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和田合戦女舞鶴(第三の2) 

一番に進み出たのは佐々木の末子綱若。続いて土肥実千代、千葉資若、千葉胤君、宇都宮岩松・・・・すべて十一歳以下の少年たちです。 
不審に思う実朝に大江広元は言います。「大人の軍勢で綱手母子を奪いとるのは簡単なこと。しかしそれでは尼君の心を重んずることはできない。子供の軍勢は国の掟を糺すためのもので、実際に戦いを挑むのではないから、尼君の心も和らぐだろう」と。
人々はこの名案に感心しますが、阿佐利与市はその中にわが子の

    市若

がいないことを不審に思います。広元は、「与市と板額とは縁を切ったといっても血筋はつながっているので、市若を入れるべきかどうかは実朝将軍にゆだねる」と言います。藤澤入道はとんでもないことだと反対しますが、実朝は「忠義のためには親をも捨てるのが臣下の習いだから、市若を後陣の大将として加えてやろう」と言います。
くつわの音は

    ちりりんりん

とかわいらしく、一同は尼君の館に向かうのです。

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尼君(政子)の館です。
荏柄平太の妻、綱手とその子公暁丸をかくまっている尼君は、実朝の討手が来たら討死する覚悟です。
腰元たちは逃げようかそれとも板額を頼んでその戦いぶりを見ようかなどと話しています。そこに綱手が現れ、板額を頼まず、なぜ自分の命をかけて討死しようと思わないのかと尋ねます。すると板額が出てきて「それならあなたはなぜ尼君に頼るのか、いっそ子を殺した上で自害したらどうか」と問います。綱手は、「尼君にお暇を申したところ、『思案がある』と言われ、死ぬに死ねないのだ」と答えます。二人が言い争っていると、尼君が綱手を呼んでいるとの知らせがあり、綱手は奥に行きます。
そのとき

    人馬の音

がして、子供の軍勢が公暁丸を受け取りに来たと声を挙げます。板額は、天下の法を守りつつ尼君と実朝の親子の礼儀をわきまえてのことだと理解し、感心します。そして我が子の市若もいるだろうと思って見回すのですが、見当たりません。物見に上がった板額が子供たちに聞くと、市若は怖気づいて来ないのだと返答があります。
板額はつらい思いを抱きます。そして、「夜討は卑怯だと思って来ないのだろう。あなた達も夜が明けてから来たら手柄を立てさせてあげるから、今夜は帰ってねんねしなさい」と紛らかすと、子供たちは「おばさん、明日来るから手柄を立てさせてね」と口々に言ってひとまず陣を引きます。
板額が市若を案じていると、当の市若が

    抜け駆け

してきたといって現れます。板額は門を開けて飛び出し、再会を喜びます。
市若は、父・与市に「公暁の首を取る役だ、手柄を挙げて来い」といわれたと話します。
ところが、市若の様子に一箇所妙なところがありました。

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