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声の仕事 付650,000 

蝉のような仕事です。
長い間土の中にじっとしていたかと思うと、ある日地上にでてミンミンと泣き、あっという間に地面に落ちる。そんな仕事のように思います。特に私のように鈍牛の歩みしかできない者は土の中が長いのです。
要するにいろいろため込んでは時々発表する仕事です。
授業では何時間も予習して、

    90分

のあいだ、聴いてる者もそうでない者もいる学生に向かってしゃべって、ハイ終わり。
もうひとつは書きもの。誰が読んでくれるか分かりませんが、とりあえずあとに残るという理由で話とは別の達成感があります。
早い話が、私は

    ペンと声

で仕事をしています。
研究者、学者の名に値する人はどちらかというとペンを大事にするのかもしれません。
どうもきちんとした研究をしてこなかった私としてはペンのほうはものにならなかった、と今になって思います。
残念ですが、それは自業自得です。

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せめて声のほうで、と思うのです。
私の教員としての夢は教育者を育てることだったのですが、実際は私の教えた人の中にはその道に進んだ人はいないと思うのです。その意味でも残念で、まったく不徳の致すところとしかいいようがないのです。
声というのは、出せばいいってものではないのです。
内容分析も大事ですが、どんなふうに聞き手に届けるか、ということも重要です。
少なくとも国語教員、あるいは小学校教員は朗読ができなければならない、と私は思っています。
そういう仕事を目指す人を育てたかったのです。
朗読には平家物語がとてもよき材料になります。

    敦盛最期

なんて、うってつけ。遠近感のある須磨の浦の場面。熊谷と敦盛の距離が徐々に縮まっていく感覚。組討。熊谷が敦盛を見たときの驚き。熊谷の躊躇、敦盛の覚悟、熊谷の決断・・・・・声に出して読むだけで意味は通ずると思うのです。
というか、それくらいの覚悟で読まなければ教員としては失格なのではないか。
書き物で何も成果が挙げられなかった私がいくら言っても言い訳にしか聞こえませんが(笑)、声を出すことで残りわずかな教員生活を納得の行くものにしたいと思っています。

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コメント

ベー娘さん

教員をされているベー娘さん。
藤十郎さんの教え子ではないのですか?

♪やたけたの熊さん

滅相もない。彼女は某国立大学の教育学部を出られた由緒正しい(?)先生です。
私とはお友達です。

教え子

でも、おふたりコメントのやり取りを見ていると、藤十郎さんのよい影響を受けておられるように思います。
学校で直接指導していなくとも広い意味では教え子かと。

♪やたけたの熊さん

いえいえ、私のほうが彼女からかなりの影響を受けています。
年齢の問題ではなく、あちらのほうが人間的にすばらしく、勉強になります。いわば私が教え子なのでして・・・。

恐れ多きお言葉

なんか恥ずかしいです(笑)由緒正しくは…どうでしょう。
藤十郎先生をはじめ、人生の先輩方に教わることが、どれだけありがたいか計り知れません(>_<)

私も将来いつか、教え子に思い出してもらえるような人間になりたいなーなんて、おこがましいですが思う時があります。

あ、私は自分で勝手に藤十郎先生の教え子じゃと思うとりますよ~(笑)
先生、もしかしてちょっと最近お疲れですか?心配です。

女性の学生が多いのなら

自分のことを棚に上げてコメントを書くのが大変申し訳ないのですが、藤十郎さんに女性の学生が多いのであれば、彼女たちは卒業後(短大としますと)、理想的なパターンを歩めば、一般的に数年で結婚し、25歳前後で第一子の出産、30歳前後までに数人の子どものお母さんになっているはずです。日本の一般的な家庭環境からすれば、子どもはまずお母さんから教育をうけるはずです。

藤十郎さんは、そうしたお母さん方が最後に受ける国語の授業を幾つか担当されているのですから、教育者を育てたことがないというのは思い違いではないかと思います。
教壇で授業をすることよりも、子どもを産み育てることの方が遙かに偉大で、遙かに価値あることだと思いますが、いかがでしょうか。

♪ベー娘さん

心配しんさんな。ベー娘先生は子供らに慕われなさっとるとるけ。もう卒業式でのクラス全体の号泣が見えるようじゃ。
わしゃ、あんたみたいな賢い弟子は持った覚えはないはね(笑)。弟子にしてもらいたいくらいに思うとるんじゃけ。
ほいじゃけど、広島弁は難しいのう。

ちょっと最近ね、気力が失せてます。でも体力はずいぶん戻りました。ベー娘さんとならいつでも飲みにいけます(笑)。

♪紅娘さん

それはもうその通りだと思います。
最近やはり25歳までに結婚する人は減っているようですが、30前後にはバタバタと(笑)。いいお母さんになってくれると思います。
野球をしていて野球少年を育てるのも立派ではあるのですが、どうしてもプロになりたい、と思うのと同じようなものかもしれません。うまく言えませんが、叶わぬ夢ながら、教育のプロを育てる仕事を、やはりしたかったのです。

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