fc2ブログ

和田合戦女舞鶴(第三の3) 

兜の忍びの緒(あご紐)がほどけているのです。
奇妙に思った板額が問いただすと、これは母様に会ったら結んでもらえと父上に言われたとのことです。
いったん切った縁ではあるが、しばらく忍んで

  また縁を結ぼう

という謎だと思った板額は結んでやろうとしますが、その拍子に切れてしまいます。
討死する者は忍びの緒を切るといわれるが、自分は討死するのだろうか、と市若は不安になります。板額は「案ずることはない、付け替えてやろう」といって門内に入ります。
やがて門前に与市がやってきて、館の中では尼君が綱手と公暁を連れて出てきます。
そこに板額も出てきて、子供の軍勢をよこしたのは法を立て、親子の道も立てる道だから早く公暁の首を討って差し出すべきだと言います。
すると、尼君は涙を浮かべて

  思いがけない告白

をするのです。
「公暁丸が平太の子というのは嘘で、実は頼家の一子善哉丸なのだ。出家させようと鶴ヶ岡に預けたが、実朝に子がいないので万一の時は跡継ぎにしようと、与市を手車屋に、平太を鳥屋に仕立てて奪わせたのだ」と。
綱手も「わが子ならここまで助け置きはしない。疑いを晴らして欲しい」と言います。

にほんブログ村 演劇ブログへ
 ↑応援よろしく!

kgaeonrjuiをフォローしましょう

板額は夫も承知のことであったと聞いて、夫が忍びの緒に託した

    謎が解けた

ように思いました。
表では与市が聞いていて、涙を流しています。公卿丸は「自分の命より尼君の命が助けたい」とけなげなことを言い、尼君は「公暁が助かる方法があればよろしく頼む」と板額に願い、綱手、公暁丸と共に仏間に入ります。

夫の謎は、市若を公暁の身代わりにせよということだったのです。
板額は歎き、与市も門外で歎いていると、市若が何も知らずに出てきます。板額は、市若に「もしお前が公暁の立場だったらどうするか」と尋ねます。市若は「主殺しの子といわれるより、潔く

    腹を切ります」

と答えます。板額はその言葉に覚悟を決め、「それなら一間にいて呼んだら必ず手柄を立てなさい公卿を油断させるために兜も脱ぎなさい」といって武装を解くと、下には白装束が着せてありました。板額は夫を酷いとは思いますが、やむを得ず市若を一間に帰し、部屋の灯りを消していきます。
尼君と綱手は様子を伺い、与市も聞き耳を立て、一間には市若がいます。
暗がりの中、板額は奇妙なことを始めます。

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tohjurou.blog55.fc2.com/tb.php/2203-c27d3635