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和田合戦女舞鶴(第四の1) 

道行は三段目からすぐに続きます。
秋風の吹く街道を都に上る綱手と公暁です。難行苦行の旅をする先将軍の若君、苦行ならぬ公暁です。綱手は嵯峨にいる養父母を訪ねるつもりで、都に入ります。
鶴ヶ岡の別当阿闍梨は善哉君を奪われたため、去年の秋から各地を探し回っています。粟田口で往来の人に勧進を請うています。
そこに藤沢の郎党

    根来伴蔵

が現れ、荏柄の妻子がこの街道に来ていると聞いてきたが見たら知らせよと言って去ります。
綱手と公暁(善哉)が来ます。阿闍梨は善哉と悟り、近づくと善哉が顔を見せます。阿闍梨はさてはお前は鳥屋の女房か、と咎めますが、綱手はわけがあると言ってなだめます。
すると根来伴蔵が現れ、襲いかかりますが、綱手が機先を制し、根来の家来を殺したあと、もみ合いながらその場を去ります。阿闍梨が善哉を連れていこうとすると綱手が戻り、尼君がしかるべき師僧に預けよとおっしゃっていたので善哉を阿闍梨に預け、自分は夫をさがすと言います。
根来の気配がしたので、阿闍梨は綱手に左の道を行けといい、善哉を厨子に隠し、綱手が倒した根来の家来の血を身体につけて倒れます。やがて根来が来ると、阿闍梨は「女に斬られた。子を連れて右の道を逃げた」と教え、根来はその通りに追って行きます。
うまく根来を騙した阿闍梨は、善哉を背負って

    鎌倉

を指して立ち去ります。

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紅葉の錦鮮やかな洛西小倉山です。
その麓にある、光源氏さながらに四季の趣向を取り入れた風雅な屋敷。中院為氏が、この住まいで祖父定家の残したものを集めて、

    百人一首

と題したアンソロジーの編纂に打ち込んでいます。
召使の車戸次夫婦はどちらも五十過ぎの強欲者。
掃除をしながら「鎌倉にいる娘が京にいたら、その身を売って田地一反の主にでもなれるのに。しかし、人に頼まれたことがあって大金が入るかもしれない」「私も大金が入る当てがある」と話しています。そこに綱手が来て案内を乞うと、「娘のお綱か。この恩知らずめ。6年前に家を出て貢ぎもよこさず」と言いたい放題。綱手が「幸せになっています。夫を尋ねての旅で、お金もお土産も持ってきました」というと、

    掌を返したように

歓迎し、車戸次は嵯峨で荒鮎(さびあゆ)を買ってくるといい、母親は「疲れたなら足をさすってやる」と媚びて、綱手とともに奥に入ります。

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