうが「君付け」は多いような気もするのですが、どうでしょう? 大学なら理系の方が多いでしょうか?

32といえば

実を申しますと、私がこの仕事を始めたのが32のときなのです。20で仕事を始めた方とくらべたら、十二支ならひとまわり遅れてます。

転身組が多く、スタート遅いのが当たり前の職種なので業界内では全然気にならんのですが、漫画家さんや芸人さんは早く始められる方が多いですから、バーチャル同期として「横目で」気にする方々は、かなり年下の方が多くなりますねぇ。

大学教員、研究者という職種も、養成に年数がかかるだけに、スタートの遅い世界ですね。

♪えるさん

修業しながらも小銭はかせいでいましたが、私も遅かったです。
同期や後輩の英文科の院生がどんどん就職していくのが眩しく、羨ましかったですね。でも、哲学の人などほんとうに就職がなくてさらに大変そうでした。
もちろん、優秀な人は国文学でも哲学でも早かったですよ。自業自得でした……。

迷える30代

遅れ馳せながら済みません。

表題、本の題名のパロディ、だったのですね。失礼しました。

大学生の頃、我々はアカデミックに一番近い所にあり、独創的なんだ、だから偉いんだ、という錯覚を抱いて居ました。今考えればちゃんちゃらおかしいのですが。

30代になると、一生このままなのか、と言う思いは有ります。これも錯覚に過ぎれば良いのだろう、とは思います。
以前、紅娘さんの賞味期限切れなのか、という問い掛けには半分反対しましたが、今はその半分についてもどうなのか、と訝しがります。

実は近い将来に転職を、と考えて居りまして準備して居る段階から壁にぶち当たり、スタミナ不足を実感する毎日なのですが…。
ま、笑う門には福来る、として何とか頑張って行こう、とは思っています。(笑)

♪しろくまさん

そうですか、ご転職ですか。何かと大変ですがうまくいけばいいですね。
転職が出来るのも30代のいいところかもしれません。30にして立つ、というところでしょうか。40になっても不惑とはなかなか行かないと思いますが・・・。

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