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仮名手本忠臣蔵 十一段目 

最近の忠臣蔵の上演は大詰めとして

  光明寺焼香

  花水橋引揚

のどちらかが上演されます。最近は花水橋のほうが多いように感じます。
比較的原作のイメージに近いのは光明寺のほうですが、どちらにしても原作からはかなり離れています。
そこで原作の十一段目をご紹介しておきます。

大星由良助と45人の塩冶浪人は舟を使って鎌倉稲村ガ崎から上陸して師直の屋敷に向かいます。46人が

    いろは四十七文字

を用いて紹介されていきます。「吉田岡崎ちりぬるを、わか手は小寺、立川甚兵衛・・」という具合です。そして大星力弥、矢間十太郎、千崎弥五郎らは表門、由良助や郷右衛門は裏門から入ることになります。
師直は薬師寺らとともに油断して芸子らに舞わせて酒を飲み、前後不覚になって寝ています。
矢間、千崎を先頭に一同は屋敷に入り込み、雨戸は力弥が「山科閑居」で父に教わったとおりに開けて乱入します。驚いた両隣の仁木、石堂の家から事情を問われると、由良助はわけを話し、両家は手出しをしないと言ってくれました。

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平右衛門が館の中を隈なく探しますが師直の姿は見えません。まだふとんが暖かく、遠くには行っていないでしょうと、平右衛門が表のほうに駆け出そうとすると、

    矢間十太郎

が師直を引っ立てて来ます。柴小屋に隠れていたとのことでした。由良助は礼を以て師直に向かい、師直は「覚悟はできている。首を取れ」と潔いことを言います。しかし隙を見て抜き打ちに斬りかかってきたため由良助はその腕をねじ上げ、「日ごろの鬱憤、このとき」と言い、首を形見の刀で落とします。
由良助は懐中から

    亡君の位牌

を出して床の間に置き、師直の首を手向けます。そして焼香することになるのですが、由良助は一番に手柄を挙げた矢間を指名し、さらに二番には懐から碁盤縞の財布を取り出して

    早野勘平重氏

の名を挙げ、無念の最期を遂げさせてしまったことを悔いながら平右衛門に財布を渡して焼香させます。
すると人馬の音と攻め太鼓が響きます。由良助が覚悟を決めるとそこに桃井若狭助が駆けつけ、「攻めてきたのは師直の弟の師安だ。ここで腹を切っては敵に恐れをなしたと後代の謗りを受ける光明寺に立ち退くべし」と告げ、由良助も「腹を切るとしても亡君の墓前で」と思い直します。
すると、どこに潜んでいたのか、薬師寺次郎左衛門と鷺坂伴内が現れ、討ってかかりますが、力弥が二人を倒します。

  ヲヲ、手柄手柄と褒美の言葉。末世末代伝ふる義臣。
  是もひとへに君が代の久しき例。竹の葉の栄えをここに書き残す。

とあって十一段の掉尾を飾るのです。

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