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仮名手本忠臣蔵 十段目(2) 

義平の妻、おそのがやって来ます。
あほうの伊五に戸を開けさせます。義平と数人の男が奥で酒を飲んでいることと芳松が一人で寝て、母を恋しがっていることを聞いておそのは悲しみにくれます。
義平が現れ、伊五に奥で給仕をするように言いつけ、おそのの前の戸を締めます。
おそのは話があるといいますが、義平は拒みます。おそのは戸の隙間から一通の書き物を投げ込みます。さきほどの

    離縁状

です。
「親の了竹は悪巧みをする人物だが、自分はそうではないから親を油断させて逃げてきた、芳松がかわいくないのか」とおそのは訴えます。
義平は「実家に帰れといった時、了竹は心が許せないから病気のふりをしておけ、髪も梳くな、ざんばら髪の女を嫁に欲しいという男はいないといったではないか。それをなぜ忘れたのか。芳松は夜毎に母を求め、かわいそうで仕方がない。しかしどうしようもなく離縁状を渡したのだ。死んだと思えば済むことだ」と説き伏せようとします。おそのはそれでも

    芳松に会いたい

といいますが、義平は許さず内に入ってしまいます。
おそのは激しく悶え苦しみ、死ぬ覚悟でその場を離れようとします。

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その時何者かがおそのを捕え、おそのの髪を切った上に離縁状まで持って逃げて行きます。
おそのの悲鳴に飛び出す義平ですが、出て行くことはこらえます。
そこに奥から由良助が現れ、礼を述べた上で帰るといいます。そして大鷲、矢間に命じて

    置き土産

を用意させます。「こちらは貴殿に、こちらはおその殿に」といってひと包みを差し出すと、義平は「お礼目当てでお手伝いしたのではありません。小判で面を張るのですか」と怒ります。しかし顔世御前のこともお願いせねばならないから、と置いて表に出ます。
怒りが収まらない義平はその置き土産を蹴飛ばすと、包みがほどけます。それを見ておそのが駆け寄ります。中から出てきたのはおそのの髪と離縁状でした。
由良助は「さきほど大鷲に裏から廻らせておその殿の髪を切らせた。まさか尼姿の者を嫁にとる者はあるまい。髪が伸びるまでおよそ百日。我々も百日を過ごさず仇討ちをする。それまでは尼姿の乳母として生き、その後めでたく祝言されよ」と真意を伝えます。
義平とおそのは感謝します。由良助はもしあなたが町人でなければ一緒に討ち入るするもののだが。しかし夜討になるはずだから、その時の合言葉は

    天と河

にしましょう。そうすればあなたも討ち入りに加わったも同然でしょう」と言って別れていくのです。

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