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新作の難しさ 

大阪市長は大半の大阪市民の声を代表しているつもりなのかもしれません。
「行かない人たちの声を代弁します。行く人なんて少数なんだから」と例によって詭弁で市民の声を代表しているようなことを言っています。
以前も書きましたが、大阪市民は約270万人。文楽劇場は年間10万人ほどの入場者。これがすべて大阪市民で、しかも一人一回行ったものとしても270分の10、27分の1。つまり3.7%です。実際は大阪市民以外が半分以上でしょうし、リピーターが多いことはいうまでもないこと。また、鑑賞教室は無理やり生かされますが、これは逆に大阪市民が多い。ですから、自主的に行こうとする人となるとごくわずか。市民の99%以上は文楽なんて行かないのです。
その99%以上の人について

    大衆の声

というのはごまかし。これは以前に書いたとおりです。
市長は新作浄瑠璃をやらないとお客さんは来ない、という意味のことを言っているようですが、これはまったく間違いだと思います。新作をやるならやればいいと思いますし、実際これまでにもなかなか評判のよい

    夫婦善哉

のようなものもあります。ただ、あの作品ですらそんなに頻繁に上演するものではありませんし、頻繁に上演したらお客さんはすぐに飽きると思います。
それ以外にまた新たに作るとなると、これはもう、予算が大変だろうと思います。アーツカウンシルに申請したら補助してくれるのでしょうか。

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今現実にそういうプロジェクトが動いているのかどうかは知りませんが、もし動いていないなら、むしろ旧作を発掘するのが先だろうと思います。
私は

    何が何でも通しで

とまでは言わないのですが、「竹中砦」と「壬生村」とか「市若初陣」だけとか、そういう形でもいいから見せてくれると嬉しいのですが。
私がツイッターなどでファンの人の声を聞いていると、圧倒的に新作より古典の復活が支持されています。
こうなるとあまり積極的でなかった私もこの「大衆の声」を無視できません。そう、これこそが大衆の声だと思うのです。

新作浄瑠璃を作ればいい、と割合に多くの方が安易におっしゃるのには当惑すら覚えます。
おそらく三谷さんの

    其礼成心中

のようなものを、というお考えなのでしょうが、私は、文楽本公演で上演することにはあまり賛成ではありません。
あれはパルコ劇場で実施してこそ、という思いがあるのです。もし大阪で上演するなら、500人規模の劇場の自主企画でお願いしたい。文楽劇場で古典を上演するから、安心して新作ができる、という形にして欲しいのです。
これまでにも文楽では新作をたびたび上演していますが、多くは消え去るのみでした。

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コメント

ルール

市長の大好きなフレーズ「ルール」でいうなら、行政の長が自身の好き嫌いで補助金を削減するなど「ルール違反」そのものだと思うのです。

♪やたけたの熊さん

相変わらず大阪市長は自分の感覚が庶民の感覚などという詭弁を繰り返しています。庶民は文楽劇場に山のようにたくさんいるのですが。この庶民(私を含む)の意見を彼が代表しているとはとても思いません。
そんな意見(意見ともいえない)で「オレがルールブックだ」といわれましてもねぇ。

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