左と右
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私は左利きですが、子どものころはこれで割合にからかわれました。何も悪いことではないのに、少数派というだけで子どものころは攻撃されるわけです。
ですから、野球選手で左利きの選手がいるとつい応援したくなるのです。ただ、野球では左打ちが有利だというので、ほんとうは右利きなのに左打ちをする選手もいますので要注意です(笑)。ヤンキーズのイチロー選手なんてその代表格ですね。
たしかに、右投手が多いですから、
左バッターは有利
ですし、左利きのバッターボックスは右利きのそれより一歩一塁に近いので内野安打も出やすくなります。私も学生時代は草野球でずいぶん内野安打を打たせてもらいました。
しかし、野球のグローブも店にあまりそろっていない。ハサミをはじめとする文房具や家庭用品、公共の場のさまざまな道具類は万事右利き用に作られている世の中ですから、何かと面倒です。
ですから、左大臣と右大臣では
左大臣のほうが偉い!
と知った時は快哉を叫びましたね(笑)
左は「帝王の方」ともいわれたそうで、昔から左を重んじるのは常識でした。
↑応援よろしく!
京都市の地名からも分かるとおり、左は東側。南面する(南を向く)天皇から見れば左は東です。
ですから地図で見ると右側に「左」が来るということになり、一見すると変な感じではあります。
ところで、文楽初春公演で上演された
戻り橋
なのですが、あそこには左源太と右源太が出てきます。舞台に現れた三人の男たちは、中央に渡辺綱。そして左源太と右源太・・。
私は客席から向かって右側にいるのが左源太だと思い込んでいました。しかし実際は反対で客席から見たとおりの位置に「右」源太、「左」源太がいるわけです。
あれが私にはどうにも
気持ち悪い
のです。わたしの目からは右側に左源太がいて左側に右源太がいるように見えて仕方がないのです。細かいことを言うな、と叱られそうですがこれはもう直感的なこと、違和感の問題ですから細かいことでも気持ちが悪いのですね。ひな祭りも近いですが、あの内裏雛の飾り方は地域によって左右逆になりますが、自分の家の飾り方と逆のものを見ると直感的に変ですよね。そんな感じです。
だからといって私に合わせていただくことはないのですが、あの立ち位置は決まったものなのですかね?
「戻り橋」の感想は? と聞かれたら、何よりもまずそのことが頭に浮かぶ、というお粗末さです。技芸員の皆さん、すみません。
今回は、清十郎さんの若菜、文司さんの綱でした。綱は無骨な男なのですが、文司さんはなかなかすっきりしていたようにも思います。もう少し二枚目半のほうにもっていくやり方があってもよいかなとは感じました。
若菜はみずみずしくてよかったです。最後の派手な演出は清十郎さんなどかなり足元が不安だったでしょうが、目いっぱいなさっていました。
- [2013/02/11 00:00]
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源太
源太は「源氏の家に生まれた男」でしたっけ?
貴船に、右源太、左源太という料理屋さんがありますね。玄関前に掲げたメニューの値段をチラッと見たけど、見なかったことにして(笑)通り過ぎたことがあります。
♪やたけたの熊さん
義平はまさに源氏の長男で悪源太でした。
梶原源太景季は平氏出身ですね。父は平三景時で弟は平次景高。
実は私も右源太、左源太というと貴船をつい思い出してしまいます(笑)。料金などはじめから目もくれませんでしたが。
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