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アートウォッチング演習 

ここ数日バタバタ、ウロウロしていたものですから、更新が遅れました。

ものはついで、とっても個人的な話が続きますが、私の担当するもうひとつの授業について書いてみます。
たぶん、こんな授業はどこの大学にもないと思います。

    アートウォッチング演習

バードウォッチングみたい、と思われたあなた!
正解です。
この授業のタイトルは、「バードウォッチングがあるなら、アートウォッチングがあってもいいんじゃない?」という意見(この意見を述べたのは私です)から生まれたものなのです。
私と美術の教員が交代で務めるゼミで、演劇と美術展をいかに「見るか(聞くか)」をテーマにしています。
その第一回の発表は私ともう一人勇気ある学生代表がが担当したのですが、タイトルは、私が

    文楽劇場の座席での飲食

学生が

    パリで見たジャン・レノの二人芝居

う~ん、なんだか差をつけられてしまった。

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私がこんなタイトルで発表したのは、以前やたけたの熊さんがビールの見ながら文楽が見たいとおっしゃっていたことに端を発するのです。
文楽を見ながら飲食する歴史を簡単に振り返ってみました。
商家が「お店一統」で「芝居行き」をした風習は落語のネタを参考にさせていただきました。
谷崎の「蓼食う虫」(小出楢重・画)も引用しました。

  御殿女中が花見にでも行くように(中略)飲み物から摘まみ物までわざわ
  ざ京都から運んでくる

  玉子焼の海苔巻きをつまみながら云った。

  成るほど、人形浄瑠璃と云うものは妾の傍で酒を飲みながらみるもんだな


などという場面です。最後の文など学生は「けしからん」という顔をしましたが、昭和初期のことですからご容赦を。
さて、席は桟敷でなくなり、上演時間も短くなっている事情もあって、この当時とははまるで一緒にはなりませんが、こういう歴史を知っておくのは大事だろうと思います。
さて、今の劇場でビールは? ペットボトルは? おせんべいは? キャンディーは? 侃侃諤諤の議論になりました。


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コメント

たしかにけしからんって気もしますが、ちょっと大衆向けの古きよき時代の感じもありますよね。

今だと休憩の時間におにぎり駆け込む・・・みたいな感じになっちゃうこともありますから・・・食事も芝居も楽しむっているのはなかなか粋なのかもしれませんね。

>さとうきびさん

谷崎の小説を見ると、けっこうおしゃべりもしていますよね。
大相撲に近い感覚ですね。
朝から延々と興行が続き、桟敷席で飲み食いしながら楽しんでいます。
見たくなければ見ない、適当にトイレにも行く。

「咳が出そうな時、お茶を飲んだりキャンディーを口に入れたりするのは仕方ないと思う、でもそういうときは周りの人に『スミマセン』という気持ちを持ってほしい」とある学生が言っていました。
このあたりが現在の妥当な線でしょうか?

『鑑賞』

ですよねぇ。『古典芸能鑑賞』。ことに東京公演の文楽は。クラシックの音楽会(最近とんと行ってませんが)に近い雰囲気を感じます。静かに「拝聴」する・・っていう感じです。

劇場内で飴や飲み物を飲むのは何とも感じませんが、スーパーのポリ袋を「ガサガサ」する音。あれは思ったより大きな音がするもんですねぇ。本当にビックリ!あの音はチト苦手。で、自分でも上演中は極力袋をゴソゴゾしない様、注意はしているつもりですが・・。

>戸浪さん

クラシックと言えば、大阪で故朝比奈隆さん指揮の大フィルを聞きに言った時、第一楽章が終わって、ひとしきり咳払いも終わり、第二楽章へ、という瞬間、スナック菓子の袋を破るような音がして、さらにそのあともごそごそする音が続き、朝比奈先生、思わず振り返ってやさしくおにらみになった(笑)ことがありました。
あれは信じられませんでした。
東京はほんとうに厳しいですね。私、以前口上が始まった時、隣の知人に「(口上を言っているのは)○○さんですね」とつぶやくと、前にいた人が振り返って「ちょっと、口上がはじまっているということは芝居が始まっているということですよ。声を出さないで下さい」と叱られてしまいました。
大阪ではめったにない体験ですが、もちろん私が悪うございました。

段と段との間にさっとペットボトル飲むことはありますね....喉が渇いてお芝居に集中できないことがあったので。語りが始まったら飲みませんけど。

当時はお芝居という意味が今とだいぶ違うでしょうから。一日がかりの一大イベントだったのでしょうね。

さて....現代。
ライブハウスだと飲食OKが多いですよね。特にジャズは飲み物はつきものですしね。でもあれも難しいですよね。演奏の流れを邪魔しないように飲み・食い・オーダーするんですから。

>あやりんさん

ジャズ大好きのあやりんさん。
きっとオーダーのタイミングもうまいんでしょうね。そういうのを見学にご一緒させていただきたいくらいです(笑)。

持ち込み

以前、クラシックコンサートに出かけた時のことです。
休憩時間にロビーでペットボトルのお茶を飲んでいたら、係の人に「持ち込みの飲食は禁止です」と注意されました。
一瞬、何を注意されたのかわからずポカン。
だって、休憩中のロビーですよ。
その上、私の目の前には喫茶コーナーがあって、たくさんの人が飲食しているんですよ。
なぜ持参の飲食物はいけないのか?
納得できませんでした。
商業演劇系の劇場は、その点、寛容ですね。
休憩中なら席でお弁当を食べていいところもありますし、上演中でもお茶やジュースぐらいなら大目に見てくれるところが多いのではないでしょうか。

私は今日「浅草演芸ホール」というところに初めていってきたのですが、
ものすごい雰囲気でしたよ!寛容すぎて怖かったです。飲み食い、おしゃべり当たり前!演者に客がつっこむ。舞台の歌に一緒になって客が歌う!
いいのか?という気もしましたが、ある種舞台と客席が一体になるような感覚もあり・・・
カルチャーショックでした。

>ひのえうまさん

で、結局それはなぜいけないのですか?
愛知万博じゃあるまいし。

文楽劇場もロビーの席がじゅうぶんではないので、休憩中に客席で少しくらい何か食べていても何も言われないように思います(そんなことないですか?)。
私は休憩中に隣で何か召し上がっていても全然気にならないほうです。

コメントくださって嬉しいのですが、ひのえうまさん、今忙しいんじゃないんですか?

>おかしやさん

おっ、行きましたね、浅草。
客のおしゃべりに演者が突っ込むのも私は体験しましたが。

アートウォッチング

ネーミングいいですね。自分は演者になれないんだから、いい見物人になろうと、私は心に決めました。芸能、演劇には、いい見物人が必要ですからね。

おかしやさん。浅草演芸ホール、お気軽でいいでしょう。芸人さんは、お客さんと同じ出入り口を使いますし、すごく親近感がありますよね。

客先での飲食では10年ほど前に、こんなことがありました。心斎橋ヤマハホールでの三枝さんの会でのこと。開演前に、缶ビールを売りにきたので、買い求めてチビチビやってました。すると開演直前に場内アナウンスが「お客様に申し上げます。お座席でのご飲食は、堅くお断りいたします」と。
よくいうよ、自分で売っててと、カチンときました。すると私の真うしろの席で、「あら、私どうしましょう」と、缶ビールを持った女の人が、とても恥ずかしそうにしています。あれ、テレビで見た顔? 藤本義一さんの奥さん、藤本登紀子さんでした。とても性格のかわいい人でした。

>やたけたの熊さん

このネーミングを文部科学省がどう見たのか、想像すると楽しいです。

言うこととすることがばらばらやないか、っていうことですね。

落語会など、思わぬ人を見かけますよね。もちろん文楽劇場や国立劇場でもいろんな人とお目にかかることがあります。
熊さんともきっとお目にかかっているのでしょうね。

>「咳が出そうな時、お茶を飲んだりキャンディーを口に入れたりするのは仕方ないと思う、でもそういうときは周りの人に『スミマセン』という気持ちを持ってほしい」とある学生が言っていました。
このあたりが現在の妥当な線でしょうか?

そのあたりが、妥当なんだと思います。
確かに、飲食が許されている映画館でも、物音や携帯電話のライトが気になったりしますもの・・・・(苦笑)

ただコレが、3時間以上かかるような長丁場だったら・・・・・我慢できなくて飲み食いしちゃうと思います。
状況に応じて文化や慣習も育つんでしょうね。

>さとうきびさん

映画館の携帯の光は学生も言っていました。
あれはいけませんね。

ほかにも観劇のマナーはいろいろありそうで、学生と共にいろいろ掘り起こしては検討していこうと思っています。

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