fc2ブログ

奥州安達原(第一の3) 

教氏の質問は
 行方不明の十握の剱をなぜ捜さないのか
 環の宮の行方不明はどうするのか
 環の宮を奪われた直方が舅だからゆるがせにしているのではないのか

というものでした。返答は後日ということにして、教氏は内裏に向かいます。
そこに大江惟時が現れ、さきほどの切柄の刀についての返答を求めます。もちろんその真意は直方の首を切れということでした。義家は簡単に直方の首は討たず、まずは環の宮の捜索をすると答えます。
さらに惟時は傾城を屋敷に入れた生駒之助をどうするのかといい、笠原軍記に生駒之助と恋絹を連れてこさせます。
義家は二人を蹴落とした上で先ほどの刀を持ってこさせ、

    不義者を斬る

といって笠原軍記を斬ってしまいます。そのわけは、軍記が妻の敷妙に艶書を持って来たからだと言うのです。これにはさすがの惟時も反論できず、それなら生駒之助らはどうするのかを尋ねます。義家は勘当して放逐するといいますので、惟時もそそくさと帰って行きます。生駒之助が切腹しようとすると、義家は、添い遂げて奥州へ行き、貞任の手がかりをつかめといいます。
直方は罪を問われ、敷妙は離縁の可能性もある。また、八重幡は恋を諦めよ、といって義家は奥に向かいます。
すると笠原軍記の弟軍六が兄の仇と押し寄せてきます。生駒之助と恋絹はそれを防いで軍六が逃げるのを奥庭のほうに追っていきました。
ここまでが義家の館の切場で、このあとが「アト」に当たる奥庭の場面になります。

にほんブログ村 演劇ブログへ
 ↑応援よろしく!

kgaeonrjuiをフォローしましょう

生駒之助の手並の鋭さには叶わないと知った軍六は、こうなったら敷妙を連れ去って手柄にしようと考え、塀に身を寄せていると、たまたまそこに恋絹がいて、彼女の刀が軍六に突き刺さり、思いがけず恋絹は手柄を挙げたのです。生駒之助がその功名を讃えていると瓜割四郎らが戦いを挑んできます。
しかしこれも生駒之助の敵ではなく、あっけなく瓜割は逃げていきます。
生駒之助と恋絹は名残惜しげに屋敷を眺めつつ

    奥州を目指して

落ちていきました。

生駒之助という人物は二枚目ではあるのですが、なんだかコミカルな面もありました。また短気で怒りに任せて恋絹をなぐるなど、現代から見ると許しがたい男でもありそうです。
生駒之助と恋絹はこうして長い旅に出ます。というと、なんとなく、いずれ観られるであろう
 
    道行

はこの二人なのではないかという想像も沸いてくる、そんな初段の終わり方でした。

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tohjurou.blog55.fc2.com/tb.php/2128-f42a1075