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和田合戦女舞鶴(第四の3) 

秋の朧月を受けてよしありげな浪人が「為氏卿の歌道を慕い、推参しました」と案内を乞います。ちょうど為氏が一間から出てきて、歓迎します。浪人は「先生は百人一首をお撰びとか。私の歌も加えていただきたく存じます」と言います。為氏は「祖父が書き残した色紙を集め、99首は撰んだものの、

    一首足りません

ぜひあなたの歌を」と頼みます。浪人は「自分は関東者で、塩竈を見て『世の中は常にもがもな渚漕ぐ海士の小舟』まで詠んだのですが、あとの七文字が浮かびません。ご添削を」と願います。為氏は感心し、「添削には及ばないので七文字は今夜泊まって考えてください」と言い、浪人はそれに従って「雪見の亭」に入ります。
為氏が色紙の整理をしているうちに、ついまどろみます。するとそこに、

    斎姫

が現れたのです。

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為氏は「斎姫は荏柄平太に殺されたはず。あれは嘘か、あるいは迷って出たのか」と一間を飛び出して姫に駆け寄ります。姫が「あなたのせいで思わぬ人に思われてむなしくこの世を去ったのです。苦患を救って下さい」というと、為氏は「和田北条の争いに自分が入ると非道の謗りを受けるからわざと思い切ったのだ。未来は一蓮托生だ」と答え、回向します。すると姫は、「まずは

    現世での縁

を結んで」と頼み、為氏は「この世も来世も夫婦だ」と約束します。
そこに、三方に長柄を添えて現れたのは、

    荏柄平太

です。驚く為氏。車戸次が戻り、車戸次女房は庭で立ち聞きする中、平太が事情を話します。
「あなた様が姫の志を受け入れて下さらず、姫は病気になられました。わが親の、城の九郎が『和田北条の争いは藤沢入道が姫を利用して起こしたことなので、なんとか取り計らえ』と申しましたので新参の腰元を身代わりにして姫を連れて逃げたのです。親は切腹しましたが、それも姫のためです。今日はあなた様のお心を確かめるために幽霊の芝居もしました。どうか姫と縁を結んでください」。
姫も重ねて願うと、為氏も心が解けます。
盃より寝間が大事と平太は「紅葉の亭(ちん)」に誘い、3人は一間に入ります。

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