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アートウォッチング(続) 

私の大学の奇妙なゼミ「アートウォッチング演習」。
先週は学生がこの夏に見た芝居について、裏方さん頑張れというメッセージつきの発表をしてくれました。
装置がややお粗末で、宣伝広報についてももっと考えることがあるというのです。
私ならこうする、という意見も出てきました。
もう一人発表する予定だったのですが、あいにく風邪気味で、かわりに私がまたまたでしゃばって話をしました。
内容は

    障害者と劇場、美術館

というものでした。

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すでにかつて書いたものの焼き直しに過ぎないのですが、できるだけデータを提示して、話しました。
現在障害者が文化と接する際、どのようなバリアがあるのか、そして、それを克服するためにすでに行われている試みにはどのようなものがあるのか、など。
劇場の車椅子スペース、エレベーターやトイレの状況。
入場料の割引、無料化。
日本映画の日本語字幕、デフシアターという名のテレビ放送による映画の日本語字幕なども。

国立小劇場や文楽劇場、能楽堂の字幕についても簡単に話しました。
これはもともと古典芸能の言葉の壁を乗り越えるためのものであることも念押ししておきました。

文楽で言うなら、視覚障害があって舞台は楽しめなくても義太夫だけでも聴きたいという人に応える方法はないか、聴覚障害者のために磁気ループを設置することがおこなわれてもよいのではないか。
そんなこともあれこれ。
学生がどれほど関心を持ってくれたか分からないのですが、意見はあいにく出ませんでした。
何か感じてはくれなかったかなぁ……。

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コメント

なかなか難しいですよね。
ほんの些細なことで、もっといろいろな人が楽しめるようになるのに・・・と感じることがあります。
時々思うのが美術館の音声ガイド。
美術館って耳が不自由な人でも十分楽しめる施設なのに・・音声ガイドなんですよね。
活字のガイドがあってもいいのに・・・。
ちょっと思いました。

 人気の展覧会などは込み合いすぎるので、車椅子の方などをたまに見かけると、せめて土日くらいは「開館前」か「閉館後」に1時間くらい障害者用の専用時間にするなどの工夫があっても良いのでは?なんて思いますね。
 あと、以前目の見えない方でも楽しめるように、すべての彫刻がさわることのできる美術館に行ったことがありますが、彫刻をさわるという感覚はなかなか新鮮なものでした。障害者の方に対する工夫を考えることは、障害者でない人にとっても有益なのではないかとも思うのです。

>さとうきびさん

音声ガイドは今多くの美術館で行われていて、本当に便利で有益なようですね。
ただ、私は当然ながら使ったことありません。
いいなぁ、と、いつも横目で見ています。
聴覚障害者には音声ガイド並みの内容の冊子を貸してくれるなんていうのもありがたいのですけどね。

>おかしやさん

車椅子の方については展覧会開幕前日に招待、というのがあるところも見受けられますが、もっと気楽に行ければいいでしょうね。
最近は金曜の夜は閉館を遅らすというところもありますし、車椅子の方だけの時間というのがあってもいいですね。
さわれる彫刻もいいなぁ。感じるものがあるでしょうね。

>障害者の方に対する工夫を考えることは、障害者でない人にとっても有益なのではないか

まったくそのとおりで、学生がこれに気付いてくれればありがたいのですが。

お久しぶりです

学生さんの意見が出ないのは、イメージできないからなんだろうなとも思います。
絶対聞こえない耳栓をして、舞台を見てもらったするなどの擬似体験をすれば、わかりやすいかもしれませんね。

冊子があれば私も見たいです。
目で見る情報が欲しいですね。

>おそらさん

おひさしぶりです。
イメージできないというおはあるでしょうね。教えて教えられるものではありませんし。
音声ガイドのを作る時には台本があるはずですよね。それを冊子にして「聴覚障害の方にはお貸しします」というわけにはいかないでしょうかね。何もきれいな表紙をつけてもらう必要はないわけですし、返却して次の人がまた借りて、会期末にはかなりぼろぼろになっていたら、それだけ多くの人が利用した、という証拠にもなります。

やれそうな事・考えなければいけない事

車椅子のお席、国立小劇場では上手最後尾に作られていたかと思いますが、車椅子の方も前方で見たい!って絶対ありますよね。そういうのも対応出来る劇場になったら良いなって思ったりします。

以前藤十郎さんが仰っていた、視覚障害の方のために、舞台が隠れても床は見える位置を開放する、というのはすぐ導入して欲しいくらいです。

あと、いわゆる知覚障害と言われる方々を気兼ねなく連れて行ける場所がある劇場ってあるのでしょうか?
友人の子供がダウン症で、友人が「騒ぐから色々なところに連れて行きにくい…」って。お芝居も音楽も美術館も大好きで、よく一緒に行っていた友人なのです。
この親子と一緒に観に行きたい!

>mayaribeさん

先日、知的、身体障害の方々の前で学生の遣う文楽人形を見ていただきました。
確かに途中で大きな声を出される方がありました。でも、まったく問題はありませんでした(喜んでいただけたかどうかはわからないのですが)。
劇場には、後ろのほうになりますが特別室のようなところがありますよね。ああいうところを活用する手はあると思います。これからの劇場作りにはそういう配慮も必要になるでしょうね。

また、そういう方々のところに演者が押しかけていくくらいの気持ちがあればとも思います。
文楽の方々も高齢者施設の訪問をよくなさいますが、障害者に対する企画も必要ですね。そのためにはまず障害者への理解を深めるところからはじめなければと思います。

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