教育実習
- 日々牛歩
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9月に入ると、大学3年生の長男がもう教育実習に行くようです。
私の時は4年生の6月が一般的でしたが、今はいろいろ大変で、政治家や役人がおもいつきですぐに制度を変えるのでわけがわかりません。
彼は数学科なので、私にはさっぱりわからず、指導案も見てやれないだろうな、と思います。まあ、私も誰も相談する相手はいませんでしたから、一人で頑張ってもらいましょう。
教育実習はなかなか楽しかった記憶があります。
私は
母校の高校
に行きましたが、国語の教員は、私の高校時代からかなり入れ替わっていて、それも気楽でした。
私の指導教諭はずぼらな(笑)人で、朝はきちんと来ないことがありました。ある日、二時間目の授業が当たっていたのです。まあ、あの先生は
重役出勤
だろうと私も二時間目に向けて用意しようとゆっくりしていました。8時15分頃に朝一番の連絡が掲示されるので、念のために行ってみると急に一時間目に変更になっていました。今ならメールで指示を仰ぎますがそれは無理。「○○先生が来られないのですが」と他の先生に相談したら、遅刻がばれて恥をかかせるかな、と思い、意を決して一人で教室に行き、勝手に授業しました(笑)。
あとで先生に報告すると、「うまくやってくれたな」と喜んでよいのか後ろめたがるべきなのか悩むようなお言葉をいただきました。
↑応援よろしく!
なんと言っても大学四年生で若さに溢れていましたから、5つほど年下の女子生徒はやはり気になります。
つい指名するときに女の子に行きがちで、必死に(笑)抑えていました。
家庭教師や塾でバイトはしていましたから、教えること自体は苦にならず、とても楽しかったのでした。
私は古典のほうが専門なのですが、授業は主に現代文。
志賀直哉
の短編を読みました。
志賀直哉はあまり得意ではありませんので、予習は必死。しかし授業では大昔から知っていることばかり、という顔をして話しました。
不思議なもので、得意な古典より苦手な現代文のほうが生徒には評判は良かったのです。
クラス経営も高校までの教員には大事な仕事。
いろいろな子供がいますから、けっこう大変でした。
押さえつけないで締めるところだけ締める。言うは易しで、これは経験が必要だな、と思いました。
もうひとつ、クラブ活動(文芸部)にも行きました。
結局高校教諭にはなりませんでしたが、もしなっていたら、人生はまるで違っていたと思います。
生涯賃金でいうなら絶対
高校教諭のほうが上
です。
今ごろは家を建てていたかも知れませんし、休みごとに旅行に行けたでしょうし、老後の心配もなかったでしょう。
でも、本も書けなかったかも知れないし、ここまで文楽に入り込めなかったかも。
塞翁が馬ですかね。
さて、長男はどんな社会人を目指して生きていくのか、試金石となる教育実習になるかも知れません。
- [2012/08/31 00:00]
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♪管理人のみ・・・さん
実はまだ読めていないのです。「ほな」がどうのこうの、というはなしだとは聞きましたが。来週までおあずけなのです。
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♪管理人のみ・・・さん
ありがとうございました。しっかり拝読しました。
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