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左手 

三味線は左手でツボ(勘所)を押さえますので、左手の働きは重要です。バイオリンもギターもチェロも、弦楽器は右手で音を出し、左手で音階を調節したり音色を変化させたりすることが多いようです。
文楽の太夫さんは必ず床本を左手でめくります。あれはなぜなのでしょうか。
関係ないのかも知れませんが、私も貴重な和本のページを繰る時は左手を使います。右手を使うと本を手が覆うかっこうになり、何かのはずみで

    本を傷つける

のが怖いからです。左手でそっと墨の付いていない部分に触れて紙を持ち上げ、ある程度次のページが見えたら手を離し、紙自体の重みでページが進むようにします。私なりのやり方ですが。
本を傷つけないためには本に触れなければよいのですが、それでは本は読めません。そこで、「最低限」触れることにしてします。
他人の持ち物である貴重な本を拝見する時は、マスクをして胸ポケットには何も入れず、細部を見る拡大鏡を用いる時は紐で首からぶら下げます。

    国宝(級)の文献

を目の前にするときはさらに緊張します。500年、1000年守られてきたものを自分が台なしにすることは許されないからです。
国宝で目の前で見せていただいたものとしては藤原道長の日記の『御堂関白記』(京都・陽明文庫)などがあります。本物の発するオーラとでも言うのでしょうか、ほんとうにすばらしいものです。

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左と右、というと、日本では左が上位という考えがありました。左大臣は右大臣より、左近衛大将は右近衛大将よりそれぞれ上位です。左右から歌を出し合ってその優劣を競う「歌合(うたあはあせ)でも左方が勝つのが基本で、相撲節会でも左方を優位とするならわしがあったようです。
私は

    左利き

ですので、左手でものを扱うのは、文字通りお手のもの。
とはいえ、文字は右手のほうがいくらかはうまく書けます(箸は左手ではまるでダメです)。
学生を見ていると、左手で字を書く人は少なくありません。私の場合は、小学校1年生のとき、左手で字を書くのは恥ずかしいことだとばかりに、親と教師から強制的に矯正させられました。
悔しかったのですが、従うほかはありませんでした。しかも、右手で書く字が汚いと言われ続け(そんなの、あたりまえでしょ)、さらに劣等感を抱くに至ったのでした。
もっとも今では

    国文学

の世界に入ったために右手で字を書けるようにしてもらったことに感謝もしています。
やはり写本を読む練習をしていたときなど自分で書いてみると覚えやすいということがありましたから。

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