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'12 初春公演初日 

新年も三日目。今日から文楽初春公演が始まります。
昨年のこの日の朝、私は劇場に行ったのですが、今年は失礼致します。
さて、この公演は

    七福神宝の入舩

で幕を開けます。私はこの演目を学生時代にはじめて観たのですが、そのとき「七福神をすべて言え」といわれたら多分ダメだったと思います。というよりはこの演目を見て七福神を覚えたといったほうがいいかもしれません。布袋、大黒、弁天、毘沙門は「身売り」の一文字屋のせりふで覚えていたかもしれませんが、寿老人、福禄寿あたりが怪しかったように思います。
文楽は勉強になります(笑)。
主に人形のほうで遊びも入ることがありますが、それはそれでいいだろうと思います。いかにも大衆芸能らしい、おもいきり前受けを狙うのもこういう演目ならよろしいかと。

そして「七福神」のあとは
「菅原伝授手習鑑」から「茶筅酒」「喧嘩」「訴訟」「桜丸切腹」、さらに「卅三間堂棟由来」の「平太郎住家より木遣り音頭」となります。
「春先は、在々の鋤鍬までが楽々と、遊びがちなる一物作り」(茶筅酒)という季節感ではありますが、ちょっと早めですね。
「春の半ばも冴え返る、又もちらつく雪の空」(平太郎住家)もやはり春。

  見渡せば柳桜をこき混ぜて都ぞ春の錦なりける
                     (古今和歌集 素性法師)

という歌を引くまでもなく、柳と桜は春のさかりの代表的な景物です。

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第2部は「義経千本桜」から「道行初音旅」「河連法眼館」。そして「壺坂観音霊験記」の「土佐町松原」「沢市内」「山」。
今回は沢市内と山を分けているのですね。源大夫師が「沢市内」、嶋師匠が「山」ということのようです。豪華リレーといえばそうかもしれません。
嶋師匠の「アイタタタタ。ア、しもた。今躓いて、あとの合いの手みな忘れてしもた。アハハハハ」など、私にも聞こえてくるような気がします。
「千本」の四段目といえば三年前の4月、やはり

  勘十郎さんの忠信

で拝見しました。嬉しいのですが、わずか3年ぶりですから、今度は他の人でもよかったかなとは思います。思い切って清十郎忠信に勘十郎静とか。
大阪本公演での「壺坂」は平成15、19、22年ときて今回。間隔が4年、3年、2年とどんどん狭まってきています。この調子だと来年の正月も「壺坂」夏休みも「壺坂」錦秋も「壺坂」でしょうか。

本日早速いらっしゃる方もおありだと思います。どうぞお楽しみくださいませ。私は6日あたりが初日になりそうです。

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コメント

初春公演

「桜丸切腹」は避けられなかったのでしょうか?
加茂堤~車引きまでとか。
どうしても切場を作るためです?

♪やたけたの熊さん

大道具の節約らしいです(ウソ)。
春らしさというとここになるのでしょうか。3人の女房も華があり、兄弟も揃い。悲劇も文楽らしくてよいのかも。「かわいそうに」「泣けてくる」で、幕が閉まると私は幸せ、ということで。
この公演は冬というよりは春ですね。筍を掘ったり櫓の梯子を昇ったりおとっつぁんが転んだり、というのがひとつもないですね。

喧嘩訴訟切腹は本来一つなんですよね。茶筅酒が長閑なだけで。まあ「お雑煮作るから正月に」ってことなのかも。お酒も出ますし(酒くさい餅)。

どうせ文楽なんて殺人と誘拐と自殺を見て楽しむ遊びなんだから、正月だからってめでたさ縛りしなくていいと思うんですよ。ゾンビの出ないゾンビ映画とか、被害者の出ない刑事ドラマとか、冬らしいトロピカル音楽とか無理だし。

季節感も難しいですね。長編だと、作中でどんどん季節が移り変わって当たり前ですから(ひらかな盛衰記や絵本大功記みたいにわずかな時間で進む話もあるにせよ)。妹背山婦女庭訓(これ、初演は正月でした)一日で四季を見ちゃうなんて話も。

そう考えると、「季節感を出そう」というのもいまいち浄瑠璃らしくない発想なのかもしれません。

♪えるさん

時代もの通しになると季節感はあまり気になりませんが、吉田屋を夏に見せるとか夏祭を錦秋に上演するというような、「季節はずれ感」はよくないかもしれませんね。
今回はかなり春を意識したようですね。

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